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2024/01/09

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赤ら顔の原因と治療法

赤ら顔

冷たい外気から暖かな室内への移動時に顔の赤みが増す赤ら顔。この現象は、体が気温の上昇に適応しようとする過程で血管を拡張させるために起こります。この血管の拡張によって顔への血流が増加し、肌が赤く見えるようになるのです。男性でも女性でも赤ら顔の方々は、このような温度変化に対して特に敏感で、血管の反応が一般的な人よりも顕著に現れる傾向にあります。しかし、赤ら顔がなぜ起こるのか、そのメカニズムは一体どのようなものなのでしょうか?そして、私たちが日常生活で取り入れられる予防策や、美容外科などの医療機関で受けられる最新の治療法・消し方にはどのようなものがあるのか。この記事では、赤ら顔の原因とその対策方法、医療機関での治療方法について、詳しく解説していきます。

赤ら顔の主な原因

赤ら顔の原因は複数あり、それぞれの原因には異なる程度の科学的エビデンス(医学的証拠)が存在します。以下に、エビデンスに基づく主要な男女の赤ら顔の要因を挙げます。

■遺伝的要因(生まれつき)

赤ら顔や酒さ(酒さ(ロゼアセア))は家族内で発生する傾向があることが報告されており、遺伝的要因が関与している可能性があります。いわば、「生まれるつき」であり、人の顔や体の特長の一つと言えます。一方、特定の遺伝子が直接的な原因と断定されているわけではありませんが、いくつかの研究でHLA遺伝子、Cathelicidin遺伝子、GLT1遺伝子と呼ばれる遺伝子の関連が示唆されています。現在では特定の遺伝子変異や遺伝的傾向が、皮膚の反応性や炎症に影響を与えることが考えられています。

■血管の過剰反応

皮膚の血管は、温度調節や感情の表現などのために拡張と収縮を繰り返します。赤ら顔の人では、これらの反応が過剰になりやすく、環境の変化や感情の変化によって顔が赤くなりやすい状態になります。従って、起床直後は自宅という同じ環境で感情の変化もないため、赤ら顔が目立たない場合が多いです。「朝は白いのに」と悩む赤ら顔のかたは多くいます。赤ら顔の方々は、温度変化、感情の変化、ストレス(詳細は後述)などによって血管が拡張しやすい傾向にあると言われています。赤ら顔という程でもないが、顔が赤くなりやす人は、この血管の反応性が敏感によるものです。このように血管の過剰反応が、顔の赤みを引き起こす主要な要因の一つとされています。

■炎症反応

赤ら顔の中でも特に病的症状が強い酒さ(ロゼアセア)では炎症反応が赤ら顔の一因とされています。炎症性サイトカインや皮膚の免疫応答が関与していることが示されています。

■にきび

にきびの皮膚の炎症反応の一つですが、にきびの悪化や寛解を繰り返しているうちに頬を中心顔の毛細血管が発達してしまうことがあります。この影響でニキビが治った後も赤ら顔が続くこともあります。

■紫外線の影響

長期的な紫外線露出は皮膚の老化を促進し、赤ら顔の要因となることが知られています。紫外線は皮膚のコラーゲンを破壊し、血管の構造を損なうことで、赤みや炎症を引き起こす可能性があります。

■食生活とライフスタイル

辛い食べ物、アルコール(詳細は後述)、カフェインなどは赤ら顔を悪化させることが報告されています。これらの物質は血管を拡張させる効果があり、顔の赤みを引き起こす可能性があります。

赤ら顔の原因はストレス?

赤ら顔の原因に悩む

ストレスが赤ら顔や酒さ(ロゼアセア)の症状に関与しているというエビデンスはあります。ストレスは皮膚状態に多方面から影響を与えることが知られており、以下のような機序を通じて赤ら顔の原因となる可能性があります。

■血管の反応性が敏感に

ストレスや感情の変化が体内でアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンを放出させ、自律神経系を刺激し、血管の拡張を引き起こすことがあります。これにより、顔の赤みやほてりが生じやすくなるとされています。

■炎症反応の増加

ストレスは免疫システムに影響を与え、ホルモンやサイトカインの放出により炎症反応を増加させることがあります。炎症は赤ら顔や酒さ(ロゼアセア)の重要な要因の一つです。

■皮膚のバリア機能の低下

長期的なストレスは保湿機能を低下させたり、修復過程に影響を与えたりすることで、皮膚のバリア機能を低下させ、外部刺激に対する感受性を高めることがあります。

■行動の変化

ストレスは不健康な生活習慣(例:不規則な睡眠、不健康な食生活、アルコールやタバコの過剰摂取)を引き起こすことがあり、これらは肌の健康に悪影響を及ぼします。

赤ら顔の原因は肝臓?

赤ら顔と肝機能の悪化との関連は、噂や俗説で言われることがありますが、直接的な因果関係を示す明確な科学的エビデンス(医学的は証拠)2024年に筆者が広汎に調べた限りありません。しかし、肝機能の悪化が赤ら顔に間接的に関係している可能性は下記のいくつかの点で考えられます。注意点としてはこの関連は仮説的なものであり、個々の症状や健康状態によって異なる可能性があります。

■肝臓の解毒機能の低下

肝臓は体内の毒素や廃棄物を処理し、排出する重要な役割を持っています。肝機能が低下すると、これらの物質が体内に蓄積し、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。体内に毒素が蓄積すると、炎症反応が促進され、皮膚に赤みや炎症が現れやすくなり、赤ら顔になる可能性があります。

■ホルモンバランスの乱れ

肝臓はホルモンの代謝にも関与しており、特に性ホルモンのバランスを調整しています。肝機能の低下によりホルモンバランスが乱れると、皮膚の状態に影響を及ぼす可能性があります。特に、ホルモンの変動は皮膚の油分の分泌や血管の反応性に影響を与えることが知られています。

■アルコール関連の肝障害

アルコールの過剰摂取は肝臓に負担をかけ、慢性的な肝障害を引き起こす可能性があります。アルコール性の肝障害は肌の状態にも悪影響を及ぼし、赤ら顔を引き起こすまたは悪化させる可能性があります。また、アルコールは血管を拡張させる作用があり、これが赤ら顔の直接的な一因となることがあります(詳細後述)。

■栄養吸収の問題

肝機能の低下は、脂肪や脂溶性ビタミンの代謝に影響を及ぼし、栄養素の吸収が不十分になる可能性があります。栄養不足は皮膚の健康に直接的な影響を及ぼし、赤ら顔の原因となる炎症や敏感肌を引き起こす可能性があります。

赤ら顔は酒の飲み過ぎ?

赤ら顔の原因はお酒?

慢性的にアルコールを過剰に摂取する人は、アルコールを摂取していない時でも赤ら顔の傾向があるとされています。これにはいくつかのエビデンス(医学的根拠)があります。

■血管の拡張

アルコールは血管を拡張させる作用があります。慢性的な過剰摂取により、顔の血管が常に拡張した状態になりやすく、これが赤ら顔の一因となり得ます。

■皮膚の損傷

長期間のアルコール過剰摂取は皮膚の健康を損ない、特に顔の皮膚は薄く敏感なため、赤みや炎症が生じやすくなります。また、アルコールは栄養吸収を妨げる可能性があり、肌の健康を維持するために必要なビタミンやミネラルが不足することも赤ら顔につながる可能性があります。

■酒さ(ロゼアセア)の悪化

アルコール摂取は酒さ(ロゼアセア)という状態を悪化させることが知られています。酒さは顔の赤みや炎症を引き起こす慢性的な皮膚疾患です。アルコールはこの症状を引き起こすか、既存の症状を悪化させる可能性があります。

■アルコール性顔面紅潮

一部の人々は、アルコールを分解する過程で発生する物質に対して強い反応を示し、これが顔面の紅潮を引き起こします。慢性的な摂取により、この反応が常態化する可能性があります。

赤ら顔のスキンケアとセルフケア

一般的な赤ら顔(酒さを除く)の治療方法は、赤ら顔の原因となる要因に基づいて異なりますが、以下は赤ら顔に対処するための一般的なスキンケア・セルフケアと消す方法のアプローチです。

■スキンケアと保湿、温水での洗顔

アルコールや香料など刺激の強い成分を避け、肌に優しい敏感肌用の製品を選びます。肌を適切に保湿することで、バリア機能を強化し、外部刺激による赤みを防ぎます。また、熱い水ではなく、温水を使用して肌を刺激しないようにします。

■温度変化の管理

急激な温度変化は赤ら顔の症状を悪化させますので、急激な温度変化を避け、なるべく温度と湿度が一定の環境を保つようにします。

■紫外線対策

適切な日焼け止めを使用し、帽子や日傘で直射日光を避けることで、紫外線による肌のダメージと赤みを防ぎます。

■食生活の見直し

辛い食べ物、カフェイン、アルコールなど、赤ら顔を悪化させる可能性のある食品の摂取を控えます。

■ストレスの管理

ストレスは肌の炎症を悪化させることがあります。これについては臨床研究、心理学的研究、生物学的研究など、多岐にわたる分野からエビデンス(医学的根拠)が得られています。ストレスが赤ら顔に与える影響は個人差が大きく、またストレスが直接的な原因であるかどうかは個人差が大きいですが、ストレス管理が赤ら顔の症状を軽減する助けになることは多くの研究で示唆されています。趣味、適切な睡眠、リラクゼーション技法などでストレスを管理することが重要です。

赤ら顔の治療法・消す方法

■フォトシルクプラス

フォトシルクプラス治療光

フォトシルクプラスの照射は赤ら顔の第一選択の治療方法です。即効性もありますが、1回の治療でなく、通常は回を重ねるごとでより効果が現れます。

■レーザー治療

細かい血管が浮き出ているような赤ら顔(毛細血管拡張症)には、レーザー治療が効果的な場合があります。

■外用薬・市販薬

抗炎症クリーム、抗ヒスタミンクリーム、抗生物質の外用薬や市販薬が有効な時もありますが、多くの場合は効果が弱く、効果も一時的です。効果が確実なフォトシルクプラスやレーザー治療をおすすめします。

フォトシルクプラスが赤ら顔によく効く理由

フォトシルクプラスを用いた治療は、赤ら顔、にきび肌の赤み、毛細血管拡張症、酒さ(ロゼアセア)など、さまざまな原因による肌の赤みに対して効果的で、赤ら顔の第一選択の治療法です。フォトシルクプラスが赤ら顔やにきびの顔の赤みを抑える効果を持つのは、IPL(Intense Pulsed Light)技術が赤みの原因となる血管に直接作用するためです。肌の赤みは、拡張した毛細血管や炎症によるものが多いですが、IPLはこれらの問題に対処するのに効果的な方法を提供します。以下はその原理です。

■光エネルギーの選択性吸収

フォトシルクプラスから放出されるIPLの光は、肌の特定の深さに浸透し、血管内のヘモグロビンが特定の波長の光を吸収します。特にフォトシルクプラスでは、赤みを引き起こしている血管をターゲットにする特定の波長を選択して使用します。

■熱による血管の凝固

ヘモグロビンがIPLの光エネルギーを吸収すると、それが熱に変換され、この熱が毛細血管の壁を温めて凝固させます。凝固された血管は、その後代謝で分解され、徐々に消失します。

■炎症の減少

フォトシルクプラス治療によって血管が凝固されると、肌の赤みを引き起こす炎症物質が運ばれる血流が減少します。これにより、炎症が減り、肌の赤みも徐々に改善されます。

■肌質の全体的な改善

IPL治療は、肌のコラーゲン生成を促進する効果もあります。治療を重ねることで肌の質感が改善され、より均一な肌色となり、赤みが目立たなくなります。

まとめ

赤ら顔はしばしば暖かい環境への移動が引き金となり、皮膚の血管が拡張することで症状が顕著に現れます。加えて、暖房による空気の乾燥は肌の乾燥を促進し、これが肌のバリア機能の低下を招き、赤ら顔の症状をさらに悪化させる可能性があるのです。このような不快な状況を回避するためには、急激な温度変化を避け、適切な保湿を心がけ、室内の温度と湿度を適度に保つことが効果的です。それでもなお症状が改善しない場合や、ご自身の肌の状態に不安を感じたら、迷わず医療の専門家に相談することが肝心です。特にフォトシルクプラスなどのIPL治療は、赤ら顔やニキビ肌のあかみ、毛細血管拡張症、酒さ(ロゼアセア)といった様々な原因による肌の赤みに対して高い効果を示すことが知られています。ただし、個々の赤ら顔の原因や状態によっては、他の治療法が推奨される場合もあります。最適な治療方法を見つけるためには、経験豊富な専門医と十分に話し合い、あなたの肌の状態、期待される治療結果、そして潜在的なリスクについて十分に理解し、共に最善の治療計画を立てていくことが重要です。経験豊富な医師ならあなたの具体的な状況に基づいて、最適な治療法を提案し、赤ら顔を改善するためのサポートをします。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。また、赤ら顔、そばかす、シミ、にきび、ニキビ跡に対しての肌治療も積極的にさまざまな治療機器を導入し、多角的に治療を行っている。

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