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2023/11/03

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避けられない加齢変化:大きくなる鼻

加齢変化により鼻が大きくなるのか?

加齢変化で法令線やまぶたのたるみは多くの人が気付きますが、盲点になるのが、鼻の大きさです。実は鼻は年を取ると大きくなります。個人差はありますが、鼻先と小鼻が肥大化は顕著になる場合が多いのです。これは自然な老化現象の一環であり、皮膚の弾力性の喪失、軟骨の変形、重力の影響など複数の要因が組み合わさって起こります。この記事では、鼻の肥大化を引き起こす主な要因とその過程について詳しく説明していきます。

若いシルベスター・スタローン

加齢シルベスター・スタローン

(シルベスター・スタローンが若い時と現在。鼻の肥大化が顕著です。)

 

鼻の肥大化を引き起こす主な要因

●皮膚の老化とコラーゲンの減少

年齢を重ねることで、肌はその弾力性を失い、コラーゲンの量も減少していきます。コラーゲンは皮膚の主要な構成成分で、その減少により皮膚がたるみやすくなるのです。特に鼻は皮膚が薄く、この変化の影響を受けやすい部分であり、皮膚の老化とコラーゲンの減少が鼻の肥大化や形状変化の主要な要因となります。この現象は30代後半から顕著になり始め、50代以降はさらに加速する傾向があります。

●軟骨の成長と変形

多くの人々が知らない事実ですが、実は軟骨は年齢を重ねても成長を続けます。この軟骨の成長が鼻の先や鼻翼を大きくさせることがあります。特に、鼻尖軟骨(鼻の先端にある軟骨)と側軟骨(鼻翼を支える軟骨)の成長が顕著であると考えられています。これにより、鼻が全体的に大きく、または一部が突出して見えることがあります。 

●重力の影響

私たちの体は、一日を通じて常に重力の影響を受けています。特に顔や鼻は、重力の影響を直接的に受ける部分であり、長い時間が経過すると、この重力の影響で皮膚や筋肉が下垂しやすくなるのです。鼻の形状にも影響を与え、鼻が大きく見える要因の一つとなります。長年にわたる重力の影響を受け続けることで、鼻の形状の変化は避けられない現象となります。

●骨の吸収

顔の骨格は、加齢とともに吸収されます。これは、鼻の基底部や鼻の横の部分など、鼻の形状に大きく影響を与える要因の一つです。骨の吸収が進むと、鼻の基部が広がり、鼻が大きく見えるようになる。また、骨の吸収と皮膚のたるみが同時に進行することで、鼻の大きさや形状の変化がさらに加速することが一般的です。この骨の吸収が鼻の肥大化の最も大きな要因であると、筆者は考えております。

加齢による骨吸収

上のイラストの青線のように鼻を支えている骨が吸収されることで鼻が横に広がる

 

加齢による鼻の変化の過程

年を取るにつれて、鼻の形は徐々に変化します。

●20代から30代: 鼻の変化の初期段階  

20代から30代は、鼻の形状に大きな変化が見られる初期段階です。この時期には皮膚の老化が徐々に始まり、軟骨の成長も進行します。しかし、変化は比較的軽微であり、日常生活で顕著に気付くことは少ないでしょう。

●40代以降: 鼻の変化が顕著になる時期

 40代になると、鼻の肥大化がより顕著になります。軟骨の成長が進み、皮膚の老化も進行するため、鼻の形状に大きな変化が見られるようになります。この時期になると、鼻の変化を自覚しやすくなり、特に鼻先の下垂が目立つようになります。

●加齢とともに起こるその他の顔の変化

加齢とともに顔の脂肪組織が減少すると、鼻がより大きく、突出して見えるようになります。これは、顔全体のボリュームが減少するため、相対的に鼻が大きく見えるという錯覚を引き起こすからです。この変化は鼻だけでなく、顔全体のバランスに影響を与え、老けた印象を与えます。

 

鼻が大きくなる主な原因

ネット上の情報を調査すると、鼻が大きくなる要因は加齢以外にも下記のような要因が挙がってきます。

●遺伝と鼻の大きさ

遺伝は鼻の大きさや形状に大きな影響を与える要因の一つです。親や祖父母の鼻の形状が自分の鼻に影響を与えることが多いです。これは、骨格や軟骨の形状、肌の質など、多くの要素が関係しています。

●喫煙と鼻の形状

喫煙と鼻の肥大化:喫煙は皮膚の老化を加速させ、鼻が大きくなる要因の一つとしてタバコが挙げられることがあります。確かに煙に含まれる有害物質が血流を悪化させ、皮膚の酸化を促進し、コラーゲンの減少を招きます。これにより皮膚の弾力が失われ、結果的に鼻が大きくなる可能性があります。

●紫外線の影響

紫外線は皮膚の老化を促進し、鼻が大きくなる要因の一つとして挙げられることがあります。確かに紫外線によるダメージはコラーゲンの減少を引き起こし、皮膚の弾力を失わせます。

鼻が大きくなることは予防できるのか?

ネット上では、肌の老化を予防する対策が鼻が大きくなることの予防となるという情報があります。すなわち、保湿等によるスキンケア、紫外線対策、食事・睡眠や禁煙による生活習慣の改善などです。ですが、果たしてこれらの対策で鼻が大きくなるのを予防できるのでしょうか?筆者は懐疑的です。なぜなら鼻が大きくなる最大の要因は加齢による骨の吸収だからです。加齢による骨の吸収を防ぐことは非常に難しいでしょう。

美容外科での治療方法

鼻が大きくなったことが気になる場合は、美容外科での治療も考えてみてはどうでしょうか。治療方法には大きく分けて手術ではない方法と、手術による方法があります。

■非手術的治療

ヒアルロン酸注入:ヒアルロン酸注入は、鼻の形を整え、小さく見せる効果があります。注入により鼻先を持ち上げたり、凹凸を整えることが可能です。ただし、効果は一時的であり、定期的なメンテナンスが必要です。医師と相談しながら、自分に合った治療計画を立てましょう。

糸リフト:針を用いて吸収性の糸を鼻先に埋め込み、鼻先を細くさせることで鼻を小さくさせる治療があります。しかしながら、糸が約3か月程度で吸収され、元の状態に戻ります。このため筆者はこの方法はお勧めしません。

■手術による治療

小鼻縮小術:加齢で小鼻が横に広がります。小鼻縮小術は、この横に広がった小鼻な外科的に小さくする手術で、バランスよく整形することが可能です。加齢により小鼻が大きくなった患者の手術は筆者も実際に行っています。手術にはリスクが伴いますが、効果は永続的で、顕著な変化を期待できます。経験豊富な医師を選ぶことが成功のカギです。

鼻尖形成術:鼻尖形成術は、鼻先の形を整える手術です。鼻先が丸い、または下がっている方に適しています。耳の軟骨を用いて、形を変えたりして、理想的な形に近づけます。手術後は腫れや内出血が発生することがありますが、時間とともに治まります。最終的な結果を評価するには数ヶ月を要することがあります。

■小鼻縮小手術を実際に行った例

小鼻縮小手術前

↑小鼻縮小手術前

小鼻縮小手術後

↑小鼻縮小手術後

小鼻縮小手術前

↑小鼻縮小手術前

小鼻縮小手術後

↑小鼻縮小手術後

美容外科での治療を受ける前に知っておくべきこと

美容外科での治療を検討される場合は事前にしっかり情報を収集するこが大切です。

●医師選びのポイント

医師選びは美容外科治療の成功を左右する重要なポイントです。医師の経験、専門知識、過去の治療例を確認し、信頼できる人物かどうかを判断しましょう。また、カウンセリングで自分の希望をしっかりと伝え、医師からの提案やアドバイスを参考にして決定することが大切です。

●費用と期間

美容治療には高額な費用がかかることがあります。また、治療後の回復期間も考慮する必要があります。治療費用とダウンタイムをしっかりと把握し、自分のライフスタイルに合わせた治療を選びましょう。後悔しないためにも、事前のリサーチと計画が重要です。

●リスクと副作用

美容外科治療にはリスクと副作用が伴います。治療前に医師とリスクについて十分に話し合い、納得した上で治療を受けることが大切です。安全性と効果を重視して、適切な治療法を選びましょう。

まとめ

加齢により鼻が大きくなることはあまり知られておりませんが、誰にでも起こり得る避けられない事象です。加齢による体の変化については、大きなストレスになる場合があります。人に相談するだけでもストレスが緩和されることもありますので、ネットだけの情報に頼らず、必要と感じ場合は、専門の医療機関を頼られるのもよいと思います。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

 

【関連項目】

加齢による鼻の相談はこちら

加齢・老化による骨吸収とヒアルロン酸による予防について

加齢、老化で鼻下が伸びる、長くなる理由

加齢による顔の避けられない変化

加齢により小鼻が大きくなった患者の手術前後

 

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