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2024/04/25

院長ブログトップ > 【若い人に人気!眉下切開が自然に二重幅を広げる】専門医による解説

【若い人に人気!眉下切開が自然に二重幅を広げる】専門医による解説

眉下切開術後

眉下切開手術はもともとまぶたのたるみを取り除く手段として開発されましたが、その効果の自然さから、現在では若い世代にも広く支持される美容治療となっています。特に、よりはっきりとした二重を求める若者たちの間で、この手術の人気が高まっています。この記事では、なぜ眉下切開が若い人々にも選ばれる治療となっているのか、その理由と具体的な効果について詳しく掘り下げていきます。

眉下切開が人気なわけ

■自然に二重が広がる

眉下切開手術が若い世代を中心に人気を博している主な理由は、その自然な二重の仕上がりにあります。多くの人々がまぶたの厚さや腫れぼったさに悩んでおり、特にまぶたの皮膚が厚い人にとって、伝統的な埋没法や切開法で二重を形成すると、不自然なほど目が腫れぼったく見えることがあります。これは、まぶたの皮膚が上まつ毛に近い部分で薄く、眉に近づくにつれて厚くなるため、二重の折り返しが厚い皮膚で形成されるとその腫れぼったさが強調されるためです。眉下切開手術は、これらの問題に対する効果的な解決策を提供します。この手術では、眉下の皮膚をリフトアップし、まぶた全体を持ち上げることで、二重の幅を拡げることが可能です。まぶたの腫れぼったさが解消される上に、二重が広がるので、非常に自然な二重の形成が可能になるのです。

眉下切開術前

↑眉下切開治療前の状態

 

■眉と目の距離が縮まる

眉下切開手術は、眉毛と目の距離を自然に縮める効果があり、これが人気の一因となっています。この手術では、眉下の余分な皮膚を除去することで、自然に眉毛が下がり、眉と目の距離が短くなります。一般的に、眉と目の距離が長いことはアジア人特有の顔立ちの特徴であり、幼い印象を与える要因となります。一方、西洋人の顔立ちでは目と眉の距離が短く、これが成熟した、大人びた顔つきを形成する要素です。近年、二重の幅を広げる目的だけでなく、この眉と目の距離を縮めるために眉下切開手術を選ぶ方が増えています。この変化は、顔の全体的な印象をより洗練された、大人の表情へと導くため、特に若い世代からの注目を集めています。眉下切開により、眉と目の距離が縮まることで、より西洋的な顔立ちへと近づくことができるのです。

眉下切開術後

↑眉下切開後4か月の状態

眉下切開で大きくなるのか?

眉下切開手術は目を大きく見せる効果が期待される美容手術です。この手術が目の見た目を大きくする主な理由は、主に以下の二点にあります。

■目の開きが改善される
眉下切開により余分な皮膚が除去されることで、目の開きが良くなります。これは、いわゆる眼瞼下垂(まぶたの重みによる目の開きの悪さ)の症状が改善する効果が眉下切開にあるからです。

■二重の幅が広がり、見える面積が増加する

手術によって二重の幅が広がると、それまでまぶたに覆われて隠れていた目の上部がより露出します。このため、目全体の見える面積が増え、視覚的に目が大きく見える効果が得られます。

これらの変化により、眉下切開は目を大きく見せることに寄与し、多くの方々から支持されています。特に目元の印象を改善したいと考える若い人にとって、この手術は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

出典元:

Cleveland Clinic : Brow lift

眉下切開と埋没法、どちらを先に行うべきか?

まぶたの皮膚が厚い、またはたるみがある場合、余分な皮膚の除去と二重の幅をしっかり広げたいと考えると、どちらの手術を先に行うかという疑問が生じることでしょう。このような場合、一般的には先に眉下切開を行うことをお勧めします。眉下切開手術を先に施行する主な理由は、この手術だけでも二重の幅が自然に広がり、その結果、追加で埋没法を行う必要がなくなる場合があるからです。ただし、元々が一重である場合や二重の幅が特に狭いと感じる場合には、眉下切開と埋没法を同時に行うことも一つの有効な選択肢です。このアプローチによって、より効果的に目元の印象を変え、理想的な結果を得ることが可能になります。それぞれの患者様の目の状態と望む結果に応じて、最適な手術プランを検討することが重要です。

眉下切開で眼瞼下垂は治るか?

眼瞼下垂、つまり目の開きが弱いために黒目がまぶたに隠れていて、目が小さく見える状態は、多くの方にとって悩みの一つです。眉下切開手術は、状態によってはこの眼瞼下垂の改善に効果的です。特に、まぶたの皮膚が厚く、その重みによって目が十分に開かない軽度の眼瞼下垂の場合、眉下の余分な皮膚を除去することで、目の開きが改善されることがあります。一方で、くぼみ目の方や目を開閉する筋肉(眼瞼挙筋)の機能が弱い場合、眉下切開だけでは不十分なことが多く、これらの状況では眼瞼下垂の根本的な原因を解決するために、より専門的な手術である挙筋前転法が推奨されます。この手術では、まぶたを開閉する筋肉(眼瞼挙筋)を直接調整することで、目の開きを改善し、より長期的な解決を目指します。したがって、眉下切開が眼瞼下垂に対して適切な治療法かどうかは、個々の症状やまぶたの状態によって異なります。最適な治療法を選択するためには、経験豊富な専門医との十分な診断と相談が必要です。

↑軽度の眼瞼下垂なら眉下切開で改善します。

眉下切開で二重になるか?

眉下切開手術は、特に奥二重の方に対して、はっきりとした二重を形成する効果が期待できます。この手術により、まぶたの余計な皮膚を取り除くことで、二重のラインが自然に広がり、より明瞭な二重に変わることが多いです。奥二重の方がこの手術を受けることで、そのまぶたの隠れたポテンシャルを引き出し、顕著な二重瞼を実現することができます。しかし、完全に一重の方の場合、眉下切開だけでは二重瞼を作り出すことはできません。一重のまぶたの場合はは、眉下切開よりも直接的なまぶたの切開や埋没法など、他の手法が効果です。したがって、完全な一重からはっきりした二重への変化を望む場合には、眉下切開と他の手術方法を組み合わせることが一般的です。

↑眉下切開のビフォーアフター。奥二重が末広二重になります。

 

眉下切開でつり目になるか?

眉下切開手術により、目尻の位置を自然な範囲で引き上げることが可能です。これは、特に垂れ目の傾向がある方にとって、目元の印象を少し引き締める効果があります。しかし、眉下切開自体では、目尻を大幅に引き上げてつり目のような劇的な変化を達成することはできません。もし明確につり目の効果を求める場合、より適切な手段としてコメカミリフトを推奨します。コメカミリフト(コメカミ部分を切開して引き挙げるフェイスリフト)は、コメカミ部分を切開して皮膚を引き上げることにより、より顕著なつり目の効果を得ることが可能です。この手術は、目元だけでなく全体的な顔のリフトにも寄与し、より引き締まった若々しい顔立ちを実現します。つまり、眉下切開は目元の微調整には有効ですが、目を大きく引き上げるつり目効果を望む場合は、他の手術オプションを検討することが望ましいでしょう。

眉下切開は一重のままで受けられるか?

一重まぶたの方でも、眉下切開手術を受けることは可能です。この手術は主にまぶたのたるみや余分な皮膚を取り除くことに焦点を当てています。したがって、一重の方でも手術を通じてまぶたが軽くなり、その結果としてより開放的で明るい目元を実現することができます。眉下切開手術は、必ずしも二重を形成するためだけではなく、目の周囲の皮膚の状態を改善し、より若々しい印象を与えるためにも有効です。一重のままで目元の見た目を自然に改善したいと考えている方にとって、この手術は非常に有益な選択肢となるでしょう。目元の全体的な印象を改善し、よりクリアで健康的な目もとを求める方々に推奨されます。

眉下リフトはバレるか?

眉下リフトは目元の印象を顕著に変化させるため、手術を受けたことが他人にバレる可能性は完全に否定できません。しかし、この手術は二重の切開手術など他の目元手術に比べて、非常に自然な仕上がりとなるため、バレるリスクは比較的低いと言えます。多くの場合、周囲の人々はメイクの変更程度にしか感じないことが多いです。ただし、手術の傷跡が目立つ場合は、手術を受けたことが明らかになるリスクが高まります。そのため、傷跡を目立たなくするためには、経験豊富で技術力の高い医師を選ぶことが非常に重要です。手術を検討する際には、医師の技術レベルや過去の手術例を十分に確認し、安心して任せられる医師を選ぶことをお勧めします。こうした準備が、手術後の自然な美しさと満足度を高める鍵となります。

眉下切開傷跡

↑眉下切開後4か月の傷跡

まとめ

この記事では、特に若い世代に人気のある眉下切開手術について詳しく解説しました。眉下切開は自然に二重の幅を広げることができるため、自身の二重整形を他人に気付かれたくない方にとって理想的な選択肢となり得ます。手術により自然な美しさを引き出すことが可能ですが、眉下切開は比較的目立ちやすい部位に傷跡が残る可能性があるため、実施する医師の技術と経験が非常に重要となります。このブログが、眉下切開を検討している若者たちにとって有益な情報源となり、自分に適した美容手術の選択に役立てることを願っています。手術を検討する際には、信頼できる医師と十分なカウンセリングを行い、最終的な判断を下すことが重要です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、目元の治療、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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2024/04/21

院長ブログトップ > 【まぶたのたるみ除去に眉下切開が良い理由】眉下切開の詳細解説

【まぶたのたるみ除去に眉下切開が良い理由】眉下切開の詳細解説

眉下切開に悩む女性

年齢と共に避けがたい変化の一つに、まぶたのたるみがあります。この問題に直面して、多くの患者様が私のクリニックに相談に訪れます。一般的には「まぶたを切開してたるみを取り除いてほしい」とのご要望を受けますが、まぶたのたるみをまぶたの切開で除去してはいけません。このブログ記事では、眉下切開がまぶたのたるみ除去に適している理由と、どのようにして眉下切開により自然に二重のラインが拡がるのかを詳しくご説明します。また、眉下切開(眉下リフト)に手術の具体的な工程、回復期間、ダウンタイムについても詳細に解説します。

まぶたのたるみをまぶたの切開で除去してはいけない理由

まぶたのたるみを単純なまぶたの切開で取り除く方法は、しばしば望ましくない結果を招きます。これは、まぶたの皮膚が極めて薄く、非常に繊細であるためです。特に、睫毛に近い部分の皮膚は非常に薄く、眉毛に近づくにつれて厚みが増します。この構造的特徴から、もしまぶたの中間部分の皮膚のたるみを切除し、二重を形成する要領で縫合すると、薄い皮膚と厚い皮膚が不自然に組み合わされることになります。その結果、非常に不自然な二重のラインが形成される可能性が高くなり、見た目にも不調和が生じます。

まぶたのたるみ取り昔の術式

↑古い手術書に記載されているまぶたのたるみ除去手術

過去の美容外科における標準的な手法として、上まぶたのたるみを取り除くためにまぶたを切開する「上眼瞼除皺術」が広く行われていました。この手術は、まぶたの中間部分の皮膚を切除する方法であり、治療前後の変化を示す写真も多くの手術書に掲載されています。しかしながら、これらの手術書を見ると、手術後に形成された二重のラインが非常に不自然であることが見て取れます。そのため、昔のこの手法は現在では適切な治療法とは見なされていません。現在でもこのような昔ながらの方法を採用している医師やクリニックも存在しますが、その結果が自然でないことは一見して明らかです。技術の進歩により、より自然で効果的な方法が求められるようになりました。特に、眉下切開手術(ブロウリフト)はまぶたのたるみを解消する上で推奨される手法です。

眉下切開(ブロウリフト)「とは

眉下切開手術はブロウリフト、アイリフト、眉下リフトとも称されますが、眉毛の直下の皮膚を切除することでまぶたをリフトアップする美容整形手術です。このアイリフト手術は単に皮膚を切除するだけではなく、その下にある眼輪筋という筋肉にも注意を要します。多くの美容外科では、皮膚の切除だけが行われがちですが、これでは充分なリフトアップ効果が得られません。実際には、皮膚の下の眼輪筋を部分的に切除し、眼輪筋同士を縫縮することで、より強力な引き上げ効果が期待できます。しかし、皮膚の切除量が不十分であったり、眼輪筋の処理が適切でなかったりした場合、手術の効果は期待通りにならないことがあります。そのため、手術の成功は経験豊富な専門医の熟練した手技に依存します。眉下切開手術を検討する際には、医師の技術や経験、過去の実績を十分に確認し、信頼できる医師に依頼することが極めて重要です。

眉下切開(ブロウリフト)の効果

眉下切開手術、一般にブロウリフト、アイリフト、眉下リフトとも呼ばれるこの手法は、主に以下の二つの効果があります。

■まぶたのたるみの改善
眉下切開手術では、眉毛の直下の余分な皮膚を切除し、眉下の皮膚を持ち上げることにより、まぶたのたるみが効果的に改善されます。その結果、腫れぼったかったまぶたが改善し、より若々しい印象の目元に生まれ変わります。

■二重の幅を自然に拡げる
眉下切開は、二重の幅を自然に拡げる効果もあります。特に、元々腫れぼったいまぶたの場合、通常の切開手術では厚い皮膚が折りたたまれる形で二重が作られ、結果として不自然な外見になりがちです。しかし、眉下切開では、このような不自然な二重形成にはならず、目元の自然さが保たれたまま二重の幅が拡がります。

眉下切開前後

↑二重治療を行わずに、眉下切開だけで二重が拡がります。

眉下切開に向いている人・眉下切開をするべき人

眉下切開手術、またはブロウリフトは、特定の特徴を持つ人々にとって非常に効果的な美容整形手術です。この手術が最も適していると考えられる主なケースを以下に示します。

■まぶたのたるみが顕著な人
まぶたのたるみが特に多い人にとって、眉下切開は理想的な選択肢です。この手術により、たるんだ皮膚を効果的にリフトし、目元をより鮮明で若々しい印象に変えることができます。

■自然な形で二重の幅を広げたい人
加齢に伴い目尻の皮膚がたるんで二重の幅が狭くなることがあります。また、元々二重のラインを広げたいと考えているものの、厚いまぶたの皮膚によって通常の切開手術では不自然な結果になることがあります。眉下切開は、こうしたケースにおいても、目元の皮膚を自然にリフトし、自然な二重の幅を実現します。

眉下切開に向いていない人・眉下切開をやめたほうがいいケース

眉下切開手術、またはブロウリフトは多くの人に美しい効果をもたらす美容整形手術ですが、特定の条件を持つ方には不適切な場合があります。以下に、この手術が推奨されない主なケースを説明します。

■くぼみ目の方
くぼみ目の方が眉下切開を行うと、目元のくぼみがさらに強調されることがあります。これは、手術によって皮膚の余りがなくなり、眼球の形状が余計に強調されるためです。その結果、余計に老けた印象を与えかねないため、この特徴を持つ方は慎重に手術を検討する必要があります。

■眉と目の距離が短い方
眉下切開手術では、眉毛の直下の皮膚を切除し、その結果、眉毛と目との距離が自然と短くなります。そのため、元々目と眉毛の距離が短い方には、この手術が目元のプロポーションを不自然に見せる可能性があります。このような方には、他の治療法の方がより適切な選択肢となるかもしれません。

■傷跡に対して神経質なかた

眉下切開は上手な医師が行えば、傷跡はほとんど分からない程度になります。ただ、完全に消えることはありまえん。わずかに残った傷跡もお化粧やアートメイクで他人からは分からない程度になります。ただ、傷跡は顔に正面で露出される部位にあるため、傷跡に対して過剰に神経質になるかたに眉下切開を受けることはやめたほうがかもしれません。

眉下切開手術後ダウンタイムや痛みについて

眉下切開手術は、そのダウンタイムが比較的短いため、多くの患者にとって魅力的な選択肢となっています。通常、手術後1週間で抜糸が行われることが多く、その時点で大半の腫れも引いている状態です。抜糸までの間は、傷口を保護するために眉上にテープが貼られますが、このテープは通常、日常生活において特別な不快感を引き起こすことはありません。また、ダウンタイム中の痛みもほとんどありません。そのため、手術を受けた後も、ほとんどの患者は直ちに日常の活動を再開できます。これにより、仕事やプライベートのスケジュールを大きく変更する必要がなく、生活への影響を最小限に抑えることが可能です。

出典元:

Cleveland Clinic : Brow lift

眉下切開(ブロウリフト)の傷跡

眉下切開手術、一般にブロウリフトと呼ばれるこの手術を選択される際、多くの患者様が最も気になるのが術後の傷跡です。眉下切開手術で生じる傷跡は、手術を行う美容外科医の技術に深く依存します。経験豊富で高度な技術を持つ医師による精密な手術が行われる場合、傷跡は時間が経過するにつれて目立たなくなります。実際には、数ヶ月後には傷跡が非常に目立ちにくくなることが多いです。さらに、抜糸直後から適切なメイク技術を用いることで、傷跡を効果的に隠すことが可能です。眉毛に沿ってメイクを施すことで、自然に傷跡をカモフラージュし、外見の美しさを保つことができます。

眉下切開に傷跡

↑眉下切開手術後6か月の傷跡(ほとんど分からないです)

眉下切開(ブロウリフト)のデメリット

眉下切開手術、またはブロウリフトは多くのメリットをもたらしますが、その一方でいくつかのデメリットも把握しておく必要があります。この手術の主なデメリットとして、手術後の傷跡、必要な回復期間、すなわちダウンタイム、および手術費用が挙げられます。

■傷跡
他の美容外科の切開手術と同様に、傷跡は避けられない問題です。眉下切開の場合、傷跡の目立ち具合は施術を行う美容外科医の技術に大きく左右されます。高い技術を持つ医師が施術を行った場合、傷跡は時間が経過するにつれてほとんど目立たなくなると期待できます。

■ダウンタイム
眉下切開は、他の目周囲の美容整形手術に比べて比較的ダウンタイムが短いものの、完全に日常生活に戻るまでには一定の期間が必要です。この回復期間は個人差があり、一週間程度のダウンタイムが必要な場合もあります。ダウンタイム中は特に日常生活に制限はなく、お風呂に入ることもできます。

■手術費用
手術費用はクリニックによって異なり、一般的には30万円から50万円の範囲です。非常に高額または格安の料金設定のクリニックは、その質や安全性について十分な調査が必要です。

これらのデメリットを十分に理解し、手術の利点と潜在的なリスクを天秤にかけた上で、眉下切開手術を検討することが重要です。また、手術を受ける前には、信頼できる美容外科医としっかりとカウンセリングを行い、自分の期待に沿った最適な治療計画を立てることが望ましいです。

眉下切開手術(ブロウリフトの流れ

①デザイン

眉下切開手術を成功に導くためには、手術前のデザインが非常に重要です。この段階で、患者様の具体的な要望を詳細に伺い、どの程度の範囲で眉下を切開するかを慎重に決定します。多くの患者様は具体的な要望を特に持たず、治療計画を医師に委ねることが一般的ですが、その場合、私は最大限の治療効果が現れるようなデザインを行っています。

②手術とその痛み

私が担当する眉下切開手術は、各目につき約25分、全体で約50分の手術時間を要します。脂肪除去を同時に行う場合は、手術時間が若干長くなることがあります。通常、眉下切開手術は局所麻酔を使用して行いますが、患者様の希望に応じて静脈麻酔を併用することも可能です。局所麻酔のみの場合、手術開始時には少し痛みを感じることがありますが、その後は痛みを感じずに手術を進めることができます。一方、静脈麻酔を併用すると、患者様は手術中ほとんど意識がないため、よりリラックスして手術を受けることができ、手術が終わるまでの間、ほぼ何も感じることがありません。

③眉下切開手術後のケア

手術完了後、切開部位を保護するために肌色の保護テープを傷の上に貼ります。このテープは水に強い素材で作られており、手術後1週間はそのまま保持する必要があります。万が一テープが剥がれてしまった場合に備えて、予備のテープも提供しています。この予備テープを使って、必要に応じて患者様自身で簡単に再貼付することができます。手術後の日常生活において特に厳しい制限は設けておりません。洗顔やシャワーを含む日常活動は、通常どおり問題なく行うことができます。お風呂に入ることもできます。抜糸までの間、特別な通院の必要もありませんが、何か気になることがあれば随時相談していただくことが可能です。また、この期間中は縁が少し厚いメガネをかけたり、前髪を下ろすことで、眉下切開の傷を隠したり、カバーすることができますので、おすすめです。

④抜糸とその後のケア

眉下切開手術後約1週間で抜糸が行われます。この抜糸が完了することにより、患者様は眉のお化粧を始めることが可能となります。抜糸後のケアは特になく、通常の生活をすぐに再開できるため、特別な通院の必要はありません。ただし、手術後に何か気になる症状が現れた場合や不安な点がある場合は、いつでもクリニックに相談されるとよいと思います。

眉下切開手術ビフォーアフター

まとめ

歴史的に見て、まぶたのたるみや二重の拡張にはまぶたの切開手術が一般的でしたが、これらの手術では多くの場合、不自然な腫れぼったい二重が形成されることが問題でした。私は20年以上にわたり、より自然な見た目を実現するために眉下切開手術を推進してきました。眉下切開により、まぶたの腫れぼったさを自然に改善し、美しいまぶたを実現することが可能です。このブログ記事では、眉下切開の全般について、その効果、ダウンタイム、手術後の傷跡、そしてデメリットについて詳細に解説しました。眉下切開手術を検討している方々にとって、この記事が参考になれば幸いです。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、目元の治療、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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2024/04/19

院長ブログトップ > 目頭切開が上手い先生による目頭切開手術の徹底解説

目頭切開が上手い先生による目頭切開手術の徹底解説

目頭切開できれいな二重平行型

目頭切開は、日本人特有の蒙古襞により小さく見えがちな目を大きく魅力的に見せる人気の手術です。この手術を成功させるためには、経験豊富で技術力の高い「上手い先生」の選択が非常に重要です。目頭切開が上手い先生による手術では、自然で美しい結果を期待することができます。本ブログ記事では、目頭切開が上手い先生による手術の効果、さらには患者様が抱えるさまざまな疑問に対して、詳細な解説を行います。

目頭切開で目が大きくなるのか?

目頭切開手術は、目を大きく見せる効果が期待できることで知られています。この手術が目を大きく見せることに貢献する主な理由は二つあります。

■目頭の面積が増える

目頭切開により蒙古襞を切除することで、その部分の眼球の露出が増え、結果として目が大きく見えるようになります。

■平行型二重による面積の増加

目頭切開により、末広型の二重が平行型二重に変化することが可能です。この変化により、まぶたで覆われていた目の内側部分が露出し、目全体の見える面積が増加します。

目頭切開術前

↑目頭切開治療前の状態

目頭切開できれいな二重平行型

目頭切開できれいな二重平行型

↑目頭切開後6か月の状態

青色部分は蒙古襞がなくなったことにより大きくなった目の面積

オレンジ部分は目頭切開より平行型に二重になったことにより大きくなった目の面積

 

目頭切開治療前

↑目頭切開治療前の状態

目頭切開術アフター

↑目頭切開後6か月の状態。治療前と比較して黒目の面積が増えていることが明らかです。

 

目頭切開ビフォー

↑目頭切開治療前の状態

目頭切開後アフター

↑目頭切開後6か月の状態

 

目頭切開なしで平行型二重は可能か?

二重まぶたを形成する方法には様々な技術があり、その中でも埋没法は一般的です。特に、蒙古ひだがあまり発達していない方の場合、埋没法だけで平行型のきれいな二重まぶたを形成することが十分に可能です。しかし、蒙古ひだが顕著に発達している場合、埋没法だけでは十分な平行型を達成することが難しいことがあります。この場合、二重の幅を非常に広げなければならず、それが逆に不自然な外見や、眠そうな目の印象(眼瞼下垂の症状を引き起こす可能性がある)をもたらすことがあります。このような状況では、目頭切開手術を併用することで、より自然な二重の幅で平行型の二重まぶたを形成することが可能となります。

目頭切開単独での平行型二重は実現可能か?

目頭切開手術は、多くの場合、元々ある程度がある二重が存在する場合に、それ自体で平行型二重を形成する可能性があります。目頭切開により元々末広型だった二重は、目頭側から二重のラインが形成され、きれいな平行型になる場合が多いのです。しかし、もし元々の二重が奥二重であり、かつその二重の幅が狭い場合、目頭切開単独では望む平行型二重まぶたにはならないです。このような状況では、目頭切開と同時に二重まぶたの埋没法等で二重を拡げる手術を行うことで、平行型の二重ラインを確実に形成することが可能となります。埋没法は、二重のラインを安定させ、より安定した二重を作り出す助けとなるため、目頭切開との併用は効果的です。

その他の目頭切開のよくあるご質問

Q:蒙古襞は年を取るとなくなりますか?

A: 加齢に伴って蒙古襞が目立たなくなることはある程度認められていますが、その変化は人によって異なり、多くの場合、顕著な変化を期待するのは難しいです。蒙古襞が目元の印象に与える影響は大きいため、蒙古襞が原因で目元の印象にお悩みの方には、目頭切開手術をおすすめします

Q:目頭切開をしてもバレない程度にするにはどうしたらいいですか?

A: 目頭切開手術を行っても、他人に気付かれない程度にするためには、手術の範囲を控えめにすることが重要です。手術を受ける際には、目元の自然なラインを尊重し、過度に切除しないように注意する必要があります。また、経験豊富な医師が慎重に手術計画を立てることで、目立たない自然な仕上がりを目指すことができます。手術前に医師との詳細なカウンセリングを行い、自分の希望する結果についてしっかりと伝えることが、望むような控えめな結果を得るためには不可欠です。このプロセスを通じて、目頭切開が他人にバレることなく、自然な美しさを実現することが可能になります。

Q:目頭切開のダウンタイムはお風呂に入れますか?

目頭切開手術後は通常は腫れが少ないため、ダウンタイム中でもはお風呂に入ることができます。

Q:目頭切開の傷跡はメガネで隠せますか?

A: 目頭切開手術後の傷跡については、多くの場合、メガネのフレームによって自然に隠れることが期待できます。特にメガネの縁が目頭に近いデザインの場合、傷跡を効果的にカバーすることが可能です。このため、手術後の社会生活において傷跡が気になる方は、メガネを選ぶ際にフレームが目頭を覆うスタイルを選ぶと良いでしょう。

Q:目頭切開手術後に白くなるのはなぜですか?

A: 顔の傷跡は丁寧に縫合された場合でも白く残ることがあります。傷跡が目立つ、目立たない場合は、個人差もあります。また、目頭切開を受けていない西欧人の目元でも、下まぶたの内側に生まれつき白い線が見られることがあります。これは、自然な体の特徴であり、手術の傷跡も同様に多くの場合、他人には気づかれにくいものです。したがって、目頭切開の傷跡があっても、それが目立つかどうかは、手術の技術に依存しますが、大きな心配事とはなりにくいでしょう。

参照元:Epicanthoplasty

Q:埋没法のあとに目頭切開はできますか?

A: はい、埋没法の後に目頭切開を行うことは可能です。さらに、目頭切開を埋没法と同時に行うことも一般的です。この二つの手術を組み合わせることで、ぱっちりとした魅力的な平行型の二重まぶたを実現することができます。目頭切開と埋没法の組み合わせは、目元全体の印象を大きく変え、より魅力的な目元を作り出す効果的な方法です。そのため、より洗練された目元を求める方には特におすすめの治療方法と言えます。

Q:蒙古襞を自力でなくす方法はある?

A: 蒙古襞を自力で完全になくす方法は存在しません。加齢により蒙古襞が目立たなくなることはありますが、その変化は個人差が大きく、多くの場合、顕著な変化を期待するのは難しいです。蒙古襞が目元の印象に大きな影響を与えるため、目元の見た目にお悩みの方には、目頭切開手術をおすすめします。

Q:蒙古襞はセルフカットできますか?

A: 蒙古襞のセルフカットは絶対にお勧めできません。自分で行う切開は専門的な知識と技術を要する美容外科手術とは異なり、安全性と効果を保証するものではありません。自己処理を試みると、望まない傷跡が残りやすく、その結果、美容的な見た目が著しく損なわれる可能性があります。さらに、不適切な手法による傷跡が目立つことになり、後に専門の医師による修正手術が必要となる場合、手術費用が高額になることが予想されます。

Q:蒙古襞があると二重にならないのはなぜですか?

A: 蒙古襞が発達している場合、しばしば完全な一重まぶたに見られることが多く、自然な二重まぶたを形成することが困難になります。これは、蒙古襞が目頭近くの皮膚を引っ張り、まぶたの折り返しを妨げるためです。アイプチやアイテープなどの方法でも、蒙古襞により二重を形成しにくい状態となります。しかし、蒙古襞が存在する場合でも、埋没法によって末広型の二重や奥二重を形成することは可能です。一方で、目を大きく見せる平行型の二重を望む場合は、単に埋没法だけでは不十分であり、蒙古襞を切開する手術が必要になることが多いです。蒙古襞切開は、目の開きを改善し、より自然で幅広い平行型二重を実現する効果があります。

Q:目頭切開の治療後はどのくらい腫れるのですか?

A: 目頭切開手術後の腫れは、他の目元の手術と比較して比較的軽度です。多くの患者さんは手術直後にわずかな腫れを経験しますが、通常は大きなものではありません。しかし、まれに手術部位の近くで内出血が生じ、目の下に軽い青あざが見られることがあります。このような症状も、術後のケアを適切に行うことで通常は1週間程度で軽減します。特に、抜糸を行う約7日後には、腫れは大幅に引いていることがほとんどです。

Q:目頭切開の治療は他人に治療したことは気が付かれますか?

A: 目頭切開手術後の腫れは通常少ないため、目立つ変化は少ないですが、手術直後は目頭に小さな肌色のテープを貼って傷を保護しています。このテープは、他人が近くで目元を詳しく見れば、ある程度目に付くかもしれません。眼鏡をかけることでテープを隠すことは可能ですが、完全に隠すことは難しい場合もあります。しかし、手術後約7日で抜糸を行うため、その時点でテープは取り除かれ、経験豊富な医師による適切な手術であれば、傷跡もほとんど目立たなくなります。そのため、抜糸後は手術を受けたことが人に気づかれることはほとんどありません。

Q:目頭切開の治療後の傷跡は?

A: 目頭切開手術後の傷跡については、抜糸を行う手術後約7日目にはまだ明瞭な線が見られることがありますが、時間が経過するにつれて徐々に目立たなくなります。特に1ヶ月が経過すると、傷跡はほとんど目立たない状態に改善されることが多く、さらに時間が経つとどこに傷があったのかわからない程度まで自然になります。また、抜糸直後からメイクを行えば、傷跡はほぼ目立ちません。ただし、傷跡がどれだけ目立つかは最終的には手術を行う医師の技術に依存します。高い技術を持つ医師による手術では、より自然で目立ちにくい仕上がりを期待することができます。手術を検討している方は、医師の過去の手術例を参考に、信頼できる医師を選ぶことが重要です。

Q:周りの人に知られたくないので、目頭切開を片方ずつ治療は可能ですか?

A: はい、目頭切開手術を片方ずつ行うことは可能です。片方ずつ手術を行い、眼帯などを使い、治療の事実を周囲に気づかれにくくすることができます。一方で、両目同時に手術を受ける場合も、眼鏡を利用するなどして手術痕を隠すことができますので、手術後の社会生活に影響が少ないように配慮することも可能です。

Q:一重まぶたでも目頭切開できますか?

A: はい、一重まぶたの方でも目頭切開手術を受けることが可能です。この手術は、目の内側の蒙古襞を切開して目頭を広げることにより、目元を大きく見せる効果があります。目頭が拡大されることで、一重まぶたの方でもより開放的で明るい目元を実現することができます。

目頭切開術前

目頭切開術後

↑筆者による目頭切開+二重埋没法の術前術後

※目頭切開切開手術費用330,000円(税込)

副作用:一時的に腫れや傷跡が残ることがあります。

 

まとめ

このブログ記事では、目頭切開手術についてよくある疑問に対して詳細に回答しました。目頭切開が上手い先生に手術を依頼することで、手術の効果を最大限に引き出し、より自然でバランスの取れた美しい目元を実現することが可能です。経験豊富な「上手い先生」は患者様の顔の特徴を細かく分析し、個々の顔立ちに合わせた最適な手術計画を提案します。そのため、目頭切開手術を検討している方は、医師の過去の実績や症例写真を参考に、信頼できる医師を慎重に選ぶことが成功への鍵です。美しい目元を手に入れたい方は、上手い先生を選んで、安心して手術を受けることをお勧めします。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、目頭切開、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療などの目元治療とリフトアップ治療を得意としている。

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2024/04/17

院長ブログトップ > 【目頭切開の失敗?バレる?】上手い医師による目頭切開の徹底解説

【目頭切開の失敗?バレる?】上手い医師による目頭切開の徹底解説

目頭切開手術の失敗について

目頭切開手術は非常に繊細な技術を要するため、上手い医師による手術とそうでない医師の手術では、結果に大きな差が出ることがあります。上手い医師による目頭切開は、失敗リスクを最小限に抑え、自然な仕上がりを目指します。一方、技術が不十分な医師による目頭切開は、失敗のリスクが高く、目立つ傷跡が残ることで、手術がバレる原因となることもあります。このブログ記事では、目頭切開の手術を成功させるためのポイントや、上手い医師の選び方、失敗した場合の対処法などを詳しく解説します。目頭切開が失敗するリスクとその対策、手術がバレないための工夫についても深掘りします。

目頭切開術前

↑蒙古襞が張っている目頭切開術前の状態(以下に経過写真あり)

目頭切開の失敗とは①:効果が弱い

目頭切開手術の失敗としてよく挙げられるのは、「効果が弱い」という点です。この手術は蒙古ひだを取り除くことを目的としていますが、単に蒙古襞の皮膚を切除するだけでは十分な効果を得ることはできません。目頭切開が失敗する原因として、蒙古ひだの下にある眼輪筋への適切な処置が行われないことがあります。適切な手術では、この眼輪筋を部分的に切除し、目頭周囲の筋線維を周囲から剥離することにより、内眼角が自然に広がります。しかし、手術経験が少ない医師が行う目頭切開では、必要な筋肉の処理を省略してしまうことが多く、その結果、手術後の効果が弱いと感じられることがあります。これは目頭切開の失敗例として多く報告されており、失敗した目頭切開の修正を求める患者さんも少なくありません。

 

目頭切開の失敗とは②:傷跡が目立つ

目頭切開手術で失敗とされる一因に、「傷跡が目立つ」という問題があります。目頭切開では、蒙古襞の除去とそれに続く筋肉の切開が行われますが、これらだけでは美しい仕上がりは保証されません。手術の最終段階である皮膚の縫合は、その技術が傷跡が目立つかどうかを大きく左右します。目頭部の皮膚は非常に薄く、厚さがおよそ1mm程度しかありません。このように薄い皮膚を対象にした真皮縫合は、非常に高度な技術を要求されます。傷を完璧に合わせて縫合することで、目立たない仕上がりを目指すことが可能ですが、この繊細な作業を省略する医師も存在し、その結果、目立つ傷跡が残ってしまうことがあります。

目頭切開直後

↑目頭切開手術直後の状態。目頭を囲むようにV字に縫合糸が付着している。

目頭切開の失敗とは③:かなり後戻りした

目頭切開手術において、「かなり後戻りした」という現象は、手術の失敗の一例としてよく挙げられます。手術後、初期の結果は良好でも、時間が経過するにつれて手術効果が弱まり、目頭が元の状態に近づいてしまうことがあります。これを「後戻り」と呼び、通常は約3~6ヶ月かけて徐々に進行します。そのため、目頭切開手術の最終的な結果は、手術から6ヶ月後に評価されることが一般的です。手術での失敗を避けるためには、初めから後戻りを考慮して、患者様の希望よりもやや多めに切開することが重要です。もし切開量が不十分である場合、手術の効果が期待よりも弱まり、結果として「かなり後戻りした」と感じることがあります。

目頭切開の失敗とは④:切開をやりすぎた

目頭切開手術において「切開をやりすぎた」と感じる患者さんがいることは、手術の失敗と考えられる場合があります。このような状態になると、患者さんは手術後に後悔し、結果的に「やりすぎた」と感じることがあります。目頭切開の効果を過度に強調しすぎることが、不自然な外見を引き起こし、これが失敗の一因となります。目頭を元に戻す修正手術は可能ですが、一度切開してしまった部分を完全に元の状態に戻すことは非常に困難です。そのため、目頭切開手術を受ける際には「切開しすぎない」ように細心の注意を払う必要があります。

参照元:

https://www.pennmedicine.org/cosmetic-services/cosmetic-procedures/facial-surgery-services/cosmetic-eyelid-surgery

目頭切開はバレる?

目頭切開手術によって目元の印象が大幅に変わるため、手術がバレる可能性は否定できません。特に、目頭切開を「やりすぎた」と感じる場合、涙丘が完全に露出することがあり、これが日本人特有の顔のバランスに合わないこともあるため、手術を受けたことが周囲にバレる原因となることがあります。また、目頭切開手術の傷跡が目立つと、さらに手術がバレるリスクが高まります。しかし、経験豊富な医師による正確な手技と適切な処置を行えば、傷跡が目立つことはほとんどありません。そのため、手術がバレる心配は大幅に減少します。手術を検討する際は、医師の経験や技術、そして過去の手術例を十分に確認し、自然な仕上がりを期待できる医師を選ぶことが重要です。

目頭切開抜糸時

↑目頭切開1週間後の抜糸時。まだ傷跡が目立つ

目頭切開を失敗・後悔しないために①:イメージをもつこと

目頭切開手術を受ける前に、術後の目元のイメージをしっかりと持つことは、手術の失敗や後悔を避けるために非常に重要です。目頭切開は目元の印象を劇的に変える可能性があるため、事前にその変化を理解し、納得しておくことが必要です。術後の変化に戸惑ったり、後悔したりするリスクを最小限に抑えるためには、手術が「バレる」、「やりすぎた」と感じられることや、「失敗」と評される結果を避けるため、医師とのカウンセリングを通じて術後のイメージを明確にすることが大切です。この過程で、具体的なイメージや望む効果について詳細に話し合うことで、医師と患者の双方が同じ理解を共有できるようになります。また、医師からは手術のリスクや限界についても説明がなされるため、現実的な期待値を持つことが可能になります。

目頭切開を失敗・後悔しないために②:経験豊富な医師による手術

目頭切開手術は非常に繊細な技術を要求されるため、経験豊富で上手い医師に依頼することが極めて重要です。手術の成果や傷跡の目立たなさは、医師の技術に大きく左右されます。目頭切開の失敗や、手術がバレるリスク、また「やりすぎた」と感じるような結果を避けるためには、医師の経験と医師の縫合技術の高さを事前に確認し、その技術力を評価することが不可欠です。

 

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目頭切開を失敗・後悔しないために③:安いクリニックに行かない

目頭切開手術を成功させるためには、極端に安いクリニックを避けることが重要です。目頭切開の費用はクリニックによって大きく異なり、異常に低価格を設定している場所には潜在的なリスクが伴います。安さの背後にはいくつかの理由がありますが、主に次の二つが考えられます。一つ目の理由は、医師が目頭切開の経験が少なく、安価な料金設定で多くの患者を集め、実績を積むためです。この場合、技術が未熟なため「失敗する」「バレる」「やりすぎた」と感じる結果に終わるリスクが高まります。もう一つの理由は、初期の低価格設定で患者を引き寄せてから、カウンセリング時にさまざまな追加料金を要求するアップセールスが行われるケースです。これにより、結果的に予想外の高額な費用が発生し、最終的には表示価格の十倍以上になることも珍しくありません。目頭切開手術を受ける際には、価格だけでなくクリニックの評判、医師の経験と実績、そして過去の手術結果をしっかりと調査することが重要です。安価な手術に惑わされず、質の高い医療サービスを提供する信頼できるクリニックを選択することで、手術の失敗や後悔のリスクを最小限に抑えることができます。

目頭切開傷跡

↑目頭切開後6か月。上手な医師が手術を行えばほとんど傷跡は分からない。後戻りも僅か。

まとめ

目頭切開手術の失敗を避け、手術が「バレる」、「やりすぎた」と感じられないようにするためには、医師との事前の充分なコミュニケーションが不可欠です。目頭切開の手術結果が失敗に終わらないよう、医師の経験や技術力を事前に確認し、安全で自然な結果を期待できる熟練の医師を選ぶことが重要です。さらに、理想的な目元への変化を明確にイメージし、後戻りがどの程度あるのかも事前に医師から説明を受けることが望ましいです。このようにして、失敗や後悔のリスクを最小限に抑え、希望通りの結果を実現するための準備を整えることが可能です。目頭切開手術を検討されている方々にとって、この情報が上手い医師による安全で自然な目頭切開手術を選択するための有益なガイドとなることを願います。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、目頭切開、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療などの目元治療とリフトアップ治療を得意としている。

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2024/04/16

院長ブログトップ > 【目頭切開の全て】効果・ダウンタイム・傷跡・デメリットなど

【目頭切開の全て】効果・ダウンタイム・傷跡・デメリットなど

目頭切開のデメリット

目頭切開は、より魅力的で開放的な眼差しを作り出すための美容整形手術として、長年にわたり高い人気を誇っています。この手術では、目の内側、いわゆる目頭部分にある蒙古ひだ(内眼角贅皮)を切開し、目を大きく見せる効果があります。今回のブログでは、目頭切開によって得られる具体的な変化とその魅力に焦点を当てて、詳しく解説していきます。さらに、美容整形を考える際に気になるダウンタイムや手術後の傷跡などのデメリットについても深掘りします。

蒙古ひだ(蒙古襞)とは

蒙古ひだは内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)とも称されますが、目頭を覆うようにある皮膚のひだのことを指しますこのひだの形成には、鼻根部の高さとの顕著な関連が見られ、一般に鼻根部が低いほど蒙古ひだは顕著になる傾向にあります。主に遺伝的な要因により形成されるこの特徴は、特に女性に多く見られ、年齢と共にその特徴が目立たなくなることもあります。蒙古ひだは、東アジアや中央アジアの人々に典型的な顔貌の特徴として認識されており、アメリカ先住民やアフリカの一部の民族にも広く見られます。その生物学的な役割には諸説ありますが、一説には紫外線や雪の反射から眼を守る保護機能を果たしているとも考えられています。しかし、これについてはさまざまな見解が存在し、明確な科学的証明には至っていません。

蒙古襞の写真

出典元:

wikipedia:Epicanthic fold

蒙古ひだと二重の形の関係

二重まぶたの形状には、「平行型」と「末広型」の二種類があります。二重の形状は、日本人の目元の美容整形手術において非常に重要な要素であり、個人の顔の印象を大きく左右しますが、実は蒙古ひだの有無がこの形状に大きく関わっています。

■平行型

平行型の二重まぶたは、まぶたの折り返しが目の内側から外側までほぼ平行に走る形状です。このタイプは目を大きく見せる効果があり、蒙古ひだがない多くの西洋人の目に見られる特徴です。平行型の二重は、アジアの中でも比較的目の開口部が広い人や、蒙古ひだが発達していないアジア人に自然に形成されることもあります。

目頭切開のデメリット

↑平行型の二重

■末広型

末広型の二重まぶたは、目の内側が細く、外側へと徐々に広がりを見せる特徴的な形状をしています。この二重のスタイルは、蒙古ひだが顕著に存在するアジア人の間で特に多く見られ、自然な美しさと柔らかな印象を目元に与えます。特に蒙古ひだが発達している場合、目の構造上、二重まぶたの形成手術を行っても平行型になりにくいという特性があります。一重のまぶたから二重に変える整形手術を受ける際、蒙古ひだの影響で末広型が自然と形成されることが一般的です。

目頭切開手術とは

目頭切開手術は、目の内側にある蒙古ひだを繊細に切開し、取り除くことを目的とした美容整形手術です。しかし、この手術では単に蒙古襞の皮膚を切除するだけではなく、より複雑な技術が必要です。具体的には、蒙古ひだの下に位置する眼輪筋にも精密な切開を加える必要があります。場合によっては、この眼輪筋の一部を除去し、目の開きを大きく見せるための調整を行います。これにより、目頭の周囲の筋線維が適切に周囲から剥離され、内眼角が広がり、より明るく開放的な目元を実現することが可能です。手術が不完全な場合、目頭切開の効果が期待通りに表れないこともあり、皮膚が再び目頭を覆ってしまうリスクもあります。このため、経験豊富な専門医による正確な手技が非常に重要であり、手術を検討する際は、医師の技術や経験を十分に確認することが推奨されます。

目頭切開の効果

目頭切開手術は、蒙古ひだを精密に切除し、その下にある眼輪筋の癒着を剥離することで目の内側を広げ、より開放的な印象を与えることができます。特に、元々二重まぶたの方がこの手術を受けると、二重の折り込みが目頭側からより明確に立ち上がり、目元がはっきりとした平行型の二重に近づきます。これにより、顔全体の印象がシャープで魅力的に変化します。しかし、もともとの二重の幅が狭い場合、目頭切開だけでは理想的な平行型の二重にならないこともあります。そのような状況では、目頭切開と併せて二重の幅を広げる追加の手術が必要になる場合があります。このような複合的なアプローチによって、バランスの取れた美しい目元を実現することが可能です。

目頭切開前後

目頭切開は後戻りについて

目頭切開手術は、目元の印象を根本から変える効果がある一方で、その効果が後戻りする可能性についても理解しておくことが重要です。この手術では、目頭周囲の筋線維の癒着を適切に剥離することが非常に重要であり、この剥離作業が不十分だと、手術後の成果が弱まり、元の状態に近づく「後戻り」が発生しやすくなります。具体的には、手術直後に目頭が横方向に広がって見えるものの、時間が経過するとともにその横方向の広がりが減少することがあります。この後戻りは、特に筋線維の癒着が完全には剥離されていない場合に顕著です。そのため、手術の成功を持続させるためには、筋線維の癒着剥離を徹底的に行うことが不可欠です。

目頭切開に向いている人

目頭切開手術は、特定の条件に当てはまる人にとって特に効果的な美容整形手術です。以下に、この手術を受けることで大きな利益を得られる可能性のある主なケースを紹介します。

■蒙古ひだが発達している人

蒙古ひだが顕著に発達している方は、目頭切開手術によりその部分を繊細に切開することで、目の面積が広がり、より大きく魅力的な目元を実現することができます。この手術により、目元全体の印象が顕著に改善し、視覚的にも目が大きく見えるようになります。

■平行型二重にしたい人

平行型の二重まぶたを望む方にとって、目頭切開は非常に有効な選択肢です。目頭切開を行わずに平行型の二重を形成することも可能ですが、その場合、目頭側の二重のラインが狭くなる傾向にあります。より確実で美しい平行型二重を実現するためには、目頭切開が推奨されます。この手術によって、目の内側の部分が自然に調整され、望む二重の形がより明確に表現されます。

目頭切開に向いていない人

目頭切開手術は多くの人に美しい効果をもたらすことができますが、すべての方に適しているわけではありません。以下のような特徴を持つ方は、この手術が逆効果になることがありますので、注意が必要です。

■左右の目の間の距離が広い場合

左右の目の間の距離が広い(長い)方が目頭切開を行うと、目の間の距離がさらに狭まり、顔のバランスが崩れる可能性があります。このため、左右の目の間の距離が広い場合、目頭切開は推奨されません。

■蒙古ひだが少ない場合

蒙古ひだがほとんどない方が目頭切開手術を受けると、涙丘が過度に露出し、日本人特有の自然な目元の美しさが損なわれることがあります。この結果、不自然に見える可能性が高くなります。ただし、西洋人のように涙丘がはっきり露出した目元を望む方にとっては、目頭切開が適用される場合もあります。

目頭切開後の回復期間とダウンタイム

目頭切開手術は、他の目の周囲の美容整形手術と比較して、比較的腫れが少なく、内出血の発生も少ないため、回復期間が短いのが特徴です。手術後に皮膚を縫合する際に使用される糸は、目頭を囲むようにV字型に残りますが、この糸は手術から1週間後に抜糸されます。抜糸までの間、小さな保護テープが傷口に貼られますが、このテープが特に不快でなければ、日常生活に支障を来すことはありません。そのため、手術直後から通常の生活活動を続けることが可能であり、特に仕事を休む必要は通常ありません。ただし、個人の感じ方や職業によっては、状況に応じて短期間の休息を取ることも考慮されるかもしれません。目頭切開手術を検討している方は、ダウンタイムが比較的短いことを理解し、手術後の計画を立てる際にこれを考慮に入れると良いでしょう。

目頭切開の傷跡

目頭切開手術を受ける際、多くの患者様が気にされるのが術後の傷跡です。この手術の傷跡は、担当する美容外科医の技術水準に大きく依存します。高い技術を持つ医師による丁寧な手術では、傷跡は時間とともに目立たなくなり、数か月後にはほとんど気づかない程度にまで薄れることが一般的です。

目頭切開前後

 

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目頭切開のデメリット

目頭切開手術は多くのメリットを提供しますが、その一方でいくつかのデメリットも理解しておく必要があります。主なデメリットには、手術に伴う傷跡、必要な回復期間(ダウンタイム)、そして手術費用が含まれます。これらはすべての美容整形のおける切開手術共通の懸念事項ですが、特に目頭切開は、目周りの他の手術に比べてダウンタイムが短いとされています。これは切開範囲が比較的狭いためです。傷跡に関しては、担当する美容外科医の技術に大きく依存します。高い技術を持つ医師によれば、傷跡は術後数か月でほとんど目立たなくなることが期待できます。一方で、手術費用はクリニックによって大きく異なり、一般的には25万円から40万円の範囲内ですが、非常に高額または安価なオファーには注意が必要です。

目頭切開手術の流れ

①デザイン

目頭切開手術を成功させるためには、手術前のデザインが非常に重要です。この段階では、患者様の具体的な希望を詳しくお聞きし、どれだけの範囲で目頭を切開するかを決定します。多くの患者様が具体的な希望を持たずに「医師に任せる」と仰ることが多いですが、その場合でも、私は患者様の顔のバランスを詳細に分析し、最も自然で美しい結果をもたらすデザインを提案します。

②手術

私が行う目頭切開手術は、左右の目頭をそれぞれ約20分ずつ、合計で約40分の手術時間を要します。目頭切開手術は一般的に局所麻酔のみを用いて行われ、患者様に意識のある状態で目を開けたり閉じたりしてもらう必要があるため、静脈麻酔は通常使用しません。局所麻酔は施術開始時に少し痛みを感じることがありますが、その後は痛みを感じることなく手術を進めることが可能です。手術中に患者様に目を開け閉めしていただくのは、目頭の形状を正確に調整し、最も自然でバランスの取れた結果を得るためです。このプロセスにより、手術後の見た目がより自然で満足度の高いものになります。

③目頭切開手術は後

手術完了後、切開した部位を保護するために肌色の保護テープを貼ります。このテープは水に強い素材でできており、1週間はそのままにしておく必要があります。テープが意図せず剥がれてしまった場合でも安心できるよう、予備のテープを提供しておりますので、必要に応じて自身で再貼付することができます。手術後の日常生活については、特に制限はありません。洗顔やシャワーを含む日常の活動は問題なく行うことが可能です。抜糸まで特に通院は必要ありません。

④抜糸とその後のケア

目頭切開手術の重要な最終段階は、手術後1週間で行われる抜糸です。抜糸が完了すると、患者様は目頭部分のメイクを再開することができ、これにより日常生活への完全な復帰が可能となります。抜糸後は特別なケアも必要がないため、特に通院は必要ありませんが、何か気になる点があればいつでもクリニックにご相談されるとよいと思います。

目頭切開前後

まとめ

目頭切開は、長年にわたって多くの人々に選ばれてきた美容整形手術であり、その目的は目元をより魅力的に見せることです。目頭切開では蒙古ひだを切開し、自然で美しい平行型の二重まぶたを実現することができます。本ブログ記事では、目頭切開全般について、その効果、ダウンタイム、手術後の傷跡、そして潜在的なデメリットについて詳細に説明しました。目頭切開手術を検討されている方々にとって、これらの情報が手術の可能性と期待を理解し、適切な判断を下すための有益なガイドになることを心から願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療、リフトアップ治療を得意としている。

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2024/03/22

院長ブログトップ > 二重まぶた埋没法が取れる原因は医師が下手だから!

二重まぶた埋没法が取れる原因は医師が下手だから!

二重まぶたが取れない埋没法を受けた女性

二重まぶた埋没法は糸がよく外れるから、二重まぶたが取れて永久的な二重にならないという認識を持っているかたが多くいます。そういう認識の美容外科医すらいます。しかし、この認識は誤解で、適切な技術で施術された場合、、埋没法で作った二重まぶたも一生取れずに持続させることが可能です。この記事では美容外科医20年以上の経験をもち、取れない二重埋没法を行うことで著名な医師により埋没法が取れる原因を専門的な観点から解説いたします。

二重まぶた埋没法取れる原因

二重まぶた埋没法が取れる原因について、インターネット上では多様な説明が見受けられます。一般的に挙げられるのは「まぶたのこすり過ぎ」、「加齢による変化」、「体重の増加」などの要因です。これらの原因は間違いではありませんが、実際には技術不足の医師の存在が、埋没法の失敗に繋がっている原因と考えられます。「取れない」、「外れない」二重まぶた埋没法を行っている専門家として長年の経験を持つ私の見解では、二重まぶた埋没法が取れる最も大きな理由は医師が下手で技術不足だからです。

 二重まぶた埋没法の治療前後

【外科医から美容外科医へ】私の医師キャリア

1999年に慶応義塾大学医学部を卒業後、同大学の外科学教室でのキャリアをスタートした私は、初年度から外科医としての厳しい訓練に臨みました。当時は研修医制度がなかったため、外科医として経験を積む過程は現在より一層過酷でした。美容外科への転向前の4年間は、消化器外科と心臓血管外科で貴重な経験を積み重ねました。その後、美容外科への道を歩み始め、そのキャリアの中で外科専門医の資格も取得しました。この一般保険診療での外科の経験は、美容外科医としての技術と知見を深める礎となりました。私は美容外科医としてのキャリアをスタートした際、経験豊富な指導医のもとで学びました。しかしながら、その指導医が行った二重埋没法の患者で、糸が外れて再診を要する患者が2日に1人の割合でいました。後に異なるクリニックで異なる医師の下で指導を受けましたが、この医師が行う埋没法は頻繁に取れることはありませんでした。ともに美容外科としてのキャリアが20年以上あったドクターでこれだけ埋没法の取れる確率の差があったことは驚きでした。当然後者の指導医の技術が現在の私の埋没法の技術の基礎になっています。

二重まぶたを生み出す埋没法のメカニズム

二重まぶたの構造

二重まぶた埋没法は、一重のまぶたを二重に変える手術です。では、元々二重の人と一重の人は何が違うのでしょうか?生まれつき二重まぶたを持つ人は、眼瞼挙筋という筋肉から皮膚表面近くまで伸びる線維組織が特徴で、これが二重の折り目を形成します。開眼はこの眼瞼挙筋が上方収縮することで起こりますが、この際、線維組織も一緒に上方に引っ張られることで、二重の折り目が付くのです。一方、一重まぶたのかたは、まぶたの皮膚直下と眼瞼挙筋に線維組織の繋がりがありません。二重埋没法の手術はこの線維組織の繋がりを人工的に糸で作ることを原理としています。

二埋没法取れる原因は手術がヘタだから

二重埋没法の糸が外れて、二重が取れてしまう原因は医師の技術が下手だからと言うことをここで再度言います。私は自分のクリニックで行った埋没法患者については無料でアフターケア治療を行っているため、埋没法が取れた場合は、ほぼ100%再診すると考えています。これで得られたデータにより、私の行った埋没法が取れる確率は2%未満です。月に20人以上の埋没法を行っていますが、糸が取れた理由で再診する患者は2,3か月に一名程度です。私の最初の指導医とは雲泥の差です。また、私自身が開業してからはさまざま医師を雇用しましたが、経験豊富な医師による埋没法でも頻繁に糸が取れて再診することがありました。それだけ医師の技術の差で埋没法の取れやすさに違いがあるのです。従って、埋没法が取れる一番の原因は医師の技術が下手だからと断言できるのです。次から技術がない医師が行った埋没法の問題点について解説します。

下手な埋没法の理由①糸結びがヘタ

埋没法の手術において重要なのは皮膚直下の組織と眼瞼挙筋側の筋膜をしっかり糸で固定することです。この際、この糸を医師が縛ります。

■糸結びの緊張感

糸を縛ることを外科業界では糸結びと言います。糸結びは外科医の基本です。新米外科医が始めて手術に入ると、執刀医である上級の医師が行う手術の助手に入ります。そして外科医として手術で一番最初にやらせてもらえる行為が糸結びです。新米外科医の緊張の瞬間です。なぜなら、この糸は容易に切れることがあるからです。ブッチっと糸が切れた瞬間は新米外科医は「すいません、すいません」と謝り倒し、、執刀医は「そんなこともあるわな」というような顔でまた同じ部位に糸を通してまた助手に糸を結ばせるのです。もちろんこんな新米外科医の初めての糸結びは手術の結果に影響しない皮膚縫合の際の糸結びですが。こんな寒い状況に新米外科医はならないように、新米外科医は暇があったら糸結びの練習をするのです。新米外科医は最初の1年間は1日100回以上は糸結びの練習をします。

■糸結びのポイント

糸結びは簡単に見えて実は非常に奥が深い技術です。実際の外科の手術中は以下のことを念頭に糸を結んでいます。
1.ほとんどのケースにおいて糸はできるだけ強く縛りたい。これは血管を縛ったときは糸の縛りが弱いと出血するからだ。大腸などの腸間組織を縫い合わせた場合の縫合では縛りが弱いと組織同士の癒着が進まず、合併症を引き起こす(縫合不全)。
2.ただし、強く縛り過ぎると結んだ組織壊れてしまうことがある。腸間の場合は裂けやすい。同様に細い血管も壊れやすい。
3.糸結びは最低糸を3回結ぶ必要があるが、1回目の結び目から左右に伸びる糸は均一に引っ張らないと、2回目以降の結びの最中に張力で糸が切れてしまう。糸が切れると縫合過程からやり直しになる。
4.2回目以降の結びの最中、結び目を動かしてはならない。結び目が動くと組織が切れたり、破損したりすることがあるからだ。

■糸結びの重要性
しかし当たり前ですが、執刀医も本当に重要な箇所の糸結びはそんな糸を切ってしまうような新米外科医に任せるわけがありません。血管を縫合した糸が切れてしまった場合は時に大出血を起こすこともあれば、縫合し直すことが数分のロスになったり、そもそも糸が切れたことで組織が挫滅してしまい、手術結果が変わることもあります。従ってそのような大事な糸結びがあるような手術ではそもそも新米外科医は第一助手として手術に入れません。大きな手術では執刀医以外に数人の助手が入りますが、第一助手は助手の1番手となり、執刀医の次に手術で大事な状況を任せられます。血管縫合した際の「絶対切ってはいけない糸結び」はそもそも執刀医が糸結びをすることもよくあります。また、大きな手術で第一助手を任せられた新米外科医が手術中に糸を切ってしまい、第二助手に手術中に降格させられることもあります。

■新米外科医のステップアップ

新米外科医は糸結びがある程度卒なくできるようになって、初めて簡単な手術の執刀医を任せてもらえるようになります。この場合はもちろん第一助手は指導医がやります。外科の場合はこの最初の執刀手術は、虫垂炎の手術であったり、鼠径ヘルニアの手術だったりします。このような過酷な状況の中で外科医は一歩一歩手術の技術を磨きますが、糸結びができないと全く技術の向上の場も与えらないわけです。だからこそ、新人外科医今も、昔の私も、暇さえあれば糸結びの練習をするのです。研修施設の医師用のトイレには便座の前にはトイレットペーパーのホルダーに糸がかけられた後が何本もあるのです。

 

↑新米外科医がよく練習する糸結びの痕跡

出典元:
https://blog.goo.ne.jp/takiitakii/e/48cf1e85b40e69e40efeb7f5f045db25

■良い糸結びとは
結局最もよい糸結びは、最強に縛りこまれた糸であり、かつ糸が切れないことです。でも糸結びの経験を十分積んでいないドクターは強く結ぶと糸を切ってしまうのです。結局そういうドクターは糸が切れないような強さにしか糸を結ぶことができず、結果として糸が緩みやすくなるのです。これが二重埋没法において二重が取れる最も大きな要因となるのです。以前、僕が指導していた外科経験がほとんどない美容外科医はこの埋没法の糸をよく切っていました。僕が指導をしている傍で糸を切っていたものですから、この医師は萎縮して後々の埋没法手術ではおそらく糸が切れないように糸を緩く縛っていたのでしょう。数か月にこの医師が行った二重埋没法が外れて、再診にたくさんの患者が押し寄せたことを今も覚えています。

■埋没法を検討する際の注意点

現在は多くの美容外科が乱立してますが、その多くのドクターは外科系の治療科で十分な経験を積んでいない医師ばかりです。美容外科は確かに侵襲が少ない手術で日帰りの手術ばかりで、私の外科専門医の立場でいうと、手技としては比較的に容易な手術ばかりです。ただ、外科の基礎訓練を受けていないと、やはり手術結果が違うと思います。もし、あなたが現在二重埋没法を検討されているなら、その美容外科医は今までどんな訓練と経験を積んできたでしょうか?研修医2年間を終了して1,2年で美容外科業界に入っていませんか?外科専門医や形成外科専門医などの外科系の専門医を取得していますか?(美容外科専門医は外科系専門医の称号になりませんので注意が必要です。)ちゃんとした医師かどうかは経歴を見ればある程度分かりますので、必ずチェックしましょう。

下手な埋没法の理由②縫合される組織量が少ない

埋没法において二重がしっかり固定されて二重まぶたが取れないためには、まぶたの皮膚直下と眼瞼挙筋がなるべく広い範囲で最終的に結合されることが重要です。人工的に結合を起こすには組織同士を癒着させることで起こりますが、この癒着を起こさせるには、糸で2つの組織を縫い合わせた際、なるべく広い面積同士をくっ付かせるのが重要になっています。すなわち、埋没法の手術の際は結ばれる糸の間に取り込まれた組織が多いほうが癒着を促進させるために良いのです。これをここでは縫合される組織量と言いますが、縫合される組織量が少ないと二重まぶたも取れやすくなります。冒頭に紹介した私の最初の指導医は縫合される組織量がすごく少なかったのです。それがよく二重が取れた要因であったと考えています。

二重埋没法の縫合される組織量

下手な埋没法の理由③その他

その他にも埋没法が取れる理由として、医師の技術不足が問題である要素がいくつかあります。これには、使用する糸の太さや種類、縫合の方法、糸の出し入れする位置、糸の切断量などが含まれます。これらの要素は、取れない二重埋没法の方法論としてきく関わっていますが、さらなる具体的な技術の詳細は公開を控えております。あとは企業秘密です(笑)

取れない二重埋没法+脂肪除去

 

まとめ

この記事では、二重まぶた埋没法が取れる原因として糸結びと縫合される組織量の重要性を詳しく解説しました。正確な施術を行う高い技術を持つ医師により、二重埋没法の成功率は格段に向上し、埋没法が取れるリスクは大幅に減少します。そのため、埋没法を検討する際には、医師の技術レベルや外科医としての経験を確認することが不可欠です。私は開業以来、埋没法患者については取れた場合は無料で再固定を行うアフターケア治療を行っています。これは埋没法が取れることが極めて稀だから、実施可能なアフターケアです。二重まぶた埋没法は取れてしまう施術ではなく、基本的には一生二重まぶたが持続する施術であるという認識を持っていただきたいです。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療、リフトアップ治療を得意としている。

【関連項目】

取れない二重埋没法の相談はこちら

目頭切開、二重まぶた埋没法手術の5年後【外れない埋没法の実証】

1.5㎜で大きく違う二重瞼の世界

まぶたの脂肪除去&二重形成

 

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2024/01/24

院長ブログトップ > 逆さまつ毛の全貌:保険適用は可能? 手術方法は?

逆さまつ毛の全貌:保険適用は可能? 手術方法は?

逆さまつ毛術前

まつ毛が内向きに目の方に向かって伸びてしまう「逆さまつ毛」は、まつげが視野の妨げになったり、眼球への直接的な損傷や痛みに繋がる可能性があります。本稿では、逆さまつ毛の成因から、医学的な対処方法、特に手術治療の選択肢に至るまでを網羅的に解説し、保険診療の適用範囲や適切な診療科へのアプローチについても詳述していきます。

逆さはまつ毛とは

通常、まつ毛は外側へと向かって生えるものですが、逆さ睫毛はこの自然な成長パターンから逸脱しています。具体的には、睫毛が目に向かって内側へと成長する状態を指し、これは上まぶたであれば下向き、下まぶたであれば上向きに生えることを意味します。この異常な成長は、眼球との摩擦を引き起こし、不快感や視力障害を招くことがあります。

逆さまつ毛による様々な問題点

逆さまつ毛が引き起こす問題には、眼球の痛みや違和感が最も一般的ですが、それに留まらず、目やにの増加や涙の過剰分泌なども挙げられます。この症状は生まれつきのものである場合が多く、そのため患者自身が自分の状態に気付かずに過ごすことも少なくありません。しかし、重度の逆さまつ毛では、まつ毛が継続的に眼球に触れることで、視力低下などのより深刻な問題へと発展するリスクがあります。このような症状に気づいた場合は、放置せず専門医による治療を受けることが重要です。適切な対処を行うことで、目の健康を守り、将来的な合併症を防ぐことができるのです。

逆さまつ毛の種類とその原因

逆さまつ毛は、その成因と特徴によって複数のタイプに分類されます。それぞれのタイプには独特の原因があり、対処方法も異なります。

■睫毛内反症

睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)は、まぶたの厚みが原因で、まつ毛の根本部分が内側に巻き込まれ、眼球方向に向かう状態です。多くは生まれつきの症状で、患者はこの状態に慣れてしまうことがあります。この状態では、まつ毛が眼球に触れるため、涙が出やすく、目の不快感を感じることが多いです。

■眼瞼内反症

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)は、まつ毛だけではなく、まぶた全体が内側(眼球の方向)を向いてしまう状態です。主に加齢によって、まぶたを支えている組織やまぶたを閉じる筋肉がゆるんだり、まぶたの皮膚がたるむことが原因とされています。瞬きをするたびに、眼瞼がひっくり返ってしまうことで、睫毛が眼球に当たってしまう状態になります。

■睫毛乱生

睫毛乱生(しょうもうらんせい)は、まつ毛の並びが不揃いで、一部が眼球側に向かって生える状態です。主に後天的な要因、例えば毛根周辺の炎症などにより、毛の成長方向が変わることが原因です。

逆さ睫毛のイラスト

日本眼科学会ホームページより

自然治癒は期待できるのか?

逆さまつ毛の経過 逆さまつ毛の症状に見舞われている多くの方は、時間の経過と共に自然に解消されることを期待し、治療を見送ることがあります。しかしながら、逆さまつ毛はまぶたやその周辺組織の形状に起因する問題であり、自然治癒を期待するのは難しいのが実情です。特に、この症状を放置すると、まつ毛が眼球に接触し続けることで、眼球を傷つけるリスクが高まり、結果として視力低下などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。そのため、逆さまつ毛の初期兆候を感じたら、できるだけ早期に専門医の診断と治療を受けることが重要です。早期対処により、目の健康を守り、将来的なリスクを減らすことができます。

逆さまつ毛の自己管理テクニック

逆さまつ毛の症状を自宅でケアしようと考える方々へ、以下のセルフケア方法が提案されますが、注意が必要です。

■まつげの自己処理

まつげを切ったり抜いたりすることは、一時的な解決策にはなり得ますが、再び生えた際に先端が鋭くなり、角膜を傷つける可能性があります。このため、自己処理は慎重に行う必要があります。

■二重メイクの応用

二重メイクは、ノリやテープを使用してまぶたに折れ目を作り、まつげの向きを外側に変える方法です。これにより、逆さまつ毛の改善が期待できますが、メイクによる瞼の皮膚の刺激やかぶれに注意が必要です。

■まつげパーマやビューラーの利用

まつげパーマやビューラーを使用してまつげを外向きにカールさせることで、逆さまつ毛によるトラブルを減らすことができます。ただし、まつげが眼球に近いため、これらのツールの使用は難しく、慣れが必要です。まぶたを軽く裏返してまつげを掴むなど、安全で効果的な方法を見つけることが重要です。

■自己管理にについて

これらの自己管理方法はあくまで一時的な解決策であり、根本的な治療には代わり得ません。特に症状が進行している場合や、自己管理による改善が見られない場合は、専門医の診断と治療を受けることが強く推奨されます。逆さまつ毛の自己管理は、安全性と効果を考慮し、慎重に行うことが重要です。

逆さまつ毛治療のための外科手術

逆さまつ毛術前

↑下まつ毛の逆さまつ毛治療の手術前

 

逆さまつ毛術後

↑下眼瞼切開による逆さまつ毛治療の手術後6か月

逆さまつ毛の解消に向けた手術には、患者の症状の重さや希望に応じて多様です。以下に、主要な手術方法を紹介します。

■埋没法(上まぶたの逆さまつ毛治療)

埋没法では、二重まぶたを作る美容整形手術の要領で、糸を用いてまつ毛の生え際が上向きになるにようにします。瞼板や眼瞼挙筋などの内部組織を皮下組織に糸で結びつけることで、折り目を持つ二重構造を作り出し、まぶたの先端が内側を向くのを防ぎます。一般的には、狭い二重ラインを形成し、皮膚を折り込むことで、まつ毛の向きを矯正します

■二重切開法(上まぶたの逆さまつ毛治療)

二重切開法では、まぶたを切開し、余分な脂肪や皮下組織を取り除いた後、二重まぶたを形成します。特にまぶたの皮膚が厚い場合や、皮膚のたるみが大きい場合に適しており、埋没法だけでは逆さまつ毛の解消が難しい症例に用いられます。元々二重まぶたの構造を持つ場合、この切開法を採用することで逆さまつ毛の矯正効果が期待できます。

これらの手術方法は患者の状態に応じて慎重に選択され、逆さまつ毛に対する効果的な治療手段となります。専門医との十分な相談を通じて、最適な治療法を選択することが重要です。

■下眼瞼切開(下まぶたの逆さまつ毛治療)

下まぶたの逆さまつ毛治療には、下まつげ近くの皮膚を切開し、瞼板と眼輪筋を縫合し、下まつ毛が下向きになるように矯正する手法が採用されます。埋没法のように外から糸だけで縫合する方法は、数ヶ月で元の状態に戻ることが多いため、一般的には推奨されていません。

■目頭切開

上まぶたの逆さまつ毛に対しては、二重まぶたの治療だけでは完全な改善が難しい場合があります。特に、目頭の蒙古ヒダが原因で皮膚が内側に巻き込まれることが、逆さまつ毛を引き起こす原因となることがあります。このような状況では、目頭切開を併用することで、逆さまつ毛を解消することが可能です。目頭切開により蒙古ヒダを取り除くことで、まつ毛の正常な方向への矯正を目指します。

逆さまつ毛治療の保険適用とその限界

逆さまつ毛の治療において保険診療が適用されるかどうかは、患者の症状の重さに大きく左右されます。逆さまつ毛が眼球に重大なダメージを与えるような重度のケースでは、治療は保険診療の対象となり得ます。この場合、患者の自己負担は大体15,000円程度(3割負担の場合)となり、治療は眼科や形成外科で行われます。しかし、軽度の逆さまつ毛の場合、治療は自費診療となる可能性が高く、治療費用は全額自己負担となることが一般的です。さらに、保険診療で手術を受けた場合、その目的は病気の治療にあるため、美容整形のような美的な目的での施術とは異なります。これは、理想の二重を目指すような要望には応えられないことを意味し、術後の傷跡ケアも美容手術ほどの配慮は期待できません。また、二重のラインの太さや左右のバランスなど、細かな美容的調整は保険診療では考慮されません。美容外科での治療を選択する場合、逆さまつ毛だけでなく他の目元の悩みも同時に解決することが可能です。これは、美容外科がより美しい理想の目元を目指す治療を提供することを意味します。したがって、逆さまつ毛の治療を通じて目元の美しさを追求したい場合は、初めから美容外科での治療を検討することが望ましいでしょう。

逆さまつ毛治療のよくあるご質問

Q: 手術中の痛みはありますか?

A: 手術前に局所麻酔を施しますので、麻酔注射の際にわずかな痛みを感じることはありますが、その後は麻酔が効いているため、手術中の痛みは基本的にありません。

Q: 切開手術後の傷跡は目立ちますか?

A: 切開法を用いた逆さまつ毛の治療後、最初の1〜2週間は赤みや腫れが見られることがあります。しかし、時間の経過と共にこれらは減少し、傷跡は徐々に目立たなくなります。また上まぶたの切開線は二重の線と重なるために傷跡には見えません。

Q: 元々二重の場合、上まぶたの逆さまつ毛の治療は可能ですか?

 A: はい、可能です。既に二重まぶたの方は、まぶたの上部の皮膚を切除することで、まつ毛の向きを上向きに修正することができます。

Q: 一重まぶたですが、二重にせずに逆さまつ毛だけ改善することはできますか?

A: もちろん、可能です。一重まぶたの場合は、まつ毛の上部の皮膚を切除することで、まつ毛の向きを外側に変えることができます。この際、まぶたの皮膚を折り込むことはありません。

Q: 逆さまつ毛は再発することがありますか?

A: 埋没法を用いた場合、数年後に再発する可能性があります。一方で、切開法を選択すれば、その効果は半永久的に持続することが多いです。

Q: 上まぶたの逆さまつ毛を埋没法や切開法で二重にすれば改善されますか?

A: はい、改善される可能性が高いです。逆さまつ毛は多くが一重まぶたの方に見られ、埋没法または切開法で狭い二重を形成すると、まつげが上向きになり、逆さまつ毛が改善されます。ただし、目を閉じた状態で6mm以下の二重が最適で、それ以上の幅では逆さまつ毛の改善が少ない、または全く見られない場合があります。

Q: 眼科や形成外科で行う逆さまつ毛の手術は、美容整形クリニックの二重まぶた切開法と同じですか?

A: いいえ、異なります。健康保険でカバーされる逆さまつ毛の手術は、逆さまつ毛の治療を目的としています。これは、患者様が理想とする美しい二重まぶたを作ることが主目的ではありません。たとえ健康保険で手術を受けた後に傷跡が目立つ場合や、二重のラインが期待と異なる場合でも、逆さまつ毛が治れば手術は成功と見なされます。

逆さまつ毛術前

↑上まぶたの逆さまつ毛治療の手術前

逆さまつ毛術後

↑二重切開法による逆さまつ毛治療の手術後6か月

まとめ

この記事を通じて、逆さまつ毛の原因や治療方法について深く掘り下げてきました。逆さまつ毛は、単なる美容上の問題ではなく、目の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、適切な対処が必要です。治療は眼科や形成外科でも行われますが、理想的な目元の実現を目指す場合、美容外科の専門家との相談が望ましいでしょう。目元は顔の印象を大きく左右するため、逆さまつ毛を美しく、確実に治療することは非常に重要です。最適な治療法と美しい仕上がりを求める方は、実績と経験が豊富な美容外科専門医にご相談いただくことをお勧めします。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療、リフトアップ治療を得意としている。

【関連項目】

逆さまつ毛治療の相談はこちら(二重埋没法)

下まつ毛の逆さまつ毛治療の手術経過写真

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2023/09/12

院長ブログトップ > 切らない眼瞼下垂の動画解説

切らない眼瞼下垂の動画解説

切らない下眼瞼下垂について動画解説しました。

 

美容HP「切らない眼瞼下垂」もご参照ください。

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2023/08/22

院長ブログトップ > 【二重埋没法】腫れる、外れる施術は〇〇が原因!

【二重埋没法】腫れる、外れる施術は〇〇が原因!

埋没法が外れる原因についての動画です!

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2023/08/01

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医師が家族にすすめられる美容外科治療ベスト3!

医師が家族にすすめられる美容外科治療について動画解説しました!

当院の美容HPも是非ご覧ください。

 

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2023/07/18

院長ブログトップ > 眉下切開の手術動画

眉下切開の手術動画

眉下切開の手術動画をアップしました!

美容HP「ブロウリフト・眉下切開」も是非ご覧ください。

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2023/03/07

院長ブログトップ > 【料金詐欺】なぜ大手クリニックは料金トラブルが多いの?

【料金詐欺】なぜ大手クリニックは料金トラブルが多いの?

「なぜ大手クリニックは料金トラブルが多いの?」という動画を作成しました。

 

思っていた料金とカウンセリング時の料金が違った場合は、必ず持ち帰った再考するのがトラブル回避のために必要です。

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2023/02/21

院長ブログトップ > 切らない眼瞼下垂

切らない眼瞼下垂

切らない眼瞼下垂治療の手術動画のご紹介です。

是非参考にしてください!

美容ホームページ「切らない眼瞼下垂」も是非見てください。

 

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2023/02/07

院長ブログトップ > 眼瞼下垂・目頭切開モニターインタビュー【症例写真あり】

眼瞼下垂・目頭切開モニターインタビュー【症例写真あり】

金森芽衣さん 20歳

過去の当院モニター患者のインタビュー記事を転載します。

船橋中央クリニックで二重・目元治療を受けた金森さん(20歳)
施術内容は(1)目の開きをよくする手術、(2)二重切開法手術、(3)目頭切開手術です。

 

『先輩のこと、怖かった…』と言われた私、第一印象で損している!?

 

 

真顔がこわいと言われ悩む日々」

「アイプチに一時間もかけてメイクしてたのに、こわいだなんて」

– 金森さんはいつ頃からどのような悩みをお持ちでしたか。

私は、小学生の頃から、一重瞼に悩んでいました。うちは、父(53歳)、母(50歳)、姉(24歳)の4人家族です。私以外はみんな二重瞼で大きな目なのに、なぜか私だけ一重瞼です。高校生になった頃、美人の姉にあこがれて、アイプチ(※)で二重瞼を作っていました。毎朝一時間かけて、ドライヤーを片手に、アイプチを塗り重ねて、アイメイクをしていました。

— きりっと涼しげな目元ですが、なぜ手術をお考えになったのですか?

アイプチでは解決できないショックなことがあって…。 高校生の頃、仲の良い後輩から『今だから言えるけど、先輩って初対面の時、めちゃこわかった。声をかけられたとき、イジメられるかと思った』と言われ、ちょっとショックでした。

同じ頃、アルバイト先の先輩からも『金森さんは、控えめで優しい性格なんだね。もっと怒りっぽい人かと思ってた』と言われて、またまたショック。「私の第一印象って、こわかった?」と、仲のいい後輩や、友達に聞いたら、「うん、真顔がこわい」と、みんながうなずくんです。「 私の夢、どうなっちゃうの?」って、泣きたくなりました。

– 金森さんの夢とは。なぜ、「どうなっちゃうの?」と心配されたのですか?

私の夢は受付のお仕事をすることです。現在は、ホスピタリティの精神や、接客マネジメント、マナーなどを大学で勉強しています。うちの大学は接客業(※)への就職を目指す学生が全国から集まっています。審美歯科が学校内に併設されていて、ファーストインプレッション(第一印象)を良くするために歯並矯正に通う学生もたくさんいます。

(※)金森さんはホテルコンシェルジュ、フライトアテンダント、企業や施設のインフォメーション、医療関係、娯楽施設、不動産業などで必要とされる接客のノウハウを専門的に学んでいます。

接客では、第一印象がとても大切ですよね。母と姉に「将来の仕事の為にも、今のうちに二重の手術を受けたい」と相談したら、私の気持ちをわかってくれて、手術を認めてくれました。

– 船橋中央クリニックで受けた治療は、どのようなものですか。

こちらに、私が受けた瞼の治療の内容をまとめます。

  • 1.『目の開きをよくする手術』( 眼瞼下垂修正手術 )
  • 2.『二重切開法手術』(二重まぶたにする)
  • 3.『目頭切開手術』(目を大きくする)

手術を受けるのは生まれて初めてでしたが、瞼の手術は「一生に一度、今しかない」と思って、申込みました。

 

「今のほうがずっと私らしいと、母と姉が言ってくれました」

– 今回、ニ重瞼(まぶた)の手術を受けて、ご自分の顔をご覧になった感想はいかがですか

「就職試験もがんばります」

現在、手術から7ヵ月が経ちました。今、自分の顔を見て「手術して本当に良かった」と思います。第一印象が「こわい人」だなんて、眼瞼下垂(がんけんかすい)は損です。以前は、自分の顔に自信が無かったから、就職試験で気おくれしそうでした。今は、試験を受ける勇気が湧いてきました。

母や姉から、今のほうが、ずっと私らしくなったと言われて、うれしくて涙が出そうになりました。今まで見た目と中身のギャップで、初対面の方に誤解されていたから、ほんとうにうれしい言葉でした。

以前は、母と姉と3人で外出しても、私だけ似てなかったんです。一重瞼だから、どこかよその子みたいな顔だった私…。それが、今では誰が見たって親子。母や姉と似ていると言われるとうれしいです。

大学の友人や、アルバイト先の仲間には、前から一重瞼の悩みを打ち明けていたので、手術のことは全部知っています。手術前には、「そこまでしなくてもいいのに」って心配してくれていましたが、術後に会ったときには、「いいね、似合ってる」と、言ってくれました。

知人は私が手術をしたことには気が付いていないようです。素顔を比べると、かなり違いますけど、前から毎朝一時間かけて、アイプチでしっかり二重瞼を作ってメイクをしていたので、メイクした顔は、手術前とそんなに大きな違いはありません。ただ、毎朝一時間のメイク時間から解放されて、時間にゆとりができたので、家族の分も朝食を作っています。姉がとても喜んでくれるんですよ。

「母や姉から、今の方が、ずっと私らしくなったと言われて、うれしくて涙が出そうになりました」

 

 

金森さんが受けた二重・目元治療の内容

– 執刀された元神先生に、実際の森田さんの治療内容を解説していただきました。

目の開きをよくする手術(眼瞼下垂修正手術 )

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が弱いために黒目が普通より上まぶたに隠れ、目が大きく開かない状態のことです。眼瞼下垂は、「怒っているように見える」「目つきが悪い」「眠むそうに見える」などの印象を与えることがあります。金森さんも、眼の開きが悪く、軽度の眼瞼下垂の状態だったので、第一印象のことでお悩みでした。眼瞼下垂の手術をせずに二重瞼の手術をしても、眼瞼挙筋が弱いために瞼が下がってしまいます。金森さんには、挙筋前転法による眼瞼下垂修正手術をおすすめしました。


 


眼瞼下垂修正手術をおこなうと、目の開きが劇的に改善します

 

きつい印象を与えてしまう眼瞼下垂に悩んでいましたが、挙筋前転法で改善されました

二重切開法手術

二重切開法手術とは、希望の二重の幅で、その線上を切開することにより、二重まぶたを作る方法です。元々腫れぼったい瞼のかたは、埋没法より、切開法の方が、より自然な二重まぶたをつくることができます。それは、切開法では必要に応じて、腫れぼったい皮膚や脂肪、皮下組織、眼輪筋を取り除くことができるからです。金森さんのように眼の開きが弱いかたは、埋没法で二重手術をしても、ぱっちりとした目にはなりません。切開法の場合、金森さんのように、眼の開きをよくする手術と同時に行うことができるメリットもあります。

  1. 1.切開法は、外れたり元に戻ってしまったりしません。これが埋没法との大きな違いです。
  2. 2.腫れぼったい瞼(まぶた)のかたは、切開法では、脂肪だけではなく、余分な皮膚と皮下組織、眼輪筋も一緒に取り除けるため、埋没法と比べて、より自然な二重になります。

 

金森さんの瞼(まぶた)に、くっきりとした美しい二重のラインが入りました。

 
左右どちらの表情も、自然な仕上がりで、美しい二重瞼が完成しました。

目頭切開手術

目頭切開とは、目頭を切開し、蒙古ひだを取り除くことで、目を大きくし、はっきりとした平行型の二重まぶたにするための手術です。森田さんは蒙古ひだが大きいため、二重まぶた手術だけでは、末広型の二重になってしまい、森田さんが希望する「ぱっちりとした二重」になりません(下図参照) 。二重手術と一緒に目頭切開を行うことで、ぱっちりとしたきれいな平行型の二重瞼になります。

 
蒙古ひだを取り除き、平行型の自然な二重瞼(まぶた)になりました。
 
 

どうやって美容整形クリニックをえらんだのか

–金森さんは、美容整形クリニックをどのように選んだのですか。

「成人式の着物は、私らしい顔で
着たいと、母に打ち明けました」

インターネットで探しました。実は、2年前に横浜に住んでいたころ母に付き添ってもらって、生まれて初めて美容整形のカウンセリングを受けたことがあります。私は高校3年生(18歳)でした。横浜のクリニックでは、埋没法を希望したのですが、「あなたは眼瞼下垂(がんけんかすい)だから、埋没法ではすぐに糸がとれてしまう」と説明を受けました。このとき初めて”ガンケンカスイ”(眼瞼下垂)という言葉を聞きました。「切開法と同時に治療するのが、一番いい方法です」と言われました。

— 横浜で、切開法をすすめられたとき、どうしましたか。

切開の手術を受ける心の準備が、今はまだ出来ていないことを、先生にお伝えして家に帰りました。その日からアイプチもやめ、一重瞼のことはなるべく考えないように努力しました。

— 切開法で手術を受けようと思ったきっかけは、なんですか。

2年後、私が20歳になって、成人式用の着物を選んでいた時、「せっかくの着物なのに…もっと私らしい顔で着たい」と思いました。「自分に自信が持てる顔で写真に写りたい」と母と姉に打ち明け、母も姉も、私の思いをわかってくれて、三人で千葉や東京のクリニックを検索したんです。今度は、埋没法ではなく、切開法での手術を受ける覚悟で病院を探しました。

「眼瞼下垂」の症例が詳しい病院を絞り込み、船橋中央クリニックを選びました。ちょうど横浜から千葉に引っ越してきた頃だったので、船橋なら自宅から近いし、とにかく一度カウンセリングを受けようと思いました。元神先生のブログが決め手になって、その日のうちにメールで申し込みました。

— 船橋中央クリニックを選ぶ決め手になったブログについて、詳しくお聞かせください。

去年の6月頃、元神先生のブログに、私とおなじ眼瞼下垂の一重瞼に悩んでいる方が、手術ですごくきれいな二重瞼になった症例が載っていました。母と姉にもブログを見てもらったら「すごいね。一度カウンセリングを受けてみる?」と言ってくれました。電話では、うまく説明できるかどうか自信が無かったので、メールで相談しました。その後、お返事をいただき、元神先生のカウンセリングを受けました。

– カウンセリングは、一人で行かれたのですか?それとも、お母さんもご一緒だったのでしょうか。

今回も母に一緒に行ってもらいました。元神先生の診察室で、私の隣に母がすわって、一緒に先生の話を聞いてくれました。

 

母と一緒に受けたカウンセリング。母が『未来への投資だよ』

– 船橋中央クリニックの最初の印象はどうでしたか。

「なんでも質問できる雰囲気でした」

クリニックは明るくて清潔感がありました。待合室はパーテーションで区切られて、プライバシーが守られていますし、スタッフの対応にもきめ細やかな心配りを感じました。温かみがあって、印象がよかったです。

元神先生のカウンセリングは、なんでも質問できる雰囲気で、2年前の横浜のときとは大違いでした。いままで手術を受けたことがなく、麻酔も初めてなので、注射から、傷や、腫れのことなどいろいろ質問し、先生が、ひとつひとつ、丁寧に答えてくれました。

元神先生は、眼瞼下垂のことも、詳しく教えてくれました。横浜のクリニックでも”ガンケンカスイ”という名前は聞いていたのですが、元神先生ほど、詳しい説明は無かったです。鏡を手に持って、瞼に二重の線を作りながら、私の希望を細かくヒアリングしてくれました。二重瞼の切開法でできる線と、眼瞼下垂の手術をしたときの線、目頭切開をしたときと、しないときの違いを、絵に描いて比較してくれたので、わかりやすかったです。

先生の説明を聞いて、私の眼瞼下垂が改善できることがわかり、うれしかったです。二重瞼の手術のときに、眼瞼下垂の修正手術と目頭切開を一緒にすれば、たった一度の手術で、きれいな二重を作ることができるので、やっぱりこの方法が一番いいと納得できました。もう、迷いは無かったです。

– カウンセリングに同席されたお母様のご意見は、いかがでしたか。

母は、私が手術を受ける気持ちになったとわかっていたみたいで、カウンセリングが終わったら、『いつにする?』と、聞いてくれました。帰り道、『受けるならいいと思うよ』って。しかも、『手術代はお母さんが出してあげる。未来への投資だよ』って、言ってくれたんです。有り難かったです。もしも、お金は自分で用意しなさいと言われても、バイト代を貯めて手術を受けたと思いますが、あのときの母の優しさは忘れられません。

金森さんの美容整形スケジュール

平成22年
6月中旬

金森さんより、メール相談あり。美容専門カウンセラーよりご質問のお答えを返信。金森さんの希望によりカウンセリングの予約となる

平成22年
7月1日
無料カウンセリング予約日。
金森さんはお母さまと一緒に初来院。元神院長による20分ほどのカウンセリング。
金森さんより、 目の開きをよくする手術(眼瞼下垂修正手術)、二重切開法手術、目頭切開手術のカウンセリング。
その後、更に、美容専門カウンセラーにより、疑問点、費用、当日スケジュール、手術後の生活について詳しく説明
7月11日
09:30手術当日 金森さんはお姉さんと一緒に来院。
元神先生と治療内容の確認。
10:30手術開始。
  ・ 眼瞼下垂修正手術(挙筋前転法)と二重切開法(90分程度)
  ・ 目頭切開手術(30分程度)
12:20約2時間程度で手術は終了 
13:00術後の金森さんは、お姉さんと一緒に帰宅
7月12日~13日
手術の翌日は、用事があって学校を休むが、アルバイトには出勤する。腫れと痛みを少し感じたが、普段と変わらず過ごす。翌日は、朝から大学に登校。痛みはそれほどなく、痛み止めも飲まず過ごせた。
7月15日
消毒と検診。
7月18日
瞼の抜糸。
まだ目の周りにむくみが残るが、腫れは落ちついてきた。
8月26日
治療後1ヶ月、術後のチェック。むくみも取れ、自然な二重まぶたになった。痛みも腫れもすっかりなくなった。

 

手術を受ける前と、受けた今。「変わりすぎないことが、逆にうれしい」

– 手術中はどんな気持ちでしたか。

「ちっとも痛くないのが、
不思議でした 」

手術中は、意識があったのですが、痛みはほとんどありませんでした。先生が「痛みは大丈夫ですか?」と声をかけてくれたので安心でした。先生は、筋膜の引き上げ具合を細かくチェックながら、私の目の開き具合を何度も確認して、二重瞼を丁寧に仕上げてくれました。初めての手術でしたが、痛みも不安もなかったです。手術が終わってから、回復室で休んで、痛み止めの錠剤を一錠飲んで、姉と一緒に帰りました。

帰り道、姉と二人で船橋のカフェでお茶して、3時間ほど、街をぶらぶらしてから帰宅したのですが、手術したばかりなのに、ちっとも痛くなくて、不思議でした。

– 手術を受ける前と、受けた今。なにが変化しましたか。

●”変わりすぎない”ことが、逆にうれしい
別人みたいにガラッと変わるのではなくて、変わりすぎないことが、逆にうれしかったです。友達も、「すごく自然だよね」と言ってくれます。ふと、鏡を覗いたとき、ずっと前からこの顔だったような気持ちになります。そのくらい違和感がなく、自然に馴染んでいます。

●素顔のまま、平気で外出できるようになりました
初対面の人に『外国の方ですか?』『ハーフですか?』と聞かれることが多くなりました。母も目鼻立ちがはっきりしていて、ハーフに見られるから、ほんとうに母と似たみたい。友人からは、『前みたいにがんばってお化粧しなくてもいいかも。アイラインもいらないよ』と言われました。ナチュラルなメイクや、すっぴんでも、平気で外に出られるようになったのは、手術して一番変わったところです。

「母と姉、そして元神先生の
サポートのおかげです」

●父の理解を得るには、もう少し時間が必要です
母や姉は、整形手術をすることを理解してくれましたが、父(53歳)は、「その目、なんかしただろう」と、責めるような口調で聞いてきます。父には、理解してもらえないかもしれませんが、美容整形を受ける人は、みんなそれぞれに、自分の人生を真剣に考えて、幸せになるために、勇気を出しているんだということを、父に伝えたいです。

でも、 今ほんとうの事を言っても喧嘩になるだけだから、母と姉が私をかばって、「アイプチで二重の線ができたみたい」とフォローしてくれています。いつか、私が夢を叶えたときに、あの時手術をがんばったから、今の私がいるんだよって、胸を張って言えるようになりたいです。私がもっと大人になった時に、わかりあえるといいなと思います。

●精神的に、強くなれたと思います
手術から3ヶ月ほど経ったある日、母が、私の肩を抱きしめて、『ほんとに、よくやったよ』って涙声でつぶやいたんです。甘えん坊で、気弱なところもあった私のことを、母が一番よくわかってくれています。高校の頃、横浜のクリニックから、逃げ出すように帰宅し、口もきかずに部屋にこもり、アイプチをするのもやめて、しょんぼりしてた。あの頃の自分と比べたら、今は本当に強くなれたと思います。母と、姉と、元神先生のサポートのおかげです。本当に心から感謝しています。

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これから美容整形を考えている人へのアドバイス

– 今、美容整形手術を受けようかどうか迷っている人、これから手術を受ける人に、経験者からのアドバイスをお願いします。

「一生に一度と決めたら、
勇気が出ました」

●まったく無痛というわけではないけど、全然平気でした
一番気になることって、痛みと腫れだと思うんですが、私は全然痛くなかったんです。手術後、帰宅してから、痛み止めは一度も飲まずに、いつも通り過ごせました。術後一週間くらいで、抜糸をすれば、お化粧もできるようになります。自分が思っているよりずっと楽で、早く治りました。腫れも、2週間ほどで引いていきました。

●手術した翌々日から、登校しました
私は、手術の翌日には、用事があって学校を休んだのですが 行こうと思えば行けるくらい体調は良かったです。翌々日にはいつも通り、登校して授業を受けました。傷には白い絆創膏みたいなテープを貼ってあるので、近くて見た人は「怪我したのかな」と思ったかもしれませんが、縫い目は見えないのでそんなに目立ちません。サングラスをしていたら、テープも見えないと思います。


眼瞼下垂は、魔法の言葉です」

●「ガンケンカスイ」は魔法の言葉
講義を受けるときに、何人かの先生から「どうしたんだ?」と聞かれることもありましたが、「ガンケンカスイの手術を受けました」と答えたら、すぐに理解を示してくれました。 歯並びを矯正する人がいるのと同じように、ガンケンカスイを矯正をする生徒もいる、という感じで、自然に受け入れられました。もし、「二重瞼の整形手術」と言えば顔を曇らせる先生もいるかもしれませんが、「ガンケンカスイ」は魔法の言葉だと思います。

●『一生に一度」と決めたら、勇気が出ました
自分の顔にメスを入れるのは、やっぱり勇気がいることですが、「一生に一度っきり」だから、がんばろうって思ったら、勇気が出ました。もし、埋没法で一時的に二重になっても、眼瞼下垂だと、糸がとれる心配がありますよね。やっぱり、眼瞼下垂には専門の治療法があるので、信頼できる先生に、お任せしてみるといいと思います。元神先生は私の瞼がちょうどいい状態になるまで、丁寧に調整をしてくれました。この微妙なさじ加減が、二重瞼の仕上がりを決めるんだと思います。

 

 

船橋中央クリニックへのメッセージ

 

– 最後に、船橋中央クリニックに一言お願いします。

元神先生に相談して、ほんとうに良かったと思います。術後の経過チェックでお会いした時も、温かい雰囲気で迎えてくれました。「変わりすぎないことがうれしい」と言いましたが、私らしい二重瞼の線を見つけてくれたのも、その通りに再現してくれたのも、元神先生の腕とセンスだと思います。熟練の技を持っている先生に出会えて私はラッキーです。初めての手術だったけど、最初から最後まで、安心してお任せできました。思い通りの二重瞼にしていただき、心から感謝しています。
先生、ほんとうにありがとうございました。

「元神先生、ありがとうございました」

カウンセリングで、先生が私の希望をヒアリングしてくれて、二重瞼のラインをシュミレーションしていたとき、カウンセラーの方が、「金森さんは、二重が似合ってます」と、言ってくれました。 その言葉がとてもうれしかったです。

温かい雰囲気の中で、安心して治療を受けることができました。心から感謝しています。スタッフのみなさま、ありがとうございました。

金森さま、お忙しい中、貴重なご意見を有り難うございました。
 
※ 取材:米澤治代(ライター)
 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療、リフトアップ治療を得意としている。

【関連項目】

目頭切開のご相談はこちら

【目頭切開の全て】効果・ダウンタイム・傷跡・デメリットなど

 

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2023/01/31

院長ブログトップ > リニューアルしたYouTube!

リニューアルしたYouTube!

当院の美容整形扱ったyoutubeチャンネルがリニューアルされています。

 

リニューアル後はジワジワ登録者数を増やしていてちょっと安心しています。

チャンネル登録していただけると僕の活力になりますので是非登録をお願いいたします(笑)

どうぞよろしくお願いいたします!

 

元神賢太

 

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2023/01/17

院長ブログトップ > 眼瞼下垂・目頭切開を受けて喜ぶ森田真奈美さん【症例写真あり】

眼瞼下垂・目頭切開を受けて喜ぶ森田真奈美さん【症例写真あり】

森田麻奈美さん 24歳

過去の当院モニター患者のインタビュー記事を転載します。

当院で二重・目元治療を受けた森田麻奈美さん(24歳)
施術内容は(1)目の開きをよくする手術、(2)二重切開法手術、(3)目頭切開手術です

 

「教科書を読んでいたら『森田寝るな』と教師に言われるほど、目が細かった」


– 森田さんはいつ頃からどのような悩みをお持ちでしたか。

 

子供の頃から目が細いのが悩みでした。母に『どうしてそんなに目が小さいのかしら…』と言われるたびに、「お母さんに似たんだよ…」と小さな声で言い返していました。遺伝だからしかたがない…、大人になったら手術をして二重にしたいと子供の頃から思っていました。

高校生になった頃、授業中にうつむいて教科書を読んでいると、教師から『森田寝るな!』と注意されていました。

同級生からは、『なんで睨むんだ』、『目つきが悪い』と言われました。印象が悪く見えてしまうのは、この目のせい…、そう思うと自分の顔がつくづく嫌でした。

高校を卒業してからは、少しでも目を大きく見せたくてアイプチを使っていました。

– 森田さんは、アイプチをどのように使用していましたか。

アイプチを、何度も塗り重ねていました。説明書には一度か二度塗れば十分と書いてありますが、私の場合は、4、5回塗り重ねないと、二重瞼(まぶた)を作れませんでした。せっかく作った二重も、瞼の奥に隠れてしまうので、気休めみたいなものですが、メイクする時は欠かさず使っていました。

私の勤めていた会社は製菓箱の製造業で、化粧と香水は厳禁でした。6年ほど、ノ―メイクに白い帽子と作業着姿で、お菓子の箱を組み立てる仕事をして手術費用を貯金しました。手術の前日に「一重瞼の私は今日で見納めだよ」って職場の仲間に宣言して、中央クリニックで手術を受けました。

– 受けた手術とはどのようなものですか。

私が受けた手術は、次の3つです。

  • 1.『目の開きをよくする手術』( 眼瞼下垂修正手術 )
  • 2.『二重切開法手術』(二重まぶたにする)
  • 3.『目頭切開手術』(目を大きくする)

ぱっちりした二重瞼にするには、瞼を切開する手術に加えて、目頭切開で、蒙古ひだを切る手術が必要でした。瞼を切るのは勇気が要りましたが、先生を信じて手術を受けました。

– 職場で手術を宣言されたとのことですが、周りの方の反応はいかがでしたか。

『そこまでしなくてもいいじゃないの』、『やりたいんだったら、やってみたらいい』と、いろんな意見がありました。みんな私のことを心配してくれて、親身になってくださいました。

術後、3日目に出社したときは傷が目立たないようサングラスをかけて出社したのですが、上司からサングラスを外すように注意され、「整形したので、ビックリしないでくださいね」と説明してから、サングラスを外しました。瞼を縫っている私の顔を見て、上司も周りの人も、『うぅ!』と唸って、相当びっくりしたようです。本人が平気な顔をしていても、瞼を縫っているのだから、びっくりしますよね。でも、日に日に回復していく私に、『どんどんきれいになるね』と、温かい言葉をかけてくださいました。

☛経験豊富な医師による目頭切開33万(税込)はこちら

「生まれてはじめて、自分の顔を好きになれました」

– 今回、ニ重瞼(まぶた)の手術を受けて、ご自分の顔をご覧になった感想はいかがですか

「気持ちが明るくなりました」

現在、手術から9ヵ月が経ちました。鏡を見るのがうれしくて、一日に何度も鏡を覗いています。毎日見ているから気がつきませんでしたが、夏に撮った写真と今の写真を見比べると、目が大きくなって、顔がひとまわり小さくなっているように見えます。瞼がスッキリして二重が深くなったみたいです。

念願の二重になってから、笑顔になることが多く、顔の筋肉をよく使うようになったから、全体的にむくみがとれてきたのかもしれません。気持ちが明るくなって、自然に笑顔になれるし、人と話をするのも苦になりません。以前は、鏡を見るのも憂鬱だったのに、悩みが消えたら、こんなにも気持ちが明るくなれるものなんですね。生まれて初めて、自分の顔を好きになれました。

母(45歳)も一重瞼なので、『麻奈美の手術が成功したら、お母さんも手術しようかな』なんて、言っていたんです。以前は『その細い目、なんとかならないかしらね…』って、母親譲りの一重瞼なのに、言いたいことを言っていた母が、今では私がお化粧していると、『それ以上きれいにならなくてもいいわよ』って、ちょっと悔しそうに冗談を言うんです。母も真剣に二重瞼の手術について、情報を集めています。そろそろ、本気で手術を決意するかもしれません。

「自分の顔が好きになれるって、ほんとうに幸せなことだと、手術してわかりました」

森田さんが受けた二重・目元治療の内容

– 執刀された元神先生に、実際の森田さんの治療内容を解説していただきました。

目の開きをよくする手術(眼瞼下垂修正手術 )

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が弱いために黒目が普通より上まぶたに隠れ、目が大きく開かない状態のことです。眼瞼下垂のため「眠そうに見える」「目が細い」「目つきが悪い」などの印象を与えることがあります。森田さんも、眼の開きが悪く、軽度の眼瞼下垂と言える状態でした。眼の開きをよくし、森田さんの希望である「ぱっちりした目」にするために眼瞼下垂修正手術をおすすめし、挙筋前転法で手術を行いました。

眼瞼下垂修正手術で、目の開きが劇的に改善します

 
眠そうな印象を与える眼瞼下垂が改善され、目が大きくなりました

二重切開法手術

二重切開法手術とは、希望の二重の幅で、その線上を切開することにより、二重まぶたを作る方法です。切開法は、「不自然でいかにも整形をした」という仕上がりになり、埋没法の方が自然になると考えるかたが多いようですが、森田さんのように元々腫れぼったい瞼のかたは、切開法の方が、より自然な二重まぶたになります。より自然になるのは、切開法では必要に応じて、腫れぼったい皮膚や脂肪、皮下組織、眼輪筋を取り除くことができるからです。また、森田さんように眼の開きが弱いかたが、埋没法で二重手術をしても、ぱっちりとした目にはなりません。また、切開法の場合、森田さんのように、眼の開きをよくする手術と同時に行うことができます

1.切開法では、埋没法と違って、外れたり元に戻ってしまったりすることはありません。
2.腫れぼったい瞼(まぶた)のかたは、切開法では、脂肪だけではなく、余分な皮膚と皮下組織、眼輪筋も一緒に取り除けるため、埋没法と比べてより自然な二重になります。

森田さんの瞼(まぶた)に、くっきりとした美しい二重のラインが入りました。

目頭切開手術

目頭切開とは、目頭を切開し、蒙古ひだを取り除くことで、目を大きくし、はっきりとした平行型の二重まぶたにするための手術です。森田さんは蒙古ひだが大きいため、二重まぶた手術だけでは、末広型の二重になってしまい、森田さんが希望する「ぱっちりとした二重」になりません(下図参照) 。二重手術と一緒に目頭切開を行うことで、ぱっちりとしたきれいな平行型の二重瞼になります。

 
蒙古ひだを取り除き、平行型の自然な二重瞼(まぶた)になりました。
 

どうやって美容整形クリニックをえらんだのか

–森田さんは、美容整形クリニックをどのように選んだのですか。

「クチコミの評判が良かったから」

インターネットで探しました。私の場合はきっと切開だろうと予想していたので、有名でクチコミのよい病院を何件か絞り込んで、その中から中央クリニックを選びました。

決め手になったのは、先生方がきちんと紹介されていたことと、料金設定が丁度よかったことです。価格が安すぎると不安があるし、高すぎても困ります。ネットの口コミで『元神先生は腕がいい』と、評判がよかったので、最初にメールで相談しました。すぐにお返事をいただけたので、電話相談をしました。

こちらに電話で相談したとき、受付の方の対応が親切で、感じが良く、話しやすかったので、カウンセリングを申しこみました。最初、カウンセラーに、悩みを相談して、その後、元神先生のカウンセリングを受けました。

–カウンセリングを受けてから手術を決意されるまで、どのくらいかかりましたか。

一週間ほど考えて決心しました。 瞼(まぶた)を切開する手術だけで希望の瞼になれるなら、その日のうちに申し込むつもりでしたが、私の場合は、蒙古ひだが大きいので、目頭切開をした方がよいと説明を受け、2つの手術を受けるとなると、まだ心の準備ができていませんでした。先生のカウンセリングの後で、カウンセラーに費用のことを相談して、家に帰ってからじっくり考えました。

鏡を見ながら、アイプチの棒で二重のラインを作ってみて、ぱっちりした二重にしたい、あきらめたくないと思いました。費用の事や、目頭切開がこわいからという理由で、ぱっちり二重になることをあきらめたら、私はきっと後悔するだろう…、そんなの嫌だ、やれるだけのことをやってみたい、そんな気持ちで毎日を過ごしていました。やっぱり先生のすすめてくれた方法が一番納得できたので、一週間後に手術を申し込みました。

 

カウンセリングで「猫の目みたいなぱっちり二重になりたい」と…

– クリニックの最初の印象はどうでしたか。

「なんでも気楽に話せました」

クリニックは、待合室が個室になっていて、患者さん同士が合わないように気を使っているしプライバシーを尊重している病院だなという印象を受けました。スタッフの方も親切で温かく接してくださいました。

元神先生は、『悩みごとはありませんか?』、『質問はありませんか?』と聞いてくれて、私が質問すると、わかりやすく丁寧に説明してくれました。私は「猫の目みたいに、ぱっちりした目になりたいです」と、先生に希望を話しました。希望どおりのぱっちりした二重瞼(まぶた)にするには、ただ単に切開するのではなく、目の開きをよくする手術と目頭切開の手術を同時に受けたほうが効果的だということで、その手術のメリット、デメリットを詳しく教えてくださいました。

– 二重・目元治療のカウンセリングはどのように行われましたか。

先生は、私が望んでいる二重の完成予想の線を、細い針のような器具で私の瞼の線に合わせて作ってくれて、『アイプチで作っていた線はここですね』、『手術でできあがる線は、こんな感じです』と、わかりやすく線を作りながら、一番きれいに見える二重の線を探してくれました。

手術後、傷口がどうなるのか、痛みはどうなのか、回復にどのくらいかかるのかといった、具体的な話もしていただき、安心して手術を受けることができました。経過途中を見る時も、『これまでで気になることはありますか?』と聞いてくれましたし、『これからこうなりますよ』と先のことも丁寧に説明してくれたので、安心できました。

手術後、帰宅した私を見て、母は、びっくりしてオロオロしていましたが、私が「大丈夫、すぐに元に戻るから心配ないよ」と、母をなだめていたんです。先生から、前もって細かい情報をいただいていたから、落ちついていられました。手術後は、先生の説明通り腫れましたが、2週間くらいで落ちつきました。

 

森田さんの美容整形スケジュール

平成22年
1月中旬

森田さんより、無料電話相談あり。美容専門カウンセラーによる説明があり、森田さんの希望によりカウンセリングの予約となる

平成22年
1月27日
無料カウンセリング予約日。
森田さん初来院。元神院長による20分ほどのカウンセリング。
森田さんより、 目の開きをよくする手術(眼瞼下垂修正手術)、二重切開法手術、目頭切開手術のカウンセリング。
その後、更に、美容専門カウンセラーにより、疑問点、費用、当日スケジュール、手術後の生活について詳しく説明
2月3日
9:30手術当日 森田さん来院。元神先生と治療内容の確認。
10:30手術開始。
 
眼瞼下垂修正手術(と二重切開法(90分)
目頭切開手術 (30分)

  

12:20約2時間程度で手術は終了 
13:00術後の森田さんは、彼氏が車で迎えに来られて、一緒に帰宅
2月4日~5日
手術の翌日は、仕事を休み自宅で休養する。腫れと痛みを少し感じたが、普段と変わらず過ごす。翌日は、朝から出勤。すこし腫れを感じるが、痛みはそれほどなかったので、終日仕事をこなして帰宅。
2月13日
瞼の抜糸。
まだ目の周りにむくみが残るが、腫れは落ちついてきた。
2月13日~17日
むくみも取れ、徐々に自然な二重まぶたになった。
5月26日
治療後3ヶ月半、術後のチェック。痛みも腫れもすっかりなくなっている。

 

手術を受ける前と、受けた今。「こんなに変わるなんて!」

– 手術中はどんな気持ちでしたか。

「周りの人が支えてくれました」

手術の前からずっと、担当のカウンセラーがそばについていてくださったので心強かったです。手術後、麻酔から目が覚めて、鏡を手渡された時、『腫れていますから、驚かれるかもしれません。気持ちを落ち着けてから見てください』と、言われ、深呼吸してから鏡を見ました。腫れることは聞いていたので覚悟はしていましたし、思ったより痛みが少なかったので、「大丈夫!傷はすぐに治る!」って、強く自分に言い聞かせました。

– 手術後ご家族や、ご友人の反応はいかがですか。

 

●母親の反応
親が娘の手術のことをマイナスに受け止めていると悲しくなったかもしれませんが、私の母は『いいね』、『可愛いくなったね』と言ってくれます。母も真剣に二重の手術を考えているみたいです。術後の経過をそばで見守っていてくれた母が、私の手術をきっかけに前向きになってくれたことがうれしいです。

●友人、知人の反応
今まで一重で悩んでいた時、いつも話を聞いてくれた友達が『目がぱっちりして、よかったね』って私の目を見ながら、ほめてくれました。術後から、傷が治っていくのをそばで見ていた職場の仲間達は『ほんとうによく頑張ったね』、『きれいになったね』と声をかけてくれました。

私は美容整形に対して、マイナスイメージを持っていなかったこともあって、誰にでもオープンに手術のことを話していました。「一重から二重に生まれ変わってきました」と、職場の上司にも話しました。それについてとやかく言う人は、私の周りにはいませんでした。恵まれた環境だったのかもしれません。手術後は、彼氏が迎えに来てくれて、車で家まで送ってくれました。「きれいになりたい」と思う私の気持ちを、大切に考えてくれて、手術を賛成してくれた彼氏に感謝しています。

– 手術を受ける前と、受けた今。なにが変化しましたか。

●新しい目標に向かって
来春に奈良の大学を受験し、合格したら奈良に引っ越して日本画を学ぼうと計画しています。悩みを克服した前向きな気持ちが、自分を後押ししているような気がします。

●逆さまつ毛が前よりもずっと楽に
逆さまつ毛は、手術前より軽減できました。以前は瞼が塞がっていたので、逆さまつ毛が生えるとすぐに抜いてしまうほど痛かったんです。今でも逆さまつ毛は忘れたころに生えてくるのですが、瞼がふさがっていないので、前よりも楽になりました。

●お化粧が楽しい
アイプチを卒業したので、朝のメイク時間が短くなりました。アイプチを何度も塗り重ねるのは時間もかかるし、面倒でした。以前はアイシャドーを塗っても奥二重で隠れてしまいましたが、今は塗ったら塗っただけ、ちゃんと見えますから、お化粧が楽しいです。

●女の子らしい洋服を選べる
以前は、可愛い洋服を見つけても、お店の前で気後れして、店の中に入れないことがありました。花柄の服は一度も着たことはなかったのですが、今は、明るい花柄やフリルがついた服も着るようになりました。前から女の子らしいデザインが好きだったので、可愛い洋服のお店に入れるようになって、うれしいです。

 

 

これから美容整形を考えている人へのアドバイス

– 今、美容整形手術を受けようかどうか迷っている人、これから手術を受ける人に、経験者からのアドバイスをお願いします。

「病院選びは、真剣勝負でした」

●在職中に二重の手術を受けるなら…
二重の手術を受けるときは、ニ週間前後のまとまったお休みをとっている方が多いようですが、私はそんなに休めなかったので、手術の二日目には出社しました。「二重の整形を受けたことは見たらわかるのだから、隠したりせず、いつもどおり普通にしていよう」と思ったら、気持ちが楽になりました。

●まず、病院に行ってカウンセリングを受けてみる
病院選びは、真剣勝負でした。手術を考えている方は、まず、電話やメールで病院に相談すると思うんですが、いいなと思ったらカウンセリングを受けてみると大体の感じがわかると思います。対応や印象がちょっとでも変だったら、別の病院を探そう、と決めておけば、冷静に判断できると思います。ネットのクチコミでその病院の評判を調べてみるのもいい方法だと思います。

●先生が、二重の線を丁寧に探してくれる

クリニックでカウンセリングを受けた時、元神先生は、一番自然できれいに見える二重の線を丁寧に探してくれました。私がどんな二重を希望しているか、実際に線を作って確認してくれたので安心でした。「猫みたいにぱっちりした目にしてほしい」と願望に近いような注文をしましたが、先生はその願いをちゃんと叶えてくれました。どんな希望でも、言ってみるものだと思いました。

●術後、一ヶ月間の回復予定を聞いておくと安心です
術後一週間目は「切ったんだから腫れて当たりまえ、大丈夫!」と自分に言い聞かせていました。手術からニ週間を過ぎたらむくみも治まって、顔がスッキリした印象に変わりました。三週間経ったら、メイクが出来るようになり、一ヵ月後には腫れも、自然に戻りました。もし、術後の腫れが不安な場合は、治るまでの回復スケジュールを病院で聞いておくと安心かもしれません。順調に回復に向かっていることがわかれば、不安も解消できるのではと思います。

●生まれて初めて、自分の顔を好きになれました
一重瞼のつらさはすごくわかるので、同じ悩みを持っている方には、悩んで苦しい思いをするより、思い切って自分を変える選択肢もあるとお伝えしたいです。自分の顔が好きになれるって、ほんとうに幸せなことだと、手術してわかりました。人生が変わったと言うと大げさかもしれませんが、好きな服を着て、メイクをして、人に会ってお話しする、そんな日常が、幸せな時間に変わりました。

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クリニックへのメッセージ

– 最後に、クリニックに一言お願いします。

毎日鏡を見て「二重っていいな」と実感しています。一重瞼(まぶた)に悩み続けていたころは、笑顔も消えて、無表情だったし、そのためにいろんな誤解を受けていました。元神先生にきれいな二重瞼にしていただけて、毎日が生まれ変わったように楽しいです。このクリニックを選んでほんとうによかったと思います。どうもありがとうございました。母が手術をするときは、真っ先に相談します。その時には、是非よろしくお願いします。

同年代の女性で、担当の専門カウンセラーは最初のカウンセリングから手術、術後の経過まで、ずっと面倒をみてくれました。優しく接してくれたことに感謝しています。気さくになんでも話せて、頼もしいお姉さんのような存在でした。いろいろありがとうございました。

※ 取材:米澤治代(ライター)

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療、リフトアップ治療を得意としている。

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2022/09/06

院長ブログトップ > 二重埋没法のyoutube動画解説

二重埋没法のyoutube動画解説

当院の二重埋没法について当院のカウンセラーの高橋と解説しました。

 

当院の二重埋没法については
船橋中央クリニック、青山セレスクリニック「二重埋没法専門ページ」もご参照ください。

 美容整形外科・美容皮膚科
千葉・船橋中央クリニック
東京・青山セレスクリニック

元神賢太

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2022/07/19

院長ブログトップ > まぶたのたるみには眉下切開!

まぶたのたるみには眉下切開!

眉下切開(ブロウリフト)を受けた男性モニターを紹介します。眉下切開前

眉下切開直後

眉下切開1週間後

眉下切開1か月後

眉下切開6か月後

上の写真より

眉下切開(ブロウリフト)手術前

眉下切開(ブロウリフト)手術直後

眉下切開(ブロウリフト)手術後1週間

眉下切開(ブロウリフト)手術後約1か月

眉下切開(ブロウリフト)手術約6か月

です。

男性はメイクで眉を描いたりすることで傷を隠しにくいため、手術後2週間ぐらいまで傷が気になるかもしれません。

ですが、時間とともよくなります。

眉下切開、ブロウリフトについては

美容HP「上まぶたのたるみ」もご参照ください!

千葉の美容整形外科 船橋中央クリニック

東京の美容整形外科 青山セレスクリニック

元神賢太

 

 

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2022/07/12

院長ブログトップ > 元神チャンネルビューティーがリニュアルしました!

元神チャンネルビューティーがリニュアルしました!

私が出演している「元神チャンネルビューティー」がリニュアルしました!

元神チャンネルロゴ

下記がURLなります。

https://www.youtube.com/channel/UCCHXzRFeGPFtoNXVvwmTmow

チャンネル登録を是非お願いします!

千葉の美容整形外科 船橋中央クリニック

東京の美容整形外科 青山セレスクリニック

元神賢太

 

 

 

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2021/10/19

院長ブログトップ > 宮迫さんとの美容整形トークコラボ企画第2弾!

宮迫さんとの美容整形トークコラボ企画第2弾!

 

宮迫さんと「おじさん整形はキモいですか?」をテーマにトークをしました。
動画では僕が話したように、ここ数年で男性の美容整形はかなり増えました。
僕が美容外科医になった15年以上前では男性の美容整形の割合は10%程度でしたが、正確に統計を取っているではないですが、体感として今では30%くらいあるのではないか、という印象です。
動画では宮迫さんの目の下のクマの手術については、宮迫さんくらい大きなクマ(たるみ)がある場合はヒアルロン酸などの注入治療ではなく、手術を選択されてよかったというコメントをしました。
是非見てください!

宮迫さんが受けた目の下のたるみ手術は、当院では下記ホームページに詳しく書いています。
(※宮迫さんは当院で手術を受けたわけではありません)
目の下のたるみ専用ページはこちら

美容整形外科・美容皮膚科
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元神賢太

 

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当院は開設20年以上の歴史を持つ医療法人社団セレスのグループクリニックです。
千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

船橋中央クリニックmap

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業

東京エリアで治療をご希望の方はこちら

青山セレスクリニックmap
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青山セレスクリニック
東京青山院

フリーダイヤル 0120-010-099

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者

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