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2024/02/24

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【胸やデコルテのニキビ】原因と効果的な治療法の全貌

胸とデコルテのニキビに悩む女性

私たちの皮膚は、体の各部位で異なる特性を持っています。特に胸やデコルテのバスト周囲のエリアでは、赤みを帯びたブツブツが見られることがあり、これらは一般的に胸ニキビとして認識されます。しかしながら、胸のニキビは、顔にできるものとは病態が異なることが多いのです。顔のニキビと同じ治療法を適用したとしても、なかなか改善しないことが一般的です。そこで、この記事では、多くの方々が直面する胸やデコルテの赤いブツブツの要因となっているニキビに関して、正確な知識と効果的な治療法を深掘りしてご紹介いたします。

胸のブツブツはニキビ?

胸やデコルテなどのバスト周囲に見られるブツブツは、様々な要因により発生する可能性があります。当記事の主題であるニキビ以外にも、血管腫あせもなど、異なる皮膚の状態が原因であることがあります。多くの場合、胸のニキビでも顔のニキビと似た外見をしているため、一見してニキビと見分けることが可能です。しかしながら、外見が似ていても、胸やデコルテのニキビが顔のニキビとは異なる原因によるものであることが多く、その治療や経過にも違いがあります。したがって、胸のニキビは見た目だけでなく、発生原因や特徴を正確に理解し、適切なケアを行うことが重要です。

胸のニキビは実はニキビじゃない??

一般的にニキビとされる病態は、医学用語で尋常性痤瘡と呼ばれ、アクネ菌(ニキビ菌)という皮膚の常在菌が毛穴や皮脂腺で異常に増殖し、炎症を引き起こすことによって発生します。しかし、胸やデコルテに現れるニキビと見られる症状は、実は異なる原因による場合が多いのです。特に、胸やデコルテの部位に現れるニキビ様の症状は、従来のアクネ菌が原因ではなく、マラセチアという真菌、つまりカビの一種が原因で発生することが多いのです。この真菌によって引き起こされる炎症は、医学的にはマラセチア毛包炎、または真菌性ニキビ(真菌性座瘡)と呼ばれています。この事実は、胸やデコルテのニキビ治療において重要な意味を持ちます。一般的なニキビ治療法が効果を発揮しない場合、その原因は真菌性である可能性があり、適切な診断と治療法の選択が必要になります。

真菌性ニキビ:マラセチア毛包炎とは

胸のデコルテのニキビの正体とは

マラセチア毛包炎は、マラセチアという特定の真菌(カビ)が毛穴(毛包)に感染することで生じる皮膚の炎症状態です。この状態は、一般的なニキビ(座瘡)と見た目が似ており、しばしば混同されることがあります。マラセチア毛包炎、別名「真菌性ニキビ」とも呼ばれ、肌に小さな赤い隆起(丘疹)やかゆみを引き起こす特徴があります。この疾患は時に、膿を含んだ白ニキビのような状態(膿疱)へと進行することもあります。

出典元:

What leads to Breast Acne? Check Out the 8 Most Prominent Factors

胸の真菌性ニキビと通常のニキビの違い

胸やバスト、デコルテに発生する真菌性ニキビ(別名:真菌性座瘡、マラセチア毛包炎)は、見た目では通常のニキビ(別名:尋常性座瘡)と非常に似ており、容易に混同されがちです。「尋常性」という言葉は「普通」を意味し、この用語は一般的なニキビを指します。通常のニキビは、毛穴(毛包)が皮脂や古い角質(垢)で詰まり、その中でアクネ菌(ニキビ菌)が増殖することにより発生します。一方で、真菌性ニキビは毛穴内の真菌(カビ)の増殖によって発生する感染症です。この二つのニキビの最大の違いは、真菌性ニキビにはかゆみを伴う場合があるのに対し、通常のニキビ(尋常性座瘡)にはかゆみがないという点にあります。また、真菌性ニキビでは一般的なニキビではあまり起こらない、皮膚の灼熱感や疼痛も感じることがあります。

胸のニキビケアの鍵:正しい識別と対処法

胸・デコルテのニキビケアにおいて最も重要なのは、一般的なニキビと真菌性ニキビを正確に区別することです。この2つのニキビは薬が異なるため、適切な診断は治療の鍵となります。また特に重要なのは、胸のニキビにおいては、両方のタイプが同時に発生する可能性もあります。真菌性ニキビと一般的なニキビが同時に存在する場合、それぞれに効果的な薬と治療法を組み合わせることが必要になります。

胸の真菌性ニキビによるブツブツが発生しやすい人は?

真菌性ニキビ(マラセチア毛包炎)は、特定の条件や生活習慣を持つ人々において発生しやすい傾向があります。特に、脂性肌の人や思春期から青年期の男女に多く見られます。真菌(カビ)は、特に暖かく湿った環境や汗をかいた皮膚で急速に増殖することが知られています。胸の真菌性ニキビの発生のリスクファクターは以下の通りです。これらの要素は、真菌の増殖に最適な条件を作り出すため、真菌性ニキビのリスクを高める可能性があります。

・高温多湿な気候に住んでいる人

・免疫力が低下している人

・抗生物質や免疫抑制剤の使用者

・脂漏性皮膚炎や癜風など他の真菌感染症を持っている人

・過度に汗をかく傾向がある人(多汗症の人)

・オイルベースの保湿剤や日焼け止めを頻繁に使用する人

出典元:

Fungal Acne ( Cleveland Clinic)

真菌性ニキビ(マラセチア毛包炎)の発症メカニズム

マラセチア毛包炎、いわゆる真菌性ニキビは、私たちの皮膚に常在するマラセチアという真菌(カビ)によって引き起こされます。すべての人の皮膚に存在するこの真菌は、通常は無害ですが、特定の条件下で毛包(毛穴)に侵入すると、問題を引き起こすことがあります。毛包の損傷や閉塞は、以下のような状況により引き起こされ、その結果、真菌性ニキビが発症するリスクが高まります。

■皮膚の摩擦

過度の摩擦や圧迫によって、皮膚が刺激され、毛穴が損傷することがあります。

■湿度の高い環境

暑さや湿度によって皮膚が常に湿った状態になると、真菌の増殖に適した環境が形成されます。

■毛の処理

剃毛や毛抜きなどによる毛の処理は、毛穴の損傷や刺激を引き起こし得ます。

■皮膚への摩擦

手や物による頻繁な皮膚への接触や摩擦も、毛穴の損傷に繋がります。

■長時間の暑いお風呂

熱いお風呂に長時間浸かることも、皮膚のバリア機能を弱め、真菌の増殖を促進します。

■締め付ける衣服

タイトな服は皮膚の摩擦や圧迫を引き起こし、毛穴の閉塞や損傷を招きます。

※これらの要因が組み合わさることで、マラセチア毛包炎のリスクが高まります。したがって、真菌性ニキビの予防には、これらの要因を最小限に抑えることが重要です。

胸のブツブツ「真菌性にきび」の包括的な治療

胸、バスト、デコルテのニキビ治療

胸部の真菌性ニキビ(マラセチア毛包炎)の治療には、薬物療法と革新的なアグネス治療があります。以下に、これらの治療方法について詳しく解説します。

■抗真菌薬による飲み薬と塗り薬

真菌性ニキビの標準的な治療法として、経口または局所の抗真菌薬が用いられます。一般的に使用される経口抗真菌薬には、フルコナゾールやイトラコナゾールなどがあります。経口抗真菌薬には下痢、吐き気、胃痛、肝機能障害などの副作用が生じることがあります。局所治療としては、エコナゾールやケトコナゾール、二硫化セレンを含むシャンプー(フケの予防と治療にも用いられる)などの抗真菌クリーム(塗り薬)やシャンプーが利用されます。

■ アグネス治療

アグネス治療は、過剰な皮脂腺、細菌や真菌、過度な炎症など、ニキビの根本原因に対処する非侵襲的な施術です。高周波を利用して、感染している毛穴を一つ一つ治療して治癒させます。胸やデコルテ、バスト周囲のニキビに対して、一般的なニキビであれ真菌性ニキビであれ、アグネス治療は効果的です。内服薬や外用薬では真菌性ニキビが再発することが多い一方で、アグネス治療では再発のリスクがほとんどありません。筆者は胸のニキビが跡を残さないためにアグネスによる早めの積極的な治癒をおすすめします。胸・デコルテのニキビに対しては、アグネス治療の後に抗真菌薬を併用することが最善の治療方法となります。

出典元:

胸のニキビのよくあるご質問

Q:胸にニキビができる原因は何ですか?

A:主な原因は毛穴にマラセチアという真菌(カビ)の一種が増殖して、炎症を起こすことです。

Q:胸のニキビはどうやったら治りますか?

A:抗真菌薬による治療やアグネス治療で治ります。アグネス治療は高周波を利用して、感染している毛穴を一つ一つ治す治療です。

Q:胸ニキビの原因はストレスですか?

A:ストレスは体の免疫を低下させるため、ストレスによりニキビはできやすい状況になりますが、直接的な原因ではありません。根本的な原因は肌や毛穴がダメージを受けているところに真菌が増殖することです。

Q:胸のニキビは洗ってもいいですか?

A:洗うことが大切ですが、肌の表皮をダメージしないように優しく洗うことが大事です。過度な洗浄はかえって、摩擦で皮膚にダメージを与え、胸のニキビを悪化させる要因となります。

Q:胸のニキビはうつりますか?

A:胸のニキビは主にマラセチアという真菌(カビ)の異常増殖が要因ですが、マラセチアは常在菌であり、元々誰の皮膚にも存在するため、ニキビの発症が人に移ることはありません。

Q:胸に白いニキビのようなものが出来るのはなぜですか?

A:おそらくニキビが進行して、膿を貯めた嚢胞の状態になっています。マラセチア毛包炎では珍しい症状ではありません。

Q:胸はニキビができやすい部位ですか?

A:胸は汗腺が多い部位であり、かつ下着などにより通気性が悪い部位でもあるため、マラセチア毛包炎によるニキビができやすい環境になります。

Q:胸のニキビの洗い方は?

A:石鹸やボディソープをよく泡立てて、優しく手で洗ってください。決してスポンジなどで摩擦を作ってゴシゴシ洗ってはいけません。

Q:胸のニキビを予防するにはどうしたらいいですか?

A:汗をかいた際には速やかに柔らかい素材のタオルなどで拭くがよいです。また、体を清潔に保ち、汗を吸収した衣服は着用しないでください。

Q:胸ニキビはホルモンバランスが関係しますか?

A:ホルモンのバランスが崩れると、免疫機能が低下することもあるため、胸のニキビの遠因にはなり得ますが、直接的な原因にはなりません。胸ニキビの根本的な原因は肌や毛穴がダメージを受けているところにマラセチアという真菌(カビ)が増殖することです。

Q:胸にニキビができる原因は睡眠不足ですか?

A:睡眠が不足すると、疲労が蓄積し、免疫機能が低下することもあるため、胸のニキビの遠因にはなり得ますが、直接的な原因にはなりません。胸ニキビの根本的な原因は肌や毛穴がダメージを受けているところにマラセチアという真菌(カビ)が増殖することです。

Q:胸にできるニキビの病名は何ですか?

A:胸にできるニキビの病名はマラセチア毛包炎です。

まとめ

 胸のニキビやブツブツが解消して笑顔の女性

この記事を通して、胸やデコルテに現れるニキビが真菌(カビ)によるものである可能性が高いこと、そして顔のニキビとは異なる薬が必要であることを詳しく説明しました。特に、アグネス治療は真菌性であれ、細菌性であれ、あらゆるタイプのニキビに対して有効であり、特に胸やデコルテのニキビの瘢痕が目立ちやすいため、早期のアグネス治療を推奨します。胸やデコルテのニキビは、その発生原因が顔のニキビとは大きく異なるため、正しい知識と適切なケアが不可欠です。この記事が、多くの方々が直面する胸やデコルテのブツブツの要因であるニキビに関する悩みに対する解決策となることを願っています。正しい情報と治療法の理解により、皆さんが健やかで美しい肌を取り戻すお手伝いができれば幸いです。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医として20年以上の経験がある。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。

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