投稿日:2024/11/29
(最終更新日:2024/11/29)

女性の薄毛・脱毛症の種類と症状:FAGAだけではない原因

女性薄毛

(第31回「男性型薄毛のAGAに悩む女性が急増:FAGAを理解するために」からの続き)

女性の薄毛と言えば、FAGA(女性男性型脱毛症)が広く知られていますが、実はFAGA以外にもさまざまな種類の脱毛症が存在します。これらの症状は、原因や進行状況、影響する年齢層によって異なり、それぞれに適したケアや治療が必要です。今回のブログ記事では、女性特有の薄毛や脱毛症の種類を詳しく解説し、それぞれの特徴や症状について一つずつ分かりやすくご紹介していきます。正しい知識を持つことが、美しい髪を守る第一歩です。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは

FAGA(女性男性型脱毛症)は、薄毛に悩む女性の中でも最も一般的な脱毛症で、薄毛症状を抱える女性の半数以上がこれに該当すると言われています。この症状は主に生え際から頭頂部にかけて抜け毛が目立つようになり、毛髪が徐々に軟毛化(細く柔らかい毛になること)して地肌が透けて見えるようになることが特徴です。初期段階では太い毛が抜け落ち始め、その後細く弱々しい毛が抜けるようになるという進行は、男性に多く見られるAGA(男性型脱毛症)と類似しています。

しかし、男性のAGAと異なる点も多くあります。たとえば、男性では額の生え際がM字型に後退したり、頭頂部の髪がすべて抜けてしまうことがよく見られますが、女性の場合はそのような極端な進行は稀です。FAGAでは頭頂部や分け目を中心に髪の密度が低下し、髪全体がまばらになることが一般的で、完全に毛が抜け落ちてツルツルになることはありません。さらに、特定の部位ではなく全体的に進行する場合が多く、慢性休止期脱毛症など他の脱毛症との区別が難しいケースもあります。そのため、専門医による拡大鏡検査などの診断が重要です。

FAGA の女性

↑FAGA

■FAGAの症状と特徴

  • 主に頭頂部で毛髪が細くなり、密度が低下する。
  • 前頭部でも軟毛化が進行し、額の角部分が後退する場合がある。
  • 男性のAGAと異なり、頭頂部が目立つ形で進行するが、生え際が保たれることが多い。
  • 多くの場合、30代前半に初めて気づくことがある。

■FAGAの主な原因

FAGAは、加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって発症することが多く、更年期を迎える40代以降に特に多く見られます。女性ホルモンの低下により相対的に男性ホルモンの影響が強まり、これが脱毛の引き金になると考えられています。ただし、血液中の男性ホルモン値が高いわけではなく、AGAに関連するリダクターゼ酵素が特に多いわけでもありません。この点がFAGAの治療を複雑にする要因の一つです。また、20代や10代で発症するケースもあり、これらの若年層で見られる場合は遺伝的な要因が関与している可能性があります。

FAGAの発症リスクには遺伝も影響しており、薄毛の家族歴がある場合は特に注意が必要です。男性ホルモンレセプター遺伝子がX染色体上に存在するため、男性型脱毛症の遺伝に関する仕組みはある程度解明されていますが、女性のFAGAにおける遺伝的な影響については未だ不明な点が多いです。一部の研究では、男性ホルモン遺伝子の周辺にある多遺伝子的・多因子的な要素が影響している可能性が示唆されています。

FAGA(女性男性型脱毛症)の 進行度を示すルードヴィヒ分類

↑FAGA(女性男性型脱毛症)の 進行度を示すルードヴィヒ分類

慢性休止期脱毛症とは

慢性休止期脱毛症は、女性特有の脱毛症の一つで、頭部全体の毛髪が均一に薄くなるのが特徴です。FAGA(女性男性型脱毛症)とは異なり、毛髪の軟毛化は見られず、長く硬い毛が抜ける点が大きな違いです。この脱毛症は、髪の毛の自然なサイクルに乱れによると考えられており、本来であれば毛髪の約10%が休止期(毛髪の成長が止まる段階)にあるべきところが、この割合が20%程度に増加することで発症します。

「専門医が徹底解説!女性の薄毛解消読本」(元神賢太著 / 幻冬舎)

慢性休止期脱毛症の症状と特徴

慢性休止期脱毛症は、抜け毛の増加を初期症状とし、頭髪全体のボリューム感が減少し、地肌が透けて見えるようになることが多いです。以下のような特徴的な症状が見られます。

  • 抜ける毛の種類:短い軟毛ではなく、長く硬い毛が抜ける。
  • 脱毛の範囲:特定の部位ではなく、頭部全体で脱毛が進行する。
  • 毛髪の状態:生え際の後退や毛髪の軟毛化は通常見られない。
  • 抜け毛の質:易抜毛性(髪が抜けやすくなる状態)や切れ毛の増加はほとんど見られない。

慢性休止期脱毛症の原因

慢性休止期脱毛症には、特定の明確な原因が解明されていません。ただし、以下のような要因が誘因となることが指摘されています:

  • 精神的ストレスや疲労:日常生活での強いストレスや過労が、毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼすことがあります。
  • 過度のダイエット:急激な体重減少や栄養不足が、髪の健康を損なう原因となります。
  • 加齢:年齢を重ねることで、毛髪の成長周期が乱れることがあります。
  • 甲状腺疾患:甲状腺機能の異常は、全身の代謝に影響を与え、脱毛の原因となることがあります。
  • 貧血:鉄分不足が毛髪に栄養を供給する能力を低下させる可能性があります。
  • 亜鉛欠乏:髪の健康維持に欠かせない亜鉛の不足も一因とされます。
  • 薬の副作用:特定の薬剤が毛髪の成長サイクルに影響を与えることがあります。

びまん性脱毛症とは

びまん性脱毛症は、頭髪全体の密度が徐々に低下し、薄毛が広がる脱毛症の一種です。慢性に経過するのが特徴であり、髪のボリューム感が少しずつ減少していくのが一般的です。この脱毛症は、多くの原因や要因によって引き起こされるため、単一の病態を指すわけではありません。たとえば、先にご説明したFAGA(女性男性型脱毛症)や慢性休止期脱毛症のほか、加齢による自然な脱毛症、さらには若年層に見られる明らかな軟毛化を伴わない脱毛症なども、広義のびまん性脱毛症に分類されます。

びまん性脱毛症の症状と特徴

びまん性脱毛症の症状には、以下のような特徴があります:

  • 髪の密度の低下(疎毛化):頭部全体で髪の量が減り、薄毛が目立つようになる。
  • 慢性的な進行:急激に髪が抜けるのではなく、長期間にわたり徐々に症状が進行する。
  • 地肌の露出:髪の密度が減少することで、特に分け目や頭頂部で地肌が透けて見えることがある。

びまん性脱毛症の原因

びまん性脱毛症は、多岐にわたる要因が影響して発症します。主な原因として以下が挙げられます:

  • FAGA(女性男性型脱毛症):頭頂部や分け目を中心に髪の密度が低下し、軟毛化が進行する脱毛症。
  • 慢性休止期脱毛症:休止期に入る毛髪が増えることで、頭髪全体が薄くなる脱毛症。
  • 加齢変化:加齢に伴い、毛髪の成長サイクルが短くなり、髪が細くなることで生じる脱毛症。
  • 先天的要因(生まれつき):遺伝的な体質により、髪の密度がもともと少ない場合や、若年期から薄毛が進行するケース。

円形脱毛症とは

円形脱毛症は、成長期の毛根部で強い炎症が発生し、その影響で毛母細胞が一時的に死滅することで発症します。ただし、毛包再生の鍵となる「バルジ領域」の幹細胞は損傷を受けないため、炎症が収まると毛母細胞が再生し、自然回復する可能性が高い点が特徴です。この脱毛症にはいくつかのタイプがあり、症状の現れ方や進行具合には個人差があります。

もっとも一般的な「単発型」は、俗にいう「10円ハゲ」と呼ばれるもので、円形や楕円形の脱毛斑が1つ発生する状態です。一方、複数の脱毛斑ができる「多発型」、それらがつながり頭部全体に広がる「全頭型」、さらに全身の体毛が抜ける「汎発型」と進行する場合もあります。円形脱毛症は他の脱毛症と比較して進行が速く、発症部位の毛が一気に抜け落ちるのが特徴です。

女性薄毛の相談はこちらから

円形脱毛症

↑円形脱毛症

円形脱毛症の症状と特徴

円形脱毛症の主な症状には以下のような特徴があります:

  • 脱毛斑の形状:脱毛部位は円形または楕円形で、境界が明瞭。
  • 毛根の状態:抜けた毛の毛根が細く尖った形状(コルクスクリュー状)をしている。
  • 周囲の毛の易脱毛性:脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると、簡単に抜けるが痛みはほとんどない。

円形脱毛症の年齢分布と発症傾向

円形脱毛症は、若い世代に発症しやすいのも特徴です。患者の約80%が30歳以下で発症し、特に15歳以下での発症が全体の4分の1を占めます。子供や若者が発症しやすい一方で、全世代で見られる疾患であるため、幅広い年齢層に注意が必要です。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の発症は、自己免疫反応が深く関与しているとされています。毛包に由来する自己抗原をターゲットに、免疫系が誤って攻撃を行うことで炎症が引き起こされます。これには、精神的ストレス、薬剤アレルギー、ウイルス感染、頭皮疾患などが引き金となる場合があります。ただし、幼児期の発症例も多く、単純にストレスや外的要因だけで説明できないケースも少なくありません。

また、アトピー体質の人に起こりやすいことが知られており、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症には密接な関連があると考えられています。遺伝的要因も関与している可能性が指摘されていますが、原因不明のケースも多く、発症のメカニズムは完全には解明されていません。

分娩後脱毛症とは

分娩後脱毛症は、出産後23カ月以内に発生する一時的な脱毛症で、慢性休止期脱毛症と似た症状を伴います。妊娠後期には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が増加し、この影響で髪の成長期が長く維持され、通常であれば退行期に移行するはずの毛が成長を続けます。しかし、出産後にはエストロゲンの分泌量が急激に減少し、それに伴いヘアサイクルも一気に休止期に移行します。この結果、成長期にあった大量の毛髪が一斉に休止期に入り、短期間で抜け毛が増加する現象が起こるのです。

もともと抜けるはずだった髪が妊娠中に抜けずに維持されていたため、出産後にまとまって抜けることで、見た目には髪の密度が減り、薄毛が目立つようになります。特に、抜け毛が増えるだけでなく、頭髪全体のボリュームが減少し、地肌が透けて見えることも多いです。さらに、前頭部の生え際が後退する場合もあります。

分娩後脱毛症の症状と特徴

分娩後脱毛症では、以下のような症状が見られます:

  • 抜け毛の急増:出産後、短期間で抜け毛の量が急激に増える。
  • 硬毛が抜ける:硬くしっかりした成長期の毛が大量に抜ける。
  • 頭髪全体の密度減少:髪のボリュームが減り、地肌が透けて見えることがある。
  • 一時的な症状:通常は分娩後6カ月ほどでヘアサイクルが正常に戻る。

このような脱毛症状は出産後の女性の多くが経験するもので、一時的な現象であるため、ほとんどの場合で自然に回復します。

分娩後脱毛症の原因と類似例

分娩後脱毛症は、妊娠中のホルモンバランスの変化と出産後の急激なホルモン低下が主な原因です。この現象は、ピル(経口避妊薬)の服用を中止した女性にも見られることがあります。ピルにはエストロゲンが含まれており、服用をやめるとホルモンバランスが崩れ、一時的に抜け毛が増加することがあります。これも分娩後脱毛症と同じく一過性のものであり、数カ月で自然に回復するため過度な心配は不要です。

脂漏性脱毛症とは

脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂腺が炎症を起こす「脂漏性皮膚炎」が原因となり発生する脱毛症の一種です。この症状は、頭皮の湿疹や強いかゆみ、さらには痛みを伴うことがあり、ふけが大量に発生するのが特徴です。

皮脂腺が過剰に皮脂を分泌することで、毛穴が皮脂によって詰まり、その内部で雑菌が繁殖します。この雑菌が毛穴周辺や毛根に炎症を引き起こし、最終的に毛髪にダメージを与えて抜け毛を誘発します。通常、皮脂が少々増加した程度では脱毛は起こりませんが、脂漏性脱毛症が進行する場合は皮膚の状態が悪化し、頭皮に炎症が広がっていることがほとんどです。

特に脱毛が目立つ頃には、湿疹やかゆみが強くなり、頭皮が赤みを帯びていることが多いため、症状が進行する前に脂漏性皮膚炎の治療を行うことが非常に重要です。

■脂漏性脱毛症の症状と特徴

脂漏性脱毛症では以下のような症状が見られます:

  • 頭皮の炎症:抜け毛の発生前に、頭皮に強い炎症が現れる。
  • かゆみと痛み:頭皮全体にわたる強いかゆみや痛みがある。
  • ふけの増加:大量のふけが目立つようになる。
  • 頭皮の赤み:炎症による頭皮の赤みや腫れが確認される。
  • これらの症状は、頭皮環境が深刻に悪化していることを示しており、適切なケアや治療が必要です。

■脂漏性脱毛症の原因

脂漏性脱毛症は、皮脂分泌の過剰や頭皮環境の乱れが直接的な原因とされていますが、それを引き起こす要因は多岐にわたります:

  • ホルモンバランスの乱れ:思春期やストレスなどでホルモンが変化し、皮脂の分泌量が増加。
  • 間違った頭皮ケア:過剰なシャンプーやすすぎ残し、不適切なヘアケア製品の使用が頭皮を傷つける。
  • スタイリング剤の多量使用:ヘアワックスやスプレーの使い過ぎが毛穴を詰まらせる原因に。
  • 食生活の乱れ:脂っこい食事や栄養バランスの偏りが皮脂分泌を増加させる。
  • 睡眠不足:自律神経の乱れがホルモンバランスに影響を与える。

牽引性脱毛症・圧迫性脱毛症とは

牽引性脱毛症および圧迫性脱毛症は、髪の毛や頭皮に繰り返し物理的な負荷がかかることで発症する脱毛症です。ポニーテールのように髪を強く結ぶヘアスタイルや、ヘアピン、カチューシャ、カツラなどを長時間使用することが原因となることが多いです。また、いつも同じ分け目を続ける習慣も牽引性脱毛症を引き起こす要因になります。これらの物理的な刺激が毛髪にダメージを与え、毛が引き抜かれたり、毛幹が破壊されたりすることで脱毛が進行します。

特に長年にわたって同じヘアスタイルや髪型を続けている場合、負荷が集中する部位の髪が切れたり弱くなったりして、地肌が透けて見えるようになることがあります。ポニーテールを結ぶ位置や、分け目が固定された状態で髪に過度な張力がかかると、局所的に毛髪の密度が低下し、薄毛が目立つようになります。

いつも同じヘアスタイルにするのではなく、髪の毛を結ばずに下ろしたり、分け目を変えてみたりすることも対策のひとつになります。

牽引性脱毛症・圧迫性脱毛症の症状と特徴

このタイプの脱毛症には、以下のような特徴的な症状があります:

  • 分け目の地肌が見えやすくなる:特に同じ分け目を続けている部分で脱毛が進行。
  • 髪を結ぶ部分の密度減少:ポニーテールやヘアピンを使用する部分の髪が薄くなる。
  • 切れ毛や枝毛の増加:負荷がかかることで髪が切れやすくなり、質が低下する。
  • 易脱毛性ではない:牽引性脱毛症は、引っ張って簡単に抜けるタイプの脱毛ではなく、長期間の物理的負荷が原因。

牽引性脱毛症・圧迫性脱毛症の原因

この脱毛症を引き起こす主な原因は、長期間にわたり頭皮や毛髪に外的な負荷がかかることです。具体的には以下の要因が挙げられます:

  • 同じ分け目を続けている:毎日同じ分け目でスタイリングを続けることで特定の部位に負荷が集中。
  • 強く髪を結ぶヘアスタイル:ポニーテールやお団子ヘアなど、髪を強く引っ張って結ぶスタイルが毛幹や毛根にダメージを与える。
  • ヘアアクセサリーの長時間使用:ヘアピン、カチューシャ、カツラなどが頭皮を圧迫する。

薬剤性脱毛症とは

薬剤性脱毛症とは、特定の薬の副作用によって引き起こされる脱毛症のことを指します。この脱毛症は、毛髪の成長サイクルに与える影響の違いから、「成長期脱毛」と「休止期脱毛」の2つに分類されます。それぞれの脱毛のメカニズムや原因薬剤、進行の特徴は異なりますが、いずれも薬剤の使用が終了すれば通常は回復する一時的な症状であることがほとんどです。

■成長期脱毛

「成長期脱毛」は、主に抗がん剤が原因となる脱毛症です。抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑えるために細胞分裂を妨げる作用を持っています。しかし、がん細胞だけを選択的に攻撃することが難しく、正常な細胞、とりわけ毛根の毛母細胞にも影響を及ぼします。毛母細胞は体内で最も活発に分裂を繰り返す細胞の一つであるため、抗がん剤の影響を受けやすく、細胞死(アポトーシス)を引き起こして脱毛に至ります。

このタイプの脱毛は、頭髪だけでなく眉毛やまつ毛、体毛にも影響を及ぼすことがあります。ただし、眉毛やまつ毛は成長期の毛が少ないため、頭髪に比べて脱毛が目立ちにくいことが一般的です。抗がん剤治療による脱毛は一時的であり、治療終了後には速やかに髪が再生することがほとんどです。

■休止期脱毛

一方、「休止期脱毛」は、薬剤の影響で毛髪が成長期から休止期に移行する割合が増加することで発生します。これにより、成長期の期間が短くなり、抜け毛の増加が見られるのが特徴です。このタイプの脱毛を引き起こす薬剤としては、ワーファリンやインターフェロン製剤などが挙げられます。

休止期脱毛の場合、薬の投与から脱毛が始まるまでに時間がかかることが多く、原因薬剤を特定するのが難しいケースも少なくありません。ただし、薬剤の使用を中止すれば、脱毛は徐々に治まり、再び毛髪が生えてくることが期待されます。

薬剤休止期脱毛症

↑薬剤性休止期脱毛症を引き起こす薬

まとめ

女性の薄毛には、FAGA(女性男性型脱毛症)以外にも、慢性休止期脱毛症、円形脱毛症、脂漏性脱毛症、薬剤性脱毛症など、さまざまな原因が存在します。これらの脱毛症はいずれも、早期発見と適切な治療が改善の鍵となります。発症初期の段階で適切な対策を講じることで、脱毛の進行を食い止めたり、髪のボリュームを回復させる可能性が大幅に高まります。

特に注意したいのは、自己判断による市販薬やケア商品の使用です。適切な診断が行われないまま対処を試みると、症状が悪化する恐れがあります。脱毛症に気づいた場合は、放置せず、速やかに女性薄毛の専門クリニックを受診し、専門医のアドバイスを受けることを強くお勧めします。

髪は外見の印象を大きく左右するだけでなく、健康状態を反映するバロメーターでもあります。薄毛に関する正しい知識を持ち、早めに行動を起こすことで、自信を取り戻し、心身ともに健やかな生活を送ることができるでしょう。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。これまで延べ5万以上の薄毛治療を行う。著書に「専門医が徹底解説!女性の薄毛解消読本」(元神賢太著 / 幻冬舎)。女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美肌治療を得意としている。

【関連項目】

女性薄毛の相談はこちらから

男性型薄毛のAGAに悩む女性が急増:FAGAを理解するために【女性薄毛対策第31回】

髪の発毛劇的な力を発揮する細胞成長因子【第30回女性薄毛】

人間にも換毛現象?夏に多い季節的な抜け毛について」【女性薄毛第29回】

知っておきたい女性の発毛のメカニズム【女性薄毛解決ブログ第28回】

女性の薄毛は「運命」ではない!抜け毛に気づいたら医療機関に【第27回】

【薄毛は遺伝とは言いきれない。だからあきらめてはいけない【女性薄毛対策第26回】

【白髪の原因と予防】「白髪の人は薄毛にならない」は迷信!【女性薄毛対策第25回】

紫外線は髪にとって大敵!UVが女性の髪に与える悪影響【女性薄毛対策24回】

女性薄毛に効果あり!大豆イソフラボンがよい理由【女性薄毛対策23回】

薄毛が悩みなら赤ワインがおすすめ【女性薄毛対策ブログ第22回】

女性の薄毛が悩みなら、タバコは厳禁! 【女性薄毛ブログ第21回】 

鉄分不足と貧血と女性薄毛の関係【女性薄毛対策ブログ第20回】

「太っている人に薄毛が多い」は真実?適度な運動習慣を!【女性薄毛ブログ第19回】

焼肉とスイーツが女性の薄毛に効く?【女性薄毛ブログ第18回】

ストレスと女性薄毛の関係【女性薄毛対策ブログ第17回】

【ワカメで髪が増える?】髪にはたんぱく質が大事!【女性薄毛対策ブログ第16回】

カツラやウィッグ、エクステで女性薄毛が加速!【女性薄毛対策ブログ第15回】

過度なパーマやカラーリングは要注意【女性薄毛対策ブログ第14回】

洗髪後のドライヤーとブラッシングの重要性【女性薄毛対策ブログ第13回】

石鹸シャンプーと湯シャン【女性薄毛対策ブログ第12回】

薄毛対策のウソ?シャンプーについて【女性薄毛対策ブログ第11回】

カツラを買うとローン地獄に【女性薄毛対策ブログ第10回】

発毛サロンの騙しとカツラの罠【女性薄毛対策ブログ第9回】

効果はある?ない?〝薄毛ビジネス〟の実態【女性薄毛対策ブログ第8回】

薄毛対策の実態!間違った対策では薄毛は治らない!【女性薄毛対策ブログ第7回】

薄毛を抱える女性たちの深い苦悩【女性薄毛解決ブログ第6回】

薄毛に気づいたときのショックは大!でもそれが出発点【女性薄毛解決ブログ第5回】

薄毛の悩みを抱える女性が増えている現状【女性薄毛解決ブログ第4回】

女性の髪がきれいであることの大切さ【女性薄毛解決ブログ第3回】

女性薄毛の歴史【女性薄毛解決ブログ第2回】

薄毛に悩んでいるすべての女性のために【女性薄毛解決ブログ第1回】

ブログTOPに戻る

当院は開設20年以上の歴史を持つ医療法人社団セレスのグループクリニックです。
千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

船橋中央クリニックmap

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業

東京エリアで治療をご希望の方はこちら

青山セレスクリニックmap
詳細地図はこちら

青山セレスクリニック
東京青山院

フリーダイヤル 0120-010-099

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者

メニューを開く

ライン相談をする 相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。

フリーダイヤル フリーダイヤル相談/予約

受付時間:9:30~20:00 年中無休
(12/31~1/3を除く)

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。