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【脂性肌のスキンケアと治し方】オイリー肌はニキビの原因?NULL

2024/03/21

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【脂性肌のスキンケアと治し方】オイリー肌はニキビの原因?

 

脂性肌で悩む20代女性

脂性肌、多くの人々が日々直面しているスキンケアの難題です。特に、オイリー肌はニキビの主要な原因の一つとされていますが、本当にそうなのでしょうか?このブログでは、脂性肌の基本的な特徴、そしてニキビとの関連性について掘り下げます。また、効果的なスキンケアの方法と脂性肌を改善するための具体的な治療法を解説します。脂性肌に悩む皆さんへ、根拠に基づいた情報と実用的なアドバイスをお届けしましょう。

脂性肌とは?

脂性肌、またはオイリー肌とも呼ばれるこの肌タイプは、皮脂腺から過剰な皮脂が分泌される状態を指します。人の皮膚、特に顔には、この皮脂が毛穴の一つ一つある皮脂腺から分泌され、皮膚の表面を覆っています。皮脂の主な役割は、皮膚を保湿し、外部の微生物から守ることです。しかし、皮脂腺の活動が過剰になると、肌は油っぽくテカリやすくなり、肌のトラブルの原因になることもあります。人によって皮脂の分泌量は異なるため、肌質も乾燥肌から脂性肌まで様々です

肌タイプとは

肌タイプは乾燥肌(ドライ肌)、普通肌、混合肌、脂性肌(オイリー肌)の4つに分類されます。乾燥肌は水分不足がちで乾燥している状態で、普通肌はバランスが取れた状態を指します。脂性肌は皮脂分泌が過剰な肌を意味します。混合肌はこれらの特徴を複合的に持ち合わせており、一般的にはTゾーン(額、鼻、あご)が脂性肌、頬が普通肌か乾燥肌であることが多いです。肌タイプを理解することは、適切なスキンケアを選択し、肌トラブルを防ぐ上で非常に重要です。

脂性肌、乾燥肌などの肌のタイプ

出典元:

Is Oilier Skin More Prone to Acne?

自分の肌は何タイプ?

自分の肌のタイプを正確に理解することは、効果的なスキンケアを実践する上で欠かせません。もしあなたの肌が光沢を放ち、しばしば吹き出物に悩まされるなら、脂性肌または混合肌の可能性が高いでしょう。脂性肌では、皮脂分泌の過剰によって、顔の輝きが増し、毛穴が目立つようになります。また、この肌タイプは、脂漏症などの慢性的な皮膚状態に繋がることもあります。混合肌の場合は、乾燥部分と脂っぽい部分が顔に混在していることが特徴で、多くの人に共通する肌タイプです。特にTゾーン(鼻、あご、額)は油性傾向があり、頬など他の部分はカザカザと乾燥していることが多く見られます。

脂性肌はニキビができやすいか?

脂性肌とニキビの発生の関係は、多くの研究により支持されています。皮脂分泌が増加すると、ニキビが形成されるリスクも高まることが一般的に認識されています。脂性肌は普通肌に比べてニキビが発生しやすいとされており、これは医学界でも広く認められた事実です。皮脂の量が多いほどニキビができやすいという傾向が見られますが、皮脂の過剰分泌がニキビを引き起こす具体的なメカニズムはまだ完全には解明されていません。この分野における研究は続いており、新しい情報が常に更新されています。

出典元:

Facial sebum affects the development of acne, especially the distribution of inflammatory acne

脂性肌の原因は?

脂性肌の根本的な原因を解明することは、適切なスキンケアを行う上で重要です。皮脂腺からの皮脂の過剰な分泌が脂性肌を引き起こし、その背景には遺伝的要因、年齢、ホルモンバランス、環境的影響、さらには日常の生活習慣などさまざまな要因が関係しています。脂性肌は予期せぬタイミングで突然現れることもあり、ストレス、水分不足、甘い食事、適切でない洗顔習慣などが原因となることもあります。こうした様々な要因によって皮脂の分泌が促され、肌の健康と外観に影響を与えるのです。以下にそれぞれについて解説します。

■遺伝的要因

遺伝的要因は、肌のタイプを決定づける主要な要素であり、特に脂性肌の発生に深く関与しています。多くの場合、皮脂を過剰に分泌する大きな皮脂腺は、遺伝的な特性として親から子へと受け継がれます。この遺伝的な傾向は、脂性肌が家族の世代を通じて見られる一因となっており、特定の個人が脂性肌になるリスクが高まる要因となっています

■年齢

年齢に伴う肌の変化は、特に思春期から青年期にかけて顕著に現れます。この時期にはアンドロゲン(男女双方に存在する男性ホルモン)が活発化し、皮脂腺の活動が増加するため、脂性肌になりやすくなります。しかし、年齢が上がるにつれてホルモンバランスが変化し、コラーゲンの生成速度が減少し、皮脂腺の活動も緩やかになるため、肌質も変わってきます。

■ホルモンバランス

ホルモンバランスは脂性肌の発生と深く関連しています。特にアンドロゲンは皮脂の分泌に大きな影響を与え、そのレベルの変動は思春期、妊娠、更年期に顕著になります。また、月経周期においても、ホルモンバランスの変化が皮脂分泌に影響を与えることがあります。周期の特定の時期にプロゲステロンのレベルが高まることで、皮脂腺がより活発に働き、結果として脂性肌の特徴が強まることがあります。

■食生活

食生活の影響は、脂性肌において重要な役割を果たします。特に、糖分や炭水化物、飽和脂肪酸が豊富な高グリセミック指数の食品は、皮脂分泌の過剰に繋がることがあります。これらはインスリンの急上昇を引き起こし、毛穴の詰まりや肌のコンディションの悪化に寄与します。また、体内のアンドロゲンレベルを上昇させ、ホルモンバランスの変化をもたらすことも指摘されています。なお、フライドポテトなどの脂っこい食べ物を多く摂取することが直接的に脂性肌を引き起こすわけではないという点に注意が必要です。

■薬

ホルモン剤の使用、特に避妊用ピルやホルモン補充療法は、皮脂の分泌を増加させる可能性があります。これらの薬剤はホルモンバランスに影響を与え、結果として皮脂腺の活動を刺激することがあるのです。薬剤によるホルモンの変動は、脂性肌の症状を引き起こしたり悪化させたりする一因となり得ます。

■気候や居住環境

気候や居住環境は脂性肌に大きな影響を与える要因です。暑さや湿度の増加は皮脂分泌を促し、特に春から夏にかけて脂性肌が顕著になりがちです。この時期には毛穴の拡大や顔の光沢が目立つ人が増えます。逆に、低温の気候では肌が乾燥しやすくなります。熱帯気候に住む人々は、温帯地域に住む人々よりも脂性肌になる傾向があるため、居住地によっても肌質は変わることが分かります。

■ストレスと睡眠

ストレスはコルチゾールなどのホルモンを活性化させ、これが皮脂の過剰な分泌を引き起こす可能性があります。ストレス管理と質の良い睡眠は、脂性肌をコントロールし予防するために非常に重要です。休息と充分な睡眠は、ホルモンバランスを整え、皮脂の分泌を正常化する効果があり、健康的な肌状態の維持に寄与します。

■化粧品とスキンケアの習慣

化粧品選びとスキンケア習慣は脂性肌の状態に大きく影響を及ぼします。適切でない製品の使用や、肌への過度な刺激、保湿の欠如、日焼け止めの使用を怠るなどの行為は、皮脂分泌に悪影響を与えることがあります。

脂性肌の予防対策

脂性肌に良い食事

脂性肌の予防には、効果的なスキンケアの継続が不可欠です。毎日朝晩の洗顔、オイルフリーかつノンコメドジェニックのスキンケア製品の選択、適切な保湿剤と日焼け止めの使用は、肌の状態を整える上で重要です。また、水分補給とバランスの取れた食生活は、肌の健康を内側から支える役割を果たします。特に、水分不足は皮脂の過剰分泌を招き得るため、十分な水分摂取が推奨されます。低GI食品の摂取は皮脂レベルを適切に保つのにも効果的です。肌への過度な刺激を避け、普段から顔を触ることを控えることも、脂性肌の予防に重要な要素です。顔を触ることは、ニキビ菌や汚れを持ち込む可能性があるだけでなく、油分を周りに広げる可能性があるからです。これらの習慣を意識して取り入れることで、脂性肌のリスクを減らします。

脂性肌の根本的な治療方法

脂性肌の根本的な改善には、医療機関での専門的な治療が必要です。脂性肌は遺伝的な要因や年齢による変化が大きいため、予防対策だけでは十分な効果を得られないこともあります。医師による診察のもと、特定の治療法方法利用することで、脂性肌の症状を根本から改善することが可能です。以下の治療方法を推奨します。

■アグネスで皮脂腺を破壊

アグネス治療は、絶縁された極細針を使用し、皮脂腺を一つずつ熱分解して破壊する方法です。ある研究では、アグネスが顔面の皮脂過剰症(脂性肌)を持つ成人女性に対して行われ、4回の治療後に6ヶ月のフォローアップで症状の改善が確認されました。治療により、皮脂腺の数が減少し、皮脂分泌も減少することが示されています。アグネスは、皮脂腺を破壊する方法で唯一脂性肌の根本的な治療方法として、即効性が期待される治療方法です。

出典元:

Selective electrothermolysis of the sebaceous glands: treatment of facial seborrhea

■ボトックス

ボトックス、またはボツリヌストキシンは、近年脂性肌の治療に有望な効果を示しています。ある研究では、脂性肌を持つ被験者がTゾーンにボトックスの皮内注射を受け、その結果、多くの被験者が皮脂分泌と毛穴の大きさの改善を経験しました。別の研究では、ボトックスの前額部への注射を受けた被験者の大多数が治療後に皮脂分泌の減少を報告し、91%が治療に満足していました。これらの結果から、ボトックスが脂性肌治療の有効な治療方法であることが示されています。ボトックスの効果は6か月前後となるため、継続的な効果を望まれる場合は定期的な注入が必要です。ただ、ニキビが悪化した場合の即効性がある治療としては期待ができます。

出典元:

Oily Skin: A review of Treatment Options

ケミカルピーリングによる脂性肌治療の落とし穴

ケミカルピーリングは脂性肌の治療法として多くのクリニックで推奨されていますが、私の見解では、この方法を推奨することはありません。ケミカルピーリングは皮脂腺から油性成分を除去し、一時的に肌の状態を改善することがあります。しかし、この処置による肌の乾燥は逆に皮脂腺を刺激し、結果的に脂性肌が元の状態に戻ったり、さらに悪化するリスクがあります。

まとめ

美容外科医専門医元神賢太医師

脂性肌の管理と対策には食生活やスキンケアなどの日常生活でのセルフケアが重要ですが、遺伝的要因が関与しているケースも多く、根本的な治療が求められることもあります。その際、私が特に推奨する治療法は「アグネス」です。アグネスは皮脂腺1つ1つを完全に破壊する治療方法で、脂性肌の改善に効果的です。この記事が、脂性肌に悩む方々の役に立つことを願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

【関連項目】

脂性肌の治療「アグネス」のご相談はこちら

【おでこと顎ニキビ】大人ニキビの特徴と治療

ニキビ治療「アグネス」の効果とデメリット

【ニキビとストレスの関係】科学的根拠に基づいた解説

【アグネスに効果がない!】科学的検証に基づくアグネスの真の効果

にきびのアグネス治療の写真

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