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「脂肪冷却」についての記事まとめ

2024/04/05

院長ブログトップ > 脂肪冷却は危険?デメリットや後遺症等疑問について徹底解説

脂肪冷却は危険?デメリットや後遺症等疑問について徹底解説

脂肪冷却は危険か??

脂肪冷却、またの名を「切らない脂肪吸引」としても知られるこの方法は、繰り返しの施術により脂肪吸引に匹敵する効果をもたらすと評価されています。クールテック・ディファインやクールスカルプティング・エリート(クルスカ)などの機器を用いた脂肪冷却・脂肪凍結治療は、現代の美容医療において非常に注目されています。しかし、その一方でインターネット上では、「脂肪冷却は危険」といった否定的な声も散見され、この治療法のデメリットや可能性のある後遺症に対する懸念が示されています。本ブログでは、脂肪冷却治療に関する様々な疑問や不安を明らかにし、客観的な視点から解説を行います。さらに、読者からの具体的な疑問に、Q&A形式で直接回答します。

脂肪冷却は危険か?

脂肪冷却が危険と思ってしまう理由としては、誰しも思っていることですが、体をそんなに氷のように冷やして、凍傷にならないのか、という疑問から生じていると考えられます。たしかに雪山に上った登山家が凍傷で余儀なく指を切断することなったり、寒さで凍えて死亡したりするというショッキングなニュースを時々見かけると体や脂肪を冷凍したり、凍結したりするのは危険と思ってしまうことも理解できます。しかし、クールスカルプティング(クルスカ)やクールテックと言われる脂肪冷却機器は選択的に脂肪のみを冷却し、凍結させるので、危険ではありませんし、死亡することもありません。このような脂肪冷却機器は、脂肪をマイナス10度近くまで脂肪を冷却し、半ば凍結させ、氷のように凍られた状態にする機器です。脂肪と比較して、皮膚は冷却に対して損傷を受けにくいことより、脂肪冷却では選択に脂肪のみを破壊できる仕組みになっており、脂肪以外の組織に危険が及ばないように設計されています。

脂肪冷却のデメリットについて

一般論で言うと、クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却にはほとんどデメリットはありませんが、脂肪冷却は効果が現れるまで最低1か月程度の期間が要するため、効果の即効性を求めるかたにはこの効果の発現までの長い期間がデメリットとして感じる可能性はあります。また、脂肪冷却は1回の治療で劇的な効果がある目に見えてあるわけではありません。この効果の大きさについては、外科的な脂肪吸引より劣ります。しっかりとした効果が目に見えて分かるためには3回の脂肪冷却が推奨されています。この複数回治療が推奨される点もデメリットと感じる可能性はあります。

脂肪冷却の後遺症について

脂肪冷却の副作用は赤みや腫れ、痒みなど、大半が一時的なもので、通常は治療後1週間程度で自然に解消されます。しかし、非常に稀ですが、重篤な副作用があるのも事実で、後遺症として残る可能性があります。後遺症となり得るのは、低温火傷(凍傷)と逆説性脂肪肥大(PAH)です。

■後遺症①:低温火傷(凍傷)

低温火傷(凍傷)は本来脂肪のみが破壊される脂肪冷却において、皮膚組織までも破壊されたことより皮膚が壊死してしまう状態です。深刻なケースで海外では皮膚移植までも必要だったケースもありますが、既往歴がない健康なかたが脂肪冷却で凍傷になることは考えにくいため、凍傷になる可能性があるのは、重度の糖尿病があるなど、局所の循環不全が治療前にある場合に限られると考えれています。このため重度の糖尿病患者は脂肪冷却の相対的禁忌となっています。

■後遺症②:逆説性脂肪肥大(PAH)

脂肪冷却治療において後遺症となり得る、極めて稀な副作用が、逆説性脂肪過形成(Paradoxical Adipose Hyperplasia: PAH)です。PAHとは治療された部位の脂肪組織が脂肪冷却により逆に(逆説性に)増えてしまう状態(脂肪の過形成)のことです。日本国内の脂肪冷却ではPAHの報告は1例もありません。PAHが万一行ってしまった場合は、脂肪吸引による脂肪除去が必要になります。

PAHのより脂肪が増えた状態

上記:写真左は脂肪冷却前。写真右は脂肪冷却後でPAHが起こった状態

参照元:

Paradoxical Adipose Hypertrophy (PAH) After Cryolipolysis

脂肪冷却についてのよくあるご質問

Q: クールスカルプティングやクールテックと呼ばれる脂肪冷却機器とは何ですか?

A: クールスカルプティングやクールテックとは、脂肪冷却を目的とした特殊な医療機器です。これらの機器は、脂肪細胞をマイナス10度程度に冷却し、半ば凍結状態にすることで効果を発揮します。凍った状態の脂肪細胞はその後自然に破壊され、体外に排出されます。脂肪細胞は皮膚細胞と比べて冷却による損傷を受けやすい特性があるため、この治療法では脂肪のみを選択的に破壊できます。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却の効果について、1回で効果がありますか?また、どれくらい痩せられますか?

A: 脂肪冷却治療は、1回のセッションで、平均して約10%から25%の脂肪量を減少させる効果が期待できます。これは、摘まむことができる脂肪の厚さで言えば、平均22.4%の減少を意味します。さらに、最新の研究によれば、クールテック・ディファインを複数回施術した場合、脂肪層の厚さが平均70%まで減少することが確認されています。具体的には、平均的な脂肪層の厚さが35mmから、わずか11mmほどにまで減少するという結果が得られています。

出典元:

Cryolipolysis for fat reduction using Cooltech Define technology: A large-sample retrospective clinical study

Q: 脂肪冷却が効果が現れるまでどのくらいの期間が必要ですか?

A: 脂肪冷却治療を受けた後、その効果が最終的に目に見える形で現れるまでの期間には、治療を受ける機器によって異なることがあります。クールテックの場合は治療後約1~3か月間、クールスカルプティングの場合には約3~6か月間の時間が必要とされています。これは、脂肪冷却治療が即時的な結果をもたらすものではなく、ゆっくりと時間をかけて効果が現れる性質があるためです。脂肪細胞が冷凍・破壊され、その後体外に排出される工程には、この程度の期間が必要となるのです。したがって、脂肪冷却治療を受けた場合、すぐに結果を期待するのではなく、少しずつ変化が現れるのを待つ必要があります。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却の頻度はどのくらいですか?また、脂肪冷却は期間をあけて行うべきですか?

A: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却治療の場合、一度の施術で一定の効果を得ることは可能ですが、理想的な結果を得るためには複数回の治療が推奨されます。通常、1つの部位に対しては、1か月間隔での治療を3回以上行うことが望ましいとされています。この治療スケジュールは、脂肪冷却の効果を最大限に発揮させるために設計されています。脂肪冷却の効果が徐々に現れる性質を考慮すると、適切な期間をあけて治療を行うことが重要です。それにより、効果的かつ安全に理想のボディラインを目指すことが可能になります。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却はどの部位に効果がありますか?

A: 脂肪冷却治療は、摘まむことができる皮下脂肪の量が1cm以上ある部位に特に効果的です。具体的には、お腹周りの脂肪、一般に「浮き輪」と称されるこのエリアは、脂肪冷却による効果が特に顕著に現れやすい部位です。また、この治療は上腕や太ももなど、他の部位にも効果を発揮します。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却の施術時間は?

A: クールテックやクールスカルプティング(クルスカ)を含む脂肪冷却治療において、一般的に推奨される冷却時間は70分です。この時間は、脂肪細胞を効果的に凍結させ、最適な治療結果を得るために設定されています。しかし、日本国内においてクールスカルプティング・エリートを提供する多くの施設では、35分という比較的短い冷却時間で施術を行っているケースが見受けられます。この短縮された冷却時間では、脂肪冷却の効果が完全には発揮されない恐れがあるため、施術を受ける際はこの点に注意が必要です。効果的な脂肪冷却治療を求める場合は、適切な冷却時間を確実に実施する施設を選ぶことが重要です。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却の料金は?

A: 脂肪冷却の料金は、提供する医療施設によって異なりますが、注意すべき点がいくつかあります。一部の施設では、1エリア(または1パッド、1ハンドピース)ごとの料金表示を行い、実際よりも安価に見せかけていることがあります。例えば、下腹部全体(通称「浮き輪」の脂肪)の治療には、通常4つのハンドピースが必要になります。また、標準的な冷却時間が70分であるにも関わらず、35分の施術時間で料金を設定している美容外科も存在します。さらに、施術直後に必要なマッサージを別途料金やオプションとして提供している場合もあります。そのため、低価格表示に惑わされず、実際のトータルコストを正確に理解することが重要です。脂肪冷却治療を選択する際には、全体の料金や含まれるサービスをしっかりと確認し、透明性のある施設を選ぶことが肝要です。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却は痛いですか?

A: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却治療において、施術初期には冷却やハンドピースの吸引によるある程度の違和感を感じることはありますが、これを「痛み」と表現するのは適切ではありません。通常、違和感は施術開始後約10分で軽減し、感覚が鈍くなるため、その後の施術中に痛みを感じることはほとんどありません。ただし、約70分の冷却時間の後、ハンドピースを取り外した直後の約5分間は、一時的に不快感を感じることがあります。この感覚は、長時間同じ姿勢を取っていた後に足がしびれるときのような強い不快感に似ています。しかし、これは一過性のものであり、施術後すぐに改善されます。したがって、脂肪冷却治療中の痛みについての心配はほとんど不要と言えます

Q: 脂肪冷却後で腫れることはありますか?

A: 脂肪冷却治療を受けた後、治療部位に腫れが生じることは、個人によって異なりますが、起こり得る現象です。腫れの程度については、通常は比較的軽度であり、皮膚がわずかに盛り上がる程度で赤みを帯びることがあります。この腫れは治療に伴う一時的な反応であり、通常は2〜3日の間に自然と軽減されていきます。

Q: 脂肪冷却後チクチク痛みや痒みはいつまでですか?

A: 脂肪冷却治療後にチクチクとした痛みや痒みを感じることは、個人差により異なりますが、治療部位の皮膚に赤みが生じている間に起こることがあります。これらの症状を緩和するために、ステロイド配合のクリームが処方される場合があります。多くの場合、チクチク痛みや痒みの症状は軽度で、通常2〜3日程度で自然に軽減されることが一般的です。

Q: 脂肪冷却で体重は減りますか?また、痩せる効果があるのか?

A: 脂肪冷却治療は、主に理想的なボディラインを形成することを目的としており、一般的なダイエットのように体重を大幅に減少させることは目指していません。治療により特定部位の脂肪細胞が減少し、その結果、体重がわずかに減少することはありますが、これは数百グラム単位での変化に留まることがほとんどです。脂肪は体積に対して比重が軽いため、その減少が体重に大きく反映されることは少ないのです。また、脂肪冷却によって治療部位の皮下脂肪の厚さは減少し、その部位が痩せたように見える効果は期待できますが、全身的な体重減少や他の部位の脂肪減少には直接的な影響はありません。

Q: 脂肪冷却を受けた後、やってはいけないことは?

A: 脂肪冷却治療を受けた後、特別な制限を設ける必要はありません。治療後も日常生活を普段通りに送ることができ、飲酒や入浴なども特に制限されません。これは脂肪冷却治療の大きな利点の一つであり、外科的な脂肪吸引手術に見られるような、回復期間中の活動制限が必要ないという点で非常に利便性が高いです。したがって、脂肪冷却治療後に特に避けるべき行動は存在せず、通常の生活を続けることが可能です。

Q: 脂肪冷却は医療行為ですか?

A: はい、クールテックやクールスカルプティングなどを使用する脂肪冷却は、医療機器を用いた医療行為として位置づけられます。これらの機器は、専門的な知識と技術を要するもので、適切に操作されない場合、凍傷などのリスクが伴うことがあるからです。そのため、医療機関でのみ扱われるべきです。エステサロンなど非医療機関で脂肪冷却が提供されている場合、使用されている機器は医療用とは異なる効果の低いものであるか、あるいは違法に医療機器を使用している可能性があります。このため、脂肪冷却治療を受ける際は、信頼できる医療機関を選ぶことが非常に重要です。

Q: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却の禁忌は?

A: クールテックやクールスカルプティングによる脂肪冷却治療には、いくつかの禁忌事項があります。特に、寒冷によって症状が悪化する可能性がある特定の血液の病気を持つ方は、治療を受けることができません。これにはクリオグロブリン血症、寒冷凝集素血症、発作性寒冷ヘモグロビン尿症などが含まれます。同様に、寒冷性皮膚炎や寒冷性蕁麻疹など、寒冷に反応する皮膚病のある方も、脂肪冷却治療は基本的に避けるべきです。加えて、治療部位に腹部ヘルニアがある場合、または皮膚の循環障害や神経障害のある方も、脂肪冷却治療は推奨されません。さらに、妊娠中や授乳中の方、重症の糖尿病をお持ちの方については、相対的禁忌とされており、可能な限り治療を避けることが望ましいとされています

Q: クールテックとクールスカルプティング(クルスカ)の違いは何ですか?

A: クールテックとクールスカルプティング(クルスカ)はどちらも脂肪冷却を目的とした機器でありますが、最新モデルのクールテック・ディファインとクールスカルプティング・エリートには主な違いがいくつか存在します。

PAHの発生率: 逆説的脂肪過形成(PAH)という稀な副作用の発生率に違いがあります。クールテック・ディファインでは1118例の治療でPAHの発生率が0.09%であるのに対し、クールスカルプティングは0.021%〜1.00%の範囲です。これはクールテックが極めて少ない副作用を持つことを示しています。

同時治療可能なエリア数: クールテック・ディファインは4つの異なるエリアを同時に治療する能力がありますが、クールスカルプティング・エリートは2エリアまでの同時治療に限定されています。

効果発現までの期間: クールスカルプティング・エリートの場合、目に見える効果が出るまで3〜6ヶ月かかるのに対し、クールテック・ディファインでは効果が1〜3ヶ月で現れる傾向にあります。

まとめ

このブログ記事を通して、脂肪冷却治療に伴う危険性の有無、デメリット、そして発生する可能性のある後遺症に関して、徹底的な解説を行いました。また、脂肪冷却に関連する多くの疑問についても、詳しく説明しました。脂肪冷却は、正しく理解し適切に行われれば、美容医療の一環として非常に有効な手段です。このブログ記事の情報が、脂肪冷却治療に関心を持つ方々の不安を和らげ、安全に治療を受ける際の有益なガイドとなることを願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2024/04/04

院長ブログトップ > 【脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がない?】その理由を解明

【脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がない?】その理由を解明

脂肪冷却に効果がない?

脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がないという声は本当に根拠があるのでしょうか?効果が感じられないとされる理由を徹底的に解明します。 脂肪冷却療法、特にクールスカルプティングやクールテックといった治療法は、現在世界中で高い注目を集めています。特にアメリカでは、米国皮膚外科学会((The American Society for Dermatologic Surgery))が報告するところによれば、2019年に行われた非侵襲的な痩身治療の約100万件のうち、約25%がこの脂肪冷却治療によるものでした。このような背景からも分かるように、近年の脂肪冷却の人気は急上昇しています。その主要な理由は、効果の高さにありますが、一方でインターネット上では、「脂肪冷却に効果がない」とか「クールスカルプティングに効果がない」という否定的な意見も散見されます。この記事では、そうした意見の背後にある理由を深掘りし、なぜ一部の人々が脂肪冷却治療の効果を感じられないのかを明らかにしていきます。

体重が減ることを期待していた

多くの人が脂肪冷却療法における効果の不満を訴える際、その背景には施術への誤解が存在することが考えられます。特に、脂肪冷却を体重減少を目的としたものと誤解しているケースが目立ちます。美容外科で行われる脂肪分解施術は、一般的に「ボディコントゥアリング(body contouring)」と呼ばれ、直訳すると「ボディラインを整える」という意味になります。すなわち、脂肪冷却は理想のボディラインを実現するための施術であり、ダイエットのように体重を減少させることが主目的ではありません。例えば、脂肪冷却を数回受けた結果、腰から下腹部にかけての「脂肪の浮き輪」を除去することは可能です。この施術で取り除くことのできる脂肪量は、女性の握りこぶしの大きさに相当する約200cc程度の脂肪を減らすことも可能です。しかし、脂肪400ccの重さは約360g(脂肪の密度は約0.9g/㏄)に過ぎず、体重が顕著に減少したとは感じにくいのです。ただし、400㏄の脂肪がお腹周りから取り除かれることで、ボディラインは顕著に美しくなり、外見上の変化は明確に感じられるでしょう。

当院でのクールテック症例写真

当院でのクールテック症例写真

脂肪冷却の適用じゃなかった

脂肪冷却療法の効果が感じられなかったという報告の中には、施術の良い適用条件を満たしていない場合が存在します。特に、BMIが30以上の場合、脂肪冷却の効果を実感しにくいことがあります。お腹や太ももに関して、BMIが30未満の方が脂肪冷却に適しているとされています。その理由は、BMIが30を超えると、治療部位の脂肪は減少するものの、全体的なボディラインに大きな改善が見られないことが多いからです。BMIが30以上の方では、摘まめる脂肪の量は確かに減るものの、鏡で見た際のシルエットに大きな変化が現れにくいという現象があります。そのため、BMIが30以上の場合は、脂肪冷却施術に先立って、ダイエットなどによる体重減少をお勧めします。ただし、二の腕や二重顎、ブラジャーからはみ出る脂肪など、特定の部位に対しては、BMIが30以上であっても脂肪冷却が適切な治療法と考えられています。この点を踏まえ、脂肪冷却の最適な適用条件をよく理解すること重要です。

・BMIの計算式

     BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

     身長150㎝で68㎏、160㎝で78kgでBMIが30に相当します。

BMI30以上の場合

摘まめる皮下脂肪が施術前から少なかった

脂肪冷却治療の効果を感じられなかった一因として、施術対象となる皮下脂肪の量が十分でなかったケースがあります。脂肪冷却は、特に摘まみやすく、筋肉の上層に位置し、皮膚の直下にある頑固な脂肪層をターゲットにしています。効果的な治療のためには、対象となる脂肪が、内臓脂肪ではなく、皮膚の下に存在していることが必要です。例えば、お腹が目立つ方でも、摘まめる皮下脂肪が1cm未満であり、その代わりに内臓脂肪が多い場合があります。重要なのは、脂肪冷却治療は内臓脂肪に対して効果がなく、皮下脂肪の減少を目的としている点です。そのため、施術を受ける際には摘まめる皮下脂肪の量が1cm以上なければ、十分な効果が得られない可能性が高いと言えます。このように、適切な治療効果を得るためには、治療前の脂肪の量と位置を正確に把握することが重要です。

■皮下脂肪とは

皮下脂肪とは、俗に「浮き輪」と表現されるお腹周りや上腕に見られる柔らかく「摘まめる」タイプの脂肪のことを指します。この皮下脂肪は、特に厳しい食事制限を行わない限り、自然に除去することが難しいとされています。脂肪冷却治療では、効果的な施術のために、ハンドピースを適切に装着するには、おおよそ1cm以上の「摘まめる脂肪」が存在する必要があります。このように、脂肪冷却治療は皮下脂肪を対象に行われるため、治療前には対象部位の脂肪の厚さや質を正確に把握し、適切な処置を行うことが求められます。それによって、期待される効果を最大限に引き出すことが可能になります。

■内臓脂肪とは

内臓脂肪とは、私たちの腹部深く、腹筋の下に位置し、重要な臓器を囲むように蓄積される脂肪の一種です。この脂肪は、その位置の特性上、脂肪冷却治療のような外部からのアプローチによって除去することはできません。内臓脂肪の蓄積は、さまざまな健康問題と関連があるため、特に注意が必要です。内臓脂肪を効果的に減らすためには、運動による身体活動の増加が非常に重要とされています。定期的な運動は、内臓脂肪を燃焼し、代謝を活性化させる効果があるため、この種の脂肪を減少させる最も効果的な方法の一つです。加えて、健康的な食生活や生活習慣の改善も内臓脂肪の管理には欠かせない要素となります。したがって、内臓脂肪を減らすことを目指す場合、脂肪冷却治療だけに頼るのではなく、総合的なライフスタイルの見直しを行うことが推奨されます。

参照元:

6 Requirements For Ideal CoolSculpting Candidates

 

体重が増えてしまった

脂肪冷却は、クールテックの場合効果が現れるまで施術後1~3か月、クールスカルプティングは施術後3~6か月の期間を要します。しかし、治療の効果を最大限に引き出し、維持するためには、治療後のライフスタイルが非常に重要です。特に治療後に暴飲暴食をしたり、日常生活での不摂生が続いたりすると、体重増加によって残存している脂肪が肥大することで脂肪が蓄積され、脂肪冷却の効果が無効化されてしまう恐れがあります。脂肪冷却によって一度破壊され、除去された脂肪細胞は永久になくなりますが、残った脂肪細胞が肥大することによって、体形が元に戻ってしまう可能性があります。そのため、治療後には健康的な食事と適度な運動を取り入れることが、美しいボディラインを永続的に維持するための重要となります。脂肪冷却治療を受けた後も、バランスの取れた食事と定期的な運動によって体重を管理し、脂肪の再蓄積を防ぐことで、治療結果を長期間にわたって享受することができます。

当院での太もものクールテック症例写真

↑当院での太もものクールテック症例写真

1回しか治療を受けていない

脂肪冷却治療は、一度の施術でもその効果を実感することが可能ですが、一回の施術だけでは望まれる効果が十分に得られないこともあります。特に、1つの部位に対しては、最低でも3回以上のセッションが推奨されています。これは、脂肪冷却治療が通常、3回の治療を完了することで最適な結果を提供するように設計されているためです。したがって、1回のセッションのみで終了する場合、期待する程の効果を実感することは難しいかもしれません。治療の結果に大きく影響するのは、実施される施術の総回数です。複数回の治療を受けることで、効果は徐々に積み重なり、より明確な結果を得ることが可能となります。一方で、1回の施術のみでは限定的な結果に留まる可能性が高いため、脂肪冷却治療を検討する際には、推奨される治療回数に基づいた計画を立てることが重要です。

今後効果が現れるかもしれない

脂肪冷却治療を受けた後、その最終的な効果が目に見えて確認できるようになるまでには、ある程度の時間が必要です。具体的には、クールテックの場合、治療後1~3か月の間に効果が現れ、クールスカルプティングでは3~6か月の期間を要するとされています。したがって、もしクールスカルプティングの治療を受けてから3か月が経過しただけであれば、今後数ヶ月のうちに効果が実感できる可能性が十分にあります。脂肪冷却治療は、即効性を期待するものではなく、時間をかけて徐々に効果が表れる性質を持っています。治療直後に顕著な変化を感じることは少なく、効果が現れるまでには個人差があります。このため、治療後は焦らずに待つことが大切であり、効果が完全に表れるまでには、根気強く経過を観察することが推奨されます。治療後の経過観察期間中も、健康的なライフスタイルを維持することが、効果を最大限に引き出すための重要となります。

冷却時間が十分でなかった

これまで脂肪冷却治療における患者側の要因や治療回数に焦点を当ててきましたが、次に、医療機関側の施術の問題点に目を向けてみましょう脂肪冷却治療において、効果が十分に実感できない理由の一つとして、施術に用いられる冷却時間の長さが挙げられます。私自身、脂肪冷却治療ではクールテック・ディファインを推奨しています。この治療方法では、推奨される冷却時間は70分となっています。しかし、他の一般的な脂肪冷却治療であるクールスカルプティング・エリートを提供している施設では、多くの場合、35分という短い冷却時間で施術が行われています。このような短時間の冷却では、脂肪冷却の効果が最大限に引き出されない可能性があるのです。日本国内の美容外科クリニックにおいても、施設の都合により35分の冷却時間で治療を行っているケースが非常に多く見られます。脂肪冷却治療における冷却時間は、その効果に直結する重要な要素であり、十分な時間を確保することが求められます。施術を受ける際には、その医療機関がどの程度の冷却時間を設けているかを確認し、効果的な脂肪冷却を求めるならば、推奨時間を遵守しているクリニックを選択することが重要です。適切な冷却時間を確保することにより、期待通りの効果を得る可能性が高まります。

治療直後のマッサージが不十分

脂肪冷却治療後のケアとして、特に重要なのが治療直後に実施されるマッサージです。このマッサージの工程は、施術の効果を最大化するために欠かせない要素となります。適切に行われない場合、残念ながら治療効果も弱まる可能性があります。一般に、医療機器を使用した治療では、同じ機器を使用していればどの医療機関でも同じ効果が得られると誤解されがちですが、実際にはそうではありません。冷却時間の長さと同じように、治療直後に行われるマッサージやその他のアフターケアも、治療の成果に大きな影響を与えます。治療効果を最大限に引き出すためには、単に冷却するだけでなく、その後のマッサージが適切に行われることが重要です。このマッサージは、冷却された脂肪細胞を効率的に体外へ排出させるための重要なステップとなります。したがって、脂肪冷却治療を受ける際には、施術後のマッサージやケアが適切に行われる医療機関を選ぶことが、期待される効果を得るためには不可欠です。適切なアフターケアが施術の成功を左右する鍵となるのです。

↑当院でのお腹のクールテック症例写真

まとめ

このブログ記事を通じて、脂肪冷却治療において効果がないと感じる状況について、その可能性のある原因を詳細に解説しました。脂肪冷却治療の効果がないと感じる理由としては、治療の適用基準の誤解や誤った期待が一般的です。しかし、施設の運営上の理由で冷却時間が短縮されたり、治療直後のマッサージが適切でなかったりすると、実際に治療効果が低下する可能性があります。重要なのは、使用される機器や施設によっても、脂肪冷却治療の効果には大きな違いが生じるという点です。私の経験上、脂肪冷却治療においてはクールテック・ディファインが最も効果的であると考えます。この治療方法では、適切な冷却時間と術後のケアが効果を最大限に引き出すポイントとなります。脂肪冷却治療を検討する際には、これらの要因を総合的に考慮し、適切な施設と機器を選択することが重要です。これにより、治療の満足度が高められ、より良い結果を得ることが可能となります。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2024/04/02

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脂肪冷却やってみた!体験の経過ブログとビフォーアフター

クールテックを受けた体験記

外科的な脂肪吸引に代わる、安全で非侵襲的な痩身治療法が注目されています。その中でも「切らない脂肪吸引」として知られる脂肪冷却治療は、特に効果的な方法として人気を集めています。このブログでは、私が実際に脂肪冷却治療を受けた体験をお伝えします。診察から治療の流れ、そして治療後の経過に至るまでの全過程を詳細に記録し、一般に「最良」と評されるクールテック治療についてその効果を共有します。実際のビフォーアフターの画像も掲載し、脂肪冷却治療がどのような変化をもたらすのかを具体的に示します。この記事が、同じように脂肪冷却治療を検討されている方々に役立つ情報となれば幸いです。

施術の流れ①:脂肪冷却の診察

脂肪冷却治療の第一歩は、詳細な診察から始まります。ここでの主な目的は、患者さんが脂肪を取り除きたい部位の状態を評価し、効果的な治療を実現するための脂肪の量が十分にあるかを確認することです。この段階では、治療を希望する部位を念入りに診察し、必要に応じて脂肪冷却装置のハンドピースを用いてテスト吸引を行うこともあります。また、下記の絶対禁忌、相対的禁忌、逆説的脂肪過形成(PAH)のリスクをある人を除外するためにも診察と問診は重要な工程です。

■脂肪冷却が受けられない人(絶対禁忌)

特に以下のような疾患をお持ちの方は、脂肪冷却治療の絶対禁忌とされています。

血液疾患: クリオグロブリン血症、寒冷凝集素血症、発作性寒冷ヘモグロビン尿症など、寒冷によって症状が悪化する可能性のある血液の病気をお持ちの方は、脂肪冷却治療を避けるべきです。

皮膚疾患: 寒冷性皮膚炎や寒冷性蕁麻疹など、寒冷に反応して症状が現れる皮膚病を持つ方も、脂肪冷却治療は適していません。

その他の健康状態: 治療を希望される部位に腹部ヘルニアが存在したり、皮膚の循環障害や神経障害がある場合も、治療が不適切となります。

■脂肪冷却がおすすめしない人(相対的禁忌とPAHリスク)

脂肪冷却治療は多くの方に効果的ですが、いくつかのケースでは慎重に検討が必要です。以下の状況にある方は、相対的禁忌として治療の適用を再考する必要があります。

妊娠中または授乳中の方: これらの状態の方は基本的に治療が推奨されませんが、個別のリスクを十分理解した上で治療が検討される場合があります。

重症の糖尿病をお持ちの方: 糖尿病の重度の症状を有する方は、凍傷のリスクが通常より高まります。

治療部位に傷跡がある方: 傷跡のある部位の治療は凍傷のリスクが通常より高まる可能性があります。

さらに、逆説的脂肪過形成(PAH)のリスクを考慮する必要がある状況もあります。PAHは非常に稀ですが、次のようなリスク要因が存在します。

・極度の肥満(BMIが30以上)

・皮下脂肪の量が少ない

・治療部位に瘢痕(傷跡)がある

・自己免疫疾患がある

・高カロリー食を頻繁に摂取している

・長時間座りがちな生活習慣

・ガンなどの悪性疾患

施術の流れ②:脂肪冷却治療前の測定

脂肪冷却治療における効果を最適に評価するため、治療前の測定は非常に重要なステップです。まず、専用の測定器を使用して治療部位の脂肪の厚みを正確に計測し、その後、メジャーを使って部位の周囲のサイズも測定します。これに加えて、患者さんの体重と体脂肪率の計測も行われます。

治療の効果を明確に把握するためには、これらの初期データが基準点となります。治療期間中に暴飲暴食によって体重が増加すると、脂肪冷却の効果が見えにくくなるため、生活習慣にも注意が必要です。効果的な治療結果を得るためには、治療期間中に体重を維持することが重要です。

施術の流れ③:治療開始(凍結冷却)

クールテックのハンドピースの装着

脂肪冷却治療の鍵となるのは、安全かつ効果的な凍結冷却施術です。まず、凍傷を防ぐために皮膚を保護する成分が含まれたジェルパッドを肌に貼ります。これが、低温によるダメージから肌を守る重要な役割を果たします。次に、専用のカップ状のハンドピースを治療部位に適用し、吸引と冷却の施術が開始されます。特に最新のクールテック・ディファインは、4つの吸引・冷却装置を搭載しており、同時に4箇所のエリアの治療が可能です。この機能は、時間効率の向上に大きく寄与します。また、異なる形状のハンドピースが用意されており、治療部位に合わせて最適なものを選択することで、逆説的脂肪過形成(PAH)のリスクを低減します。治療中、クールテック・アプリケーターは速やかに-8℃から-10℃の間で稼働し、これにより脂肪細胞の結晶化を効率的に進めます。初めは冷たさや吸引による違和感があるものの、約10分で完全に感覚が鈍くなり、痛みは感じられなくなります。そのため、治療中はリラックスしてスマートフォンの使用や読書などを楽しむことができます。私自身の体験では、スマホで時間を過ごすことで、快適に70分の施術時間を過ごすことができました。

参照元:

A review of research for a cryolipolysis technology

スマホを見ながら脂肪凍結

施術の流れ④:ハンドピースの取り外しと直後の感覚

脂肪冷却治療の終盤には、70分間の冷却セッション後にハンドピースの取り外しが行われます。治療直後の皮下脂肪は、氷状の硬さになっており、触るとカキ氷のようなシャリシャリとした独特の感触が伴います。また、この時点で皮膚は赤くなっていることが一般的です。私の個人的な体験では、ハンドピースを取り外した直後から約5分間は、不快感が最も強く感じられました。この感覚は、長時間同じ姿勢で座った後の足のしびれに似た、強い不快感に似ています。この感覚は数分続き、私にとっては治療中に初めてあった不快な時間でした。しかし、幸いなことに、その不快感はやがて和らぎました。

脂肪冷却後の赤み

施術の流れ⑤:マッサージ

脂肪冷却治療の重要なフェーズの一つが、ハンドピースを取り外した後に行われるマッサージです。この時、看護師が氷のように固まった、シャリシャリとした感触のある治療部位の脂肪を丁寧にマッサージします。このマッサージは治療の効果を高めるために不可欠で、凍結した脂肪組織を柔らかくし、破壊された脂肪細胞の除去を促進します。この工程は、凍結によって結晶化した脂肪細胞を効率的に分解し、体外への排出をスムーズにすることに寄与します。

脂肪冷却後のマッサージ

施術の流れ⑥:脂肪冷却治療の完了

脂肪冷却治療の最終ステップは、マッサージの完了により迎えます。この時点で治療は正式に終了し、患者様はすぐに帰宅が可能です。重要なことは、治療直後には効果を感じることは難しいという点です。脂肪冷却によって破壊された脂肪細胞は、マクロファージによって徐々に吸収され、最終的には尿として体外に排出されます。この過程には時間がかかるため、クールテックの場合、治療後約1ヶ月後から効果が明確に感じられ始め、治療後3ヶ月までにはしっかりとした効果が実感できるとされています。これに対して、クールスカルプティングの効果が明らかになるまでには、通常3~6ヶ月がかかるとされています。クールテックでは、同一部位への2回目の治療は最初の治療から1ヶ月後に行うことができます。

脂肪冷却後の生活

脂肪冷却治療を受けた後の生活は、一般的には日常活動に大きな制限はありません。私の経験を例に挙げれば、治療の翌日にはすでにジムで運動していました。治療を受けた部位では、ハンドピースを設置した場所に沿ってわずかに皮膚が盛り上がり、赤みを帯びることがあります。私の場合、治療部位には痒みも発生したため、痒みを和らげるためのステロイド配合のクリームを使用しました。これらの痒みや赤みは、通常、2〜3日程度で自然に和らぎます。しかし、赤みや痒みの程度には個人差があり、私のように症状が比較的強く出ることもあります。それでも、これらの反応は治療の一般的な副作用であり、一時的なものです。施術後は特に積極的なケアや制限は必要ありませんが、水分補給を多めにしたほうが瘦身効果が早く現れるとも言われています。

脂肪冷却後の赤み

↑脂肪冷却後翌日の体の左側のお腹の赤み(筆者の自撮り)

脂肪冷却後の約1か月半後の変化:明確な効果の証明

私はクールテックによる脂肪冷却は1回しか受けず、治療前後の状態が明らかに分かるように左側のお腹のみを受けました。実際には2つのアプリケーターを利用して、左の下腹部の脂肪と左の腰からわき腹の脂肪をターゲットにして脂肪冷却を行いました。効果判定のため脂肪冷却の約1か月半後に脂肪を摘まみましたが、実際に脂肪を減ったことは明らかでした。また、写真でも左右を比較しましたが、明らかに減りました。

私が体験したクールテックによる脂肪冷却は、左側のお腹に限定して行われ、無治療の右側と効果の明確な比較が可能になるように計画しました。具体的には、2つのアプリケーターを使用して、左側の下腹部と腰からわき腹にかけての脂肪をターゲットにした治療を実施しました。治療の約1か月半後、左右の腰の脂肪を直接摘んでみると、脂肪冷却を行った左側のみの脂肪が減少したことが明らかに分かりました。さらに、腰部の写真を撮影し、左右の脂肪の付き具合を比較的できるように記録しました。この比較写真では、治療を受けた左側の脂肪が明らかに減っていることが分かります。

脂肪冷却後のビフォーアフター写真

↑クールテック後約1か月のアフター写真です。左側だけ受けています。

脂肪冷却のビフォーアフター写真

↑同じ写真ですが、左右の黄色線枠内の脂肪で左が明らかに少ないのがわかりますか?特に左の青線枠内は脂肪がなくなって、影ができています。線が入っていない写真に戻って、左右を比較していただけるとわかりやすいです。

脂肪冷却のビフォーアフター写真

↑左右の脂肪をつまんでみました。明らかに摘まめる脂肪の量が左は少ないです!

脂肪冷却治療後約1年の変化:CT検査による効果の確認

↑筆者のクールテック治療後1年腹部のCT検査画像

脂肪冷却治療を受けてから約1年後、治療の効果を確かめるために、私はCT検査を受けました。通常、クールテック治療は3回受けることが推奨されていますが、私自身は機器の評価の一環として、左側の腹部と腰部に対して1回だけの治療を行いました。時間が経過した後でも、左側の腰の脂肪を摘むと、右側に比べて明らかに少なかったため、CT画像を用いて両側の脂肪量を比較しました。その結果、左側の下腹部と腰部の脂肪量が右側に比べて顕著に少ないことが確認されました。具体的には、CT画像上の脂肪面積で、右側が70.51㎠に対して、左側は60.69㎠でした。これは、私が1回の脂肪冷却で約15%の脂肪量減少を達成したことを意味します。この1年後の結果は、クールテックによる脂肪冷却治療の長期的な効果を示す貴重な証拠です。脂肪冷却の効果には個人差があるため、一概には言えませんが、最近の研究論文では、複数回のクールテック治療で脂肪量が最大50%減少し、摘まめる脂肪の厚みが平均で70%も減少するという報告もありました。

脂肪冷却後の5年後の個人的な感想

日本でクールテックやクールスカルプティングが広く普及する前、私は自分のクリニックに脂肪冷却を導入するかどうかを判断するために、左側の下腹部と腰部にクールテックの治療を1回受けました。その治療から既に5年が経過しましたが、左右の腰の脂肪を摘まんで左側と右側を比較すると、左側の腰の脂肪量が明らかに少ない状態が続いています。脂肪冷却治療は、ダイエットが脂肪細胞を縮小させるのに対し、脂肪細胞をアポトーシス(細胞死)へ導いて細胞を破壊することを目的としています。その結果、治療部位の脂肪が除去され、脂肪吸引と同等の効果が得られています。この5年間の経過観察から、私は脂肪冷却を信頼できる、効果的な非侵襲的瘦身治療法として断言できます。この体験を通じて、脂肪冷却が持続的な効果をもたらすことが明らかになりました。

まとめ

このブログを通じて、私が体験したクールテックによる脂肪冷却治療の経過、感想、そして効果のビフォーアフターについてご紹介しました。私が使用したのは初期のクールテック機器でしたが、現在はさらに進化した後継機「クールテック・デファイン」が登場しています。この新型機器は、かつての2エリア同時治療から4エリアへと範囲を拡大し、ハンドピース内での360度全方向からの均一な脂肪冷却を実現しています。また、脂肪冷却の分野では、クールスカルプティングも広く知られていますが、クールスカルプティングと比較して最新のクールテック・デファインは、治療効果が大きく、さらに逆説性脂肪過形成(PAH)という深刻な副作用の発生確率が低いというデータもあります。このような理由から、脂肪冷却を検討されている方には、クールテック・デファインの利用を特にお勧めします。この記事が、非侵襲的な脂肪減少治療を求める皆さんの参考になれば幸いです。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2024/04/01

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クールテックはクールスカルプティングより良い?両機器を比較

クールテックによる脂肪冷却

非侵襲的な脂肪減少手法として注目される脂肪冷却機器であるクールテックとクールスカルプティング。長らく、これら二つの機器の効果に大きな差はないとされてきました。しかし、近年の研究により、クールテックには独自のメリットが存在することが明らかになっています。本記事では、最新技術を搭載したクールテックの進化版であるクールテック・ディファインを詳しく解説し、それがクールスカルプティング及びその新モデルであるクールスカルプティングエリートと比較して、どのように優れているのかを明らかにします。

脂肪冷却:非侵襲的痩身治療の原理と効果

脂肪冷却治療は、局所的な脂肪減少を目指す非侵襲的な技術です。この方法では、特別に設計された強力な冷却装置を用いて脂肪細胞を選択的に冷却し、アポトーシス(細胞死)を引き起こします。この方法は、脂肪細胞が周囲の皮膚などの他の細胞よりも低温に弱いという特性を利用しています。その結果、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら、効果的に脂肪細胞を破壊することが可能です。脂肪細胞の除去は3~6ヵ月にわたって徐々に進行し、その間、体は損傷した脂肪細胞を自然に排除していきます。この革新的な技術は、安全性と効果性が認められ、近年その使用は大幅に増加しています。アメリカ皮膚外科学会によると、2019年に行われた約100万件の非侵襲的痩身治療のうち、およそ25%が脂肪冷却を用いたものでした。クールテックやその進化版であるクールテック・ディファイン、クールスカルプティング及びその新型版であるクールスカルプティングエリートは、世界中の多くのクリニックで採用されています。一般的な副作用には、治療部位の赤み、腫れ、痛みがありますが、これらは通常、数時間から数日で自然に解消されます。稀ですが、重篤な副作用として低温火傷や逆説性脂肪肥大(PAH)のリスクも存在します。

クールテック・ディファイン:進化した脂肪冷却治療

クールテック・ディファインは、Cooltech®ブランドから登場した第2世代の脂肪冷却治療装置です。この先進的なシステムは、特別に設計されたハンドピースを使用して脂肪組織に吸引をかけ、その後、-8℃に冷却します。約70分の冷却時間で、吸引された脂肪はハンドピース内部で360度の全方向から均一に冷却されます。クールテック・ディファインの最大の特徴は、その多様なハンドピースの存在です。これにより、身体の異なる部位に局所的に存在する脂肪に対して最適化された治療が可能になります。さらに、一度に4つのアプリケーター(冷却装置)を同時に使用することができるため、複数の部位を同時に効率的に治療することができ、患者の貴重な時間を大幅に節約することが可能です。最新の研究によれば、クールテック・ディファインは最大50%の局所脂肪減少を達成することが可能であり、治療の快適性と効果の点で非常に優れていることが実証されています。これらの点を踏まえると、クールテック・ディファインは革新的かつ効果的な脂肪冷却治療の選択肢と言えるでしょう。

クールテックディファインの機器

↑クールテック・ディファイン

最新研究のよるクールテック・ディファインの驚くべき効果

最新の研究によるクールテック・ディファインの効果は、その結果の驚異的な減少率において注目に値します。この研究は男女287人の患者を対象にしており、合計1118件の様々な身体部位への施術が実施されました。中でも脇腹への施術が全体の約33.19%を占め、腹部の施術が約26.49%を占めています。驚くべきことに、施術後約70日の時点での測定では、脂肪の厚さが平均で約70%も減少しました。具体的には、施術前の平均脂肪厚さ約35mmが、平均11mmまで減少したと報告されています。この顕著な脂肪減少は、クールテック・ディファインの高い効果を示しており、脂肪冷却の進歩を物語っています。

出典元:

Cryolipolysis for fat reduction using Cooltech® Define technology: A large-sample retrospective clinical study

当院でのクールテック症例写真

当院でのクールテック症例写真

クールテックの副作用の頻度

クールテックに関する最新研究では、副作用の発生率にも着目しています。この研究によれば、全1118件の施術のうち、1.7%にあたる19件の症例で治療中または治療後に痛みが報告されました。また、4.47%(50件)の症例では、治療に伴う不快感を和らげるために鎮痛剤の処方が必要とされました。これらの数字は、クールテック治療が比較的安全であることを示唆していますが、注意が必要なケースも存在します。特に注目すべきは、非常に稀ながらも逆説的脂肪過形成(PAH)が1件(0.09%)発生したことです。PAHは脂肪冷却治療における非常に稀な副作用であり、適切な対処が必要となる可能性があります。

逆説的脂肪過形成(PAH)とは

逆説的脂肪過形成(Paradoxical Adipose Hypertrophy;PAH)とは、脂肪冷却治療後に数ヶ月経って、治療部位の脂肪が増殖するという非常に稀な現象です。PAHは、治療された部位の脂肪組織が痛みを伴わずに硬くなり、目に見えて大きくなる特徴があります。PAHがなぜ発生するのか、その正確なメカニズムは今も不明ですが、以下の2つの仮説が考えられています。

冷却不足説: 脂肪細胞への冷却が不十分で、アポトーシスに至らない軽度の傷害が治療部位の脂肪組織の成長を促しているという仮説です。

虚血誘発説: アプリケーターの真空設定が施術部位の血流を制限し、低酸素による細胞傷害とそれに続く脂肪細胞の増殖が生じる可能性があるとされます。

また、PAHのリスクファクターとしては、代謝異常を有する人や、高カロリー食を継続している人、長時間座りっぱなしの生活習慣を持つ人が、この副作用の発症率が高くなる傾向にあると言われています。さらに、クールスカルプティングにおけるPAHの発生率は、0.021%から1.00%の間と報告されており、非常にまれな現象であることが示されています。

PAHの発生頻度の違い

最新の研究によると、クールテック・ディファインを使用した1118例の治療で逆説的脂肪過形成(PAH)の発生率は0.09%に留まり、クールスカルプティングの0.021%〜1.00%の範囲と比較して、この稀な副作用が極めて少ないことが示されています。この結果はクールテックがクールスカルプティングよりさまざまな点で優位性があるからだと言われています。

クールテックの優位性①:ハンドピースの多様性

クールテック・ディファインがクールスカルプティングに優れている点の一つは、ハンドピースの多様性にあります。治療の安全性を高めるためには、患者の体の解剖学的な特徴に合わせて最適なハンドピースを選択することが不可欠です。クールテック・ディファインのハンドピースの種類は、従来のクールスカルプティングの脂肪冷却装置に比べて幅広く、患者の体型や治療部位の特徴に応じて様々な形状から選択することが可能です。このハンドピースの多様性は、治療中の安全性を大幅に向上させる重要な要素となっています。特に逆説的脂肪過形成(PAH)のリスクを最小限に抑えるためには、体の各部位の形状に適切にフィットするハンドピースの選択が不可欠です。

当院での太もものクールテック症例写真

↑当院での太もものクールテック症例写真

クールテックの優位性②:ジェルパッドにおける進化

クールテックの優位性を示す一つの要素は、ジェルパッドの質の違いにあります。治療の安全性を高めるため、クールテックでは凍結保護膜としてクールジェルパッドを採用しています。このパッドに含まれるグリセロールが皮膚細胞の凍結保護剤として機能し、氷の結晶の形成を防ぐことで、皮膚への細胞損傷を最小限に抑える役割を果たします。これにより、脂肪冷却中の周辺組織の安全性が格段に向上します。一方で、クールスカルプティングにもジェルパッドが使用されていますが、これらは薄いパッドで構成されており、クールテックのものと比べると、保護性能に差があると考えられます。特に、逆説的脂肪過形成(PAH)や低温火傷(凍傷)などの稀な副作用の発生率に影響を与える可能性があります。

クールテックの優位性③:安全性を高める革新的な安全装置

クールテック・ディファインの最大の特徴の一つは、その先進的な安全装置にあります。この装置は、治療の安全性を高めるために、温度と吸引レベルを精密に制御するシステムを備えています。治療中、装置は70分間にわたって設定温度を一定に保ちます。この間、患者の皮膚に損傷の兆候が検出された場合、装置は自動的に治療を停止する機能を持っています。この真空制御システムは、皮膚の障害のリスクを最小限に抑えるために非常に重要です。温度と吸引の正確な管理により、患者にとって安全で快適な脂肪冷却を提供します。クールテック・ディファインに組み込まれたこれらの安全対策は、脂肪冷却治療の信頼性と効果を一層高めるものであり、治療を受ける患者の安心感を確保するために不可欠な要素です。これらの先進的な安全機能は、クールテックがクールスカルプティングと比較して優れている点の一つとして際立っています。

クールテックの優位性④:ハンドピースのデザイン

クールテック・ディファインの優れた特徴の一つとして、ハンドピースのデザインが挙げられます。治療の安全性と効果を最大限に高めるため、ハンドピースは人間工学に基づいて精巧に設計されています。このデザインは、吸引と冷却プレートが皮膚に最適に接触するように構成されており、これにより、脂肪細胞への均等な冷却と低い吸引圧での治療が可能となります。低い吸引圧の採用は、治療部位への機械的なストレスを減らし、血液循環を妨げることないので、PAHのリスクを軽減します。

クールテックの優位性⑤:4エリア同時に治療可能

クールテック・ディファインは、その先進的な設計により、同時に4つの異なるエリアを治療する能力を備えています。この装置には4つのアプリケーター(冷却装置)が搭載されており、一度の治療セッションで複数の部位に対応することが可能です。これに対し、従来のクールスカルプティングでは1エリアのみ、その新型モデルであるクールスカルプティングエリートでも最大2エリアの同時治療に限定されています。この4エリア同時治療の能力は、クールテック・ディファインがクールスカルプティングシリーズに対して持つ重要な優位性の一つです。患者が一度の治療で複数の部位を効率的に改善できることは、時間と労力の節約に大きく貢献します。

クールテックの優位性⑥:短期間での結果

クールテックのもう一つの顕著な優位性は、効果が発現するまでの期間の短さです。多くの研究によると、クールスカルプティングによる脂肪冷却後、目に見える効果が出るまで通常3~6ヶ月を要するとされています。これに対し、クールテックに関する研究では、効果が1~3ヶ月の間に現れることが示されています。この時間差は、冷却システムの違いによると考えられており、クールテックがより迅速に効果をもたらす可能性を示唆しています。この速やかな効果の発現は、クールテックがクールスカルプティングに対して持つ重要な利点です。患者は治療後比較的短い期間で結果を体感できるため、治療への満足度が高まり、より早く目標の体型に近づくことが可能になります。

お腹のクールテック症例写真

↑当院でのお腹のクールテック症例写真

まとめ

この記事では、非侵襲的な脂肪減少手法として人気の高いクールテックとクールスカルプティングの特徴を比較しました。クールテックの最大の特長は、逆説的脂肪過形成(PAH)といった重大な副作用の発生率がクールスカルプティングに比べて低い点です。この低い副作用発生率は、ハンドピースのデザインや安全装置など、クールテック独自の進化した技術に起因すると考えられます。加えて、クールテックでは一度の治療で複数の部位を同時に処理することが可能であり、治療効果の発現までの期間も短いという利点があります。これにより、効率的かつ迅速に理想のボディラインに近づける可能性が高まります。本記事が非侵襲的な脂肪減少手法である脂肪冷却に関心を持つ方々にとって、有用な情報源となることを願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2024/03/31

院長ブログトップ > 【脂肪冷却の効果】クールスカルプティング・クールテックの仕組み

【脂肪冷却の効果】クールスカルプティング・クールテックの仕組み

リンダ・エヴァンジェリスタのクールスカルプティング

美容医療の世界は日々進化を遂げており、患者様のニーズに応えるため、多様な痩身治療法が開発されています。その中でも、外科的な脂肪吸引を避け、安全かつ効果的に皮下脂肪を減少させるための方法として、クールテックやクールスカルプティングのような脂肪冷却療法が注目を集めています。このほかにも、ダイオードレーザー(エクセル)や高周波、HIFUといった非侵襲的な治療法が存在しますが、特に脂肪冷却療法は、「切らない脂肪吸引」としての人気を博しています。この記事では、クールテック、クールテック・ディファイン及びクールスカルプティング等の脂肪冷却による痩身治療機器について、その作用原理、副作用、そしてどのような効果が期待できるのかを、詳細にわたり解説していきます。

アイスキャンディーで判明した脂肪破壊の歴史

脂肪冷却の歴史は、驚くべきことに、20世紀初頭まで遡り、1900年代初頭の寒冷地において脂肪組織が損傷を受けるこという報告が起源です。1970年には「popsicle panniculitis(アイスキャンディー脂肪織炎)」という現象が研究報告されました。これは、アイスキャンディーをしゃぶる乳児の頬に見られる赤い硬結と脂肪破壊から名付けられました。この現象は、脂肪細胞が周囲の水分を多く含む組織よりも低温に対して脆弱であることを示しており、「寒冷脂肪織炎(または寒冷脂肪組織炎)」という病態であることが発見されました。寒冷脂肪織炎という現象を活用して、2007年に冷却痩身機器が開発されました。この機器は脂肪細胞と皮膚の物理的特性の違いを利用し、皮膚を傷つけることなく脂肪細胞を選択的に破壊します。以来、美容皮膚科や美容外科の分野において、クールテックやクールテック・ディファイン、クールスカルプティングなどの脂肪冷却痩身機器が開発されました。

出典元:

Cryolipolysis: a historical perspective and current clinical practice

脂肪冷却の仕組み

popsicleというアイスキャンディー

冷却による脂肪破壊という概念の基礎となる寒冷脂肪織炎(または寒冷脂肪組織炎)は、幼い少年がアイスキャンディー(popsicleというアイスキャンディー)をしゃぶった後に頬に硬結が生じた症例から発見されまsた。この現象を詳細に調査するため、研究者たちは少年の臀部と大腿部に氷を当て、生検を実施。その結果、真皮皮下と接合部に最も強く存在する強いマクロファージ反応と脂肪組織の局所的な破壊を確認しました。氷を除去した後48時間から72時間においてマクロファージ反応と脂肪破壊は増強し、その後2週間で完全に治まりました。この発見に基づき、脂肪が冷却に弱いという仕組みを利用して、冷却による脂肪溶解と局所脂肪減少の技術が開発されました。この治療法では、専用の装置を用いて皮膚とその下の脂肪組織の温度を一定時間、一定の冷却温度に保つことで、脂肪細胞のアポトーシス(細胞死)を誘発します。使用される装置は-3~6℃の温度範囲に設定され、表面の皮膚に不可逆的な損傷を与えることなく皮下の脂肪細胞のダメージを引き起こします。治療中、皮膚は体温から真皮層全体にわたって保護されますが、脂肪層では脂質の結晶化が誘発され、脂肪細胞の損傷が生じます。その結果、治療部位の脂肪細胞にアポトーシスが生じ、周囲の組織(皮膚、神経、血管、筋肉など)は温存されながら標的となる脂肪細胞だけが破壊されます。この工程は数ヵ月にわたり進行し、損傷した脂肪細胞はマクロファージによって除去されることで、最終的に治療部位の脂肪が減少していくのです。このような仕組みで脂肪冷却はで脂肪は減少し、その効果は永久的に持続します。

脂肪冷却の適応

脂肪冷却は、特定部位の局所的な脂肪を非侵襲的に減少させるための革新的な治療法です。脂肪冷却では顎下、上腕、脇下、脇腹、腹部、ふくらはぎ、大腿部、臀部下など、脂肪がつきやすい部位をターゲットとします。これらの部位に、脂肪冷却装置を直接取り付けることで脂肪細胞を効果的に溶解させ、徐々に脂肪層を減少させることが可能です。この脂肪冷却の機器には、複数の機器があり、クールテック、クールテック・ディファイン、クールスカルプティングなどが有名です。特に外科的な脂肪吸引に代わる手段を探している方や、長い回復期間を避けたいと考える方にとって、脂肪冷却は理想的な選択肢です。加えて、麻酔による副作用に懸念がある人にも適しています。なぜなら、脂肪冷却治療は麻酔なしで行われ、安全かつ効果的な瘦身治療として知られているからです。この治療法は、特に美容外科が初めての方や、手術に躊躇がある方、効果的で安全な痩身治療を探している方に最適です。脂肪冷却は、手術を伴わない、安心感のある痩身治療であり、望む体型へと導く助けになります。

脂肪冷却のクールテックを受ける筆者

脂肪冷却のクールテックを受ける筆者

脂肪冷却の一般的な副作用(軽微な副作用)

脂肪冷却治療は、その有効性に注目が集まる一方で、いくつかの軽微な副作用を伴うことがあります。これらの副作用は大半が一時的なもので、通常は自然に解消されます。最も一般的に見られる副作用は、治療部位の赤みや腫れ、そして若干の痒みです。これらは通常、治療後1週間程度で落ち着くことが多いです。また、あざ及び軽度の痛みや不快感も報告されていますが、これらも治療後しばらくすると自然に改善します。安全性の高い治療法であることは変わらず、これらの副作用は脂肪冷却治療を受ける際の一時的な反応として理解されるべきです。

脂肪冷却の稀な副作用(重篤な副作用)

脂肪冷却治療は一般的に安全で効果的な方法として認識されていますが、ごく稀に重篤な副作用が報告されることもあります。これらの副作用は、多くの症例においては見られませんが、認識し、適切な対処が可能であることが重要です。具体的には、治療に伴う低温火傷や逆説性脂肪肥大(PAH)という現象が挙げられます。

■低温火傷

ある論文報告では、2012年から2020年の期間に、腹部、四肢、頚部、脇腹、臀部といった多様な身体部位で低温火傷を経験した10人の症例が詳細に記されています。これらの症例では、表面的な部分熱傷から深刻な全層熱傷に至るまで、症状の程度はさまざまで、一部の患者には入院や皮膚移植が必要となりました。さらに、一部の症例では重度の凍傷が脂肪冷却の副作用として報告されており、全層凍傷を負った61歳の女性患者もいます。この患者は、治療後に激しい痛みを経験し、2日間の入院治療が必要となりました。安全性が高いとされる脂肪冷却治療でも、まれに起こり得る重大な副作用に留意し、信頼できる施設で治療を受けることが不可欠です。

■逆説性脂肪肥大(PAH)

脂肪冷却後のPAH

脂肪冷却治療において極めて稀ながら重要な副作用の一つが、逆説性脂肪過形成(Paradoxical Adipose Hyperplasia: PAH)です。PAHは治療された部位の脂肪組織が逆説的に増加する現象であり、通常は脂肪減少が期待されるところ、その逆が起こることを特徴としています。この状態は通常、冷却脂肪分解治療後の2〜5ヵ月に発現し、場合によっては外科的な手術が必要となります。ある研究では、冷却による脂肪溶解を受けた41歳の男性が治療後1〜2ヵ月で腹部に大きな腫瘤を発症した例が報告されています。この患者は、処置された部位の周辺で脂肪組織の異常な増加が見られ、病変は硬いが圧痛は伴わない状態でした。同様のケースとして、56歳の女性が脂肪冷却治療後に腹部に同様の症状を発症し、腹部形成術により腫瘤を外科的に除去した例もあります。病理検査では、脂肪細胞の増殖だけが確認されました。PAHの根底にあるメカニズムは未だ解明されていませんが、仮説として、脂肪細胞の肥大、幹細胞の動員、交感神経支配の変化、低酸素傷害などが考えられています。研究者たちはまた、PAHの発生傾向として男性での発生率の高さや、腹部治療の受けた患者、より大きなハンドピースを使用した症例が挙げられています。遺伝的要因の可能性も示唆されており、異なる施設で治療を受けた双子がともにPAHを発症した症例がその証左となっています。PAHの発生率は0.05~0.39%という報告がある一方、最新の報告では1%であるという報告もあります。このPAHについては有名モデルのリンダ・エヴァンジェリスタが「体を残酷なほど変えられた」として施術を行なったクールスカルプティングの製造元のゼルティック社(2017年にAllergan Aesthetics社により買収)を相手に5,000万ドルの損害賠償金を求めを提訴したことが話題となりました。PAHの発生頻度に関してはクールスカルプティングよりクールテック・ディファインのほうが低いという研究論文もあります。

出典元:

Linda Evangelista Shares First Photos of Her Body Since Fat-Freezing Nightmare: ‘I’m Done Hiding’

脂肪冷却の効果

脂肪冷却治療を受けた後、すぐには目に見える変化を感じないかもしれません。一部の患者は治療後わずか3週間で変化を感じ始めることがありますが、最も顕著な効果は通常、3~6ヵ月後に現れます。この緩やかな進行は、身体が自然に損傷した脂肪細胞を除去し、治療部位の形を整える過程に起因しています。患者によって結果は異なりますが、1回の治療で平均10%から25%の脂肪減少が期待できるというデータが存在します。初期の研究の1つでは、32人の被験者が脂肪冷却後の脇腹部の改善を経験しました。これらの被験者は治療後4ヵ月で超音波検査により平均22.4%の脂肪層の厚さ減少を示しました。最近の研究では、30人の女性が脂肪冷却の1回の治療後に脂肪層の厚さと腹囲を超音波で評価しました。6ヵ月後、腹部脂肪層の平均厚さは46.6%減少し、腹囲も肋骨下、臍上、臍、坐骨下領域でそれぞれ84.3、99.2、90.6、97.1cmから81.0、93.6、85.8、92.2cmに有意に減少しました。これらのデータは、脂肪冷却治療の長期的な効果とその有効性を示唆しています。

まとめ

本記事では、現在利用可能な脂肪冷却痩身治療機器に焦点を当て、その作用原理、一般的な副作用、そしてその効果について解説しました。脂肪冷却治療は、一般的に非常に安全で、副作用のリスクが低いと評価されています。しかし、国内のい美容外科や美容皮膚科の医療機関においてこれまであまり語られることのなかった、低温火傷や逆説性脂肪肥大(PAH)といった稀ながらも重篤な副作用の存在にも注意が必要です。この記事で、これらの副作用についての知識を深めることで、脂肪冷却治療を検討される方々が、より安全に、そして十分な情報を得て治療に臨めるよう願っています。脂肪冷却は多くの人にとって効果的な痩身選択肢ですが、正しい知識を持つことがその成功の鍵です。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2023/08/08

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クールテックの動画解説【脂肪冷却を解説】

当院で大人気のクールテックについて動画解説しました。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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クールテックの動画解説

【症例写真あり】クールテックの絶大な効果!

【症例写真あり】「凍らせて痩せる」クールテック大人気です!

クールテックの効果をCTで証明!

 

 

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2022/08/30

院長ブログトップ > クールテックのyoutube動画解説

クールテックのyoutube動画解説

クールテックについて動画で解説しました

クールテックは寝ている間に痩せられる夢のような治療です。!

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2022/08/09

院長ブログトップ > 「凍らせて痩せる」クールテック大人気です!

「凍らせて痩せる」クールテック大人気です!

脂肪を凍らせて分解・溶解する「クールテック」、大人気です。
当院のモニターさま(48歳女性)をご紹介します。

クールテック治療前

上記:治療前

 

クールテック治療後

上記:クールテック3回治療後1か月の状態

クールテックは1回でも治療効果がある治療ですが、しっかりご実感いただくために3回の治療をおすすめしております。

1か月おきに3回受けることで、短い期間でしっかり効果が出せるのがクールテックの大きな特長です。

「脂肪を凍らせて痩せる」機器はいくつかありますが、このクールテックが一番効果があります。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2022/02/08

院長ブログトップ > クールテックの絶大な効果!

クールテックの絶大な効果!

脂肪を凍らせて分解・溶解する「クールテック」、人気です。
当院のモニターさま(52歳女性)をご紹介します。

上記左:治療前 上記右:当院でクールテック3回治療後

クールテックの利点は1か月という短い間隔で同部位を受けられることです。
1か月おきに3回受けることで、短い期間でしっかり効果が出せるのがクールテックの大きな特長です。
「脂肪を凍らせて痩せる」機器はいくつかありますが、このクールテックが一番効果があると僕は考えます。
脂肪吸引と変わらないくらい効果が出ている患者さんも当院にはいます。
「痩せたいけど、脂肪吸引までは受けたくない」というかたへ、断然おすすめする治療がこのクールテックです!
いい治療なのでおすすめです!
(僕が受けています)

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2020/09/08

院長ブログトップ > クールテックの効果をCTで証明!

クールテックの効果をCTで証明!

先週に続き、クールテックについてです。

まず先日僕が受けた腹部CT検査の画像を見てください。

上記:向かって右側が体の左側です。

僕が以前クールテックを左側だけ受けたことはこのブログも紹介しました(その時の記事はこちら)。

摘まむと左側だけ脂肪が少なかったことは上の写真でも紹介しましたが、これを証明したくて、CT検査を受けました!(人間ドックのついでです)

それが最初に紹介したCT画像です。

左側だけ少ないことが証明されました!
この画像上の脂肪の面積も右側が70.51㎠、左側が60.69㎠で、計測上でも脂肪の減少が昭になりました。
しかもこれはクールテックを1回だけ受けた効果です。

クールテックはもはや脂肪吸引と同じくらいの効果があると言っても過言ではないですね。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2020/09/01

院長ブログトップ > 人気絶大のクールテックに二の腕用ハンドピース導入!

人気絶大のクールテックに二の腕用ハンドピース導入!

人気絶大のクールテックに二の腕用ハンドピース導入しました!

上記:左側が二の腕専用の新しいハンドピース。

当院(千葉県船橋市、東京青山)に脂肪を冷却して脂肪を破壊するクールテックを導入して、約1年になります!
(導入した時のブログはこちら
クールテックの人気は鰻のぼりで、毎日たくさんの患者様がクールテック目的に来院されています。
クールテックのすばらしさは、手術ではないのに脂肪吸引手術とかわらないくらいの効果を発揮する点です。

8月からは二の腕用のハンドピースを導入しました。
これまでも小型のハンドピースで二の腕の施術を対応し効果も十分に現れていましたが、このたび二の腕専用のハンドピースを導入しました!
上記写真の右側が従来のハンドピースですが、それと比較して新しいハンドピースは2倍以上の大きさががあります。
二の腕の脂肪除去効果も2倍以上!

是非、脂肪吸引手術並みの脂肪除去効果があるクールテックを体感してください!

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2019/09/24

院長ブログトップ > クールテック、大人気です!

クールテック、大人気です!

クールテックを導入してからまだ1か月ですが、大人気です! 

痩身機器は他にもありますが、1回の治療で目に見える効果が出るのはクールテックだけです。 

クールテックはおなかだけではなく、太もも、二の腕、二重あごにも使うことでき、実際に痩せられます! 

ビフォーアフターの写真を紹介します。 

クールテック治療後は、他の痩身治療のような運動・食事制限は不要です! 
今まで通りの生活で、いつのまにか痩せます! 

夢のような治療ですね。 

現在モニター募集しております! 
是非お気軽にご相談ください。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2019/09/17

院長ブログトップ > クールテック、実際に僕が受けてます!

クールテック、実際に僕が受けてます!

クールテックを当院に導入するかどうか検討の段階で、実際に僕がクールテックを受けました! 

凍傷を防止するためのゲルシートを貼り、アセスメント(マーキング)に沿って ハンドピースを装着します。

施術中はスマホを見たり、読書やお仕事が可能です。施術開始直後は冷たく、つままれたり吸引される感覚がありますが、10 分ほどで感覚がなくなります。痛みを感じることはありません。

治療部位によりますが、30 ~60分ほどでハンドピースを外します。看護師がマッサージを行い、老廃物として体外へ排出しやすくします。 脂肪は凍っており、シャリシャリとかき氷を混ぜるようなな音がします。赤みはしばらくすると引いていきます。

終わった直後は、上記のように皮膚が赤みを帯びます。
僕の場合、赤みが引くのに2,3日かかりました。あと、痒みも同様にありました。
このあたりは、
個人差が大きいと思います。僕の場合は赤みが強く出たほうです。 

そして、僕は効果がしっかりわかるように実は体の左側しか受けませんでした(笑) 
以下、アフターの写真です。 

上記:クールテック後約1か月の状態です。左側だけ受けています。

上記:同じ写真ですが、左右の黄色線枠内の脂肪で左が明らかに少ないのがわかりますか?特に左の青線枠内は脂肪がなくなって、影ができています。線が入っていない写真に戻って、左右を比較していただけるとわかりやすいです。

上記:左右の脂肪をつまんでみました。明らかに摘まめる脂肪の量が左は少ないです!

これはクールテックを1回だけ受けた効果です! 
理想的には3回程度受けるとより効果が出ます! 

痩身治療器は僕自身が同様にいろんな機器を受けてきましたが、明らかに効果が出て、クリニックへの導入を即決できたのはクールテックだけです。 

本当におすすめの痩身機器です。 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

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2019/09/10

院長ブログトップ > 凍らせて痩せる「クールテック」導入しました!

凍らせて痩せる「クールテック」導入しました!

脂肪を凍らせて、脂肪を分解して、痩せる痩身治療器「クールテック」を導入しました! 

船橋中央クリニック(千葉県船橋市)、青山セレスクリニック東京青山院(東京都港区)に導入しております。
千葉県への「クールテック」の導入は、船橋中央クリニックが「県内初」となります!
 

https://cooltech.tokyo/ 

こちらがクールテック専門サイトです。 

原理は、脂肪細胞を凍結させることでアポトーシス(脂肪細胞を死滅させる)を起こし、老廃物として体外へ排出させることで希望部位をピンポイントに痩せさせる効果があります
実際には、クールテックハンドピースを痩せたい部位にあて、約50分、寝ているだけで施術が完了します。 
メスを使わずに、しかも、脂肪吸引手術と同様の効果が現れる痩身治療器です。 

▼こちらが実際の治療風景です(クールテック製造元提供) 。

 次回のブログでは実際に僕が受けた感想を紹介しますね! 

筆者:元神 賢太
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年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

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