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2024/03/14

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【化粧品によるニキビ】化粧が原因のニキビについて

化粧品に起因するニキビ、一般に「化粧ニキビ(acne cosmetica)」と呼ばれるこの状態は、化粧品が直接的な原因で新たに発生するニキビです。一方で、既存のニキビが化粧品の使用によって悪化することもしばしば見受けられます。これら二つは、化粧品がニキビの状態に影響を与えるという点で共通していますが、その性質は異なります。本記事では、これらの違いを明確にし、適切な化粧品の選び方と使用法を通じて、ニキビのない健やかな肌を目指すための知識を提供します。

化粧ニキビ(acne cosmetica)とは

化粧ニキビ(acne cosmetica)とは、化粧品が原因で発生するニキビのことを指します。特に、毛穴を詰まらせる傾向がある「コメドジェニック(comedogenic;ニキビを発生させる)」な化粧品によって引き起こされます。過去には、多くの化粧品がこのような性質を持っていたため、化粧ニキビの発生が一般的でした。これらの製品は、毛穴を詰まらせることでニキビを引き起こしやすい環境を作り出しました。当時は、ニキビを隠すためにさらに化粧を施すことで、問題が長引いたり、悪化したりするケースが頻繁にありました。しかし、最近の化粧品は「ノンコメドジェニック(noncomedogenic;ニキビを発生させない)」製品として、より肌に優しい方法で作られています。これにより、高品質の商品を正しく使用することで、化粧ニキビの発症は大幅に減少しました。。しかし、特に昔の化粧品のイメージを持っている人々の間では、今の化粧もニキビの初期発生に関係するという認識をもっているかたが多いのです。確かに、化粧によってニキビが発生することはありますが、その主な原因は化粧の過剰使用や不適切な使用方法にあります。

コメドジェニックな化粧品とは

にきびと化粧品の関係

コメドジェニックな化粧品とは、毛穴を詰まらせやすい成分を含んでいる製品のことを指します。これらの製品には、ポマードやヘアオイル、重い保湿剤、アイクリームなどが含まれます。特に注意すべき成分にはイソプロピルミリスチン酸、ラノリン、ステアリン酸ブチル、ステアリルアルコール、オレイン酸などがあります。また、藻類抽出物やココナッツオイル、アマニ油などもコメドジェニック性が高いとされています。これらの成分は肌に過剰な油分を与え、毛穴を塞ぎ、ニキビを誘発するリスクがあります。そのため、ニキビを予防するためには、これらの成分を避けることが重要です。

出典元:

Acne Cosmetica: Causes, Treatment, and Prevention

【化粧品とニキビ】悪化と発症の違いを理解する

化粧品が直接的な原因となって発生する「化粧ニキビ(acne cosmetica)」と、既存のニキビが化粧品の使用によって悪化するケースは、根本的に異なる問題です。化粧品によって新たに発生する化粧ニキビは、特定の成分が毛穴を詰まらせることで起こります。一方で、既に存在するニキビが化粧品の使用、特に過剰な使用によって悪化することはよくある現象ですが、これは主に思春期の人々に多く見られます。現代の化粧品は肌に優しい成分が使用されているため、適切な使用をすれば、化粧品がニキビの直接的な原因となることは非常にまれです。

ニキビを悪化させる化粧方法

化粧品の使用にはニキビへの悪影響があることが知られています。特に、複数の製品を使用する場合や、ダブルクレンジングのように肌に負担をかける洗顔方法を取り入れることで、ニキビが悪化するリスクが高まります。研究によれば、リキッドタイプのファンデーションやコンシーラーの使用も、ニキビの増悪につながるとされています。一般的には化粧品の使用がニキビを悪化させるメカニズムは以下のようになります。

■毛穴の詰まり

一部の化粧品には毛穴を詰まらせる成分が含まれています。これにより、皮膚が古い角質を排出し、過剰な皮脂を取り除くことが妨げられ、ニキビの発生に適した環境が作られます。

■肌の刺激

化粧品に含まれる刺激物質やアレルゲンが肌を炎症させ、ニキビの悪化させることがあります。

■細菌の閉じ込め

化粧品が肌に細菌を閉じ込めることで、炎症や感染を増大させ、ニキビを悪化させることがあります。

■肌のバリア機能の影響

強いメイク落としや製品によっては自然な肌のバリアを乱し、環境ストレスや細菌からの保護機能に影響を与えることがあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、ノンオイルで、毛穴を詰まらせないノンコメドジェニック(noncomedogenic;ニキビを発生させない)製品の選択が重要です。また、どんなお化粧でも、毛穴を塞ぐ可能性があり、にきびを悪化させる要因となり得るため、すでに炎症があるニキビをもっている人は可能な限り化粧を控えたよいとされています。

参照元:

Relationship between acne and the use of cosmetics: Results of a questionnaire study in 539 Korean individuals

【化粧ニキビ発生の背景】原因とメカニズム

にきびの正しい化粧の仕方

化粧ニキビの主な原因は、化粧品が肌の皮脂腺を詰まらせて発生することにあります。これは、皮脂が角質層の下で溜まり毛穴を塞ぐ一般的なニキビの発生とは異なり、化粧品成分が直接毛穴を塞ぐことで生じます。化粧品によるこの「化粧ニキビ」は、数十年前に比べればはるかに少なくなっています。それでも、「化粧ニキビ」は発生しています。一般的には、低水準で製造された安価な化粧品ブランドは、よりテストされたブランドよりも「化粧ニキビ」のトラブルを引き起こしやすいと言われています。良いブランドであればあるほど、「化粧ニキビ」が誘発される可能性は低くなります。さらに、肌によって敏感さが異なるため、ある安価なブランドではまったく問題がなくても、別のブランドではアレルギーに近い症状が出ることもあります。このように、化粧ニキビは化粧品に含まれる個々の成分に起因することもあります。

化粧ニキビの特徴的な症状

化粧ニキビは、特に化粧品を塗布した皮膚領域に生じる、比較的小さく均一な大きさの閉鎖性面皰(白ニキビ)が特徴です。これらのニキビは密集して出現することもありますが、すぐには現れず、発症まで数日から最大6週間かかることがあります。化粧ニキビは、月経前の増加といったストレス性ニキビの典型的な症状パターンを示さないことが多く、一般的には炎症を伴わない(赤ニキビや黄ニキビにならない)こともその特徴の一つです。

【化粧ニキビ診断過程】判断の基準

化粧ニキビの診断は、特定の化粧品の使用開始とニキビの出現の間の関連に基づいて行われます。もし新たに使用した化粧品の使用開始後にニキビが現れた場合、その製品が原因である可能性が考えられます。この場合、まずはその化粧品の使用を中止し、ニキビの変化を観察することが推奨されます。もし症状が改善しない場合は、専門の医師による適切なニキビ治療を受けることが重要です。

化粧ニキビの対策と治療

化粧ニキビの治療は、まず原因となっている化粧品の使用を停止することから始まります。同時に正しい化粧習慣の習得やノンコメドジェニックな化粧品の選択が重要です。化粧ニキビに対しては一般的なニキビ治療法を適用することも効果的です。さらに進行した場合には、ニキビの確実な治療法であるアグネス治療を受けるのがよいでしょう。

参照元:

An Investigation of Makeup Ingredients and their Effects on Acne Cosmetica with Dermatologic Practice Recommendations

【化粧ニキビの予防】日常のスキンケアでのポイント

化粧ニキビの予防には、毛穴を詰まらせる原因に注意し、日々のスキンケアを見直すことが効果的です。ノンコメドジェニック製品の選択は肌への負担を減らし、ポリエチレングリコール、グリセリン、アロエベラなどの成分は、低リスクです。オイルフリーの保湿剤の使用、ヘアワックスやヘアオイルを肌に触れないように適切に使うことも大切です。また、一日の終わりにはメイクをしっかりと落とし、メイクブラシも細菌や油分を取り除くために定期的に清潔に保つことが重要です。

にきびとお化粧についてよくあるご質問

Q: ニキビは化粧したほうがいいですか?ニキビに化粧はだめですか?

A: ニキビがある場合、化粧は避けることをお勧めします。どんな化粧品でも毛穴を詰まらせ、ニキビの状態を悪化させる可能性があるためです。

Q: ニキビができてしまった時の化粧方法は?

A: ニキビがある部分は避け、ニキビがない部分のみメイクアップすることが望ましいです。

Q: 肌荒れしているときは化粧しないほうがいいですか?

A: 肌荒れ時には化粧品の使用を控えることをお勧めします。化粧品が毛穴を詰まらせ、肌の状態を悪化させることがあります。

Q: ニキビには何も塗らない方がいいですか?

A: はい、ニキビの上にはできるだけ化粧を避けることが望ましいです。これによりニキビの悪化を防ぐことができます。

まとめ

にきびの正しい化粧の仕方

この記事を通して、化粧ニキビとはコメドジェニック(毛穴を詰まらせる)成分を含む化粧品によって発生するニキビのことであることを説明しました。また、過度な化粧や不適切な化粧方法は既存のニキビを悪化させる可能性があることについても解説しました。ニキビ予防には、ノンコメドジェニック製品の選択が重要です。さらに、ニキビの悪化予防には適切なスキンケアや正しい化粧品の使用方法が不可欠です。ただ、すでにニキビが発症している場合は早期に適切な治療を受けることがニキビ跡を作らないために重要です。ニキビで悩んでいる場合は早めにニキビ治療を専門としている医師の診察を受けることをおすすめします。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

【関連項目】

万能のニキビ治療「アグネス」のご相談はこちら

ニキビ治療「アグネス」の効果とデメリット

【アグネスに効果がない!】科学的検証に基づくアグネスの真の効果

にきびのアグネス治療の写真

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