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2024/01/18

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ウルセラはなぜ痛い?ウルセラが痛すぎる問題とその対策

ウルセラが痛すぎる問題に不安

ウルセラは、現代美容医療の領域において、効果の高さで名高いハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)機器として広く認知されています。ウルセラの効果に関する情報はネット上で幅広く共有され、すべてのハイフの機器の中で圧倒的に効果があることは広く周知の事実となっています。しかし、この卓越した効果の一方で、施術時の痛みが大きいことも、患者様や美容専門家の間で頻繁に話題に上がっています。インターネット上では、「ウルセラ 痛すぎる」や「ウルセラ 痛い」といったキーワードがしばしば検索され、多くの人々がこの問題に直面していることがうかがえます。このブログ記事では、ウルセラに伴う痛みの問題に焦点を当て、その原因と対処方法について詳細に掘り下げます。

ウルセラはなぜそんなに痛いのか

ウルセラは、非侵襲的な皮膚引き締め治療において、ハイフ(高密度焦点式超音波)機器の中でも最も高い効果を発揮することで知られています。この圧倒的な効果は、他のハイフ機器と比較しても顕著であり、美容医療界でも広く認知されています。ウルセラの優れた結果を可能にする主要因は、高出力での照射能力にあります。具体的には、ウルセラのハンドピースは最大1.2ジュールの出力で、皮膚表面より4.5㎜の深さまで到達する能力を持っています。これは、他のハイフ機器に比べて非常に高い出力です。ウルセラのこのハイパワーな特性が、治療部位であるSMAS筋膜に対して、効果的にかつピンポイントで熱を伝えることを可能にします。この過程で生じる熱変性は、SMAS筋膜の即時的な収縮を引き起こし、患者様は施術直後からリフトアップ効果を実感することができます。さらに、熱変性の程度が高いほど、治癒過程においてコラーゲンの生成も促進され、その効果は長期にわたります。しかしながら、この高出力による照射は、同時に強い痛みを伴う原因となっています。1.2ジュールの出力で深度4.5mmのハンドピースを使用すると、激しい痛みが伴うことがあり、これは他のハイフ機器では経験されないほどです。特に、深度4.5mmのハンドピースを使用して顔全体に約200回の照射を行う際には、効果的な麻酔がなければ拷問に等しい苦痛を感じることもあります。ウルセラのこの強烈な痛みは、その効果の強さと直接的に関連しているのです。

ウルセラの深度

「上記イラストのようにウルセラは皮膚の深いところに高エネルギーの熱変性を引き起こすので痛みが強い」

ウルセラの痛み問題の対処方法

ウルセラ治療の際に経験される激痛は、多くの患者にとって大きな問題となっています。この問題に対処するため、美容クリニックではさまざまな方法が採用されています。以下に、これらの対処法の概要と効果について解説します。

■表面麻酔をする(ただしほとんど無効)

美容施術、特にサーマクール等の高出力の照射系機器を使用する際には、一般的に表面麻酔クリームを用いることがあります。この方法では、局所麻酔薬を含むクリームを皮膚に塗布し、20~30分かけて麻酔液が皮膚表面に浸透して麻酔効果を発揮させます。しかし、ウルセラ治療の場合、このような表面麻酔は、その効果が非常に限定的です。ウルセラは、4.5mmまたは3mmといった皮膚表面よりも深い層にエネルギーを届ける能力を持っています。このため、表面麻酔が浸透するのは表皮のみであり、ウルセラのエネルギーが到達する深い皮膚層には麻酔効果が及びません。その結果、ウルセラによる治療時の痛みは、表面麻酔ではほんど痛みが軽減されないという問題があります。

■パワーを下げる

ウルセラ治療において、痛みを軽減する一つの方法として、機器のパワーを調整する手法があります。ウルセラの4.5mmハンドピースは、最大出力が1.2ジュール(J)ですが、この出力を0.75ジュールに下げることが可能です。この0.75ジュールでの照射は、最大出力に比べてかなりの痛み軽減効果をもたらします。しかし、ここで重要なのは、出力の低下が治療効果に与える影響です。ウルセラの効果は、使用されるパワーに密接に関連していると言われています。0.75ジュールでの照射は、1.2ジュールと比較して約40%の効果減少を招く可能性があります。これは、治療の効果と痛みのバランスを検討する際に重要な考慮すべき点です。痛みの軽減は患者の快適性を向上させますが、同時に治療効果の減少も意味します。

■冷却しながら照射する

ウルセラ治療中の痛みを軽減するための方法として、皮膚を氷や冷却装置で冷やしながら照射する手法があります。この冷却法は、皮膚の感覚を一時的に麻痺させることで、表面麻酔よりも効果的に痛みを減らす可能性があります。しかし、冷却法には重要な問題があります。ウルセラの効果は、その高出力による熱エネルギーに大きく依存しています。冷却しながらの照射を行うと、ウルセラ機器から放出される熱が冷やされるため、事実上照射パワーを下げることと同じ結果が生じます。従って冷却しながらの照射では、ウルセラの持つハイパワーの特長を十分に活かすことができず、治療効果が低下します。

■静脈麻酔の併用

ウルセラ治療の痛みを管理するために用いられる一つの方法が静脈麻酔です。この方法では、事前に点滴を用いて麻酔液を注入し、患者の意識を低下させることで痛みを和らげます。表面麻酔や冷却法と比較して、静脈麻酔はより強力な痛み軽減効果を持ちます。場合によっては、患者が眠っている間にウルセラ治療を完了させることが可能です。静脈麻酔はその即効性と強力な鎮痛効果で、ウルセラ治療の快適性を大幅に向上させることができます。しかし、静脈麻酔薬の効果には個人差があるため、全ての患者に同じように効果があるとは限りません。さらに、多くの美容クリニックでは、治療後の患者の安全を考慮して、静脈麻酔薬の使用量に上限を設けています。その結果、一部の患者にはほとんど麻酔効果が得られない場合もあります。

■笑気麻酔の併用

美容クリニックにおけるウルセラ治療で広く利用されているのが、笑気麻酔です。亜酸化窒素、通称「笑気」と呼ばれるガスを吸引することにより、患者の意識を穏やかに低下させ、治療中の痛みを軽減します。笑気麻酔はその手軽さと安全性から、多くのクリニックで好んで採用されています。この麻酔法の特徴は、手術のような深い麻酔ではなく、患者のリラックスを促しながらも意識は保たれる点にあります。患者は治療中の痛みや不安を感じにくくなりますが、静脈麻酔と同様に、笑気麻酔の効果には個人差があります。笑気麻酔は効果的なこともありますが、すべての人に同じ結果をもたらすわけではなく、一部の患者にはほとんど麻酔効果が得られない場合もあります。

ウルセラにはマスク麻酔を推奨

元神写真

ウルセラ治療の際に強い痛みを感じる問題に対して、最適な解決策としてマスク麻酔の併用を推奨します。マスク麻酔とは、セボフルレンというガス型の麻酔薬を使用する方法で、全身麻酔と同じ効果をもたらします。この方法では、患者は施術中に完全に眠りにつくため、痛みを一切感じることがありません。マスク麻酔の利点は、その迅速さと深い麻酔効果にあります。施術開始からわずか2~3分で患者は深い眠りにつき、ウルセラの施術が終了する頃には自然に覚醒します。多くの患者は、覚醒後に施術が既に完了していることに驚きを表現するほどです。このような完全無痛の麻酔効果は、マスク麻酔によってのみ実現可能です。マスク麻酔は、前述の笑気麻酔とは大きく異なります。笑気麻酔では患者は意識が低下するものの基本的には覚醒状態にあり、痛みを感じる可能性があります。一方、マスク麻酔を用いると、患者は施術中完全に意識を失うため、痛みを感じることがありません。マスク麻酔の使用は、ウルセラ治療の快適性を大きく向上させ、患者の不安や恐怖を軽減します。そのため、痛みに敏感な患者や、痛みを極力避けたい患者にとって、マスク麻酔は特に適しています。クリニックでは、、適切な麻酔方法を選択することが重要です。安全で快適なウルセラ治療を実現するために、マスク麻酔は非常に有効な選択肢となります。

まとめ

ウルセラ治療における「痛すぎる」という一般的な懸念に対して、最も効果的な解決策はマスク麻酔の併用です。この麻酔法により、患者は治療中に完全に眠り、ウルセラの照射を最大限のパワーで受けることが可能となります。これにより、ウルセラの本来の効果が最大限に引き出されるのです。ウルセラ治療においては、その治療効果を低下させる可能性があるため、パワーを下げたり、冷却しながら照射することは避けるべきです。ウルセラ治療での痛み対策として他にも、表面麻酔や笑気麻酔がありますが、これらは有効な麻酔効果を提供するものではありません。表面麻酔はほとんど効かないことが多く、笑気麻酔も個人差があります。一方、マスク麻酔は施術中の意識を完全に失わせることができ、より安全で快適な治療体験を提供します。この記事を通じて、ウルセラを考えている方々、特に痛みに関する不安を抱えている方々に、安心と知識を提供し、より快適なウルセラ治療体験を実現するための一助となれば幸いです。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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