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医療レーザー脱毛徹底解説 : 永久脱毛から質問までNULL

2023/12/10

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医療レーザー脱毛徹底解説 : 永久脱毛から質問まで

医療脱毛

この記事では、医療レーザー脱毛について、その基礎知識から実際の流れに至るまで、総合的に解説します。多くの方が抱える「レーザーでどうして永久脱毛が可能なのか?」という疑問から始め、医療脱毛で使用されるレーザーの種類、それぞれの特徴、そして実際に医療脱毛を受ける際の注意点について詳しく掘り下げていきます。さらに、医療脱毛のよくある質問にも答え、医療脱毛を検討している方々が直面する様々な疑問や懸念を解消します。この記事を通じて、医療レーザー脱毛の全体像を明らかにし、安心して医療脱毛を選択するための知識を提供します。

レーザーでどうして永久脱毛されるか?

剃っても抜いてもまた生えてくる毛。でも医療レーザー脱毛を照射するとどうして永久に生えてこないのでしょうか?それは医療脱毛で一般的に使用されているアレキサンドライトレーザーを用いた医療レーザー脱毛では毛母細胞を破壊するからです。

毛母細胞は毛を次々に生み出す、いわば「毛を作る工場」です。剃っても抜いても毛母細胞は絶対になくならず皮膚の中に残るため、次々に毛が生えてきます。
アレキサンドライトレーザーは毛を通して熱によって原因となる「毛母細胞」を効果的に破壊するため、毛が生えてくることはないのです。毛母細胞は再生することはないため、一度破壊されると脱毛効果が続くのです。
また、近年医療脱毛で使用されているダイオードレーザーによる蓄熱式医療脱毛では毛母細胞より浅い位置にある「バルジ領域」を加熱し破壊することで、毛周期をストップさせ、脱毛効果を発揮します。近年「バルジ領域」に毛周期をコントロールする司令塔の役割があり、毛母細胞を破壊しなくてもバルジ領域を破壊するだけでも脱毛できること判明しております。

医療脱毛のレーザーの種類

現在、医療脱毛で主流となっているのは、「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」という3種類のレーザーです。それぞれレーザーの波長が異なり、それにより深達度が変わります。長い波長のレーザーは深達度が深くなります。通常はこの3種類のレーザーより医師が患者の希望や肌の状態より最適なレーザーを選定します。

■アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは、波長755mmの短い波長を持ち、浅い毛根を対象とした脱毛に優れています。皮膚のメラニン色素に対する高い反応性を持ち、特に黒く太い毛に対して効果的です。また、他の機器に比べ照射スピードが速いため短時間で終了する、毛にのみ反応するため肌へのダメージが一切ない、というメリットもあります。現在、多くの医療脱毛クリニックで標準的に使用されています。ただし、うぶ毛や薄い毛には効果が弱く、また日焼けした肌や色素沈着がある肌に対しては炎症ややけどを引き起こすリスクがあるため、使用には注意が必要です。

■ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは、800~940mmの波長を持つレーザーです。このレーザーは、皮膚の深部まで到達する能力を持ち、アレキサンドライトレーザーでは対応しづらいうぶ毛や薄毛の脱毛にも対応可能です。ダイオードレーザーを用いた脱毛は「蓄熱式脱毛」とも呼ばれ、レーザー照射で皮下に熱が徐々に蓄積され、その熱で毛母細胞より浅い位置にある「バルジ領域」を加熱し破壊することで、毛周期をストップさせ、脱毛効果を発揮します。また、ダイオードレーザーは肌へのダメージが少なく、痛みも軽減されるというメリットがあります。白髪の脱毛や日焼けした肌への照射も可能です。治療時間もアレキサンドライトレーザーの半分ほどで終了します。

■ヤグレーザー

ヤグレーザーは、3種類のレーザーの中で最も波長が長い1064mmを持ちます。この長い波長により、皮下組織の深部まで到達し、深い毛根を持つ頑固な毛や剛毛の脱毛に適しています。メラニン色素への反応は弱めであるため、色黒の肌や色素沈着がある肌にも安全に使用できます。ただし、高い脱毛効果と引き換えに痛みが強いため、施術時は麻酔が使用されることもあります。また、周囲の皮膚へのダメージも強いため、他の2つでは脱毛されにくい金髪や肌が黒い場合のみ使用されます。

医療レーザー脱毛の特徴

・医療行為としての永久脱毛に対応

・高い脱毛効果

・トラブル発生時の医師によるアフターケア対応

レーザー脱毛は永久脱毛効果があり、医師や看護師が常駐する医療機関で施術が行われるため、安全性が高く、質の高い脱毛を求める人に適しています。万が一のトラブルが発生した場合も、医師が適切に対応してくれるため、安心して施術を受けることができます。

医療脱毛を受ける場合の注意点

医療脱毛を行う際には、以下の点に注意しながら計画を立てることが肝要です。

■肌のコンディションの重要性

一般に同一部位の永久脱毛が完了するまで医療脱毛の場合1~2年要します。ただ、これは肌の状態が良好であることが前提です。肌トラブルや日焼け肌の場合は脱毛施術が受けられないこともあります。そのため、日焼けを避けたり、肌荒れを防いだりすることが重要です。また、脱毛施術期間中は、クリニックが推奨する方法でのムダ毛処理が必要です。毛抜きや除毛クリームの使用は避けるべきで、これらを使用すると脱毛効果が低下し、脱毛が完了するまでの期間がさらに延長する可能性があります。

■施術後の肌ケアの重要性

 脱毛後の肌は特に乾燥しやすい状態になっているため、保湿によるスキンケアが重要です。また、脱毛後は「お風呂に浸かる」、「紫外線を浴びる」などの肌への刺激を避けることが必要となります。このように、施術後の肌トラブルを未然に防ぐためには、専門家のアドバイスに基づく適切なスキンケアが不可欠です。

■脱毛回数と期間の認識

医療レーザー脱毛は効果が大きく、1回の施術でも効果を実感できますが、一般的には継続的な施術を通じて、効果をより実感できます。また、毛の濃さの個人差により同じ施術回数であっても効果の出方は人によって異なります。これらの点を踏まえ、時間的なコミットメントと効果の実現期間を考慮に入れることが重要です。

医療脱毛の流れ

❶カウンセリング

通常カウンセリングはカウンセラーが脱毛に関する悩みやご希望など様々なご相談を聞いたうえで、医師がその患者にもっとも適した脱毛方法、レーザー機器を選定します。

❷医療レーザーの照射

患者の希望または肌に適したうえで選定されたレーザーで施術が行われます。施術前には照射部位の剃毛がされていない場合は、通常看護師が剃毛を行います。レーザー照射は痛みを伴いますが、痛みが最小限になるように冷却装置や冷風装置を併用される場合がほとんどです。また、時に麻酔クリームも使用されることもあります。医師または看護師が患者の肌の状態をチェックし、肌への負担がなく最大限の効果が現れるように通常レーザーの出力を設定します。医療レーザー脱毛で同じレーザーを使用しても医療機関によってかなり効果が異なります。これはレーザー出力設定や照射密度が脱毛効果に直結するからです。通常経験が豊富な医療機関でレーザー脱毛を受けた場合、同一部位に2か月おきに6回ほどの照射を行うことで、満足できる脱毛結果が得られます。

❸治療後のケア

レーザー照射後、肌は熱を持ちます。このため照射後の肌の状態により、冷却パッドによるアイシングやクリームの塗布などでケアがされることもあります。照射後の状態をチェックしたうえでスキンケアのアドバイスも行われます。また、万一施術後に何らかの肌のトラブルが生じた場合、通常は医師によりすぐに必要な処置や処方を無料で行われます。

医療レーザー脱毛のよくあるご質問

Q:医療レーザー脱毛とエステの脱毛の違いは何でしょうか?

A:永久脱毛は医療行為です。厚生労働省・医事課より「永久脱毛を業として行った場合は、医師法第17条の医業に該当し、医師以外の者が行えば医師法違反となる」との回答が出されており、医療機関以外では永久脱毛行為は禁止されています。その為、エステで「永久脱毛」を行う事は法律上出来ません。エステサロンで唯一出来る脱毛行為は「発毛を遅らせる行為」のみであり、はっきり言って自宅で毛抜きを使って出来る処理と大差のない結果しかありません。

Q:医療レーザー脱毛は何回くらいの通院で終了しますか?

A:部位や毛量によって個人差がありますが、毛周期に合わせて1か月半~2か月おきに約6回の通院が必要です。

Q:医療レーザー脱毛ができない部位はありますか?

A:基本的に毛が生えている部分(ほぼ全身)の脱毛が可能です。

Q:医療レーザー脱毛に要する時間はどのくらいですか?

A:医療レーザー脱毛では、短時間で広範囲の脱毛が可脳です。範囲によって治療時間が多少異なりますが、両ワキ2~3分、両下腿30~40分程で終了します。

Q:冷却ジェルやローションなどの付属品を買わされますか?

A:エステなどでは付属品の購入をすすめられますが、医療機関では一般的には脱毛料金以外にかかるお料金は一切ありません。脱毛後のアフターケアも通常は無料です。

Q:医療レーザー脱毛の後に注意することはありますか?

A:照射直後は熱いお湯での入浴は控えてください。タオル等で照射部位を強く洗うなどの行為は1週間避けてください。 また脱毛治療期間中は照射部位が日焼けをしないよう紫外線予防を行ってください。

Q:脱毛期間中は、毛の自己処理はどうすればいいですか?

A:レーザー脱毛の期間中の自己処理は剃毛(毛をそること)だけにしてください。毛抜きなどで毛を抜いてしまうとレーザーの効果が弱まります。

Q:レーザー脱毛が受けられる年齢は何歳からですか?

A:基本的に、年齢は何歳からでも脱毛できます。ただし、思春期より前に医療レーザー脱毛を受けて、脱毛されても、二次性徴で再び毛が濃くなる可能性がありますので、15歳以下の方の脱毛はおすすめできません。

Q:レーザー脱毛でうぶ毛も脱毛できますか?

A:太い毛に比べるとうぶ毛は脱毛効果が落ちるため、うぶ毛の場合は、脱毛回数が多く必要な場合があります。

Q:妊娠中は医療レーザー脱毛を受けられますか?

A:医療レーザー脱毛を妊娠中に受けても特に問題はないと考えられますが、胎児にどのような影響があるかはっきりした統計がありません。母体へのストレスと最大限の安全性を考慮し、妊娠中の方への医療レーザー脱毛は一般的にはあまり行われていません。

Q:アトピー体質ですが、医療レーザー脱毛は受けられますか?

A:炎症が強く出ている部位や色素沈着が強い部位を除けば、全く問題なく受けられます。特にアトピー性皮膚炎の場合は、自己処理をすると肌を傷めてしまうのでレーザー脱毛は特におすすめします。

Q:日焼けしているのですが、医療レーザー脱毛は受けられますか?

A:アレキサンドライトレーザーは黒いものに反応しますので、極端に日焼けした肌にレーザーを照射すると、肌にレーザーが反応して火傷を起こすことがあります。従って、アレキサンドライトレーザーでの施術を希望される場合は日焼けがある程度戻るまで脱毛治療は待つことをおすすめします。 一方ダイオードレーザーの場合は日焼けした状態でも照射が可能です。

Q:生理中に医療レーザー脱毛を受けられますか?

A:一般的には問題なく脱毛できます。ただし、Iライン・Oラインの脱毛は、生理期間中の脱毛は行えない場合があります。

Q:男性も医療レーザー脱毛を受けられますか?

A:もちろんできます。男性にはひげ(髭)脱毛が人気です。その他にも手、腕、胸、膝下などを脱毛される方が多いです。

Q:レーザーはしみの原因になると言われたことがありますが、本当ですか?

A:レーザー照射の原因で直接しみができることはないです。ただし、レーザー照射後は、肌がダメージを受けやすい状態なので、紫外線を浴びるといつもよりしみが出来やすくなります。顔に限らずレーザー脱毛を行った後は紫外線対策をしっかり行ってください。

Q:医療レーザー脱毛で、わきの黒ずみも治りますか?

A:レーザーには黒ずみを直接治す効果はありません。ただ、わきの黒ずみの原因が、自己処理によるものであった場合には、脱毛を受けることで自己処理による肌への負担がなくなることで改善される可能性はあります。

Q:わきの脱毛で「わきが」は治りますか?

A:わきがの臭いの原因は、わきのアポクリン汗腺・エクリン感染と皮膚の細菌によるものです。 わきの脱毛でわきの毛がなくなることで、皮膚の細菌の繁殖を抑えることができます。このため、わきの脱毛で「わきが」が治るということはありませんが、改善はします。

まとめ

この記事では、医療レーザー脱毛の概要から、その効果、種類、特徴、注意点に至るまで、詳細にわたって解説しました。医療脱毛は、一般的なエステ脱毛とは異なり、高い脱毛効果を持つ医療行為であり、適切な施術を受けることで永久脱毛が可能になります。その安全性も高く、万が一のトラブルが発生した場合には、医師による専門的な対応が期待できます。しかし、医療脱毛の効果は医療機関の質や使用するレーザーによって異なるため、クリニック選びは非常に重要です。事前にクリニックに電話によるカウンセリング等を受け、疑問点や不安を直接聞いてみることを推奨します。また、施術前には自分の肌の状態や毛質を正確に理解し、医師と共に最適な脱毛プランを立てることも大切です。医療脱毛は、適切な施術を受ければ、効果的で安全な脱毛方法となり得るのです。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、自然な美容整形を得意としている。

【関連項目】

エステ脱毛の超営利主義、今も昔もかわらず

医療脱毛VSエステ脱毛:あなたに合った脱毛方法の選定ガイド

エステ脱毛の実態とサロンの選び方

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