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アビクリアは効果がある?ニキビ・皮脂腺治療レーザーの実態
更新日:2025/04/21
公開日:2025/04/21

最近、新しいニキビ治療用レーザー「アビクリア (AviClear)」が登場しました。アビクリアはアメリカFDAにも承認された新しい皮脂腺破壊レーザーですが、実際どの程度効果があるのでしょうか? 本記事ではアビクリアとは何か、その仕組みや効果を分かりやすく解説します。また、従来から日本で実績のある「アグネス (AGNES)」(旧称:小林メソッド)との比較を通し、ニキビ・皮脂腺治療レーザーの実態に迫ります。ニキビ治療を検討中の方はぜひ参考にしてください。
アビクリアとは何か?
アビクリアは米国発の新しいニキビ治療レーザー機器です。FDA(米国食品医薬品局)に認可されたニキビ治療用エネルギーデバイスであり、2022年にFDA承認されています。米国では難治性ニキビの根本治療といえば内服薬(日本未承認のイソトレチノインなど)しかありませんでしたが、アビクリアはレーザーで皮脂腺にアプローチする治療法として登場しました。アメリカやカナダで実際に使用が始まり、日本でも皮膚科学会で効果が報告されるなど注目を集めています。
アビクリアの仕組み
アビクリアは波長1,726nmの特殊なレーザーを肌に照射し、ニキビの原因となる皮脂腺にエネルギーを選択的に届けます。このレーザー光は皮脂に吸収されやすいため、毛穴の奥にある皮脂腺細胞を熱によって破壊し、過剰な皮脂の分泌を抑制します。その結果、肌を根本から「ニキビができにくい状態」へ改善できるのです。簡単にいえば、「レーザーで皮脂腺をおとなしくさせる(必要に応じて破壊する)ことでニキビを治療する」方法なのです。
アビクリアの特徴と効果
アビクリアの主な特徴をまとめると次のとおりです。
■アビクリアのFDA承認の安心感
ニキビレーザー治療機器としてFDAに承認された安全性の高い治療法です。
■アビクリアの皮脂腺を直接ターゲット
従来の外用薬や内服薬とは異なり、レーザーが皮脂腺に直接作用して皮脂の過剰分泌を抑えます。オイリー肌の体質改善にもつながります。
■高い有効性
海外の臨床試験では約91%の患者が効果を実感し、80%以上の患者でニキビ病変が半数以上減少するなど優れた結果が報告されています。3回の短い施術(各30分)で改善が得られ、施術半年後にもニキビが明らかに減ったとのデータもあります。
■ダウンタイムほぼ無し
照射時には冷却機能が作動し痛みを軽減するとともに、肌表面への余計なダメージを防ぎます。そのため施術後の赤み・腫れは最小限で、施術当日から普段通り学校や仕事に復帰可能です。痛みも「輪ゴムではじかれる程度」と言われ、必要に応じて表面麻酔も併用できるので安心です。
■薬に頼らない治療
アビクリアは物理的エネルギーによる治療のため、従来必要だった強力な内服薬(例えばイソトレチノイン)の服用を避けられます。その分、副作用リスクが低く長期的にも安全です。10代の思春期ニキビから大人ニキビまで幅広いケースに適応できます。
以上のように、アビクリアは「皮脂腺を破壊してニキビを治すレーザー」として登場した治療法です。アグネスが導入できない米国においてはそれなりに評価され、日本でも2023年頃から一部クリニックで導入が始まりました。非侵襲的(肌を切ったり刺したりしない)である点も魅力で、繰り返すニキビに悩むオイリー肌の方や、強い薬に抵抗がある方に新たな選択肢を提供しています。
参照元:https://eskraplasticsurgery.com/aviclear/
アグネス(小林メソッド)とは?
一方、アグネス(AGNES)は日本で確立されたニキビ治療の定番施術です。元々「小林メソッド」と呼ばれていた治療法で、その名のとおり考案者は皮膚科医の小林医師。小林医師は2003年にこの治療法を学会発表し、高い評価を得ました。小林医師自身は既に逝去されていますが、開発された手法は専用機器「アグネス」として引き継がれ、現在も広く用いられています。
アグネスの仕組み
アグネスは極細の針(マイクロニードル)と高周波(RF)エネルギーを用いてニキビの元を断つ治療です。具体的には、髪の毛より細い絶縁針をニキビや毛穴の中にそっと刺し込み、針の先端から高周波の熱エネルギーを一点集中で照射します。これにより、毛穴内部の皮脂腺や炎症を起こしたニキビ組織を直接破壊します。針は先端以外が絶縁コーティングされているため、表皮にはダメージを与えずに真皮内の皮脂腺だけを焼灼できるのがポイントです。要するに、「針を刺して電気の力で皮脂腺そのものを焼き切る」というアプローチです。
アグネスの効果と特徴
アグネス最大の利点は、ニキビの再発を根本から防げることです。原因となる皮脂腺そのものを選択的に破壊するため、一度治療した毛穴からはニキビが出来にくくなります。特に繰り返しできる頑固なニキビ(いわゆるしこりニキビや嚢胞性ニキビ)に対して非常に有効で、「ここぞ」というポイントを狙い撃ちで治療できるのが強みです。施術時は局所麻酔のクリームや注射を使うため痛みは最小限で、処置後も小さなかさぶたや軽い赤みが出る程度とダウンタイムは短いです。早ければ翌日からお化粧も可能なケースが多く、日常生活への支障はほぼありません。
日本ではアグネスが導入されてから10年以上が経ち、多くのクリニックでニキビ治療の主力として活用されています。医師の間でもその効果は折り紙付きで、「ニキビ治療において最も効果がある施術の一つ」として確固たる地位を築いています。実際、筆者はアグネス治療を1万人以上に行っており、アグネスは豊富なエビデンスと経験に支えられた信頼性の高い治療といえます。

アビクリアとアグネスの違い
同じ「皮脂腺を標的としたニキビ治療レーザー」でも、アビクリアとアグネスにはアプローチや適した症例に違いがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
治療アプローチ
アビクリアは肌の上からレーザー光を当てて内部の皮脂腺にダメージを与える治療です。一方、アグネスは極細針を毛穴に直接刺して皮脂腺を破壊する治療です。簡単に言えば、アビクリアは「外から光で焼く」、アグネスは「中に針を入れて焼く」イメージです。
効果の現れ方 アグネスは狙った皮脂腺をその場で破壊するため、特定の部位のニキビ再発をピンポイントで防ぐ即効性があります。一度の施術で効果を実感できることも多いです。アビクリアは顔全体など広範囲の皮脂腺活動を穏やかに抑制するので、効果は徐々に現れ、時間とともに改善が進む傾向があります。複数回の施術を経て数ヶ月後に皮脂分泌が落ち着き、肌質が改善していくイメージです。
必要な施術回数
アビクリアは通常1ヶ月おきに3回程度の照射コースで治療完了となります。対するアグネスは、同様にニキビの状態によって1ヶ月おきに3回程度の施術で終了します。アグネスは一回の治療で治療部位はのニキビは完治しますが、時間差で新たなニキビで違う部位に出現することがあるため、新たに出てきた箇所に対して追加で治療を行うことの一般的です。
ダウンタイム・痛み
アビクリアは施術中の痛みが少なく、施術後の赤みも少ないため日常生活に支障ありません。アグネスも麻酔を使用するため痛みは軽度ですが、針を刺す分アビクリアよりはわずかに痛みが強く感じるかもしれません。施術後も小さな赤みや腫れが数日残る場合があるものの、メイクで隠せる程度で済むことがほとんどです。
適応症例
アビクリアもアグネスも適応は同じで、ともに顔全体にニキビが広がっている方、皮脂分泌が多くオイリー肌体質の方に適しています。また特に、アグネスは特定の箇所に繰り返しできるニキビや、嚢胞性で深いニキビに対しても効果があります。何度も同じ場所にできるニキビなどは、その原因となる皮脂腺をピンポイントで破壊するアグネスで治療するほうが再発予防が期待できます。
実績・安心感
アビクリアは米国では臨床データがありますが、日本国内での導入は始まったばかりの新しい治療です。それに対しアグネスは長年の実績があり、先述の通り多くの症例経験から効果と安全性が確立されています。施術可能な医療機関の数もアグネスの方が多く、症例写真や体験談も豊富なため安心感では勝ります。

まとめ
アビクリアvsアグネス:どちらを選ぶべき?
結論から言えば、2025年現在の状況において、圧倒的に「アグネス」を推奨します。アビクリアは新たに登場した治療法ではありますが、日本国内での導入期間が短く、症例数や長期的な効果に関するデータが限定的です。また、アビクリアはレーザー光を皮膚表面から照射し、その熱エネルギーを皮脂腺に伝えるという間接的な作用機序であるのに対し、アグネスは極細針を介して高周波エネルギーを直接的かつピンポイントで皮脂腺に届け、確実に破壊する治療法です。そのため、皮脂腺を破壊するという目的において、理論的・実際的な確実性の両面でアグネスが明らかに優位性を持っています。
ニキビ治療を考えるとき、患者様が望むのは「現在の悩みを迅速かつ確実に解決すること」です。その観点から見ても、豊富な症例数、長年蓄積されたデータ、そして確かな治癒率を誇るアグネスに軍配が上がるのは明白です。特に、繰り返し同じ場所にできる頑固なニキビ、深部に及ぶ嚢胞性ニキビ、しこりを伴うニキビなど、通常の治療法で効果を感じにくいケースほど、皮脂腺を確実に破壊できるアグネスが圧倒的な効果を発揮します。
一方、「顔全体の皮脂量を抑えつつ、ニキビができにくい肌へゆるやかに改善したい」「針を刺すことに抵抗がある」という方には、アビクリアも検討対象となり得ます。ただし、アビクリアによる効果はあくまで穏やかでマイルドな改善にとどまり、劇的で確実な変化を望む場合にはアグネスには及びません。
いずれにしても、ニキビの症状や肌質、患者様の希望により適した選択肢は異なります。治療法を検討する際には、ぜひニキビ治療の実績豊富な医師とよく相談し、ご自身に最適な治療法を選択してください。本記事が、最新のニキビ・皮脂腺治療レーザー選びの一助となれば幸いです。悩み続けたニキビ肌に別れを告げ、健康で美しい素肌を取り戻しましょう!
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。【関連項目】
ニキビは軽症でも早めの治療を!皮膚科に行っても治らない理由とその対策
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