「偽性女性化乳房」についての記事まとめ
2023/11/25
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男なのにおっぱいがある?
男なのにおっぱいがある、男なのに胸がある、という悩みは実は多くの男性が持っています。医学的には女性化乳房と言います。英語ではgynecomastiaと書き、ガイノコマスチアまたはギネコマスチアと発音されます。ネット上ではガイノと呼ばれることがよくあります。また、女性化乳房には大きく分類して、乳腺が本当に発達している場合と脂肪が発達している場合の2つ分けられます。前者を真性女性化乳房、後者は偽性女性化乳房と言います。今回は偽性女性化乳房について深堀した説明をします。
偽性女性化乳房とは
偽性女性化乳房(pseudogynecomastia)は、男性における乳房の異常な膨らみで、主に過剰な脂肪組織の蓄積によって生じます。これは、本来の女性化乳房(gynecomastia)とは異なり、乳腺組織の増大ではなく脂肪組織の増加が原因です。偽性(ぎせい)とは「偽り」、「本当でない」という意味です。乳腺があることが本当の乳房であるのに対して、脂肪ばっかりある偽性女性化乳房は偽物ということに医学的には定義されています。
偽性女性化乳房の原因とは
偽性女性化乳房の原因は以下の通りです:
●肥満
体重が増加すると、体の脂肪組織も増加します。特に、胸部周囲の脂肪が増えることで、乳房のように見える膨らみが生じることがあります。
●肝機能の低下
肝臓は体内のホルモンバランスを調節する重要な役割を果たしており、特に性ホルモンの代謝に関与しています。肝機能低下でエストロゲンの量が相対的に増えたり、テストステロンの活性が抑制されたりすること女性化乳房の原因となることがあります。
●年齢とホルモンの変化
年齢とともにホルモンバランスが変化し、特に男性ホルモン(テストステロン)の減少と女性ホルモン(エストロゲン)の相対的な増加が、脂肪の分布に影響を及ぼすことがあります。
●遺伝的要因
体脂肪の分布は遺伝的要因によっても影響される可能性があり、特定の家族では胸部周囲に脂肪が蓄積しやすい傾向が見られることがあります。
●幼少期の肥満
肥満が幼少期からあった場合、胸部に脂肪が蓄積しやすくなる可能性があり、成人後に痩せた場合も胸部に脂肪が残りやすい傾向があります。
●生活習慣
不健康な食生活や運動不足も、体脂肪の増加に寄与し、結果として偽性女性化乳房の発生に関係する可能性があります。
偽性女性化乳房が気になる背景
偽性女性化乳房の患者は、「痩せていた時も膨らみが気になっていた」、「筋トレは頑張ってやっているのに胸の脂肪だけ取れない」、「中学生頃から気になっていたが、中年になって膨らみが大きくなった」などの訴えが多くあります。偽性女性化乳房が気になる時期としては30代以降の傾向があり、30代以降では男性もやはり脂肪の燃焼が減り、脂肪を蓄積しやすいとされています。もともと胸の脂肪のふくらみがあった上に、脂肪量が増えたことでより「おっぱい」のように見えてしまい、偽性女性化乳房が悩みとなります。
偽性女性化乳房の解決法
偽性女性化乳房(pseudogynecomastia)の主な原因は胸部に蓄積した過剰な脂肪であり、これは通常、ライフスタイルの変更によって改善することができます。以下に、偽性女性化乳房の解決策をいくつか挙げます:
●食生活の改善
カロリー摂取量を減らし、バランスの取れた食事に切り替えます。
高脂肪、高糖質の食品を避け、野菜、果物、全粒穀物、たんぱく質が豊富な食品を摂取します。
●定期的な運動
有酸素運動
有酸素運動(ジョギング、サイクリング、水泳など)を定期的に行い、全体的な体脂肪を減らします。
筋トレ
胸部の筋肉を鍛えることで、胸部の外見を改善することができます。プッシュアップ、ベンチプレス、ダンベルフライなどの筋トレが効果的です。
●体重管理
健康的な体重を維持または達成するために、栄養士や医師と相談することが重要です。またアプリを活用するのもよいでしょう。
●ライフスタイルの変更
アルコールの摂取量を減らす、禁煙するなど、健康的なライフスタイルの選択を行います。
●医療的介入
運動や食事で効果が見られない場合、乳腺と脂肪の吸引手術が選択肢となることがあります。
まとめ
「男なのにおっぱいがある」状態は非常に大きな悩みとなり得ます。真性女性化乳房なのか、偽性女性化乳房なのか、ご自身では判断が付かない場合は、確実に診断するために専門の医療機関を受診されることをおすすめします。また、偽性女性化乳房の場合、ライフスタイルの見直しなどでも脂肪の減少が見られなかった場合は早めに専門医に相談されるのもよいでしょう。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、多くの女性化乳房治療を行っている。
【関連項目】
2022/09/27
院長ブログトップ > 女性化乳房(偽)の脂肪吸引例
女性化乳房(偽)の脂肪吸引例
男性の偽性女性化乳房の当院で治療を受けたモニター写真を紹介します。
上記:女性化乳房の治療前(女性の乳腺に見えますが、これは男性です!かか
上記:女性化乳房の治療後約6か月
男性の女性化乳房は乳腺が発達している場合(真性女性化乳房)と脂肪が主に発達している場合(偽性女性化乳房)の2つに分類されます。
今回は後者の方で脂肪が発達している場合です。
脂肪も発達していますが、乳腺も通常の男性より発達しています。
当院では偽性女性化乳房の第一選択肢として、脂肪吸引の手術方法によって脂肪と乳腺を一緒に吸引する手術方法で行っています。以前は乳腺だけを乳腺除去手術で行ったうえで、後日脂肪吸引を行っていましたが、ここ数年は脂肪吸引法で一度の手術で脂肪と乳腺の両方を一緒に吸引する術式でやっています。当院の手術方法だと一緒に吸引できるので。
一度の手術で済むと患者様の満足度も高くなります。
このモニター様の経過の写真も掲載いたいします。
上記:女性化乳房手術後3日目
上記:女性化乳房手術後1か月
上記:女性化乳房手術後3か月
手術直後は脂肪減少による皮膚のたるみが顕著ですが、時間の経過とともに改善していますね。
手術後6か月(冒頭の写真)となると、あまり違和感がなくなります。
最後のこの患者様にご記入いただいたアンケートです。ご満足いただけたようでよかったです。
美容ホームページ「女性化乳房」も是非ご覧ください。
サブシジョンについては
船橋中央クリニック・青山セレスクリニック「女性化乳房」もご参照ください。
美容整形外科・美容皮膚科
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女性化乳房, 偽性女性化乳房, ガイノ, gynecomastia, ガイノコマスチア, ギネコマスチア
2022/03/08
院長ブログトップ > ガイノとは(ガイノコマスチア)
ガイノとは(ガイノコマスチア)
ガイノ(ガイノコマスチア)は女性化乳房のことです。
女性化乳房はgynecomastiaと書きます。ギネコマスチアと発音されることもあります。
ガイノ(女性化乳房)は男性の乳房組織が通常以上に発達する医学的状態を指します。この状態は、乳腺組織の肥大によって特徴づけられ、男性の胸部が女性のように見えることがあります。ガイノコマスティアは様々な原因で発生する可能性があり、その中には以下のものが含まれます:
①ホルモンの不均衡
男性の体内でエストロゲン(女性ホルモン)とテストステロン(男性ホルモン)のバランスが崩れると、ガイノコマスティアが発生することがあります。特に、エストロゲンの相対的な増加やテストステロンの減少が原因で起こることが多いです。
②特定の薬剤の使用
一部の薬剤、特にアナボリックステロイド、一部の精神薬、高血圧の治療薬などは、ガイノコマスティアを引き起こす可能性があります。
③年齢に関連した変化
新生児、思春期の少年、高齢男性でホルモンバランスの変化が生じることがあり、これがガイノコマスティアの原因になることがあります。
④健康状態
肝機能障害、腎疾患、甲状腺の問題など、特定の健康状態もガイノコマスティアの原因となることがあります。
ガイノコマスティアは、単なる身体的な変化以上のものであり、心理的な影響を与えることもあります。そのため、影響を受ける男性は、しばしば自尊心の問題や社会的な不安を経験することがあります。治療方法としては、原因に応じた薬物治療や、場合によっては外科的な手術が検討されることがあります。
下記の動画でも動画解説しております。
「ガイノ(女性化乳房)」については
船橋中央クリニック・青山セレスクリニック「女性化乳房」もご参照ください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療、女性化乳房修正手術を得意としている
【関連項目】
ガイノ:アナボリックステロイド使用時の女性化乳房についての全て
gynecomastia, ガイノコマスチア, ギネコマスチア, 女性化乳房, 偽性女性化乳房, ガイノ
2022/03/01
院長ブログトップ > 女性化乳房について動画解説!
女性化乳房について動画解説!
男性の女性化乳房について動画解説しました!
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2012/08/07
院長ブログトップ > 脂肪吸引だけで治療した偽性女性化乳房
脂肪吸引だけで治療した偽性女性化乳房
女性化乳房は何度かこのブログでもご紹介していますが、いずれも乳腺組織が男性にしては発達しているために生じている女性化乳房でした。これは真性女性化乳房と言います。
今回ご紹介する女性化乳房は、治療前の検査で胸のふくらみが乳腺組織によるものではなく、局所的な脂肪の過度な発達によることがわかりました。このような女性化乳房を偽性女性化乳房と言います。真性女性化乳房の治療は、乳輪を切開して乳腺組織を除去しますが、偽性女性化乳房の治療は、脂肪吸引で治療します。
それでは、モニターさんの写真です。
偽性女性化乳房の治療前です。かなり膨らんでいますが、男性です。乳腺組織もありません。
吸引した脂肪です。
脂肪吸引で治療し、治療後1週間の状態です。偽性女性化乳房の脂肪吸引手術後は、通常の脂肪吸引手術の術後と比較して、内出血が強めに現れます。
偽性女性化乳房の脂肪吸引後約3か月です。少しまだ皮膚に色味が残っていますが、これもあと数か月で普通の皮膚の色に戻ります。胸のふくらみがしっかり取れています。
真性にしても、偽性にしても、女性化乳房自体、世間にはあまり知られていなくて、一人で悩んでいる方が多いようです。女性化乳房は必ずきれいに治療できて、悩みが解消されるものなので、是非お気軽にご相談ください。
船橋美容HP「女性化乳房」
青山美容HP「女性化乳房」もご参照ください。
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