• トップ>
  • 院長ブログ>
  • 【脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がない?】その理由を解明

BLOG 施術症例・美容整形コラム Dr.元神の院長ブログBLOG 施術症例・美容整形コラム Dr.元神の 院長ブログ

【脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がない?】その理由を解明NULL

2024/04/04

院長ブログトップ > 【脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がない?】その理由を解明

【脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がない?】その理由を解明

脂肪冷却に効果がない?

脂肪冷却、クールスカルプティングに効果がないという声は本当に根拠があるのでしょうか?効果が感じられないとされる理由を徹底的に解明します。 脂肪冷却療法、特にクールスカルプティングやクールテックといった治療法は、現在世界中で高い注目を集めています。特にアメリカでは、米国皮膚外科学会((The American Society for Dermatologic Surgery))が報告するところによれば、2019年に行われた非侵襲的な痩身治療の約100万件のうち、約25%がこの脂肪冷却治療によるものでした。このような背景からも分かるように、近年の脂肪冷却の人気は急上昇しています。その主要な理由は、効果の高さにありますが、一方でインターネット上では、「脂肪冷却に効果がない」とか「クールスカルプティングに効果がない」という否定的な意見も散見されます。この記事では、そうした意見の背後にある理由を深掘りし、なぜ一部の人々が脂肪冷却治療の効果を感じられないのかを明らかにしていきます。

体重が減ることを期待していた

多くの人が脂肪冷却療法における効果の不満を訴える際、その背景には施術への誤解が存在することが考えられます。特に、脂肪冷却を体重減少を目的としたものと誤解しているケースが目立ちます。美容外科で行われる脂肪分解施術は、一般的に「ボディコントゥアリング(body contouring)」と呼ばれ、直訳すると「ボディラインを整える」という意味になります。すなわち、脂肪冷却は理想のボディラインを実現するための施術であり、ダイエットのように体重を減少させることが主目的ではありません。例えば、脂肪冷却を数回受けた結果、腰から下腹部にかけての「脂肪の浮き輪」を除去することは可能です。この施術で取り除くことのできる脂肪量は、女性の握りこぶしの大きさに相当する約200cc程度の脂肪を減らすことも可能です。しかし、脂肪400ccの重さは約360g(脂肪の密度は約0.9g/㏄)に過ぎず、体重が顕著に減少したとは感じにくいのです。ただし、400㏄の脂肪がお腹周りから取り除かれることで、ボディラインは顕著に美しくなり、外見上の変化は明確に感じられるでしょう。

当院でのクールテック症例写真

当院でのクールテック症例写真

脂肪冷却の適用じゃなかった

脂肪冷却療法の効果が感じられなかったという報告の中には、施術の良い適用条件を満たしていない場合が存在します。特に、BMIが30以上の場合、脂肪冷却の効果を実感しにくいことがあります。お腹や太ももに関して、BMIが30未満の方が脂肪冷却に適しているとされています。その理由は、BMIが30を超えると、治療部位の脂肪は減少するものの、全体的なボディラインに大きな改善が見られないことが多いからです。BMIが30以上の方では、摘まめる脂肪の量は確かに減るものの、鏡で見た際のシルエットに大きな変化が現れにくいという現象があります。そのため、BMIが30以上の場合は、脂肪冷却施術に先立って、ダイエットなどによる体重減少をお勧めします。ただし、二の腕や二重顎、ブラジャーからはみ出る脂肪など、特定の部位に対しては、BMIが30以上であっても脂肪冷却が適切な治療法と考えられています。この点を踏まえ、脂肪冷却の最適な適用条件をよく理解すること重要です。

・BMIの計算式

     BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

     身長150㎝で68㎏、160㎝で78kgでBMIが30に相当します。

BMI30以上の場合

摘まめる皮下脂肪が施術前から少なかった

脂肪冷却治療の効果を感じられなかった一因として、施術対象となる皮下脂肪の量が十分でなかったケースがあります。脂肪冷却は、特に摘まみやすく、筋肉の上層に位置し、皮膚の直下にある頑固な脂肪層をターゲットにしています。効果的な治療のためには、対象となる脂肪が、内臓脂肪ではなく、皮膚の下に存在していることが必要です。例えば、お腹が目立つ方でも、摘まめる皮下脂肪が1cm未満であり、その代わりに内臓脂肪が多い場合があります。重要なのは、脂肪冷却治療は内臓脂肪に対して効果がなく、皮下脂肪の減少を目的としている点です。そのため、施術を受ける際には摘まめる皮下脂肪の量が1cm以上なければ、十分な効果が得られない可能性が高いと言えます。このように、適切な治療効果を得るためには、治療前の脂肪の量と位置を正確に把握することが重要です。

■皮下脂肪とは

皮下脂肪とは、俗に「浮き輪」と表現されるお腹周りや上腕に見られる柔らかく「摘まめる」タイプの脂肪のことを指します。この皮下脂肪は、特に厳しい食事制限を行わない限り、自然に除去することが難しいとされています。脂肪冷却治療では、効果的な施術のために、ハンドピースを適切に装着するには、おおよそ1cm以上の「摘まめる脂肪」が存在する必要があります。このように、脂肪冷却治療は皮下脂肪を対象に行われるため、治療前には対象部位の脂肪の厚さや質を正確に把握し、適切な処置を行うことが求められます。それによって、期待される効果を最大限に引き出すことが可能になります。

■内臓脂肪とは

内臓脂肪とは、私たちの腹部深く、腹筋の下に位置し、重要な臓器を囲むように蓄積される脂肪の一種です。この脂肪は、その位置の特性上、脂肪冷却治療のような外部からのアプローチによって除去することはできません。内臓脂肪の蓄積は、さまざまな健康問題と関連があるため、特に注意が必要です。内臓脂肪を効果的に減らすためには、運動による身体活動の増加が非常に重要とされています。定期的な運動は、内臓脂肪を燃焼し、代謝を活性化させる効果があるため、この種の脂肪を減少させる最も効果的な方法の一つです。加えて、健康的な食生活や生活習慣の改善も内臓脂肪の管理には欠かせない要素となります。したがって、内臓脂肪を減らすことを目指す場合、脂肪冷却治療だけに頼るのではなく、総合的なライフスタイルの見直しを行うことが推奨されます。

参照元:

6 Requirements For Ideal CoolSculpting Candidates

 

体重が増えてしまった

脂肪冷却は、クールテックの場合効果が現れるまで施術後1~3か月、クールスカルプティングは施術後3~6か月の期間を要します。しかし、治療の効果を最大限に引き出し、維持するためには、治療後のライフスタイルが非常に重要です。特に治療後に暴飲暴食をしたり、日常生活での不摂生が続いたりすると、体重増加によって残存している脂肪が肥大することで脂肪が蓄積され、脂肪冷却の効果が無効化されてしまう恐れがあります。脂肪冷却によって一度破壊され、除去された脂肪細胞は永久になくなりますが、残った脂肪細胞が肥大することによって、体形が元に戻ってしまう可能性があります。そのため、治療後には健康的な食事と適度な運動を取り入れることが、美しいボディラインを永続的に維持するための重要となります。脂肪冷却治療を受けた後も、バランスの取れた食事と定期的な運動によって体重を管理し、脂肪の再蓄積を防ぐことで、治療結果を長期間にわたって享受することができます。

当院での太もものクールテック症例写真

↑当院での太もものクールテック症例写真

1回しか治療を受けていない

脂肪冷却治療は、一度の施術でもその効果を実感することが可能ですが、一回の施術だけでは望まれる効果が十分に得られないこともあります。特に、1つの部位に対しては、最低でも3回以上のセッションが推奨されています。これは、脂肪冷却治療が通常、3回の治療を完了することで最適な結果を提供するように設計されているためです。したがって、1回のセッションのみで終了する場合、期待する程の効果を実感することは難しいかもしれません。治療の結果に大きく影響するのは、実施される施術の総回数です。複数回の治療を受けることで、効果は徐々に積み重なり、より明確な結果を得ることが可能となります。一方で、1回の施術のみでは限定的な結果に留まる可能性が高いため、脂肪冷却治療を検討する際には、推奨される治療回数に基づいた計画を立てることが重要です。

今後効果が現れるかもしれない

脂肪冷却治療を受けた後、その最終的な効果が目に見えて確認できるようになるまでには、ある程度の時間が必要です。具体的には、クールテックの場合、治療後1~3か月の間に効果が現れ、クールスカルプティングでは3~6か月の期間を要するとされています。したがって、もしクールスカルプティングの治療を受けてから3か月が経過しただけであれば、今後数ヶ月のうちに効果が実感できる可能性が十分にあります。脂肪冷却治療は、即効性を期待するものではなく、時間をかけて徐々に効果が表れる性質を持っています。治療直後に顕著な変化を感じることは少なく、効果が現れるまでには個人差があります。このため、治療後は焦らずに待つことが大切であり、効果が完全に表れるまでには、根気強く経過を観察することが推奨されます。治療後の経過観察期間中も、健康的なライフスタイルを維持することが、効果を最大限に引き出すための重要となります。

冷却時間が十分でなかった

これまで脂肪冷却治療における患者側の要因や治療回数に焦点を当ててきましたが、次に、医療機関側の施術の問題点に目を向けてみましょう脂肪冷却治療において、効果が十分に実感できない理由の一つとして、施術に用いられる冷却時間の長さが挙げられます。私自身、脂肪冷却治療ではクールテック・ディファインを推奨しています。この治療方法では、推奨される冷却時間は70分となっています。しかし、他の一般的な脂肪冷却治療であるクールスカルプティング・エリートを提供している施設では、多くの場合、35分という短い冷却時間で施術が行われています。このような短時間の冷却では、脂肪冷却の効果が最大限に引き出されない可能性があるのです。日本国内の美容外科クリニックにおいても、施設の都合により35分の冷却時間で治療を行っているケースが非常に多く見られます。脂肪冷却治療における冷却時間は、その効果に直結する重要な要素であり、十分な時間を確保することが求められます。施術を受ける際には、その医療機関がどの程度の冷却時間を設けているかを確認し、効果的な脂肪冷却を求めるならば、推奨時間を遵守しているクリニックを選択することが重要です。適切な冷却時間を確保することにより、期待通りの効果を得る可能性が高まります。

治療直後のマッサージが不十分

脂肪冷却治療後のケアとして、特に重要なのが治療直後に実施されるマッサージです。このマッサージの工程は、施術の効果を最大化するために欠かせない要素となります。適切に行われない場合、残念ながら治療効果も弱まる可能性があります。一般に、医療機器を使用した治療では、同じ機器を使用していればどの医療機関でも同じ効果が得られると誤解されがちですが、実際にはそうではありません。冷却時間の長さと同じように、治療直後に行われるマッサージやその他のアフターケアも、治療の成果に大きな影響を与えます。治療効果を最大限に引き出すためには、単に冷却するだけでなく、その後のマッサージが適切に行われることが重要です。このマッサージは、冷却された脂肪細胞を効率的に体外へ排出させるための重要なステップとなります。したがって、脂肪冷却治療を受ける際には、施術後のマッサージやケアが適切に行われる医療機関を選ぶことが、期待される効果を得るためには不可欠です。適切なアフターケアが施術の成功を左右する鍵となるのです。

↑当院でのお腹のクールテック症例写真

まとめ

このブログ記事を通じて、脂肪冷却治療において効果がないと感じる状況について、その可能性のある原因を詳細に解説しました。脂肪冷却治療の効果がないと感じる理由としては、治療の適用基準の誤解や誤った期待が一般的です。しかし、施設の運営上の理由で冷却時間が短縮されたり、治療直後のマッサージが適切でなかったりすると、実際に治療効果が低下する可能性があります。重要なのは、使用される機器や施設によっても、脂肪冷却治療の効果には大きな違いが生じるという点です。私の経験上、脂肪冷却治療においてはクールテック・ディファインが最も効果的であると考えます。この治療方法では、適切な冷却時間と術後のケアが効果を最大限に引き出すポイントとなります。脂肪冷却治療を検討する際には、これらの要因を総合的に考慮し、適切な施設と機器を選択することが重要です。これにより、治療の満足度が高められ、より良い結果を得ることが可能となります。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、、痩身治療を得意としている。日本美容外科学会ではウルセラの学会発表を行っている。痩身治療に関しては自らクールテックを受けてその効果をCT検査で証明した。また、実践した痩身治療を生かして、ベストボディ千葉大会ではグランプリを獲得している。

【関連項目】

最も効果がある脂肪冷却クールテックの相談はこちらから

脂肪冷却やってみた!体験の経過ブログとビフォーアフター

【脂肪冷却の効果】クールスカルプティング・クールテックの全容

クールテックはクールスカルプティングより良い?両機器を比較

クールテックの動画解説

【症例写真あり】クールテックの絶大な効果!

【症例写真あり】「凍らせて痩せる」クールテック大人気です!

クールテックの効果をCTで証明!

 

ブログTOPに戻る
ブログTOP

当院は開設20年以上の歴史を持つ医療法人社団セレスのグループクリニックです。
千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

船橋中央クリニックmap

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業

東京エリアで治療をご希望の方はこちら

青山セレスクリニックmap
詳細地図はこちら

青山セレスクリニック
東京青山院

フリーダイヤル 0120-010-099

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者

メニューを開く

ライン相談をする 相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。

フリーダイヤル フリーダイヤル相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。