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スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術についてNULL

2023/11/15

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スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術について

美容外科の分野では常に新しい技術が求められています。フェイスリフト手術も例外ではありません。2016年から、筆者は伝統的なフェイスリフトにスプリングスレッドを併用することで、患者さんのさらなる満足を追求し続けています。この革新的な手法により、従来の手術の限界を超えた結果が期待できるのです。

 

伝統的なフェイスリフト手術とは

伝統的なフェイスリフト手術は、皮膚の切除とSMAS筋膜の処理に重点を置いています。SMAS筋膜(Superficial Musculoaponeurotic System)とは、皮膚と筋肉の間にある薄い組織の層です。この筋膜の引き上げがフェイスリフト手術において非常に重要とされています。伝統的なフェイスリフト手術の手術時間は1.5~4時間程度で、皮下の剥離範囲が限定的なので、手術後の腫れは比較的少ないの長所と言えます。一方、フェイスラインはしっかり上がりますが、いわゆるMalar fat padと言われる頬の脂肪の挙上が不十分となり、鼻唇溝への効果が弱いとされています。Malar Fat Padとは頬のボリュームを司る脂肪組織で、頬の高い位置に存在する脂肪の塊です。Malar Fat Padは特に若々しさの象徴とされております。年齢とともにこの脂肪の位置が下がることで、顔のたるみや深い鼻唇溝が形成される原因となります。

Malar Fat Pad

※上記写真の黄色枠部分がMalar Fat Pad。伝統的なフェイスリフト手術ではこの領域の効果が弱い。

根治的なフェイスリフト手術とは

伝統的なフェイスリフト手術の弱点を克服した根治的なフェイスリフト手術というのがあります。伝統的なフェイスリフト手術と同様に皮膚切除とSMASの引き上げを行いますが、Retaining ligament と言われる靭帯も剥離したうえで、牽引します。Retaining ligamentとは顔の筋肉や皮膚を骨に固定している靭帯の一種で、この靭帯まで剥離することで、Malar fat padも引き上げることが可能となります。根治的なフェイスリフト手術は、Malar fat pad(頬の脂肪)の挙上がしっかり上がり、鼻唇溝の挙上効果も高く、フェイスラインもしっかり上がります。一方、Retaining ligamentは顔の中央近くにあるため、広範な剥離が必要となり、手術時間も6~12時間と長時間となります。また、手術後のダウンタイムは各段に長くなります。通常は術後大きな腫れが約1か月以上となります。また手術時間が非常に長いため手術代金もかなり高額となります。

retaining ligament

 

※上記イラストのようにRetaining ligamentは多数あり、これを根治的なフェイスリフトは剥離する必要がある

元神式フェイスリフト手術:短所を克服し長所を融合

元神式フェイスリフト手術では、糸リフトで使用されているスプリングスレッドを利用します。スプリングスレッドとは、フランスのファースト・サージコンセプト社によって製造され、2007年から使用されている非吸収性の糸リフトによるリフトアップ専用糸です。この糸の最大の特徴は、4方向に突起があり、他の糸リフト用の糸よりも強力な固定力とリフトアップ力を持っている点です。非吸収性であるため、効果の持続性にも優れています。

元神式フェイスリフト手術では、スプリングスレッドを併用し、伝統的なフェイスリフトでは難しかったMalar fat padの挙上を実現しています。この方法により、根治的なフェイスリフト手術と同様の効果が実現できる上、手術時間やダウンタイムは伝統的な方法と変わらないという画期的な利点があります。しかも根治的手術と比較して手術費用もリーズナブルです。

元神式フェイスリフトの安全性と効果

2011年8月から約200人の患者にスプリングスレッドを使用してきた経験を持つ筆者は、その安全性と高い満足度を誇っています。切開によるフェイスリフト手術で満足できなかった方も、元神式フェイスリフト手術を受けることで、期待以上の効果を得ることができるでしょう。

元神式フェイスリフトの症例写真

フェイスリフト手術前

↑元神式フェイスリフト治療前

フェイスリフト手術後

↑元神式フェイスリフト治療後1年。

まとめ

元神式フェイスリフト手術は、伝統的かつ根治的なフェイスリフトの良い面を併せ持ち、リスクやダウンタイムを最小限に抑えつつ、最大の効果を求める方に最適な選択です。この記事が、スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術に関心のある方々への貴重な情報源となり、より多くの方への正しい知識の普及に寄与することを願っています。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。

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