投稿日:2023/11/14
(最終更新日:2024/01/16)

一番効果がある糸リフトとは

効果がある糸リフト

糸によるフェイスリフト治療が人気です。糸リフトやスレッドリフトと呼ばれている治療です。糸リフトとは、糸を挿入して、たるみ、しわ、肌のハリを改善して、フェイスラインをシャープにする引き上げ治療の総称です。糸の種類にはさまざまあり、治療を検討される場合はこの種類の多さが選択を迷う要因となっています。ではどのような糸があるのか、それぞれの特徴を解説します。

 

短い糸vs長い糸

糸の長さには10㎝弱の短い糸と20㎝以上の長い糸とがあり、目的により糸の長さが異なります。

■短い糸

短い糸はショートスレッドと呼ばれており、コグと呼ぶれる皮膚を引っかけるトゲなどの出っ張りがなく、滑らかな糸の形状です。ショートスレッドはたるみの引き上げを目的としておらず、糸が挿入されることで糸のまわりにコラーゲンが生成され、それが肌のハリをもたらす効果を狙っています。肌のハリや小じわの改善が目的です。通常30~50本程度の数を一度の施術で挿入します。

ダウンタイムについてですが、短い糸は構造上滑らかなので糸が細く、挿入時の針の太さも細くてすみます。このためダウンタイムも極めて短いのが特徴です。ダウンタイムがとれないかたに向いています。

■長い糸

長い糸は皮膚や皮下組織を引っかけるトゲやコーン(コグ)があり、糸の張力でたるみを引き上げます。物理的にたるんだ皮膚や下がった脂肪を引き上げるのが目的です。また、皮膚がひきあげることで皮膚のハリもでます。ショートスレッドと同様に糸のまわりにコラーゲンが生成される効果はあります。通常8~12本程度の数を一度の施術で挿入します。

ダウンタイムについてですが、長い糸は構造上コグが付いてるので、必然的に挿入時の針の太くなります。このためダウンタイムが長くなります。1週間程度になることもあります。

吸収性vs非吸収性

糸の素材は医療用の素材でできており、挿入後分解されてなくなってしまう吸収性の「溶ける糸」と糸が分解されずに留まっている非吸収性の「溶けない糸」の2つに分けられます

■吸収性の「溶ける糸」

吸収性の糸の原料にはPDO、PLLA (PLA) 、PCLの3種類があります。日本語名はそれぞれポリジオキサノン、ポリ-L-ラクチド(ポリラクチド)、ポリカプロラクトンです。

PCL>PLLA (PLA)>PDO(PDS)の順番で持続性が長いと言われていますが、効果に大差はないというのが通説となっております。それぞれの商品には下記のような製品があります。

PDO:ショッピングリフト、リードファインリフト

PLLA (PLA): VOVリフト、ハッピーリフト、Zリフトコラーゲンリフト

PCL: アンカーMax

■非吸収性の「溶けない糸」

非吸収性の糸の原料にはポリプロピレン、シリコン、金の3種類があります。体内に異物が残ることに不安を感じるかたも多いですが、糸はいずれも医療用の素材として長い歴史を持つので、安全性は高いと言えます(金を除く)。

ポリプロピレン:アプトスミラクルリフト

シリコン:スプリングスレッド

金:金の糸

長さと吸収・非吸収での分類

■短い糸+吸収性

ショッピングリフト、リードファインリフトコラーゲンリフト

短い糸+非吸収性

金の糸

長い糸+吸収性

VOVリフト、ハッピーリフト、ZリフトアンカーMaxシルエットソフト

長い糸+非吸収性(ポリプロピレン製)

ミラクルリフトアプトス

長い糸+非吸収性(シリコン製)

スプリングスレッド

糸を選ぶポイント

真偽が不明な情報がネット上に溢れ、どの糸を選ぶかは非常に迷うかと思います。選ぶ基準は下記の2つのポイントを基準に選択されることをおすすめします。

たるみを引き上げたいか、肌のはりが欲しいだけか

1年以上効果を望むか、数か月での効果でよいか

たるみを引き上げるのは長い糸のみ

たるみを引き上げるのは長い糸しかありません。ショートスレッドはそもそもたるみを引き上げる目的では作られていません。

1年以上効果があるのは非吸収性糸のみ

1年以上効果があるのは非吸収性の糸しかありません。吸収性のPCL(ポリカプロラクトン)は持続性が2年間と宣伝していますが、糸の張力自体は糸が分解されて3~6か月程度でなくなるため、効果も同じ期間でなくなります。

肌のハリ目的では短い糸

肌のハリが出れば十分であれば、吸収性の短い糸がよいです。長い糸は少ない糸の本数でたるみを引き上げる目的で設計されているため、肌のハリを出す場合は短い糸(ショートスレッド)を多数挿入したほうがより効果的かもしれません。ただ、肌のハリを出す目的なら、HIFU(ハイフ)などの照射系の美容治療でも同様の目的が達成されます。

筆者がおすすめする糸リフト

肌のハリ目的なら筆者はウルセラを筆頭とするHIFU(ハイフ)などの照射系の美容治療をおすすめします。筆者がおすすめするウルセラはたるみに対しても効果があり、1年程リフトアップ効果が期待できます。従って筆者は糸を挿入する目的として患者さまにおすすめするのは長期間たるみを引き上げたい場合のみです。これに該当するのは上述の「長い糸+非吸収性」です。その中でも伸縮性に富み、凹凸がでにくい、シリコン製のスプリングスレッドをおすすめします。ポリプロピレン製のミラクルリフト、アプトスリフトは伸縮がないため、凹凸が出やすく、痛みが出やすいと言われています。

まとめ

現在糸リフトの糸の種類にはさまざまあり、治療を検討される場合はこの種類の多さが選択を迷う要因となっています。糸リフトを検討される場合はまず何を優先するのか決めるのが大事です。また、成功の鍵は経験豊富な医師による適切な施術です。実際に専門の医師としっかりと相談し、まずはカウンセリングのみを受けることが最も重要です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

【関連項目】

スプリングスレッドの相談はこちら

若さを取り戻す鍵:美容外科のリフトアップ治療

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若返りの革命:スプリングスレッドによる糸リフトのすべて

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