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倉持由香が顎ボトックスで笑えない・呂律が回らない:原因と対策
更新日:2026/02/28
公開日:2026/02/28

最近、グラビアアイドルの倉持由香さん(34歳)が「顎にボトックスを打ったら効きすぎちゃって、うまく笑えない&呂律(ろれつ)が怪しい感じになってしまいました。...もう打ちません…シワを受け入れます…。皆さん気をつけてくださいね~!」とX(旧Twitter)で明かし、大きな話題となりました。
ボトックス注射後に笑顔が不自然になり、言葉もうまく話せない――このニュースに接し、「ボトックスは怖いものなの?失敗することもあるの?」と不安に感じた方も多いのではないでしょうか。実はこのケース、適切な知識と医師の技術があれば防げた可能性が高いのです。
本記事では、美容外科専門医の視点から「なぜ顎ボトックスで笑えなくなるのか、その原因」と「不自然にならないための絶対条件」を解説し、正しく施術を受ければ安全で効果的な治療であることをお伝えします。
参照元: 倉持由香「顎にボトックスを打ったら効きすぎちゃって…」自身の写真を公開
倉持由香さんの顎ボトックス失敗例に見る不安の声

倉持さんは2026年2月、自身のXアカウントで顎の梅干しジワ対策にボトックス注射を受けたところ、「効きすぎて笑えなくなり、呂律まで怪しくなった」と告白しました。番組収録にも支障が出たそうで、「ボトックス解除の鍼治療に行ったら少し良くなった気がします。もう打ちません…シワを受け入れます…」とまで述べ、フォロワーに注意喚起しています。実際、投稿のリプライ欄には「それは焦るやつですね」「怖い…」といった声も寄せられ、美容施術に対する不安や疑問が広がった様子です。
このニュースに接し、「やっぱりボトックスは危ないの?」「有名人でも失敗するなんて、自分もやったら笑えなくなるかも」と感じた方もいるでしょう。確かに、せっかく美しくなるための施術で笑顔を失ってしまっては本末転倒です。しかし結論から言えば、ボトックス注射そのものが極端に危険なわけではなく、適切な方法で行われなかったことが原因と考えられます。
次章では、なぜ顎に打ったボトックスで口元(表情や発声)に支障が出てしまうのか、専門医の立場から詳しく解説します。
顎ボトックスで笑えなくなる原因:オトガイ筋と口周りの筋肉の関係

図:顔面筋の側面解剖図(フランス語表記)。赤く示された部分が顎先のオトガイ筋(Muscle mentonnier)で、そのすぐ上方・周囲には口輪筋(Muscle orbiculaire de la bouche)や下唇下制筋(Muscle abaisseur de la lèvre inférieure)など口元の表情筋が存在している。このように筋肉同士が非常に近接しているため、顎のオトガイ筋にボトックスを打っても、注入位置や量を誤ると周囲の口元の筋肉にまで薬剤が作用してしまう可能性がある。
顎先の梅干しジワを作るオトガイ筋(顎の表情筋)は、実は口元の筋肉群と隣り合わせの構造をしています。上図にあるようにオトガイ筋のすぐ上には口唇を囲む口輪筋(口をすぼめたり閉じたりする筋肉)、さらに斜め上には下唇を引き下げる下唇下制筋などが位置しています。このため、本来オトガイ筋だけに作用させるつもりのボトックスが、少しでも広がりすぎたり深さ・位置がずれたりすると、口周りの別の筋肉まで麻痺させてしまう危険があるのです。
実際、打つ位置が外側にずれると下唇下制筋にボトックスが効いて口元が歪み、上方にずれると口輪筋に作用して口がうまく閉じられなくなることが報告されています。さらに注入するボトックス製剤の量が多すぎたり拡散しすぎたりした場合も注意が必要です。
ボトックスは筋肉の動きを弱める薬剤ですので、効きすぎれば本来動かしたい口元の筋肉まで動かなくなり、笑ったときに唇が思うように動かせない・口角が上がらないといった副作用が起こり得ます。
左右で効果に差が出れば、笑顔になった際に片側の口角だけ動かない(顔半分が引きつったように見える)という不自然さにもつながります。また、口周りや顎に過剰なボトックスを打つと、「しゃべりづらくなる」「固い物を噛みにくくなる」といった症状が現れることもあります。倉持さんの場合も、過剰または不適切な位置に注入されたボトックスが口輪筋や下唇の筋肉にまで作用してしまい、笑ったり発声したりする動きを阻害したと推察できます。
一度ボトックスが効き過ぎて筋肉が麻痺してしまうと、残念ながらヒアルロン酸のように溶解注射で即座に元通り…とはいきません。効果が薄れるまで通常3~6か月程度はかかり、その間は違和感が続いてしまいます。倉持さんも「ボトックス解除の鍼治療」に駆け込んだとのことですが、鍼や温熱療法などは一時的な緩和策にはなりえても劇的な解毒法とは言えません。
美容外科医の立場から言えば、ボトックスは「最初から失敗しないよう正確に打つこと」が何より重要なポイントなのです。
「諦める必要はない」正しく打てば笑顔も自然で効果バツグン

倉持さんは今回の失敗から「もう打たない、シワを受け入れる」とまでおっしゃいました。しかし、ボトックス治療自体を悲観的に捉える必要はありません。正しい方法で注入すれば、シワだけが消えて笑顔や表情は自然なまま保てる素晴らしい治療だからです。
にもあるように、本来ボトックス注射は適量を適切な箇所に打てば「日常の自然な表情はそのままに、気になるシワだけを目立たなくする」ことが可能な施術です。事実、眉間や目尻のシワ取りなどでも適切に行えば「表情は豊かなままシワだけ改善する」ことができ、多くの方が恩恵を受けています。そもそも顎の梅干しジワは、オトガイ筋が過剰に緊張することで皮膚が梅干しのように凸凹してしまう現象です。
適切な位置・深さでオトガイ筋にボトックスを注入すれば、余分な力みが取れて顎先のシワが見事に消え、口角も下がりにくくなります。筆者のクリニックでも顎のボトックス治療を行っていますが、患者様からは「シワが消えて顎のラインがすっきりしたのに、笑った感じは全然不自然じゃない!」といった喜びの声を多数いただきます。倉持さんは怖い思いをされたため「もうやらない」と言われましたが、本来この治療は適切に行えばダウンタイムもほとんどなく効果が高い、安全性の高い美容施術なのです。
一度の失敗で「美容注射はもうこりごり…」と諦めてしまうのは、とても勿体ないと感じます。実は似たようなエピソードは他にもあり、モデルの梨花さんも昨年、美容医療の体験談として「ヒアルロン酸もボトックスもしない。おすすめしない」と発言し話題になりました。梨花さんはヒアルロン酸で顔が思ったのと違う仕上がりになり、さらにサービスで打たれたボトックスで表情が固くなって「やっちまった…」と後悔したそうです。
この発言だけ聞くと「やっぱり美容注射は良くないのか」と感じるかもしれませんが、これはあくまで一個人の失敗経験に基づく感想に過ぎません。梨花さん自身、「施術自体が悪いんじゃなくて、満足している人もたくさんいる」と補足しており、言いたかったポイントは「一度に色々欲張りすぎてやり過ぎちゃうのは良くない」という反省だったと述べています。
実際、世の中にはこれらの美容施術を上手に取り入れて若々しさをキープしている方が大勢いますし、美容医療は適切な量・方法で行えば効果的で、決して施術そのものが悪いわけではありません。
要は、ボトックスやヒアルロン酸などの美容注射を「怖いもの」「失敗するもの」と一括りにネガティブに捉えるのは誤解だということです。大切なのは、その人に合った方法で、経験豊富な医師のもと適切に施術を行うこと。で述べられているように、適切な量のボトックスを適切な場所に打っていれば基本的に想定外のトラブルは起こりません。
裏を返せば、不自然な結果になってしまう場合の多くは注入量の過多や注入箇所のズレなど人為的ミスによるのです。読者の皆様にはぜひ冷静になって、「正しく施術すれば大丈夫なんだ」という事実も知っていただきたいと思います。
▶️ 合わせて読みたい記事: 梨花が受けたボトックスとヒアルロン酸失敗の詳細
失敗しないための絶対条件:信頼できる医師による的確な注入

倉持さんや梨花さんのケースから学べる最大のポイントは、「美容医療は誰に施術してもらうかで結果が大きく左右される」ということです。ボトックスもヒアルロン酸も、技術そのもの以上に「どれくらい入れるか」「どこに入れるか」というデザインや分量のセンスが重要であり、これは医師の美的感覚と経験に委ねられます。実際、梨花さんが信頼して任せたドクターは彼女の要望と違う箇所に善意でボトックスを追加してしまい、それが不満につながったとご本人が明かしています。
優秀な医師であれば患者の希望に耳を傾け、不要なリスクを追加しない判断ができたでしょうし、「どこに・どのくらい注入すべきか」を慎重に見極めて施術を行います。言い換えれば、美容注射で失敗しないためには「信頼できるクリニック・医師選び」が何より大切なのです。筆者(元神)自身、美容外科医として20年以上の経験がありますが、やはり経験を重ねるほど「少しの違いで結果に大きな差が出る」ボトックスの奥深さを痛感します。
だからこそ当院では、一人ひとりの筋肉の強さや骨格バランスを的確に見極め、初めてボトックスを受ける方には特に“効きすぎない程度”の控えめな単位量から施術するよう心がけています。効果の出方を見ながら追加注入することはできますが、打ちすぎたボトックスを元に戻すことは基本的にできません。「少なめに打って様子を見る」くらい慎重なくらいが、副作用を防ぐ上ではちょうど良いのです。
また、周囲の筋肉に影響させないピンポイントな注入技術にもこだわりがあります。先述したように解剖学的な知識を踏まえて正確な深さ・位置に少量ずつ注入すれば、オトガイ筋のみに薬液が行き渡り、口輪筋や他の表情筋には一切作用させずに済みます。施術前には鏡を見ながら患者様としっかりシワの癖や表情の動きを確認し、「この部分にこれくらい打つとこういう変化が出ます」という説明を丁寧に行います。
患者様との十分なコミュニケーションと細心の注意を払った注入設計こそが、自然で満足のいく仕上がりへの絶対条件と考えています。また、情報過多な現代だからこそ、発信者が誰であれ一つの体験談だけを鵜呑みにしないことも重要です。が指摘するように、美容医療には必ずメリットとデメリットがあり、結果は施術内容や量・バランス、担当医の腕や患者さん本人との相性によって大きく変わります。
有名人の発信力は大きいので、失敗談が広まると「美容注射=怖いもの」という印象が一人歩きしがちです。しかし私たち医師としては、そうしたネガティブな印象だけが先行して本来得られるはずの美容医療の恩恵まで逃してしまう患者様が増えることは残念でなりません。大事なのはSNSの情報に振り回されることなく、ご自身の悩みや希望に合った治療かどうか専門家とじっくり見極める姿勢です。
その上で、「やってみたい」と思える治療があれば経験豊富な医師のもとぜひ前向きにトライしてみてください。適切な施術であればきっと、シワはしっかり解消しつつ「効いている感じがしないほど自然な笑顔」を手に入れることができるはずです。
まとめ
最後に、本記事のポイントをまとめます。
- ボトックス注射が「効きすぎる」と笑顔が引きつれたり口元が動かしにくくなったりする。
特に顎のオトガイ筋は口周りの筋肉に近いため、注入位置や量を誤ると口輪筋や下唇の筋まで麻痺することがある。
- ボトックス自体は適切に行えば安全で効果的な治療。
シワだけを減らし自然な表情は保てるので、正しい量・場所に打っていれば基本的に想定外のトラブルは起きない。過度に恐れる必要はない。
- 施術を失敗させない最大のポイントは医師選び。
経験豊富で信頼できる医師なら、筋肉の構造や薬の特性を踏まえて「どこに」「どれだけ」注入すべきか適切に判断してくれる。美容医療は担当医の技量やセンスによって結果が大きく左右される。
- 当院では安全第一の丁寧な施術を徹底。
筋肉や骨格バランスを見極めた上で少なめの単位から注入し、必要に応じて追加する方針です。一点にピンポイント注射する高度な技術で、周囲の表情筋への影響を最小限に抑えます。初めての方でも不安がないよう十分なカウンセリングとアフターケアを行っています。
- 情報に振り回されず冷静に判断を。
有名人の失敗談だけで美容医療をネガティブに捉えるのは誤解です。メリット・デメリットを専門医と確認し、自分に合う治療か見極めましょう。正しい知識と信頼できる医師のもとで受ける美容医療は、きっとあなたの笑顔をより輝かせてくれるはずです。
倉持由香さんのケースは「効きすぎたボトックス」の怖さがクローズアップされましたが、裏を返せば適切な施術であれば怖がる必要は全くありません。大切なのは経験豊富な医師による適量・適所への注入であり、それさえ守られれば顎ボトックスは笑顔を損なうどころか、コンプレックスだったシワを解消して自然な表情美を引き出してくれる心強い味方です。
美容医療に興味を持った方は、ぜひ信頼できるクリニックで相談してみてください。当院でも丁寧にカウンセリングを行い、安全で効果的な治療プランをご提案いたします。あなたの素敵な笑顔を守りつつ、気になるシワを解消するお手伝いができれば幸いです。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、エラボトックスの元神メソッド開発者。アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。- ボトックス注射が「効きすぎる」と笑顔が引きつれたり口元が動かしにくくなったりする。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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