「外陰部臭症」についての記事まとめ
2023/10/13
院長ブログトップ > 話題のすそわきが治療「ビューホット」、その真実とメリットを解明
話題のすそわきが治療「ビューホット」、その真実とメリットを解明
すそわきがとは
すそわきが(スソガ)とは、陰部のワキガ(腋臭症)を指します。この症状は、アポクリン汗腺が多く存在するため、特定の状況下で強い臭いを発することがあります。特に性的興奮時に臭いが強まることが知られており、自覚せずともパートナーからの指摘で気付くことが多いです。また、乳輪のアポクリン汗腺が臭いが強い場合は「チチガ」と呼ばれます。すそわきが(スソガ)にまつわる悩みや日常生活で対策は以前のブログ「クンニリングスへの消極性、マン臭が原因なのか?」で紹介しました。今回の記事ではすそわきが(スソガ)、チチガの根本的な治療方法として「ビューホット治療」を詳しく説明いたします。
ビューホット治療とは
ビューホットは、切らない高周波照射治療で、船橋中央クリニック/青山セレスクリニックでは推奨の治療法として導入しています。すそわきが(スソガ)、チチガに対してビューホット治療を受けた500症例以上の中で、効果を実感しなかった例は存在しないとのデータがあります。治療の強度や深さは極めて重要で、特に陰部の厚みを考慮して照射を行います。
治療の流れ
照射部位のデザイン: 効果的な照射のためのデザインを行います。
麻酔: マスク麻酔を使用して、無痛状態を作り出します。
照射: 決定された部位に高周波を照射します。、陰部や肛門で30分程度です。
照射後: 照射後は、赤みやドット状の跡が一時的に現れますが、日にちが経つと落ち着きます。
当院のビューホットの6つのメリット
①切らない治療: 切開を伴わずに治療が可能。
②治療中の痛みゼロ: マスク麻酔により痛みを感じることなく治療が完了。
③汗腺を破壊: ニオイや多汗の原因となる汗腺を効果的に破壊。
④圧迫固定不要: 大きな固定をすることなく治療完了。
⑤シャワーが可能: 治療当日からシャワーが可能。
⑥専門医による治療: 20年以上の経験を持つ医師が担当。
当院のビューホット治療の特長
当医療グループのすそわきが治療は、美容外科専門医である医師が担当しています。20年以上の経験と専門知識によって、治療の質と効果が高まっています。以下は、当院の治療における2つの主要な特長です。
①照射の強度と深さの適正: ビューホットのすそわきが・スソガ治療において、照射の強度と深さは非常に重要です。これらは治療効果に直結するため、適切な強度と深さでの照射が必要不可欠です。当院の医師は、これらを見極める高度な技術を持ち合わせており、患者様の皮膚の厚みや臭いの強さなどを考慮しながら、最適な治療を提供します。
②マスク麻酔の利用: 当院では、スソわきが治療を行う際にマスク麻酔を使用しています。この麻酔法により、痛みを全く感じることなく治療を受けることができます。マスク麻酔があるからこそ、照射の強度と深さを適切に調整し、患者様にとって満足度の高い治療が実現されています。
これらの特長は、患者様にとって大きな安心感をもたらします。治療効果の持続性や安全性を高めるために、専門医の技術と経験は不可欠です。
ドクターの腕が最も重要
機器の性能だけでなく、治療を行うドクターの腕前が治療の成功を左右します。当医療グループでは、豊富な経験を持つ専門医がすべての治療を担当しており、患者様一人ひとりの状態に応じた最適な治療を提供しています。
まとめ
すそわきが及びチチガは、多くの人々が抱えるデリケートな問題です。ビューホット治療は、その効果と安全性で多くの患者様から支持を受けています。切らない治療としての利点や、専門医による治療の安心感は、すそわきが治療を考える方々にとって、大きなメリットとなるでしょう。安心してご相談、治療を受けられる環境を提供していますので、お気軽にお問い合わせください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。20年以上の経験があり、すそが、わきが治療例はこれまで延べ1万人を超える。
【関連項目】
2023/10/12
院長ブログトップ > クンニリングスへの消極性、マン臭が原因なのか?
クンニリングスへの消極性、マン臭が原因なのか?
女性の中で意外と共通の悩み:マン臭
驚くかもしれませんが、女性の約3分の1は特有の香り、俗に「マン臭」と呼ばれるものを放つと言われています。正確なデータや医学的統計がない中、筆者の調査によれば、女性の多くが性行為の際にこの特有の香りを感じることがわかっています。しかし、このデリケートな話題を取り上げて解説する医師は少ないため、ここでしっかりとした情報と対策をお伝えしたいと思います。
マン臭の真実
この香りの正体は「すそわきが(すそが)」、すなわち、医学的には「外陰部臭症」や「陰部腋臭症」と称されるものです。多くの女性が日常的に「マン臭」や「トベラ」という言葉でこの臭いを認識しており、ネット上でも「臭マン」「マンスメル」などのキーワードが散見されます。臭いの要因に関しては、以前の記事「膣と膣周辺の臭い、その医学的背景を知る」でも触れましたが、最も主要な要因は「すそわきが」によるものであり、その背後にある医学的な事実や理由をしっかりと理解することが重要です。
すそわきが(すそが)とは何か?
この「すそわきが(すそが)」は、アポクリン汗腺の分泌する汗が主な原因です。体には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類の汗腺があります。エクリン汗腺は体温の調整を目的とし、ほとんど臭いを伴わない汗を全身に分泌します。一方、アポクリン汗腺は脇や乳輪、陰部などに集中しており、その分泌する汗が皮膚表面の細菌と反応を起こすことで、独特の強い臭いを発生させます。
すそわきが(すそが)を自己診断する方法
自分が「すそわきが(すそが)」であるかを知るための簡単な方法として、脇の臭いを確認することが推奨されます。なぜなら、すそわきがを持つ女性の大半は、脇の臭いも伴う傾向があるからです。実際に大陰唇やクリトリス周辺の皮膚を軽く指でこすり、その臭いを嗅いでみると、すそわきがの特徴的な臭いを感じることができます。
性生活への影響
多くの女性が感じるこの「すそわきが(すそが)」の臭いは、恋人やパートナーとの性行為の際の大きな悩みとなっています。特に、シャワーを浴びた直後でも、この臭いは短時間で再び現れることが多いのです。臭いが気になり、セックスに集中できないかたもいれば、ご自身の臭いには気付かないで彼がクンニ(オーラルセックス)をしてくれないことで悩まれるかたもいます。
臭いを強める要因
アポクリン汗腺は、交感神経という自律神経によって制御されています。自律神経というのは他の2つの抹消神経である感覚神経と運動神経と違って、ご自身では制御できない神経となります。心拍数や体温等はこの自律神経が制御しています。自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、ともに常に活動していますが、どちらかの働きが強く優位になる状況があります。緊張時や興奮時は交感神経優位で、リラックス時は副交感神経優位になります。
従って、緊張や興奮しやすい状況にある性行為時はアポクリン汗腺の活動が活発になりやすく、臭いの発生が促進されやすい状況にあるということです。
臭い対策のアドバイス①:入浴
やはり一番大事なことはセックスの前にきれいにすることです。すそわきがの臭いは頑固なのでよく泡立てたボディソープでしっかり丁寧に陰部を洗うことが大事です。またクリトリス包茎の場合は恥垢がたまりやすいのでクリトリスもしっかり洗いましょう。またお風呂の入浴直後は体温も上がっていますので発汗しやすい状態となっています。湯舟につかった場合は体温を冷ましてから冷たいシャワーで陰部を洗い流して入浴を終了するとよいです。
臭い対策のアドバイス②:ボディクリーム
お互い清潔になった後、ベッドに入るのが一般的な流れだと思いますが、ここでもうワンステップ。ベッドに入る前に陰部または体全体に香りがよいボディクリームを塗りましょう。この際特にアポクリン汗腺が多く分布する大陰唇、クリトリス周囲、膣と肛門の間にしっかり塗りましょう。アポクリン汗腺からの発汗が始まっても一定の時間であればクリームの香りがすそわきがの臭いをかき消してくれます。ただし、口に入っても安全なクリームを選ぶよう心がけましょう。
臭い対策のアドバイス③リラックス
彼とのセックス時には緊張していますか?男女の交際には適度の緊張感があったほうがお互いときめくということはよく言われますが、すそわきがについてはお互いの緊張が全くないほうがよいです。なるべくリラックスした状態でセックスを始めれば副交感神経優位となり、アポクリン汗腺の活動を極力抑えることができます。
臭い対策のアドバイス④:セックスの順序を工夫
セックスの流れにも気を付けましょう。アポクリン汗腺の発汗はすぐに始まるときもあります。特にドキドキしている場合は心拍数も上がり、交感神経優位となっていてアポクリン汗腺の活動が活発になってしまいます。発汗が多くなる前に彼のクンニリグスは終わらせたいものです。この観点からすれば、まずは彼に主導権を握らせて前戯を始めてもらいましょう。クンニを含め一通りの彼からの前戯が終わったら、彼への前戯(オーラルセックス、フェラチオ等)を開始するのが一番よい流れです。クンニリグスが好きな男性もいれば好きでない男性もいます。前戯で勃起が萎えてしまう男性もいます。この流れですと、萎えてしまったペニスも自然な流れで女性が復活を手助けすることもできます。
最良の対策
最も効果的な対策は、アポクリン汗腺を破壊する治療、特に「ビューホット」が挙げられます。ただし、ビューホット治療の効果は施術する医師の技量に依存するため、信頼できる医療機関での治療を選ぶことが重要です。
まとめ
「マン臭」や「すそわきが(すそが)」は多くの女性が抱えるデリケートな問題ですが、正しい知識と適切な対策を取ることで、その悩みを軽減することができます。適切な自己診断と日常的な対策、そして必要に応じての専門的な治療を受けることで、より充実した性生活を楽しむことができるでしょう。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。すそが、わきが治療例はこれまで延べ1万人を超える。
【関連項目】
話題のすそわきが治療「ビューホット」、その真実とメリットを解明
2023/10/11
院長ブログトップ > 膣と膣周辺の臭い、その医学的背景を知る
膣と膣周辺の臭い、その医学的背景を知る
日常生活の中でいわゆる「あそこの臭い」、正確には「膣の臭い」に関する疑問や不安を感じたことはありませんか? 今回は、膣やその周辺のデリケートゾーンが臭う医学的な原因について詳しく解説していきます。
膣の自然な環境
まず基本からお話しします。膣は自らを健康に保つための自然な環境を持っています。この環境は「乳酸菌」を主体とする有益な細菌群で構成され、pHを酸性に保ちながら病原菌の増殖を防ぎます。このため、膣はある程度の独特の臭いを持っているのが普通です。一般的に、この健康な膣の臭いは「酸っぱい」や「酵母のような」ものと形容されることが多いです。いくらかの甘みや酸っぱさを感じるのは、乳酸菌が糖を分解し、乳酸を生成することに起因しています。
細菌性膣炎
膣内の「乳酸菌」の細菌叢のバランスが崩れ、有害な細菌が増殖すると発症する「細菌性膣炎」。
原因としては新しい性のパートナーとの性交渉や頻繁な性交渉、洗浄剤による過度な洗浄、疲労蓄積や睡眠不足による免疫力の低下、抗生物質の使用など挙げられます。
主な症状としては、魚のような強い臭いで特に性交後や月経後に臭いが強くなることがあります。この他、薄く灰白色のおりものの増加、膣のかゆみや刺激感などの症状があります。診断は、主に臨床症状と膣分泌液の検査によります。治療はメトロニダゾールやクリンダマイシンなどの抗生物質が一般的に処方されます。これは、口からの投与や、膣錠として膣内に挿入して使用します。
細菌性膣炎は非常に一般的な疾患であり、多くの女性が生涯のある時点で経験することがあります。
性感染症
クラミジアや膣トリコモナス、淋病などの性感染症は、膣の臭いを強くする原因となることがあります。
クラミジアは多くの感染者が症状を示さないが特徴ですが、時に無色または黄色のおりものが増加し、臭いが強くなる場合があります。他に膣や尿道の痛みや刺激感、下腹部痛などの症状が伴うこともあります。
淋病も女性の場合は男性と違って、初期段階では症状が出にくいことがありますが、症状が出た場合は膣の臭いの要因となる膿性のおりものの増加や膣のかゆみ、排尿時痛などの症状が現れます。
一方、トリコモナス膣炎は、魚が腐ったような強い悪臭が発する泡沫のような黄緑色のおりものが特徴です。
月経や出血
月経中の膣内は血液の臭いが加わり、これが独特の臭いの原因となることがあります。月経血は中性からややアルカリ性を帯びており、膣内に流れ出ることで、一時的に膣内のpHバランスが乱れることがあります。このpHの変化により、乳酸菌以外の細菌が増殖しやすくなり、これが臭いの原因となることがあります。また、月経用パッドやタンポンを長時間交換しないで使用すると、血液や膣の分泌物が蓄積され、これが細菌の増殖を助ける基盤となります。この増加した細菌の活動が臭いの原因となります。
食生活や体調
スパイシーな食物やアルコール、ニンニクなどの食べ物は体臭や膣の臭いに影響を与えることが知られています。スパイシーな食物にはカプサイシンなどの強力な化合物が含まれています。これらの成分は汗腺を刺激して多量の汗を引き起こすだけではなく、汗と一緒に排出されることで、体臭や膣の独特の匂いをもたらすことがあります。アルコールの分解物質であるアセトアルデヒド、ニンニクに含まれているアリシンについても同様です。
また、ストレス、疲労、不規則な生活、栄養不足などは、免疫機能の低下を招きます。免疫機能が低下すると、膣内の有害な細菌の増殖が抑えられず、上記の細菌性膣炎やカンジダ膣炎のリスクが上昇します。これらの症状は臭いの変化を伴うことが一般的です。
すそわきが(スソガ)
すそわきが(別名:外陰部臭症、しもわきが、トベラ、すそが)は、陰部のアポクリン腺からの分泌物が原因で起こる臭いです。皮膚上の細菌がこの分泌物を分解することで、特有の不快な臭いを発生させます。陰部のアポクリン腺から分泌は性的な興奮の初期段階で分泌量が高まるため、性行為時により臭いも強くなるのが特徴です。治療はビューホットが最もおすすめの治療です。
クリトリス包茎
女性にも存在する「クリトリス包茎」は、クリトリスの先端が包皮に覆われ、その下に老廃物が溜まりやすくなる状態を指します。この老廃物が原因で、膣周囲の臭いの原因となることがあります。手術で余分な包皮を切除することでクリトリスが露出した状態となり、清潔に保てやすくなります。
外部からの影響
膣の近くには尿道や肛門もあり、これらからの分泌物や排泄物が膣周辺の臭いの原因となることもあります。
まとめ
アソコの呼ばれているデリケートゾーンの膣やその周辺の臭いにはさまざまな原因が考えられます。日常のケアや生活習慣の見直しで改善することが多いですが、持続する臭いやそれに伴う他の症状がある場合は、婦人科やスソワキガの治療を行っている医療機関に相談することを強く推奨します。自分の体を大切にし、必要なケアや情報を得ることで、より快適な日常を送ることができるでしょう。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。すそが、わきが治療例はこれまで延べ1万人を超える。
【関連項目】
話題のすそわきが治療「ビューホット」、その真実とメリットを解明
すそわきが, 外陰部臭症, クリトリス包茎, すそが, とべら, あそこの臭い
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