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「ハイフ」についての記事まとめ

2024/01/18

院長ブログトップ > ウルセラはなぜ痛い?ウルセラが痛すぎる問題とその対策

ウルセラはなぜ痛い?ウルセラが痛すぎる問題とその対策

ウルセラが痛すぎる問題に不安

ウルセラは、現代美容医療の領域において、効果の高さで名高いハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)機器として広く認知されています。ウルセラの効果に関する情報はネット上で幅広く共有され、すべてのハイフの機器の中で圧倒的に効果があることは広く周知の事実となっています。しかし、この卓越した効果の一方で、施術時の痛みが大きいことも、患者様や美容専門家の間で頻繁に話題に上がっています。インターネット上では、「ウルセラ 痛すぎる」や「ウルセラ 痛い」といったキーワードがしばしば検索され、多くの人々がこの問題に直面していることがうかがえます。このブログ記事では、ウルセラに伴う痛みの問題に焦点を当て、その原因と対処方法について詳細に掘り下げます。

ウルセラはなぜそんなに痛いのか

ウルセラは、非侵襲的な皮膚引き締め治療において、ハイフ(高密度焦点式超音波)機器の中でも最も高い効果を発揮することで知られています。この圧倒的な効果は、他のハイフ機器と比較しても顕著であり、美容医療界でも広く認知されています。ウルセラの優れた結果を可能にする主要因は、高出力での照射能力にあります。具体的には、ウルセラのハンドピースは最大1.2ジュールの出力で、皮膚表面より4.5㎜の深さまで到達する能力を持っています。これは、他のハイフ機器に比べて非常に高い出力です。ウルセラのこのハイパワーな特性が、治療部位であるSMAS筋膜に対して、効果的にかつピンポイントで熱を伝えることを可能にします。この過程で生じる熱変性は、SMAS筋膜の即時的な収縮を引き起こし、患者様は施術直後からリフトアップ効果を実感することができます。さらに、熱変性の程度が高いほど、治癒過程においてコラーゲンの生成も促進され、その効果は長期にわたります。しかしながら、この高出力による照射は、同時に強い痛みを伴う原因となっています。1.2ジュールの出力で深度4.5mmのハンドピースを使用すると、激しい痛みが伴うことがあり、これは他のハイフ機器では経験されないほどです。特に、深度4.5mmのハンドピースを使用して顔全体に約200回の照射を行う際には、効果的な麻酔がなければ拷問に等しい苦痛を感じることもあります。ウルセラのこの強烈な痛みは、その効果の強さと直接的に関連しているのです。

ウルセラの深度

「上記イラストのようにウルセラは皮膚の深いところに高エネルギーの熱変性を引き起こすので痛みが強い」

ウルセラの痛み問題の対処方法

ウルセラ治療の際に経験される激痛は、多くの患者にとって大きな問題となっています。この問題に対処するため、美容クリニックではさまざまな方法が採用されています。以下に、これらの対処法の概要と効果について解説します。

■表面麻酔をする(ただしほとんど無効)

美容施術、特にサーマクール等の高出力の照射系機器を使用する際には、一般的に表面麻酔クリームを用いることがあります。この方法では、局所麻酔薬を含むクリームを皮膚に塗布し、20~30分かけて麻酔液が皮膚表面に浸透して麻酔効果を発揮させます。しかし、ウルセラ治療の場合、このような表面麻酔は、その効果が非常に限定的です。ウルセラは、4.5mmまたは3mmといった皮膚表面よりも深い層にエネルギーを届ける能力を持っています。このため、表面麻酔が浸透するのは表皮のみであり、ウルセラのエネルギーが到達する深い皮膚層には麻酔効果が及びません。その結果、ウルセラによる治療時の痛みは、表面麻酔ではほんど痛みが軽減されないという問題があります。

■パワーを下げる

ウルセラ治療において、痛みを軽減する一つの方法として、機器のパワーを調整する手法があります。ウルセラの4.5mmハンドピースは、最大出力が1.2ジュール(J)ですが、この出力を0.75ジュールに下げることが可能です。この0.75ジュールでの照射は、最大出力に比べてかなりの痛み軽減効果をもたらします。しかし、ここで重要なのは、出力の低下が治療効果に与える影響です。ウルセラの効果は、使用されるパワーに密接に関連していると言われています。0.75ジュールでの照射は、1.2ジュールと比較して約40%の効果減少を招く可能性があります。これは、治療の効果と痛みのバランスを検討する際に重要な考慮すべき点です。痛みの軽減は患者の快適性を向上させますが、同時に治療効果の減少も意味します。

■冷却しながら照射する

ウルセラ治療中の痛みを軽減するための方法として、皮膚を氷や冷却装置で冷やしながら照射する手法があります。この冷却法は、皮膚の感覚を一時的に麻痺させることで、表面麻酔よりも効果的に痛みを減らす可能性があります。しかし、冷却法には重要な問題があります。ウルセラの効果は、その高出力による熱エネルギーに大きく依存しています。冷却しながらの照射を行うと、ウルセラ機器から放出される熱が冷やされるため、事実上照射パワーを下げることと同じ結果が生じます。従って冷却しながらの照射では、ウルセラの持つハイパワーの特長を十分に活かすことができず、治療効果が低下します。

■静脈麻酔の併用

ウルセラ治療の痛みを管理するために用いられる一つの方法が静脈麻酔です。この方法では、事前に点滴を用いて麻酔液を注入し、患者の意識を低下させることで痛みを和らげます。表面麻酔や冷却法と比較して、静脈麻酔はより強力な痛み軽減効果を持ちます。場合によっては、患者が眠っている間にウルセラ治療を完了させることが可能です。静脈麻酔はその即効性と強力な鎮痛効果で、ウルセラ治療の快適性を大幅に向上させることができます。しかし、静脈麻酔薬の効果には個人差があるため、全ての患者に同じように効果があるとは限りません。さらに、多くの美容クリニックでは、治療後の患者の安全を考慮して、静脈麻酔薬の使用量に上限を設けています。その結果、一部の患者にはほとんど麻酔効果が得られない場合もあります。

■笑気麻酔の併用

美容クリニックにおけるウルセラ治療で広く利用されているのが、笑気麻酔です。亜酸化窒素、通称「笑気」と呼ばれるガスを吸引することにより、患者の意識を穏やかに低下させ、治療中の痛みを軽減します。笑気麻酔はその手軽さと安全性から、多くのクリニックで好んで採用されています。この麻酔法の特徴は、手術のような深い麻酔ではなく、患者のリラックスを促しながらも意識は保たれる点にあります。患者は治療中の痛みや不安を感じにくくなりますが、静脈麻酔と同様に、笑気麻酔の効果には個人差があります。笑気麻酔は効果的なこともありますが、すべての人に同じ結果をもたらすわけではなく、一部の患者にはほとんど麻酔効果が得られない場合もあります。

ウルセラにはマスク麻酔を推奨

元神写真

ウルセラ治療の際に強い痛みを感じる問題に対して、最適な解決策としてマスク麻酔の併用を推奨します。マスク麻酔とは、セボフルレンというガス型の麻酔薬を使用する方法で、全身麻酔と同じ効果をもたらします。この方法では、患者は施術中に完全に眠りにつくため、痛みを一切感じることがありません。マスク麻酔の利点は、その迅速さと深い麻酔効果にあります。施術開始からわずか2~3分で患者は深い眠りにつき、ウルセラの施術が終了する頃には自然に覚醒します。多くの患者は、覚醒後に施術が既に完了していることに驚きを表現するほどです。このような完全無痛の麻酔効果は、マスク麻酔によってのみ実現可能です。マスク麻酔は、前述の笑気麻酔とは大きく異なります。笑気麻酔では患者は意識が低下するものの基本的には覚醒状態にあり、痛みを感じる可能性があります。一方、マスク麻酔を用いると、患者は施術中完全に意識を失うため、痛みを感じることがありません。マスク麻酔の使用は、ウルセラ治療の快適性を大きく向上させ、患者の不安や恐怖を軽減します。そのため、痛みに敏感な患者や、痛みを極力避けたい患者にとって、マスク麻酔は特に適しています。クリニックでは、、適切な麻酔方法を選択することが重要です。安全で快適なウルセラ治療を実現するために、マスク麻酔は非常に有効な選択肢となります。

まとめ

ウルセラ治療における「痛すぎる」という一般的な懸念に対して、最も効果的な解決策はマスク麻酔の併用です。この麻酔法により、患者は治療中に完全に眠り、ウルセラの照射を最大限のパワーで受けることが可能となります。これにより、ウルセラの本来の効果が最大限に引き出されるのです。ウルセラ治療においては、その治療効果を低下させる可能性があるため、パワーを下げたり、冷却しながら照射することは避けるべきです。ウルセラ治療での痛み対策として他にも、表面麻酔や笑気麻酔がありますが、これらは有効な麻酔効果を提供するものではありません。表面麻酔はほとんど効かないことが多く、笑気麻酔も個人差があります。一方、マスク麻酔は施術中の意識を完全に失わせることができ、より安全で快適な治療体験を提供します。この記事を通じて、ウルセラを考えている方々、特に痛みに関する不安を抱えている方々に、安心と知識を提供し、より快適なウルセラ治療体験を実現するための一助となれば幸いです。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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2024/01/05

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ウルセラの効果が分かる最新のエビデンスと医学論文

ウルセラの医学論文

筆者がウルセラを使用してから早くも12年が経ちます。筆者がウルセラをアンチエイジング治療に導入したことも12年前にここにブログ記事にしています。ウルセラの明らかな効果に導入直後より衝撃を受けたことを今でも筆者はよく覚えています。その後筆者はウルセラについて日本美容外科学会で発表しました。また、ウルセラに似せたハイフ技術(HIFU)をパクッて、さまざまなハイフ機器が各国(特に韓国)から登場しましたが、残念ながらウルセラとは全く別物です。ウルセラの場合は施術直後より顔のたるみが引き上がった変化が現れ、その効果が少なくとも数か月持続し、1年以上も効果が実感できることもあります。一方、ウルセラまがいのハイフ機器(ダブロなど)は直後より効果が微妙と言わざるを得なく、1か月後には全く変化がない状態になり、元に戻ります。以上は筆者個人のウルセラとハイフのパクリ物の感想ですが、ウルセラの効果をより客観的に評価するために、医学的にウルセラを評価した最新の医学論文(エビデンス)をご紹介します。

93%にウルセラの効果あり!

Shomeらによる2019年『Use of Micro-focused Ultrasound for Skin Tightening of Mid and Lower Face』の医学論文では、ウルセラを使用して、中顔部と下顔部のたるみがある50人の成人のインド人を治療しました。対象患者は、深い真皮を対象とした3.0 mmプローブと、表層筋膜系(SMAS筋膜)を対象とした4.5 mmプローブでウルセラ治療を受けました。30日、60日、3ヶ月、6ヶ月、そして1年後に、患者の顔の写真が集められ、効果判定の徹底的な分析が行われました。また、患者の自己評価のアンケートも行われました。その結果、6ヶ月後に93%の参加者の中顔部と下顔部の改善を認めました。患者の治療結果に対する満足度は85%でした。1年後も同じ結果が維持されました。この研究は、ウルセラを使用することで、中顔部と下顔部のたるみの全体的な美容改善において顕著な成果が得られることを発見したとこの論文でな結論付けました。この論文の特筆すべき事項としては対象患者が50人と非常に多いところで、信憑性も高くなります。

1年後も約80%がたるみの改善を実感!

William Philip Werschlerらの2016年の『 Long-term Efficacy of Micro-focused Ultrasound with Visualization for Lifting and Tightening Lax Facial and Neck Skin Using a Customized Vectoring Treatment Method』の医学論文では、眉毛の非侵襲的なリフト、顎下および首の組織のリフト、およびデコルテの線およびしわの改善に対するウルセラの効果が判定されました。25歳から60歳の対象患者20人が顔と首の皮膚たるみがある部分で研究用に登録され、治療されました。象患者は90日、180日、そして1年後に評価されました。効果判定は、90日と180日のそれぞれで対象患者の90%と100%から回答が得られ、1年後では95%から回答が得られました。1年後の対象患者から自己報告された結果では、79%がたるみの減少、58%が小じわやしわ、47%が肌の質感の滑らかさを実感しているという結果でした。この論文ではウルセラは、顔と首の組織の顕著なリフトと引き締めを実現し、1年間以上にわたって改善が維持され、患者自身の満足度も非常に高いと結論付けております。

ウルセラ照射

おなかのたるみにもウルセラは効果あり!

Lin F. らによる2020年『Non-surgical treatment of post-partum lower abdominal skin and soft tissue laxity using microfocused ultrasound with visualization.』の医学論文では、出産後の女性における下腹部の皮膚および軟部組織のたるみをウルセラで治療し、その効果と安全性を調査しました。出産後6ヶ月から24ヶ月の間の20人の女性患者の下腹部をウルセラで治療し、3ヶ月および6ヶ月で対象患者からの報告および写真を使用してウルセラの治療効果が分析されました。結果は、6ヶ月時点での対象患者の術前術後の写真分析のよる効果判定と患者自身の満足度調査では、6ヶ月にわたり一貫して下腹部のたるみの改善を示しました。また、重大な有害事象は報告されませんでした。

この医学論文ではウルセラがおなかのたるみの改善にも効果があることを証明しました。

 

二の腕、膝上、内ももにもウルセラ!

ウルセラのおなかのたるみに対する効果を証明した医学論文を上述しましたが、顔やおなか以外にもウルセラは効果があります。少し古い論文ですが、AlsterとTanziの2012年の『Noninvasive lifting of arm, thigh, and knee skin with transcutaneous intense focused ultrasound』の医学論文では上腕部、膝上部、内ももの皮膚のたるみに対してウルセラの効果判定を行いました。対象患者は18人で、上腕部、膝上部、内ももの3領域に対してウルセラの照射を行いました。この研究では同時に深度4.5mmのトランスデューサー単独照射と深度4.5mm と3mmのトランスデューサーの併用した二重照射を手足の左右で分けて照射し、単独照射と二重照射のどちらがよいのかも判定しました。結果は3つの部位すべてで、効果があったと結論付けています。さらに、膝と上腕は内ももよりも効果があり、膝と上腕は目に見える効果があったと書いています。また、二重照射のほうが、より表層的な真皮コラーゲンのリモデリングを促し、肌の質感を滑らかにするのに役立つとも記述しています。対象患者の満足度アンケートでは、16人中13人の患者が非常に満足していると答えていました。

まとめ

この記事では最新のウルセラに関する最新の医学論文を紹介しました。ウルセラはFDA認証を受けている唯一のハイフ機器です。FDAとは米国食品医薬品局のことで、日本国の厚生労働省に該当します。いわば、国家が効果があるお墨付きをした唯一のハイフ機器です。また、ウルセラのDeepSEE技術はウルセラの特許であり、他のハイフ機器には搭載されていません。DeepSEE技術によりウルセラでは照射部位を超音波の画像診断を行いながら、安全に適切な深度に照射できます。

ウルセラの画像補助

このようにウルセラは唯一無二のハイフ機器です。また、ウルセラは照射方法なども非常に重要であることは以前にブログでもご紹介しました。ウルセラを検討される場合は、信頼できる医師を選ぶことも大切です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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2023/11/22

院長ブログトップ > ウルセラの全貌:後遺症、危険性、副作用とガンリスクの真実

ウルセラの全貌:後遺症、危険性、副作用とガンリスクの真実

ウルセラは、非侵襲性のリフトアップ治療法として美容医療界ではその地位を確固たる地位を築いています。ですが、ウルセラのネガティブな側面ついて詳細に語られることはありませんでしたので、この記事についてはウルセラの後遺症、危険性、副作用とガンリスクについてまとめたました。

ウルセラの危険性

ウルセラとは

ウルセラは、非侵襲性の美容医療技術で、高密度焦点超音波(ハイフHIFU)を利用しています。この治療法は、皮膚の深層部に熱エネルギーを集中させ、コラーゲンの生成を促進させます。これにより自然なリフトアップ効果が現れ、たるみ、しわが改善します。1回の治療で1年以上が効果があると言われています。また、FDA(日本の厚労省に相当する米国の行政機関)の認可を受けているの唯一のハイフ機器であり、その安全性も高いと言われています。

ウルセラの副作用と後遺症 

●一般的に報告される副作用

ウルセラは通常、安全であるとされていますが、一部の患者には以下のような副作用が報告されています:

一時的な不快感や痛み:治療中や直後に感じられることがあり、通常は一時的なものです。この痛みは、超音波エネルギーが皮膚の深層に達した際に生じることが多いです。

皮膚の赤みと腫れ:施術後、皮膚が赤くなるか腫れることがありますが、これも通常は数時間から数日で自然に解消されます。

かゆみや刺激感:施術箇所に軽いかゆみや刺激感を感じることがありますが、これも一般的には一時的です。

これらの副作用は通常、軽度で一時的なものですが、体験する患者によっては不快感を与える可能性があります。

●ウルセラの重大な後遺症とその原因

ウルセラにおける重大な後遺症は非常にまれですが、以下のような症状が稀に報告されています:

皮膚の損傷や熱傷:治療が不適切に行われると、皮膚の深層にある組織に過度の熱が加わり、熱傷や損傷を引き起こす可能性があります。

神経損傷による口の違和感:非常にまれですが、顔面神経が損傷を受けることにより、話しにくい、食べにくい、口角の左右差など症状が出ることがあります。通常は1か月以内に治癒します。

これらの重大な後遺症は非常にまれですが、発生した場合は深刻な影響を及ぼす可能性があります。医師の技術と経験が、これらのリスクを最小限に抑える鍵となります。ウルセラを検討している方は、施術を受ける前に医療提供者としっかりと相談し、自身の健康状態やリスクについて十分に理解しておくことが重要です。また、施術後に異常を感じた場合は直ちに医療機関に相談することが推奨されます。

ウルセラの危険性

ウルセラは、通常は安全で効果的な方法とされていますが、ある程度のリスクが存在することも認識されています。

●ウルセラ治療に関する臨床研究

臨床研究によると、ウルセラ治療の一般的な副作用には皮膚の赤み、腫れ、痛みなどがあり、これらは通常、数時間から数日で自然に解消されます。重大な副作用は稀ですが、皮膚の損傷、熱傷、あるいは神経損傷による感覚の変化などが報告されています。

●専門家の意見

多くの美容医療の専門家は、ウルセラ治療が適切に実施される場合、その安全性と有効性を支持しています。専門家によると、ウルセラ治療のリスクは施の医師の技術や経験に大きく依存するため、経験豊富な医師による施術を受けることが重要です。

ウルセラとガンリスクの科学的証拠

ウルセラ治療がガンリスクを増加させるかどうかについての科学的証拠は、2023年時点で限られています。ガンリスクに関しては、ハイフ(HIFU)技術がガン細胞の増殖を促進する、あるいは新たながんを引き起こすという直接的な証拠は報告されていません。しかし、治療に関する長期的な影響については、さらなる研究が必要です。

●専門家の意見

多くの専門家は、ウルセラ治療がガンリスクを直接的に高めるという証拠は現在のところ見つかっていないと指摘しています。ウルセラ治療は、対象となる皮膚の深層部に限定して熱エネルギーを集中させるため、周囲の組織や細胞に影響を与える可能性は低いとされています。しかしながら、専門家の中には、ウルセラ治療の長期的な影響について更なる調査や研究を求める声もあります。

結論

ウルセラ治療は、多くの場合、安全かつ効果的なリフトアップ治療ですが、潜在的なリスクや副作用については十分な理解が必要です。また現時点で、ウルセラ治療が直接的にガンリスクを増加させるという科学的証拠は確立されていません。患者は、施術を受ける前に医師とリスクや期待できる結果について十分に話し合うことが望ましいです。また、施術を行う医療機関の選択や、医師の資格や経験にも注意を払う必要があります。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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2023/11/18

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ウルセラとハイフの違いを徹底解説

ウルセラvsハイフ

ハイフ(HIFU)は美容医療の分野で広く採用されており、日本国内だけでも数多くのメーカーにより20から30種類程度の機器が生産されています。これらの機器は、肌のたるみやシワの改善に効果があるため、手術を避けたい人にとっては魅力的な選択肢となっています。特に「ウルセラ」という機器は、ハイフ治療のパイオニア的存在であり、高いリフトアップ効果を提供することで人気を博しています。多くの医師が、ハイフ機器を「ウルセラ」と「売🄬セラ以外のハイフ」の2つのカテゴリに分けるほど信頼しています。

この記事では、ウルセラと他のハイフ機器との比較、さらにウルセラ以外の機器を使用する際の注意点に焦点を当てています。ウルセラと他の機器の特徴や技術、効果の持続期間などを比較し、あなたに最適な選択をするための情報を提供します。

ハイフとは

ハイフ(HIFU)は、その正式名称であるHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)を略したものです。もともと前立腺がん治療に用いられていたこの技術は、後に顔のたるみ治療へと応用されました。ハイフ技術の中でも、特にウルセラは高い患者満足度(95%)を誇り、頬やおでこ、フェイスライン、まぶたなど多岐にわたる部位への照射が可能です。ウルセラは痛みを伴うことがありますが、出力やショット数を調整することで効果を最大化し、現在は痛みを軽減するための措置が積極的に取られています。

ウルセラ(Ultherapyの通称)は非侵襲的なフェイスリフト方法で、超音波エネルギーを用いて肌の深層を刺激し、コラーゲン生成を促進します。施術時間は30分程度で、ダウンタイムがほぼなく、効果は数ヶ月後に現れます。安全性が高い一方で、軽い不快感や赤みが出ることがあり、価格は比較的高めです。

一方、ウルセラ以外のハイフはメスを使わずに肌の張りを改善する美容医療治療で、お手頃価格ということも相まって、年々人気が高まっています。ウルセラと同様に焦点式超音波を用いて肌の深層部を温め、コラーゲンとエラスチンの生成を促進し、肌の引き締めやしわの改善を図ります。施術時間は30分程度で、ダウンタイムはほとんどなく、効果は数週間から数ヶ月後に現れます。施術中の軽い熱感やピリピリ感はありますが、通常安全です。価格はクリニックにより異なり、ウルセラよりも手頃です。

重要なのは、ウルセラがハイフ治療の一種であるということです。ハイフは肌の深層部を高強度の集中超音波で刺激し、コラーゲンの生成を促進する美容治療の総称です。ウルセラはハイフの中でも特に深い層を対象にしたマイクロフォーカス技術を使用しており、その結果、強力なリフト効果を提供します。

 

ウルセラの凄さとは

ウルセラはハイフ(High-Intensity Focused Ultrasound)治療の一形態であり、ハイフ(HIFU)とは肌の深層部を高強度の集中超音波で刺激し、コラーゲン生成を促進する美容治療です。ウルセラはこれらハイフ治療の中でも、特に深い層に焦点を当て、独自のマイクロフォーカス技術を用いて強力なリフト効果を提供します。

ウルセラは2009年にアメリカで発売されたハイフ機器で、その特徴は超音波の熱エネルギーを点状に照射し、肌の深部にダメージを与えることでたるみを引き上げることです。機器によって効果や持続性に違いがありますが、ウルセラはFDA(米国食品医薬品局)によってリフトアップ治療機器として承認されており、その効果と安全性が確認されています。FDAの審査は世界的にも非常に厳格であり、ウルセラがこの承認を受けていることは、その高い安全性と効果を示しています。ウルセラの臨床実験は、ハーバードメディカルスクール、マサチューセッツ総合病院など著名な医療機関で行われ、何万もの照射テストを経てその安全性が証明されました。ハイフの機器ではFDAの承認を得ているのはウルセラだけです。

ウルセラは、機器に付属するモニターを使用してターゲットにピンポイントで照射が可能です。ハイフ(HIFU)は高出力の熱エネルギーを1点に集中させるのですが、ウルセラのみが熱凝固点の形、大きさ、間隔を均一にすることができます。他のハイフ機器と比べ、ウルセラは高出力であるため、医師の技術が特に重要であり、施術が不適切だと肌に大きなダメージを与えるリスクがあります。

ウルセラの効果は半年から1年程度持続します。これは他のハイフ機器と比べて長期的で高いリフトアップ効果が得られることを意味しています。他のハイフ機器は出力が弱いものが多く、効果の持続期間も短いことが一般的です。

ウルセラの最大の特徴は、他のハイフ治療に比べて肌の深層まで効果がある点です。一般的なレーザー治療では表層から中間層のみに効果がありますが、ウルセラは肌の深層部まで超音波を届け、切らずにリフトアップ効果を実感させます。

 

ウルセラ以外のハイフについて

ウルセラ以外のハイフ機器に関する注意点について詳細を述べます。多くのクリニックがウルセラ以外のハイフ機器を取り扱っており、ウルセラの施術を受けられるクリニックが近くにない場合、他のハイフ機器での施術を検討する方もいるでしょう。

ウルセラ以外の代表的なハイフ機器にはウルトラセル、ダブロ、コントレックス、ウルトラフォーマー、ソノクイーン、ウルトラハイフ、スマスセラなどがあります。これらの機器はSMAS筋膜に作用し、たるみを根本から引き上げる効果がありますが、機器によって熱の強さや焦点の大きさが異なり、一般的に凝固点が大きいほど痛みは少なくなりますが、熱量が分散され効果が減少する可能性もあります。

ウルセラ以外のハイフ機器は、ハンドピースのアタッチメントが劣化している場合、予期せぬ出力低下が起こることがありますが、この出力低下を示す機能がない場合、効果のない施術になるリスクがあります。また、予定以上の高い出力で施術されることもあり、神経損傷ややけどのリスクも考慮する必要があります。ウルセラは出力のチェック機能が万全であり、他の機器の起こるトラブルは起こり得ないと言われています。

ウルセラの後発機器には、ウルセラに似せた名前や宣伝をしているものも存在します。これらのジェネリック品は、正規のウルセラの後継機であるかのように誤解を招く可能性があり、米国レーザー医学会から警告が発せられています。ハイフを検討する際は、施術を受ける機器が本当にウルセラかどうかをしっかり確認することが重要です。

エステサロンでのハイフ施術には特に注意が必要です。エステで使用されるハイフ機器は出力が弱く、医学知識を持たないエステティシャンが施術を行うことにはリスクが伴います。さらに、エステ用の機器では効果を感じられない可能性もありますので、安価や誇大広告に惑わされず、施術を選ぶ際には慎重に判断することが肝要です。そもそもエステのハイフはしばしば警察の摘発でネットニュースになっています。

 

ウルセラvsハイフ

ウルセラとハイフ(HIFU)はどちらも非侵襲的な美容治療でありながら、いくつかの顕著な違いがあります。ウルセラとハイフの主な違いは、使用目的、使用される技術、効果の持続期間、料金、および痛みや副作用の程度にあります。これらの違いを理解することで、個々のニーズに合った適切な施術を選択することができます。

以下で、これらの違いについて詳しく説明します。

■使用目的:

ウルセラ: 主にフェイスリフトに使用され、肌のたるみやシワを改善する目的があります。

ハイフ: 肌の引き締め、しわの改善、および肌のハリや弾力性の向上を目的として使用されます。

■使用される技術:

ウルセラ: マイクロフォーカス超音波を使用し、肌の非常に深い層まで届きます。

ハイフ: 高強度集中超音波を使用し、深層部を刺激するが、ウルセラほどの深さまでは届かない。

■結果と効果の持続期間:

ウルセラ: 約2-3ヶ月で効果が顕著になり、その効果は約1年以上持続することが一般的です。

ハイフ: 施術後数週間で効果が現れ、最大6ヶ月で通常3か月程度で効果がなくなる。

■料金:

ウルセラ: 一般的にハイフよりも高価。

ハイフ: ウルセラに比べて料金がやや手頃です。

■痛みや副作用:

ウルセラ: マスク麻酔がない場合、かなり痛みが強い。看護師の施術により神経麻痺を起こすことがある。通常では軽度の赤みが生じることがある。

ハイフ: 施術時の痛みはウルセラよりかなり軽い傾向。軽度の赤みが生じることがある。

ウルセラとハイフの違いに関するよくある疑問

Q1. ウルセラとハイフの施術で痛みに違いはあるのか?

A: 通常、ウルセラの施術はハイフよりも痛みを感じやすいとされています。これは、ウルセラが肌の深い層を対象とするためであり、ハイフの痛みは比較的軽いとされています。

 

Q2. ウルセラとハイフの効果の持続期間はどのくらいか?

A: ウルセラの効果は約2-3ヶ月後に顕著になり、通常は約1年以上持続します。ハイフの効果は施術後数週間で現れ、最大6ヶ月程度で効果がなくなります。ただし、これは個人の肌状態によって異なるので、どちらが適しているかは医師と相談して決めるべきです。

 

Q3. シワやたるみに対して、ウルセラとハイフはどちらが効果的か?

A: ウルセラは特にたるみに対して効果的で、リフトアップ効果が期待できます。シワの改善にはウルセラとハイフの両方が効果的ですが、ハイフはやはり効果が弱いとされています。

 

Q4. ウルセラとハイフの料金はどれくらい異なるのか?

 A: 一般的にウルセラはハイフよりも高価です。ウルセラは効果が長持ちするため、施術回数が少なくて済むことが多いですが、1回あたりの料金は高いです。ハイフはより手頃な価格で受けられます。

 

まとめ

ウルセラは、ハイフ(High-Intensity Focused Ultrasound)治療の一形態であり、特に深い層に焦点を当てたマイクロフォーカス超音波を用いることが最大の特徴です。これにより、ウルセラは肌のたるみやしわを根本から改善し、顕著なリフトアップ効果を提供します。一方、ハイフは肌の引き締めやしわの改善、肌のハリや弾力性の向上に効果的ですが、ウルセラほど深い層までは到達しないため、リフトアップ効果においてウルセラに劣ります。

ウルセラの痛みはハイフに比べて強いと感じられることが多いですが、これはウルセラがより深い肌層を刺激するためです。効果の持続期間についても、ウルセラは約1年以上と長持ちし、ハイフは3か月程度です。。料金に関しては、ウルセラは一般的にハイフより高価ですが、その分、施術回数が少なくて済むことが多く、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

安全性においても、ウルセラはアメリカFDAによって唯一承認されたリフトアップ治療機器であり、世界中で100万件以上の実績があります。これは、その効果と安全性が厳格な基準に基づいて認められていることを意味します。他のハイフ機器と比較して、ウルセラは臨床実験を通じてその安全性が確立されており、信頼性が高い点が挙げられます。

以上の点から、ウルセラはハイフに比べて、より深い層の肌改善効果、長持ちする結果、安全性の高さという面で優位性を持っています。特にリフトアップ効果を重視し、長期的な結果を求める方には、ウルセラが適した選択と言えるでしょう。ただし、すべての美容治療は個々の肌の状態やニーズに応じて最適な治療法を選ぶことが重要です。経験豊富な専門医のアドバイスを受けながら決定するのが最善の方法です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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2023/11/16

院長ブログトップ > ハイフと糸リフトを徹底比較

ハイフと糸リフトを徹底比較

ハイフvs糸リフト

年齢と共に増えるお肌のたるみは、多くの人が抱える悩みです。特にマスク生活より開放されて、人との交流機会の再開したことより、ほうれい線や二重アゴが気になることが顕著になってきています。この問題に対応するため、多くの人がリフトアップ効果を求めています。市場にはリフトアップを目指すスキンケア製品やマッサージ用具が溢れていますが、セルフケアだけでは満足のいく変化は多くの場合感じることができません、

従来、小顔を目指す美容施術としては、切開リフトアップが知られていました。これは皮膚にメスを入れて引き締め、縫い合わせて固定する方法ですが、ダウンタイムや傷跡が問題となることがあります。対照的に、最近注目されているのが、糸リフトとハイフという、体への負担が少ない施術方法です。これらは美容外科などで受けることができ、より手軽にリフトアップ効果を期待できます。

本記事では、たるみ改善のためのハイフと糸リフトに焦点を当て、特に吸収性の糸を用いた糸リフトとハイフの比較について解説します。これらの施術は、切開リフトアップに比べてダウンタイムが少なく、傷跡の心配も軽減されるため、多くの人に選ばれています。

ハイフとは

「HIFU(ハイフ)」は「High Intensity Focused Ultrasound」の略称で、「高密度焦点式超音波療法」と呼ばれます。この技術は超音波の熱エネルギーを用いて、ダメージを修復するためにコラーゲンの生成や修復が行われる生体反応を利用しています。これにより、肌表面に直接的な負担をかけることなく、非侵襲的なリフトアップが可能になります。この方法は「切らないフェイスリフト」とも呼ばれ、たるみ治療に用いられます。

皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪の3層で構成されていますが、その下にはSMAS層と筋肉層があります。SMAS層は、皮膚を支える重要な筋膜です。ハイフはこの深い層に熱刺激を与え、たんぱく質を凝縮させ細胞を引き締めることでリフトアップ効果や小顔効果をもたらします。また、浅い層へのアプローチにより、目元の小じわの改善や肌のハリ、弾力の向上などの効果が期待できます。

ハイフ(HIFU)のメリットとデメリットは、使用される機器の種類によって異なります。医療機器からエステサロン用の出力を抑えたタイプまでさまざまですが、基本的にダウンタイムはほとんどなく、施術後すぐにメイクをすることが可能です。一方で、施術内容や出力の程度により、筋肉痛のような痛みが2〜4週間程度残ることもありますが、時間とともに軽減します。デメリットとしては、肌の乾燥や紫外線の影響を受けやすくなることが挙げられます。施術後は保湿と紫外線対策が重要です。効果は施術後1〜3ヶ月で最も顕著になり、1回の治療で1年以上継続することが多いですが、効果は永続的ではありません。

糸リフトとは

糸リフトは、切開手術を伴わないリフトアップ治療で、様々な種類の糸を用いて行います。糸リフトには大きな分類として「溶ける糸」と言われる吸収性の糸「溶けない糸」と言われる非吸収性の糸があります。スプリングスレッドなどの「溶けない糸」は切開するフェイスリフトと同等の効果があるので、ここではよく比較される吸収性の糸「溶ける糸」のみについて言及します。

溶ける糸リフトでは吸収性の「溶ける糸」を皮下に挿入し、たるみが気になる部位を引き上げることでリフトアップを実現します。この治療法は、体内に吸収される糸を使用するため、身体への影響は少なく、安心して施術を受けることができます。

糸リフトは、専用の糸を皮膚の下に通すことで、メスを使用せずにたるみを改善します。治療に用いられる糸は体内で吸収される構造となっています。糸を使って皮下組織を引っ掛け、土台からリフトアップし、フェイスラインを整えます。さらに、糸リフトはリフトアップ効果だけでなく、美肌効果も期待できる点が特徴です。糸の挿入によってコラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌のハリや弾力、潤いも向上すると言われています。

糸リフトの施術は約20〜30分で完了し、局所麻酔や静脈麻酔を使用して行われます。施術後の抜糸や通院の必要はありません。ダウンタイムは短く、施術後には軽度の腫れや痛みが生じることがありますが、通常2日から1週間程度で軽減します。内出血や赤い点状の針穴が見られることもありますが、メイクでカバーすることが可能です。溶ける糸リフトの効果は永続的ではなく、糸の種類にもよりますが、通常1年程度で体内に吸収されます。ただし、効果の実感は糸が分解し始める3ヶ月程度で薄れることもあります。溶ける糸リフトを検討する際は、これらの点を考慮することが重要です。

 

ハイフvs溶ける糸リフト

ハイフと溶ける糸リフトのどちらがよいのでしょうか。ここでは、ハイフと吸収性の溶ける糸リフトの比較を行います。

●効果が現れるタイミング:

ハイフ:施術後から徐々にリフトアップが感じられ、約2ヶ月後にはフェイスラインの改善が顕著になります。

吸収性糸リフト:施術直後からリフトアップが感じられます。

●効果の持続性:

ハイフ:ハイフの中でも効果が最も強いウルセラの効果は1年以上と言われています。

吸収性糸リフト:効果は1~3ヶ月と言われています。

●肌の引き締めと美肌効果:

ハイフ:肌は照射後に一時的にダメージを受け、その回復過程でコラーゲンやエラスチンが生成され、肌のハリや潤いが改善します。毛穴の引き締め効果もあります。

吸収性糸リフト:糸が吸収するまでの3か月間はコラーゲンやエラスチンが生成され、肌のハリや潤いが改善します。

●脂肪燃焼効果:

ハイフ:特に二重あごなどの難しい脂肪部分に効果的です。高い熱エネルギーで脂肪細胞を破壊し、フェイスラインをスッキリさせ、小顔効果が期待できます。

吸収性糸リフト:脂肪に対する効果はありません。

●ダウンタイム:

ハイフ:ほとんどないが、機器によっては2,3日の浮腫みがでることがある。

吸収性糸リフト:糸によりますが、最大施術後約1週間は腫れや痛みが生じることがあります。

ハイフは肌の引き締め、美肌効果、脂肪燃焼効果があり、ダウンタイムがほとんどなく手軽に施術が可能です。一方で糸リフトは即効性がありますが、ダウンタイムや効果の持続期間に留意する必要があります。自身のニーズに合わせて、最適な治療法を選ぶことが重要です。

まとめ

ウルセラはリフトアップ治療の中でも顕著な効果を発揮することで知られています。これを踏まえると、特に吸収性糸リフトと比較した場合、ウルセラの方が長期的な効果を期待できるためおすすめです。溶ける糸リフトは、その効果の持続期間が短いことが欠点として挙げられます。多くの場合、施術後約1か月で効果が減少し始めるという声も多いです。

一方、ウルセラは施術直後からリフトアップ効果を実感でき、その効果は1~2か月後にさらに顕著になります。ウルセラによるリフトアップ効果は1年以上持続することが多く、施術の持続性に優れています。

ウルセラの特徴は、高密度焦点式超音波を用いてSMAS筋層に直接アプローチし、たるみの原因に働きかけることです。この深層部への正確な熱エネルギーの照射は、肌の自然な修復プロセスを促進し、コラーゲンやエラスチンの生成を刺激します。このため、ウルセラは肌のハリと弾力を自然に回復させ、若々しい外観を長期間保つことができます。

ウルセラはFDAに認可された安全な治療法であり、その安全性と効果は科学的な研究によって裏付けられています。施術に関するダウンタイムは最小限で、日常生活への影響も少ないため、忙しい現代人にとっても手軽な美容治療の選択肢と言えるでしょう。

糸リフトに比べてウルセラは、施術後のダウンタイムが少なく、即効性と持続性のバランスが取れています。特に吸収性の糸リフトと比較すると、ウルセラの持続性の高さは際立っています。吸収性の糸リフトでは、一時的なリフトアップ効果は得られますが、その効果は数ヶ月で減少するため、長期的な改善を求める場合はウルセラが適していると言えます。

ウルセラの施術は、フェイスラインの引き締めだけでなく、小じわやほうれい線の改善、肌の弾力の回復など、多面的な美容効果をもたらします。これらの点を踏まえると、ダウンタイムが少ないリフトアップ治療を検討している方には、ウルセラを強くおすすめします。この施術は、安全性、効果の持続性、美容への全体的なアプローチの点で優れており、溶ける糸リフトと比較してもその優位性は明らかです。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。切らないフェイスリフトと言われるウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。また、第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。

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2023/08/29

院長ブログトップ > 【エステのHIFU治療】後遺症トラブル多発で行政が動く!!

【エステのHIFU治療】後遺症トラブル多発で行政が動く!!

エステのハイフのトラブルについて動画アップしました。

当院のハイフ治療「ウルセラ」は効果が絶大です。

ウルセラ専用HPを是非ご覧ください。

千葉の美容整形外科 船橋中央クリニック

東京の美容整形外科 青山セレスクリニック

元神賢太

 

 

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2022/11/22

院長ブログトップ > 最強ハイフ「ウルセラ」の動画解説

最強ハイフ「ウルセラ」の動画解説

最も効果があるハイフ(HIFU)と言われている「ウルセラ」について動画解説しました。

 

当院では寝ている間に最大のパワーでウルセラを照射するのが特長です。

ウルセラ専門サイトも是非ご覧ください。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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