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2024/01/15

院長ブログトップ > 美容外科治療を受ける場合の問題と注意点

美容外科治療を受ける場合の問題と注意点

自由診療の落とし穴

美容医療サービスに関して、独立行政法人国民生活センターが集計したデータによると、全国各地の消費生活センターなどへの相談件数が増加していることが明らかになりました。2022年度には3,000件を超える相談が寄せられ、過去5年間で最も多くの声が聞かれています(下記表参照)。これらの相談の中で、特に目立つのは、美容外科を訪れた際に受けるプレッシャーです。カウンセリングを求めて来院した患者に対し、「今すぐに施術を受けなければならない」といった強い勧誘が行われるケースが少なくありません。更に、割引価格のモニター契約を勧めることで、消費者を誘惑し、本来の予算や広告に掲載されている金額よりも高額な契約に結びつける手法も見受けられます。美容目的の施術は大抵の場合、緊急を要するものではないにもかかわらず、カウンセラーらは消費者に不安を煽り、急かすことで即日施術を強いています。この結果、施術を受けた後に後悔するケースが多発しています。本稿では、これらの消費生活センターでの実際の相談事例を詳しく紹介し、美容外科治療を考える皆さまへの注意喚起を行うことにします。

美容治療のトラブル

【相談事例1】

■カウンセリングのみのつもりが、鼻尖形成手術を受けて後悔している20代女性会社員

彼女は、鼻先を尖らせるためにインターネットで美容外科を検索し、無料のメッセージアプリでカウンセリングを予約しました。来院の目的はカウンセリングだけでしたが、個室でのカウンセリング中に「メッシュを入れると鼻筋が通る」という提案を受け、「モニター価格での施術が可能」、「マスクを外す生活が始まると手術の痕が目立つため、今施術を受けることが望ましい」と、約1時間半にわたる熱心な勧誘を受けました。彼女は当初「考える」と返答しましたが、カウンセラーからの「私も施術を受けた。大丈夫だ」という強い推奨に圧倒され、約100万円の契約に応じることになりました。その日のうちにクレジットカードで支払いを済ませ、施術を受けましたが、その結果鼻が腫れ上がってしまいました。今では、元の状態に戻して欲しいというのが彼女の切実な願いです。

【相談事例2】

■AGAクリニックで不安に煽られて高額な契約をしてしまった30代男性会社員のケース
ある30代男性がインターネットで見つけたAGA治療クリニックにおいて、約190万円のモニター契約を結んだ経緯がありました。当初は「月々1,500円からの発毛治療」と「全額返金保証」の広告を目にし、手頃な価格であればと思い予約をしてクリニックを訪れました。しかし、実際のカウンセリングでは、頭皮と髪の状態をチェックした後、「AGAがさらに進行すると治療が難しくなる。今なら間に合う」という言葉を受け、治療を決断しました。その後、医師からも同様のアドバイスを受け、注射と投薬のプランが提案されました。12回の注射で効果が期待できるとの説明を受け、支払い方法について尋ねると、「多くの患者が60回のローン払いを利用しており、モニターコースであれば約200万円で治療が可能」と説明されました。月々の支払いは4万円となり、初期の予想を超える金額でしたが、「今治療を開始しなければ遅くなる」との迫力ある言葉により契約を結びました。初回の注射を受け、内服薬を持ち帰った後、家で冷静になって考えると、高額な契約を不安を煽られて結んでしまったことに気づき、契約の取り消しを望んでいます。

【相談事例3】

■美肌治療のカウンセリングのつもりが、糸リフトを受けてしまった30代女性会社員

彼女はインターネットの広告を見て、医療機器を使った美肌治療のカウンセリングを予約しました。ホームページには施術費用が約3万円と記載されていたため、手頃な価格に魅力を感じていました。しかし、実際のカウンセリング当日には、予期せぬ展開が待っていました。来院すると、彼女はこめかみに糸を入れて行うリフトアップ施術を勧められました。「一度の施術で完了し、副作用は顔のわずかな腫れのみ。マスクで隠せば問題ない」という説明を受け、モニター契約なら20万円という割安の価格で施術が可能だとされました。クレジットカードの2回払いであれば支払い可能だと判断し、彼女は契約を結びました。施術はその日のうちに始まり、終了後には顔がひどく腫れ上がっていました。苦情を伝えようとしたところ、「トラブル対応の担当者が不在のため帰宅するように」と言われました。翌日、「顔の腫れと痛みで食事が取れない」という事情を伝え返金を求めたところ、「血管が損傷し、回復には約1ヶ月かかる」との返答を受けましたが、「支払いの取消しや値引きは行わない」と言われ、納得がいかない状況に置かれています。

【相談事例4】

■駅前で声をかけられ、脱毛のために高額な医療ローンを組んでしまった20代女性契約社員

彼女は駅前で声をかけられ、3回の無料医療脱毛の勧誘を受け、その場で施術日を予約しました。数日後にクリニックを訪れ、約30分間の無料の両脇脱毛施術を受けた後、医療脱毛とエステ脱毛の違いについて説明を受けました。その際、「通常価格60万円が、本日限りのモニター価格で約46万円になる」とのオファーを受け、この限定価格に引かれて契約を承諾しました。契約に際して、彼女は医療ローンの2回払いを申し込むことになりましたが、その際に不正確な情報を記載するよう指示されました。アルバイトを始めたばかりであるにもかかわらず年収を110万円、貯金がないにもかかわらず貯金額を50万円と偽って記載するよう求められたのです。このような手続きは、与信審査を通過するために必要だと説明され、クレジット会社からの問い合わせがあれば、申請した通りに答えるよう指示されました。しかし、実際には彼女には財政的余裕がなく、この高額な契約を維持することが困難でした。そのため、彼女は現在、契約の無償解除を希望しています。

相談事例に見られる問題点の解説

■即日契約と施術の強制

消費者がカウンセリングのために来院すると、彼らに対して「今すぐ施術を受けた方が良い」「遅れると間に合わない」といった形で、施術の必要性を強調し、不安を煽るような勧誘が頻繁に見られます。これに加えて、モニター契約などによる大幅な割引が提案され、これが消費者に即日契約や施術への圧力となっています。

■施術リスクの軽視

カウンセリングでは、「私も施術を受けました。大丈夫です」「副作用はわずかな腫れだけ」といった安心感を与える説明がなされ、施術の手軽

さが強調されています。その結果、消費者はリスクや副作用を十分に理解しないまま施術に同意することが多くあります。さらに、カウンセリング予約時に希望した施術とは異なるもの、あるいは広告で見たプランとは別の高額なプランを突然勧められる事例も報告されています。

■無理なクレジット契約の勧誘

予算を超える高額な施術に対して、「多くの人がローンを利用している」というような言葉で分割払いを勧めるケースが見られます。これにより、消費者は契約を断ることが困難になります。さらに懸念されるのは、クレジット契約の審査を通過させるために、消費者に虚偽の年収や貯金額の申告を促すような案内が存在している点です。これは消費者に支払い能力を超える契約を結ばせる不適切な行為と言えます。

患者様への重要なアドバイス

美容外科クリニックにおいてトラブルに合わないために下記の点を気を付けましょう。

■安すぎる料金表示には裏がある

市場相場よりも著しく低い価格を提示するクリニックには、しばしば高圧的なアップセールスや隠れた条件が存在します。安さだけに惹かれる前に、希望する施術の標準的な相場を把握し、それを大幅に下回る価格を提示する施設には慎重な姿勢を保ちましょう。また、価格だけでなく、施術内容や追加料金に関する透明性も重要な判断基準となります。

■信頼できる医師・医療機関であるか

クリニックや医師を選ぶ際は、彼らの信頼性を事前に徹底的に調査することが肝要です。クリニックの公式ホームページ、医師の資格や経歴を確認し、信頼できる医療機関であるかを見極めましょう。SNSなどの煌びやかな広告に飛びついて安易に予約をしないことが大切です。

■即時契約・施術の圧力に屈しない

美容施術は一般的に緊急性を伴わないものです。もし「今すぐ施術が必要」という不安を煽るような勧誘や、モニター契約による割引を提案された場合でも、その場での決断を避け、帰宅後に十分に考慮し、周囲の意見を参考にしてください。

■施術のリスクや副作用を事前に確認

自由診療である美容医療サービスでは、事前に施術のリスクや副作用、治療費用、解約条件などの詳細な説明が必要とされます。単に施術の手軽さが強調されている場合でも、ダウンタイムやリスクが存在します。施術のメリットだけでなく、リスクや副作用についても十分に理解し、納得した上で施術を受けるかどうかを決めてください。また、カウンセリング前にはインターネットなどで希望する施術に関する情報を収集し、リスクや副作用について自らも確認しておくと良いでしょう。

■クレジット契約の必要性を冷静に考える

クレジット契約や分割払いを選択する際には、支払いの総額が高くなる可能性を考慮する必要があります。必要と思われる施術でも、分割手数料を含めた総支払額を考え、本当に必要な施術かどうかを落ち着いて判断しましょう。また、クレジット契約を行う際には、年収などの情報を正確に申告してください。契約を断る場合は、「お金がない」という理由ではなく、「契約しない」と明確に伝えることが重要です。

まとめ

美容医療を受ける際には、慎重な検討と事前の準備が不可欠です。緊急性を煽る勧誘やモニター契約などの割引提案に即座に応じるのではなく、家族や友人と相談する時間を持ち、冷静な判断を心がけましょう。また、施術のリスクや副作用、解約条件などについては、十分な説明を受け、理解した上で決定を下すことが重要です。さらに、施術に関する情報を自ら積極的に収集し、信頼できる医師や医療機関を選択することも忘れてはなりません。特に、市場相場より著しく低い価格や、過度に魅力的な広告には警戒が必要です。これらは高圧的なアップセールスや隠れた条件がある可能性を示唆しています。クレジット契約を検討する際には、総額の負担や自身の支払い能力を真剣に考え、虚偽の情報提供は避けるべきです。美容医療を検討する際は、これらのポイントを十分に理解し、自己の健康と財政的な安全を守るために、慎重かつ賢明な選択を行うことが求められます。最終的な目標は、安心して美容医療を受け、望む結果を得ることです。そのためにも、慎重な検討と適切な情報に基づいた判断が、何よりも重要です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。

【関連項目】

下手な美容外科医とトラブルが多い美容外科クリニックが増えている理由

 

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2010/09/25

院長ブログトップ > 尖閣諸島の対応について

尖閣諸島の対応について

院長日記です。全く関係ないことですいません。
尖閣諸島

ただ、今回の日本の外交についてこれほど怒りが感じたことはありません。
あまりにも、そのニュースが不快すぎて、テレビを途中で消してしまいました。
全てが後手、後手で、ほとんどあり得ない。
日本の政治あるいは官僚は、普段どういう仕事をしているのか?と思ってしまいます。
今回のような事件を想定していなかったのか?
全てのあらゆる事態を想定して、シュミレーションして安全保障を考えていないのか?
過去にも何度か中国人が尖閣諸島に上陸していたはず。今回のようなケースを想定していないからこうなるのだと思う。
普天間基地の時もかなりあり得なかった。
だったら、自民党政権だったらどういう解決ができたのか、わかりません。
ただ、ただ、今回の対応はあり得ないですね。
下記は、大反論覚悟で書きます。
日本の政治家も官僚も最近は有能な人の割合が少ないのだと思う。
戦後から高度成長期は、有能な人材(文系)は、かなりの高い確率で、官僚や政治家をめざしたと思います。
それは、もちろんやりがいのためだったと思うし、そういう仕事につけば、個人もそれなりに裕福になれたからだと思う。
ただ、今はどうか?90年代以降、官僚や政治家への世間の風当たりは強くなる一方。
日本で一番優秀な人の割合が高い東大の学生は官僚になりたいと思うか?
世の中が「金、金」と拝金主義に傾倒している一方で、公務員の立場は弱くなる一方。
そんな世の中なのに、東大の優秀な学生は、官僚や政治家をめざすだろうか?
確実にその割合は、昔に比べると低下したと思う。
優秀な人が現れるかどうかはそれを目指す人が多いかどうかだけだと思う。
スポーツもそうであるように。日本のプロ野球が強いのは、それをめざす野球少年が多いから。
サッカーが最近強いのは、サッカー少年が多くなったから。
僕が大好きなアメフトで、NFL選手が誕生しないのは、単純に選手人口が少ないから。
最近の優秀な学生(文系)は、官僚や政治家を目指さずに、銀行や証券会社、会社のCEOをめざすのだと思う。
優秀な公務員が少なくなっているのだから、そのかわりに民間から逆に優秀な人を集めるようなシステムを作る必要があると思う。
米国をはじめ、欧米諸国では、民間の優秀な経営者や弁護士を国の要人に据えることがあります。
こんな馬鹿げた外交を続ける日本の将来を本当に憂います。

 生まれ変わったら、何になりたいか?僕は政治家になりたいです。

元神賢太

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2007/11/07

院長ブログトップ > 悪徳業者は許せない!!

悪徳業者は許せない!!

また悪徳業者が摘発されました。以下産経新聞の記事です。


「タレントの細川ふみえさんや三原じゅん子さんを使い、
インターネット上で根拠のない豊胸効果をうたった化粧品と健康食品を広告したとして、経済産業省は6日、特定商取引法違反(虚偽誇大広告禁止)で、通信販売業者「オーグ」(東京都渋谷区)に、通信販売に関する広告、契約締結などについて、来年2月6日まで3カ月間の業務停止命令を出した。

豊胸効果をうたう商品をめぐる業務停止命令は初。健康被害の情報は寄せられていない。
ホームページでは、雑誌での細川さんらの対談記事を転用する形で豊胸効果を広告。
使用した女性10人の体験談や実績も掲載していた。

経産省の調べで、豊胸効果には根拠がなく、成分の一つとされるものには、健康被害の危険性が否定できないものもあったという。経産省によると、同社は約10年前から、豊胸効果をうたって化粧品「ナパイアブ レスト ジェル」、健康食品「ナパイアブレスト タブレット」のセットを30万~50万円で、20~30代の女性を中心に販売。昨年は約3億1500万円を売り上げ、全国の消費生活センターに三十数件の苦情が寄せられているという。」


美容関連の商品でこういう詐欺まがいの事件が発覚する度に、強い憤りを感じます。
「飲むだけで、胸が大きくなる」とか「痩せる」とか「しわがなくなる」とか、、、そんな都合のいい商品があれば、みんな飲むし、私も失業しちゃいます(苦笑)とにかく、みなさん世の中にそんな都合のいいものはまずあり得ないと 疑わないといけません。
それでも、どうしても興味がある場合は、信頼できる専門家(医師)に一度相談してください。

 

元神賢太

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