投稿日:2024/03/19
(最終更新日:2024/03/16)

【白ニキビの原因と治し方】即効で治す方法とは?

白ニキビ

ニキビが初期段階で現れる白ニキビは、見た目の印象を大きく左右するし、「おでこに白ニキビが突然に大量発生した」や「生理前に顎に白ニキビが繰り返す」など症状が現れることもあるため、特に女性にとって深刻な悩みの一つです。一般的に白ニキビは、おでこ、鼻、鼻下、顎といった部位によく現れます。この記事では、そうした白ニキビが発生するメカニズムからその対処方法に至るまで、様々な側面から徹底解説していきます。

参照元:

What Is a Comedo? Understanding Blackheads and Whiteheads

白にきびとは

白ニキビ、医学用語では閉鎖型面皰(コメド)とも称されます。見た目は小さな白い点や盛り上がりとして現れます。触感は硬めであるものの、炎症を伴わないため、赤みは見られません。白ニキビという用語は炎症性の黄ニキビと混同されることがありますが、これらは全く異なる症状です。黄ニキビの特徴は、潰すと白っぽい膿が出ることであり、これが白ニキビとは異なる点の一つです。白ニキビは潰すべき対象ではなく、正しい理解と適切なケアが必要です。

黄ニキビ

↑白にきびと混同されやすい黄ニキビ

WHAT’S INSIDE A PIMPLE?

白にきびができるメカニズム

白にきびはニキビの初期段階の一つです。白ニキビは毛穴が皮脂や角質で詰まることから始まります。通常、皮脂腺は皮膚を潤すために皮脂を分泌しますが、過剰な分泌や角質の蓄積により毛穴が塞がれると、白ニキビが形成されます。この白ニキビの状態から細菌の増殖が始まると、白ニキビから赤ニキビと言われる炎症性ニキビに移行します。詰まった毛穴は細菌の増殖に適した環境を作り出し、これが炎症や赤ニキビへと進行する原因になるのです。

白にきびができやすい部位

白ニキビは、特に顔のTゾーンとして知られる領域 — おでこ、鼻、鼻下、あご — に頻繁に発生します。これは、これらの部位には皮脂腺が豊富にあり、その結果として皮脂の分泌が活発であるためです。さらに、白ニキビは背中や胸部といった他の部位にも現れることがあり、これらの領域でも皮脂腺の活動が盛んな場所に白ニキビが形成される傾向があります。特に成人女性に多く見られる、おでこのニキビ、鼻ニキビ、顎ニキビは、これらの部位の皮脂腺の活動性が高いことが原因です。

白にきびの予防

白ニキビの予防には、日常のスキンケアと生活習慣の改善が重要です。以下に具体的な予防方法について詳しく述べます。

■洗顔

優しい洗顔:洗顔料は肌に優しいものを選び、強くこすらずに優しく洗います。過剰な洗顔は皮脂を取り過ぎ、逆に皮脂の過剰分泌を引き起こす可能性があります。

適切な回数:1日に2回(朝と夜)が理想的です。特に夜の洗顔は一日の汚れやメイクをしっかり落とすことが大切です。

■角質ケア

穏やかなピーリング:定期的に角質除去を行い、毛穴の詰まりを予防します。ただし、肌に刺激を与え過ぎないように注意し、使用頻度を守りましょう。

■保湿

保湿の重要性:皮脂が多いからといって保湿を怠ると、肌が乾燥して皮脂の過剰分泌を招きます。適切な保湿は皮脂のバランスを整えるのに役立ちます。

適切な保湿剤の選択:肌質に合った、ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせない)の保湿剤を選びます。特に、オイルフリーや低刺激の製品がおすすめです。

■生活習慣の見直し

バランスの良い食事:健康的な食生活を心がけ、特に高GI(グリセミック指数)食品の摂取を控えます。

十分な水分摂取:水分不足は肌の乾燥につながるため、適量の水分を摂ることが重要です。

ストレスの管理:ストレスはホルモンバランスに影響し、ニキビを悪化させることがあります。リラクゼーションや趣味などでストレスを管理しましょう。

十分な睡眠:質の良い睡眠を取ることで、肌の修復・再生を助けます。

■日焼け止めの使用

紫外線対策:紫外線は皮膚のダメージを引き起こし、ニキビの悪化を招く可能性があります。日中は日焼け止めを使用し、適切な紫外線対策を行います。

■化粧品の選び方

肌に優しい化粧品:肌に刺激を与えない、ノンコメドジェニックの化粧品を選びます。

白ニキビの治療方法【塗り薬について】

顎にきび

日本皮膚科学会より発行されている「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」において面皰(白ニキビ)に対して推奨されている治療薬は塗り薬の過酸化ベンゾイルとアダパレンのみです。それぞれベピオゲル、ディフェリンゲルという商品名で多くの場合は処方されています。

■過酸化ベンゾイルとは

過酸化ベンゾイルを主成分とする塗り薬ではベピオゲルが先発医薬品で、2015年に発売された比較的新しい処方薬です。塗った過酸化ベンゾイルは皮脂腺内で分解され、強い酸化剤として作用し、アクネ菌の細胞壁を破壊することで、強力な抗菌効果を発揮します。また過酸化ベンゾイルは角質層を軟化させ、古い角質を除去する効果があります。これにより、毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビの形成を予防すると同時に、既存のニキビを治療します。さらに、過酸化ベンゾイルには炎症を軽減する作用があり、ニキビに伴う赤みや腫れを減少させます。使用上の注意点としては、過酸化ベンゾイルは布などを漂白する性質があるため、使用時には衣類やタオルなどに注意が必要です。

■アダパレンとは

アダパレンを主成分とする塗り薬ではディフェリンゲルが先発医薬品で、2008年に日本国内では発売されました。アダパレンは合成レチノイドであり、ビタミンAの誘導体です。アダパレンは皮膚の角質層の正常化を促進し、毛穴の詰まり(コメド)の形成を防ぎます。また、アダパレンには、ニキビの炎症を減少させる抗炎症作用があります。これは、炎症を引き起こす細胞因子の活動を抑制することによるものです。さらに、 いくつかの研究では、アダパレンが皮脂腺の活動を調節し、皮脂の過剰な分泌を抑える可能性が示唆されています。使用上の注意として、アダパレンは光に敏感なので、使用中は日焼けを避けるか、日焼け止めを使用することが推奨されます。また、妊娠中や授乳中の女性には使用できません。

参照元:

An Overview of Comedonal Acne

白ニキビの治療方法【飲み薬について】

白ニキビの治療に関して、一般的な抗生剤の内服は推奨されていません。これは、白ニキビに対してこれらの薬剤が効果的ではないという医学的見解に基づいています。一方で、漢方薬は皮膚科での処方が一般的ですが、これらの薬剤の使用は特定の条件下でのみ推奨されます。具体的には、日本皮膚科学会のガイドラインでは、「面皰に,他の治療が無効,あるいは他の治療が実施でき ない状況では,荊芥連翹湯を選択肢の一つとして推奨する。黄連解毒湯,十味敗毒湯,桂枝茯苓丸については, 行ってもよいが推奨はしない」との立場を取っています。これらの情報から、白ニキビ治療における飲み薬は非常に限定的な選択肢であることが理解されます。

白ニキビの治療方法【薬以外の手段について】

■ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは「効果の確実性がない」、効果が現れるまで回数を重ねる必要があある」、「再発する」というデメリットが多いことが私はケミカルピーリングはすすめません。ニキビのガイドラインでは「面皰に,標準治療が無効あるいは実施できない場合にグ リコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケ ミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨する」とあります。

ケミカルピーリングは、白ニキビ治療の選択肢の一つとして知られていますが、私の考えではケミカルピーリングはあまりおすすめしません。ケミカルピーリングには確実な効果を期待するのが難しく、目に見える改善を得るためには何度も施術を繰り返す必要があり、さらに治療後の再発の可能性もあります。日本皮膚科学会ののガイドラインでは「面皰に,標準治療が無効あるいは実施できない場合にグ リコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケ ミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨する」とあります。

■アグネス

白ニキビ治療において、私は特にアグネス治療法の適用を推奨します。白ニキビが多数発生した場合や、迅速な治療を希望する場合、また従来の薬物療法で十分な効果が得られない場合には、アグネスが特に有効です。アグネス治療法は、白ニキビを一つ一つ熱分解し、根本的に破壊する方法です。これにより、治療部位からのニキビの再発を防ぎます。通常の白ニキビ治療では、外用薬などの保険診療が主に行われますが、これらの薬物療法が1ヶ月経っても改善が見られない場合、アグネス治療への移行を検討することを推奨します。白ニキビが進行し、赤ニキビや黄ニキビといった炎症性の病変に変化すると、ニキビ跡が残りやすくなります。これらは治癒後も長期間影響を及ぼす可能性があります。薬物療法と比較して侵襲性が高いとはいえ、アグネス治療は初期段階から効果的であるため、その選択が望ましいと考えます。特に、塗り薬による治療中に炎症を伴うニキビが悪化するリスクや、瘢痕(キズ跡)を残す危険性を考慮すると、早期のアグネス治療の検討が重要です。効果的な治療を求めるならば、アグネス治療の早期導入を考えるべきでしょう。

アグネスの治療前後コメカミ

白ニキビについてよくあるご質問

Q:白ニキビはどうしたら治りますか?

A:塗り薬で治療するのが一般的です。塗り薬でも治らない場合や、すぐに治したい場合はアグネスをおすすめします。

Q:白ニキビは自然に消えますか?

A:洗顔を心掛け、ストレスをためない規則正しい生活と良い食生活を心掛ければ、自然に治ることもあります。

Q:白ニキビを一晩で治す方法はありますか?

A:アグネスは1回の治療治ります。アグネス治療法は、白ニキビを一つ一つ熱分解し、根本的に破壊する方法です。これにより、治療部位からのニキビの再発を防ぎます。

Q:白ニキビが治らない時はどうすればいいですか

A:アグネスを推奨します。アグネス治療法は、白ニキビを一つ一つ熱分解し、根本的に破壊する方法です。これにより、治療部位からのニキビの再発を防ぎます。

Q:白ニキビは潰した方がいいですか?

A:白ニキビは潰すべきではありません。潰すことで炎症が起こり、跡を残す可能性があるからです。

Q:白ニキビはホルモンバランスと関係がありますか?

A:すべてのニキビはホルモンバランスと関係することがあります。女性の多くはこのため月経前にニキビの悪化を感じます。

Q:白ニキビは何日で治りますか?

A:白ニキビの治癒期間は、その大きさ、重症度、および治療方法によって異なります。通常、適切なスキンケアと治療を行った場合、白ニキビは数日から1週間程度で改善することが多いです。しかし、ニキビの状態や個人の肌質、生活習慣などによって治癒にかかる時間は異なります。なかなか治らない場合は塗り薬やアグネスによる治療をお勧めします。

Q:ニキビを潰した時に出てくる白い芯は何ですか?

A:ニキビを潰したときに出てくる白い芯には、皮脂、死んだ皮膚細胞(角質)、細菌(アクネ菌)、白血球の残骸(膿)が含まれます。これらの混合物が圧力によって外部に押し出されるとき、一般的に見られる白い芯となります。

Q:白ニキビは保湿しない方がいいですか?

A:白ニキビがあっても保湿は重要です。保湿を怠ると肌が乾燥し、皮脂の過剰な分泌や肌トラブルを引き起こす原因となることがあります。

Q:白ニキビを潰さないとどうなる?

A:ニキビを無理に潰すと、炎症を引き起こし、ニキビ跡が残る可能性があります。また、感染のリスクも高まります。白ニキビは早期に塗り薬またはアグネスを受けるべきです。

Q:白ニキビを放置するとどうなる?

A:軽度の白ニキビは適切なスキンケアを続けることで、自然と治ることがあります。しかし、スキンケアが不適切だったり、他の刺激に晒されたりすると、白ニキビが赤ニキビなどに悪化することもあります。

Q:潰したほうが良いニキビは?

A:黄ニキビと言われる、白い頭(膿)が表面に近くにある場合で、簡単に排出できそうな状態の場合のみ潰したほうがいいです。

Q:白ニキビは皮膚科に行くべきですか?

A:数個の白ニキビで、重度の炎症や痛みを伴わない場合はホームケアでも自然に治ることもあるためすぐに皮膚科に行く必要がないですが、白ニキビが多数ある、または繰り返し出現する場合、皮膚科またはニキビ治療を専門とする美容外科を受診すべきです。

Q:白ニキビはどの順番で悪化しますか?

A:赤ニキビ→黄ニキビ→紫ニキビの順に悪化するのが典型的ですが、必ずしもこの順番で悪化するとは限りません。

Q:白ニキビを潰すとはどういうことですか?

A:白ニキビを潰すというのは、文字通りにはニキビの頭を圧迫して、中に蓄積された内容物(皮脂、古い角質、細菌など)を外に出す行為を指します。白ニキビは毛穴が詰まって形成されるため、中には白い膿のようなものが溜まっていることがあります。ただし、白ニキビを潰すことは跡になってしまう可能性があるため推奨されません。

Q:白ニキビは取るべきですか?

A:白ニキビを「取る」、つまり自分で潰す行為はやめるべきです。

Q:白ニキビは膿が溜まる?

A:白ニキビは膿が溜まるものでは通常はありません。白ニキビ(閉鎖型コメド)は、毛穴が皮脂や角質で詰まってできるニキビの初期形態です。これらの白ニキビは、表皮の下に閉じ込められた皮脂や角質の塊が白く見えることからその名がついています。

Q:白ニキビができる理由は何ですか?

A:白ニキビの発生には複数の原因が関わっています。主な理由としては、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まりです。これはホルモンの変化、不適切なスキンケア、栄養バランス、ストレスなどにより誘発されたりします。

まとめ

にきびの正しい化粧の仕方

白ニキビは、生活習慣の改善と適切なスキンケアを通じてその発生を抑えることが可能です。一見、軽微な肌トラブルに見える白ニキビも、放置することで赤ニキビや炎症を伴うニキビへと進行する可能性があります。このため、白ニキビの早期発見と迅速な対処は肌の健康を守る上で非常に重要です。特に、アグネス治療は白ニキビに対する効果的な手段として推奨されます。この記事が白ニキビに悩む方々にとって、一助となることを心より願っています。白ニキビに関する正しい理解と適切な治療選択が、美しい肌への第一歩となるでしょう。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

【関連項目】

万能のニキビ治療「アグネス」のご相談はこちら

【おでこと顎ニキビ】大人ニキビの特徴と治療

ニキビ治療「アグネス」の効果とデメリット

【化粧品によるニキビ】化粧が原因のニキビについて

【ニキビとストレスの関係】科学的根拠に基づいた解説

【アグネスに効果がない!】科学的検証に基づくアグネスの真の効果

にきびのアグネス治療の写真

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