BLOG 施術症例・美容整形コラム Dr.元神の院長ブログBLOG 施術症例・美容整形コラム Dr.元神の 院長ブログ

【生理前のニキビ・肌荒れ】ホルモンバランスの影響についてNULL

2024/03/20

院長ブログトップ > 【生理前のニキビ・肌荒れ】ホルモンバランスの影響について

【生理前のニキビ・肌荒れ】ホルモンバランスの影響について

生理前に肌荒れ、ニキビに悩む女性

月経周期に伴うホルモンバランスの変化は、多くの女性を悩ます生理前のニキビや肌荒れと密接に関連しています。特にこの生理前の肌荒れは顎ニキビや口の周りのニキビとしてよく現れます。本記事では、ホルモンバランスが肌の状態にどのように影響を及ぼし、ニキビや肌荒れの原因になるのかを科学的根拠に基づいて詳しく解説します。さらに、女性の生理前のこの特有の問題にどのように効果的に対処するかについても、実践的なアドバイスを提供します。この記事を通して、生理周期と皮膚の健康の関係性を理解し、生理前のニキビや肌荒れに対する具体的な対策を学んでいただければと思います。

生理前のニキビとは

月経周期に伴い変動するホルモンレベルは、女性の皮膚の状態に大きな影響を与えます。特に生理開始の約7-10日前には、これらの変動が顕著に現れ、ニキビの再燃を引き起こすことが多いです。実際に、ニキビに悩む女性のうち、約36~78%が生理前のニキビの悪化を経験しているという研究結果もあります。これらの生理前に生じるニキビは、一般的なニキビとは異なり、炎症を引き起こしやすく、その結果、赤みや痛みを伴うこともあります。さらに、生理前のニキビは主に口の周りや顎に発生する傾向があり、その特有の位置と症状により、多くの女性にとって見た目の面でも大きな悩みの種となっています。

ニキビに影響を与えるホルモンバランスについて

生理周期は女性の皮膚の状態、特にニキビに深く影響を及ぼします。多くの女性は、生理の約7~10日前にニキビが急増し、生理が始まるとニキビが改善します。このような周期的なニキビの悪化は、生理周期中のホルモンバランスの変動に起因しています。以下、この周期的なニキビの変化に寄与する主要ホルモンとその作用機序について解説します。

■エストロゲン

エストロゲンは卵巣で生成されるホルモンで、ニキビの減少に寄与することが知られています。具体的には以下のような効果があります。

・エストロゲンは皮脂分泌を抑制し、皮脂量の減少によりニキビの発生を抑えます。

・エストロゲンはアンドロゲンの産生を低下させることにより、皮脂腺の活性を抑制します。

・エストロゲンは抗炎症作用を持ち、炎症性ニキビの発生を抑える効果があります。

■アンドロゲン

アンドロゲンは、主に男性ホルモンとして知られていますが、女性の身体にも存在し、女性では副腎皮質と卵巣で作られます。アンドロゲンの中で最もよく知られているのはテストステロンです。女性の生理周期中、テストステロンとアンドロステンジオン(もう一つのアンドロゲン)のレベルは周期によって変動します。アンドロゲンレベルが高まると、皮脂分泌が促進され、毛穴の詰まりやニキビの発生が促進されることが知られています。

■プロゲステロン

プロゲステロンは卵巣で生成されるホルモンで、生理周期全体を通じて皮膚の皮脂レベルに影響を与えるとされています。プロゲステロンの具体的な作用機序はまだ完全には解明されていませんが、一部の研究ではプロゲステロンにはアンドロゲン様の作用があり、皮脂腺の活動を刺激し、ニキビの発生に寄与することが示唆されています。

生理周期におけるホルモンバランスの変動

生理周期とホルモンバランス

女性の生理周期は、エストロゲン、プロゲステロン、アンドロゲンなどのホルモンバランスの変動と密接に関連しており、これらの変動は肌の状態にも影響を及ぼします。一般的に28日間とされる生理周期は、以下の主要な4つのフェーズに分けられます。

■月経期

 生理周期の開始となる月経期は、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが低下する時期です。このフェーズはおおよそ4〜7日間続き、生理の始まりを意味します。月経期の終わりには、次のフェーズへと移行します。生理周期の1日目という表現がされることがありますが、それは月経がはじまった日を生理周期(月経周期)1日目とされます。

■卵胞期

月経期の終わりに始まり、排卵に至るまで続きます。卵胞期では、脳下垂体が卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌し、これが卵巣を刺激してエストロゲンの生産が促進します。このエストロゲンの増加により、子宮内膜は厚くなります。

■排卵期

卵胞期の後、生理周期の14日目に排卵が起こります。排卵期には、エストロゲンレベルがピークに達し、これが脳下垂体に信号を送り、脳下垂体から分泌される黄体形成ホルモン(LH)の急激な増加を引き起こします(LHサージ)。LHサージが排卵を引き起こします。また、この時期にはテストステロン(アンドロゲン)のレベルも上昇することが知られています。

■黄体期

排卵後、破裂した卵胞から黄体が形成され、プロゲステロン(および少量のエストロゲン)を分泌します。プロゲステロンの増加は、子宮内膜を維持し、受精卵の着床の準備を整えますが、妊娠が起こらない場合は黄体が衰退し、プロゲステロンとエストロゲンのレベルが低下します。これにより、月経が起こり、月経周期が再び始まります。黄体期では、テストステロンのレベルが高まりますが、月経期と卵胞期では低下します。

出典元:

月経周期にみられる変化(MSDマニュアル)

生理前にニキビが増える理由

生理前にニキビが増える現象は、生理周期に伴うホルモンバランスの変動が根底にあります。エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスの変動は、特に生理前に顕著です。ある研究では、血中のエストロゲンレベルが低下すると、間接的に皮脂の産生が増加し、これが炎症を引き起こしてニキビを誘発する可能性があることを示唆しています。別の研究では、生理前のプロゲステロンのレベルの上昇は、テストステロン(アンドロゲン)レベルを高める作用があり、これがニキビの発生に影響を及ぼすと言及しています。プロゲステロン自体は直接ニキビの生成に関与しないかもしれないが、その増加がアンドロゲンのレベルを上昇させ、結果的にニキビが形成されることにつながるとこの研究では考察しています。

また、生理前の時期は毛穴が収縮して小さくなり、これが毛穴の詰まりや皮脂の蓄積を促進し、ニキビの発生に寄与すると考えられます。過去の研究では、ニキビを持つ女性の毛穴は、生理前の時期に最も小さくなる傾向があることが確認されており、この現象がニキビの増加と一致していました。

生理前には皮脂腺が詰まりやすい

↑生理前に毛穴が皮脂で詰まっている様子

出典元:

Premenstrual Acne

 

生理前にニキビが特に口の周りや顎に増える理由

生理前に顔の特定の部位、特に顎や口の周りのニキビが増える具体的な理由は、科学的にはまだ解明されていません。しかしながら、外部要因が一つの可能性として考えられます。たとえば、指や携帯電話で頻繁にあご周囲を触ることによって、皮脂や汚れ、細菌が皮膚に付着し、ニキビの発生を促すことがあります。同様に、マスクの着用も皮膚への摩擦や湿気を引き起こし、アクネ菌の増殖を促し、ニキビの原因になることがあります。加えて、毛穴を詰まらせる化粧品やスキンケア製品、シェービングクリームの使用もニキビの発生に影響を与えることが指摘されています。さらに、皮膚の不衛生な状態、例えば食べかすなどがニキビの要因となることもあります。

生理前のニキビ・肌あれ対策

生理前のニキビ対策

ここでは生理前に特に心がけたいスキンケアのコツを紹介します。ストレスを軽減し、穏やかな肌のケアを心掛けることが、生理前のスキンケアの鍵となります。

■洗顔

生理前には、皮脂の分泌が活発になることが多く、毎日の洗顔で肌を清潔に保つことが特に重要です。しかし、過度な洗顔は肌の乾燥を招くため、1日に1〜2回の洗顔を心がけましょう。洗顔料を豊かに泡立てて、肌に優しく触れるように洗うことが大切です。肌を強くこすることは避け、優しく洗うことで、肌のバリア機能を守り、生理前の肌トラブルを予防しましょう。

■保湿と肌の保護

生理前の保湿は、肌荒れ予防に欠かせないステップです。洗顔後は、いつも以上に念入りな保湿を心がけ、肌に十分なうるおいを与えましょう。化粧水や乳液は手のひらに取り、顔全体にやさしくなじませることで、肌を整え、健やかな状態を保つことができます。また、肌のバリア機能が低下している時期は、紫外線対策も忘れずに。低刺激の日焼け止めや帽子、日傘を使用して肌を保護しましょう。

■メイク

生理前は皮脂が多くなるため、メイク選びに注意が必要です。リキッドやクリームタイプのファンデーションよりも、軽いパウダリーファンデーションを選びましょう。これにより、肌の負担を軽減し、ベタつきを防ぎます。また、薄く均一に伸ばすことで、肌への優しさを保ちつつ、しっかりとしたカバー力を実現します。また、毛穴を詰まらせない製品(non-comedogenic)を選ぶことも大切です。

■食生活

生理前の肌トラブルには、体の内側からのアプローチも重要です。特に栄養のバランスを心掛け、さまざまな食材を含んだ食事にしましょう。また、ニキビ予防のためには便秘を避けることも大切です。乳酸菌や食物繊維を積極的に摂取することで、腸内環境を整え、肌の健康をサポートすることが可能です。これらの習慣は、肌のトラブルを予防し、健やかな肌を維持するためにも役立ちます。

■衛生

生理前のスキンケアでは衛生面も重要です。間食などで口周りに残った食べかすがニキビの原因になることもあると言われています。外出時にはフェイシャルワイプを携帯し、食後に口周りを軽く拭いて、油分や脂分を取り除くことをお勧めします。

■1日の過ごし方

生理前の約1週間は、月経前症候群(PMS)によるむくみ、頭痛、腹痛、イライラ、眠気、集中力の低下などが起こりやすい時期です。この時期は、普段以上に休息と睡眠を意識し、自分のペースでゆったりと過ごすことが重要です。また、リラクゼーションや気分転換のための活動を取り入れることで、PMSに伴うストレスを軽減し、ニキビや肌荒れの悪化を防ぐことができます。ストレス管理は、この時期の肌トラブル対策において特に重要なポイントです。

生理前のニキビの根本的な治し方

生理前の顎ニキビに対してアグネス治療例

生理前にニキビが悪化して顎や口の周りに赤ニキビが発症してしまうことは多くの女性が経験しますが、根本的な原因は白ニキビや活発な皮脂腺のある脂性肌にあります。従って、白ニキビや脂性肌を治すことが、生理前に発症するニキビに対する根本的な解決策となりますが、ここで最も推奨される治療がアグネスです。アグネスは1回の治療でニキビを治す治療で、白ニキビや皮脂腺を1つ1つ熱分解で破壊しまう治療で、ニキビや脂性肌を根本から治します。治療部位からはニキビの再発が起こりません。生理前にニキビが悪化して、赤にきびや黄にきびと呼ばれる炎症性病変が進行すると跡が残りやすく、それらはニキビが治癒した後も長く影響を与えることがあります。そのため、早い段階から最も効果があるアグネスを選択することが望ましいと考えます。

まとめ

この記事では、生理前に顎や口の周りにできるニキビや肌荒れの原因と対策について解説しました。日常で実践できるホームケアを中心にご紹介しましたが、生理ごとにニキビが悪化するケースもあります。こうした状況では、ニキビ跡が瘢痕として残る可能性もあります。この場合、アグネスによる根本的な治療を検討することをおすすめします。この記事が、生理前のニキビに悩む方々にとって参考になれば幸いです。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

【関連項目】

万能のニキビ治療「アグネス」のご相談はこちら

【白ニキビの原因と治し方】即効で治す方法とは?

【おでこと顎ニキビ】大人ニキビの特徴と治療

ニキビ治療「アグネス」の効果とデメリット

【化粧品によるニキビ】化粧が原因のニキビについて

【ニキビとストレスの関係】科学的根拠に基づいた解説

【アグネスに効果がない!】科学的検証に基づくアグネスの真の効果

にきびのアグネス治療の写真

ブログTOPに戻る
ブログTOP

当院は開設20年以上の歴史を持つ医療法人社団セレスのグループクリニックです。
千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

船橋中央クリニックmap

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業

東京エリアで治療をご希望の方はこちら

青山セレスクリニックmap
詳細地図はこちら

青山セレスクリニック
東京青山院

フリーダイヤル 0120-010-099

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者

メニューを開く

ライン相談をする 相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。

フリーダイヤル フリーダイヤル相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。