手マン・クンニが臭う？陰部の臭いの真実とスソワキガについて - 美容外科｜船橋中央&青山セレスクリニック　美容外科｜船橋中央&青山セレスクリニック

セックスにおいて、パートナーの性器を手や口で愛撫する行為、通称「手マン」や「クンニ（クンニリグス）」は、二人の親密さを深めるための自然な行為です。しかし、その際に感じられる臭いは、男女間で敏感な問題となることがあります。特に、インターネット上にはさまざまな誤解や情報が飛び交っており、その真実を理解することが重要です。この記事では、陰部の臭いについての医学的見解を示し、なぜ臭いが生じるのかを科学的に解説します。また、特に「スソワキガ」として知られる症状についても詳しく取り上げ、問題の根本的な理解を深めることを目指します。正しい知識を身につけることで、パートナーとの性行為を円滑にし、健康的で充実した男女関係を築くための一助となれば幸いです。

どこからの臭い？

手マンやクンニの際に感じられる臭いについて理解を深めるためには、その臭いの発生源を特定することが重要です。女性の陰部には尿道、膣、肛門という三つの排泄器官があり、それぞれが臭いの原因となる可能性があります。これらの部位からの排泄物が下着によって密閉された状態が続くと、湿った環境が形成されます。このような環境は常在菌が繁殖しやすくなり、臭いが発生しやすくなります。例え健康で身体に異常がない女性でも、このような状況では自然に臭いが発生することがあります。また、臭いの原因は排泄器官だけでなく、皮膚の汗腺からも発生することがあります。

女性の陰部の自然な臭い

女性の健康な陰部には、通常、自然な臭いがあります。これは主に膣内の分泌液が原因で、一般的には軽く酸っぱい匂いを放ちます。この酸味は膣内の酸性環境によるもので、膣の入り口が外部にさらされやすく、細菌やウイルスからの影響を受けやすいためです。このため、膣内の環境は酸性に保たれており、主にラクトバチルス菌という善玉菌が乳酸を産生することでこの環境を維持しています。ラクトバチルス菌が分泌する乳酸は膣内のpHを3.8〜4.5に保ち、病原菌の増殖を抑制する働きがあります。この酸性度があることで、有害な微生物の侵入を防ぎ、感染症を防ぐ重要な役割を果たしています。このように、自然な酸性環境は健康な膣の機能を支える基本的な要素であり、正常な生理機能としての自然な臭いをもたらします。

女性の陰部の自然な味

膣分泌液の味は、通常、酸性であるために軽い酸味を感じることが多いとされています。この酸味は、ラクトバチルス菌が乳酸を産生することで膣内のpHを酸性に保っているためです。また、性的な興奮時に分泌される潤滑液（愛液）は、膣壁の毛細血管から滲み出る体液が主成分であり、この体液には塩分が含まれているため、塩味を感じることもあります。したがって、クンニ（クンニリングス）を行う際にしょっぱい味がするのは自然なことです。しかし、もし苦味が強い場合は、後述する「スソワキガ」として知られる症状の可能性が考えられます。また、クンニリングスをためらうほどの強い臭いがある場合は、膣炎、トリコモナス症、あるいは便などの排泄物による影響の可能性が高くなります。

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女性が陰部が臭う原因①：膣内分泌液の場合

女性の陰部が臭う原因の一つとして、膣内分泌液の変化があります。通常、膣内にはラクトバチルス菌などの善玉菌が存在し、膣の健康を維持していますが、この菌叢のバランスが崩れると、膣炎や細菌性膣炎が発生する可能性があります。細菌性膣炎では、特定の細菌の異常増殖により、膣から魚のような臭いがすることが多いです。また、トリコモナス症などの性感染症も、強い臭いを伴うことがあります。これらの症状は、膣内のpHバランスが乱れ、正常な菌叢が減少することで引き起こされます。

さらに、日常の食生活も膣の臭いに影響を与えることがあります。例えば、にんにくや玉ねぎ、スパイスを多く含む食事は、体の他の部分の臭いに影響を及ぼすのと同様に、膣分泌液の臭いにも影響を与えることがあります。これにより、食事が原因で一時的に臭いが変化することもあります。

また、過度な洗浄や刺激の強い洗浄剤の使用も、膣の自然なバランスを乱し、臭いの原因となることがあります。過剰な洗浄は、必要なラクトバチルス菌などの善玉菌を洗い流してしまい、悪玉菌が増殖しやすい環境を作り出す可能性があります。

女性が陰部が臭う原因②：尿・便の排泄物による場合

女性の陰部が臭う原因の一つに、尿や便などの排泄物が関与している場合があります。膣の近くには尿道や肛門が位置しており、これらからの分泌物や排泄物が陰部に付着することによって、臭いが発生することがあります。特に、不十分な清拭やトイレ後のケアが原因で、微量の尿や便が残ってしまうと、雑菌が繁殖しやすくなり、臭いが強まることがあります。

性行為の前には、お互いが不快な思いをしないためにも、シャワーを浴びることもおすすめです。

女性が陰部が臭う原因③：クリトリスの恥垢

クリトリスは、男性のペニスと同様に包皮で覆われており、多くの場合、仮性包茎の状態にあります。この包皮の下に、恥垢が溜まることがあり、これが陰部の臭いの原因となることがあります。恥垢は皮脂や角質、尿などの分泌物が混ざり合って形成され、適切に清掃されないと細菌の繁殖を促し、臭いを発生させます。特にクリトリスの真性包茎の場合、クリトリスが全く露出しないため、恥垢が慢性的にたまりやすく、臭いが発生しやすい状態になります。このため、デリケートゾーンの衛生管理は非常に重要です。

日常のシャワーや入浴の際に、優しく包皮を洗浄し、清潔を保つことで、恥垢の蓄積を防ぐことができます。

また、クリトリスの包皮が非常にきつくて清掃が困難な場合や、慢性的な臭いが気になる場合は、クリトリス包茎手術で治療することが可能です。

女性が陰部が臭う原因④：スソワキガ（スソガ）

スソワキガ（別名：外陰部臭症、しもわきが、トベラ、すそが）は、陰部の皮膚から発生する特有の臭いです。すそわきがは陰部のアポクリン汗腺からの発汗が原因とです。アポクリン汗腺は人によってその数が異なり、多い場合には強い臭いを発することがあります。アポクリン汗腺からの発汗は、性的な興奮によって分泌量が増加するため、性行為中に臭いが強まるのが特徴です。

手マンやクンニの際の臭いの最も主な要因はスソワキガとされています。アポクリン汗腺からの汗と、性的興奮に伴う潤滑液（愛液）が混ざることで、この臭いはさらに強まります。すそわきがは性的な興奮時にしか強まらないこともあるため、女性自身がスソワキガを自覚していない場合が多いのです。そのため、パートナーが手マンやクンニをしてくれないことで悩まれている女性の多くは、実はスソワキガの可能性が高いと言われています。

すそわきがに対する効果的な治療法として、アポクリン汗腺を破壊する「ビューホット」と呼ばれる治療法が知られています。この治療は、アポクリン汗腺を永久的に破壊することで臭いを抑制しますが、効果は施術を行う医師の技量に依存します。そのため、信頼できる医療機関での治療を受けることが重要です。

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