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投稿日:2024/05/06
(最終更新日:2024/05/06)

【切らない眼瞼下垂の全貌】治療の効果、経過、ダウンタイムについて

切らない眼瞼下垂治療

切らない眼瞼下垂治療が注目を集めています。この手法は、伝統的な方法のような切開を伴わないため、回復期間が短く、手軽に行えるという特長があります。具体的には、糸を使って瞼の位置を調整し、視界の妨げを解消する方法です。この治療では、外科的な切開を必要とせず、埋没法と同じように糸で二重を形成しながら眼瞼のたるみを引き上げます。このブログ記事では、切らない眼瞼下垂治療の具体的な流れ、ダウンタイム、期待できる効果について詳しくご説明します。

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂(がんけんかすい)は、主に上まぶたを持ち上げる主要な筋肉である眼瞼挙筋の機能障害によって生じます。この状態では、眼瞼挙筋が弱まるため、上まぶたが十分に持ち上がらず、視界を妨げる程度に下垂します。通常、健康な状態では、人は額の筋肉を使わずとも目を自然に大きく開けることができ、黒目の7割以上が露出します。しかし、眼瞼下垂を患っている場合、リラックス状態で目を開いても黒目の半分以上が隠れてしまうことが多いです。これにより、視野が制限され、日常生活においても不便を感じることがあります。

切らない眼瞼下垂治療イラスト

出典元:

Ptosis (Droopy Eyelid)

眼瞼下垂の弊害とは

眼瞼下垂がもたらす影響は、単に視覚的な問題に留まりません。多くの場合、この状態は「眠そうに見える」「目が細い」といった外見の印象を与えることが一般的です。さらに重要なのは、眼瞼挙筋の機能不全を補うために額の筋肉(前頭筋)が過剰に使われることにより、額に深いしわが刻まれることです。この状況は、額のしわだけでなく、肩こりや頭痛、そして眼精疲労を引き起こす原因ともなり得ます。これは、前頭筋が頭皮の下の帽状腱膜を介して頭や背中の筋肉と繋がっているために発生します。これらの生理的な問題により、日常生活の質が低下することがあります。これらの問題に悩む場合は、眼瞼下垂の修正手術を検討することが推奨されます。この手術は、見た目の改善だけでなく、関連する身体的な不調を軽減する効果も期待できます。

切らない眼瞼下垂治療イラスト2

 

切らない眼瞼下垂治療とは

従来の眼瞼下垂治療では、まぶたの皮膚を切開して眼瞼挙筋とその腱膜を瞼板に縫い付ける手法(挙筋前転術)が採用されています。この方法は、まぶたを開く筋肉の力を効率よくまぶたに伝えることで、視界を妨げる下垂を改善します。しかし、この手術にはダウンタイムが長いというデメリットがあります。一方で、「切らない眼瞼下垂治療」は、皮膚を切開せず、結膜側(まぶたの裏側)からアプローチを行うことで、同様に挙筋腱膜と瞼板を縫合します。この方法は、二重まぶたの形成も同時に行うことができ、手術後の回復時間が大幅に短縮されるため、日常生活への影響が少ないという大きなメリットがあります。重度の眼瞼下垂には従来の方法が適していますが、軽度から中度の下垂にはこの切らない治療が特に有効です。

切らない眼瞼下垂治療イラスト3

切らない眼瞼下垂治療のメリット

切らない眼瞼下垂治療には、多くのメリットがあります。この治療法は、主に以下の三つの大きな利点が挙げられます。

■腫れが少なく、回復が早い
切らない方法であるため、治療後の腫れが非常に少なく、ダウンタイムは約1週間程度です。これは、通常の二重まぶたの埋没法と同等であり、日常生活への影響が最小限に抑えられます。

■傷跡が残らない
伝統的な切開手術と異なり、切らない眼瞼下垂治療では糸を使った埋没法を採用しているため、痕跡が残りにくいです。糸が皮膚に埋め込まれた部分は初期にわずかに目立つことがありますが、数週間で目立たなくなることが一般的です。

■メイクがすぐに可能
手術後の回復が迅速であるため、術後約4日からは通常のアイメイクやお化粧が可能です。これにより、社会生活への復帰が早まり、日常生活における不便が大幅に軽減されます。学校や仕事を長期間休む必要もありません。

他の治療と一緒に行うことも可能

「切らない眼瞼下垂治療」は、他の目元の美容手術と同時に行うことが可能で、このアプローチによりより効果的な美容成果が期待できます。特に以下のような治療との組み合わせが一般的です。

■脂肪除去
特にまぶたに脂肪が多く、腫れぼったい印象がある場合、約2mmの小さな切開を通じて過剰な脂肪を除去することができます。この処置により、目元がすっきりとし、より鮮明な印象を与えることが可能です。

■眉下切開
皮膚のたるみや厚みが目立つ場合、切らない眼瞼下垂治療と併せて眉下切開を行うことで、まぶたを効果的に引き上げ、自然な二重まぶたを形成します。この手法は、目元の若返りとぱっちりした自然な二重作りに効果的です。

■目頭切開

切らない眼瞼下垂治療と目頭切開を組み合わせることで、より自然な平行型の二重まぶたを形成することが可能です。この組み合わせにより、眼瞼下垂の改善と同時に目元の印象を大きく変えることができます。切らない眼瞼下垂治療単独で二重の幅を広げすぎると、目が不自然に見えたり、眼瞼下垂の症状が十分に改善されないことがあります。そのため、自然な二重の幅を保ちつつ、平行型の二重を希望する場合は、目頭切開を同時に行うことが推奨されます。これにより、自然で美しいを平行型の二重にすることができます。

眼瞼下垂治療ビフォーアフター

切らない眼瞼下垂治療の流れ

①デザイン

切らない眼瞼下垂治療を成功させるためには、手術前のデザインが非常に重要です。この段階では、患者様の具体的な二重幅の希望を詳しくお聞きし、睫毛よりどのくらいの距離で二重のラインを形成するかを決定します。多くの患者様が具体的な希望を持たずに「医師に任せる」と仰ることが多いですが、その場合でも、私は患者様の顔のバランスを詳細に分析し、最も自然で美しい結果をもたらす二重幅を提案します。

②手術

私が行う切らない眼瞼下垂治療は、左右をそれぞれ約10分ずつ、合計で約20分の手術時間を要します。また、脂肪除去を同時に行う場合でも合計で約30分程度です。切らない眼瞼下垂治療は一般的に局所麻酔のみを用いて行われ、患者様に意識のある状態で目を開けたり閉じたりしてもらう必要があるため、静脈麻酔や笑気麻酔は通常使用しません。局所麻酔は施術開始時に少し痛みを感じることがありますが、その後は痛みを感じることなく手術を進めることが可能です。手術中に患者様に目を開け閉めしていただくのは、二重の形状を正確に調整し、最も自然でバランスの取れた結果を得るためです。このプロセスにより、手術後の見た目がより自然で満足度の高いものになります。

③切らない眼瞼下垂治療の術後

手術完了後、脂肪除去をした場合のみ、2㎜の切開部位を保護するために肌色の保護テープを貼ります。このテープは水に強い素材でできており、3日間はそのままにしておきます。脂肪除去しない場合は、テープは付きません。術後の日常生活については、特に制限はありません。洗顔やシャワーを含む日常の活動は問題なく行うことが可能です。患者様は術後4日目よりのアイメイクを再開することができます。抜糸後は特別なケアも必要がないため、特に通院は必要ありませんが、何か気になる点があればいつでもクリニックにご相談されるとよいと思います。

④ダウンタイム

切らない眼瞼下垂治療後のダウンタイムは一般的に約1週間とされています。治療直後の最初の数日間は、特に腫れが顕著で、希望する二重幅の約2倍まで腫れ上がることがあります。この時、まぶたは泣きはらしたように腫れぼったくなることが一般的です。しかし、この腫れは通常、2〜3日で急速に引き始めます。1週間が経過すると、日常的なメイクを施すことで、初対面の人に治療を受けたことが気づかれない程度通常は落ち着きます。ただし、ほぼ完成と見なされる状態になるまでには、術後1か月程度を見込む必要があります。

切らない眼瞼下垂治療ビフォーアフター2

まとめ

この記事を通じて、現在注目を集めている「切らない眼瞼下垂治療」について詳しく解説しました。特に軽度の眼瞼下垂に効果的なこの治療法は、切開を伴わないためダウンタイムが短く、手術後は目もとがぱっちりとした自然な二重に変化し、患者様からの満足度も非常に高いとされています。この治療法により、視界がクリアになるだけでなく、顔の印象が明るく鮮やかに改善されるため、多くの方に選ばれています。本記事が、切らない眼瞼下垂治療を検討されている方々にとって、参考になる情報を提供できたならば幸いです。治療を検討される際には、経験豊富な専門医を選ぶことが重要ですので、十分な情報収集と相談を行うことをお勧めします。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、二重治療、眼瞼下垂治療、逆さまつ毛治療、リフトアップ治療を得意としている。

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