投稿日:2025/02/12
(最終更新日:2025/02/25)

ビューホットでわきが・多汗症は本当に治る? 後悔しないために

ビューホットの特徴

「わきがの臭いが気になる」「汗ジミが恥ずかしい」「でも、手術は怖いし傷跡も残したくない」そんな悩みを持つ方にとって、切らずに治療できる「ビューホット」は魅力的な選択肢のひとつでしょう。しかし、実際に「本当に効果があるのか?」「後悔しないために知っておくべきことは?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

このブログでは、ビューホットの仕組みや治療の流れ、本当にワキガや多汗症が治るのか、そして施術を受ける前に知っておくべき後悔しないためのポイントについて詳しく解説します。治療を検討している方が「やってよかった!」と満足できるために、メリット・デメリットを含めたリアルな情報をお届けします。 

ビューホットとは?

ビューホット(ViewHOT)は、ワキガ(腋臭症)や多汗症の治療に特化した高周波(RF:ラジオ波)治療機器です。従来の外科手術と異なり、皮膚を切開することなく、ワキガの原因となるアポクリン汗腺、多汗症の原因であるエクリン汗腺を高周波エネルギーで破壊し、症状を大幅に改善することが可能です。

この治療法は、日本国内で導入されてからすでに10年以上の実績があり、その効果と安全性が確立されています。特に、「手術は避けたい」「傷跡を残さずに治療したい」「仕事や学校を休めない」という方にとって、ダウンタイムがほとんどなく、傷跡が残らないという大きなメリットがあります。

最大の特徴は、「切らずに治療できる」にもかかわらず、半永久的な効果が期待できる点です。従来のボトックス注射のように定期的なメンテナンスが必要な治療法とは異なり、1回の施術で長期的な効果を実感できる可能性があります。そのため、外科手術に抵抗がある方でも安心して受けられる画期的な治療法として、多くのクリニックで採用されています。

ビューホット

ビューホットのメカニズムと特徴

ビューホットは、高周波エネルギーを利用して汗腺を破壊する仕組みを採用しています。専用のハンドピースを皮膚に密着させ、ワキガや多汗症の原因となるアポクリン汗腺・エクリン汗腺を破壊するというものです。

■針状電極による汗腺への直接アプローチ

ハンドピースの先端には、極細の針(36本の微細な電極)が備えられており、これを皮膚に密着させた状態で刺入させます。針の先端から高周波エネルギーが発生し、汗腺に直接熱を伝えることで、アポクリン汗腺(ワキガの原因)とエクリン汗腺(多汗の原因)の両方を破壊します。

■高周波(RF)エネルギーで汗腺を破壊

高周波エネルギーによって発生した熱が、皮下のアポクリン汗腺・エクリン汗腺を破壊し、汗の分泌を大幅に減少させます。これにより、ワキガの臭いや多汗症の症状が軽減されます。

■皮膚を保護する冷却システム

ビューホットには、皮膚表面を保護する冷却システムが搭載されており、施術中に熱による火傷(やけど)のリスクを最小限に抑える設計がされています。これにより、皮膚へのダメージを防ぎながら、安全かつ効果的に汗腺を破壊することが可能です。

■照射深度の調整が可能

ビューホットは、照射の深さを0.1mm単位で調整できるのも大きな特徴です。

一般的に、アポクリン汗腺は皮膚の25mmの深さに分布しており、エクリン汗腺は比較的浅い層に存在します。皮膚の厚さは性別や個人差によって異なるため、患者ごとに適切な深度に調整することで、より高い治療効果を得ることが可能です。

深度調整は最大6mm以上まで可能であり、特に皮膚が厚い男性のワキガ治療にも対応できます。

■術後の制限なしで快適な回復

ビューホットは、皮膚を切開せずにワキガや多汗症を治療できるため、術後の制限がほとんどなく、日常生活への影響を最小限に抑えられるのが大きな特徴です。施術当日から通常通りの生活を送ることができ、運動や飲酒も特に制限はありません。

従来の外科的手術(剪除法など)では、術後にワキを固定したり、一定期間運動を控える必要がありましたが、ビューホットではそうしたダウンタイムが不要です。そのため、忙しくて長期の休みが取れない方や、できるだけ普段の生活を維持したい方にも適した治療法といえます。

ビューホットの針

 ↑ビューホットの36本の微細な針

ワキガが一度で治る? ビューホットの効果と持続期間

ビューホットは、高周波エネルギーを利用してワキガや多汗症の原因となる汗腺を破壊する治療法ですが、「一度の施術で完全に治るのか?」という点が気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、ビューホットは1回の施術でアポクリン汗腺の約70%、エクリン汗腺の約50%を破壊できるとされています。アポクリン汗腺はワキガの主な原因となる汗腺で、破壊されることで臭いの軽減が期待できます。一方、エクリン汗腺は多汗症の原因となる汗腺で、こちらも一定の抑制効果が見込めます。

さらに、一度破壊された汗腺は基本的に再生しないため、術後の効果は半永久的に持続する可能性が高いとされています。ただし、すべての汗腺を完全に除去することは難しく、残った汗腺の働きによっては軽度の発汗や臭いが残る場合もあるため、症状が強い方は追加の施術が必要になることもあります。

また、ビューホットの効果には個人差があるため、「1回の治療で十分に満足する人」もいれば、「もう少し汗や臭いを抑えたい」と感じる人もいます。そのため、施術後の経過を見ながら、必要に応じて追加治療を検討するのも選択肢の一つです。

→元神医師によるビューホットの動画解説はこちら

ビューホットの副作用や悪化のリスク

ビューホットは、切らずにワキガや多汗症を改善できる画期的な治療法ですが、施術後に一時的な副作用が起こることがあります。また、ごくまれに火傷や色素沈着が生じることもあるため、治療を受ける際は事前にリスクを理解しておくことが大切です。

■施術後に起こる一時的な副作用

ビューホット施術後には、一時的に腫れ・内出血・赤み・熱感が生じることがあります。これらの症状は通常1週間程度で回復し、時間とともに自然に消失します。特に施術直後はワキに軽い違和感を感じることがありますが、多くの場合、日常生活に大きな支障はありません。

■術後の皮膚に点状の色素沈着

ビューホットは皮膚に微細な針を刺して高周波エネルギーを照射するため、施術後に点状の針跡が残ります。この針跡は通常1か月程度で目立たなくなりますが、完全に瘢痕が消えるまでには3か月程度かかることもあるため、施術後の経過には個人差があります。

■まれに火傷のリスク

ビューホットは冷却システムを搭載しており、皮膚の火傷リスクを最小限に抑えていますが、まれに軽度の火傷のような症状が出ることがあります。軽度の火傷であれば数週間で回復しますが、ごく稀に小さな跡が残る可能性もあります。ただし、これらのリスクは適切な出力調整を行うことで回避できるため、経験豊富な医師のもとで施術を受けることが重要です。

■悪化のリスクはなし

「ビューホットを受けた後に、逆に汗の量が増えてしまうのでは?」と心配する方もいるかもしれません。しかし、ビューホットによってワキガや多汗症が悪化することはありません。

例えば、手汗の治療として行われる交感神経幹切断術では、代償性発汗(他の部位の発汗が増える現象)が生じることがありますが、ビューホットでは代償性発汗が起こることはありません。そのため、「治療後に余計に汗がひどくなった」というケースはなく、安心して施術を受けることができます。

合わせて読みたい何歳から手術可能?子供のワキが対策について」

他の治療法(ミラドライ、手術)との違い

ワキガや多汗症の治療法にはさまざまな選択肢がありますが、それぞれの方法に特徴や効果の違いがあります。ビューホットは「切らずに半永久的な効果を得られる」という点で注目されていますが、他の治療法(ミラドライ、ボトックス、外科手術)と比較すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 以下の表で詳細を比較してみましょう。

治療法ごとの比較一覧

治療法

効果の持続

傷跡

ダウンタイム

費用相場

ビューホット

ワキガ:約70%の汗腺を破壊し、半永久的な効果が期待できる。
多汗症:約50%の汗腺を破壊し、発汗量を大幅に減少。

なし

ほぼなし(施術直後から日常生活可)

30万円前後

ミラドライ

ワキガには適用不可(効果が不十分)。
多汗症には適用可能だが、1回で十分な効果が出るとは限らず、複数回の施術が必要になることも。

なし

23日程度の赤み・腫れ

30万円前後

ボトックス

ワキガにはほぼ無効。
多汗症の発汗抑制には有効だが、効果は36ヶ月と短期間。

なし

ほぼなし(即日通常生活可)

8万円前後

剪除法(皮弁法)などの外科手術

ワキガには最も効果的(100%の汗腺を除去可能)。
多汗症には約50%の改善効果がある。

※但し、手術の効果は医師の技術による

あり(切開による傷跡が残る)

2週間程度のダウンタイム(抜糸までワキを固定)

30万〜50万円

各治療法の特徴とビューホットのメリット

■ビューホットの特徴

ビューホットは、切らずにワキガ・多汗症の治療ができ、効果が半永久的に続くという点が最大の魅力です。術後の傷跡が一切残らず、ダウンタイムがほとんどないため、忙しい方や目立つ手術跡を避けたい方に向いています。

また、1回の施術でワキガの原因となるアポクリン汗腺の約70%、多汗症の原因となるエクリン汗腺の約50%を破壊できるため、外科手術に次ぐ高い効果が期待できます。

■ミラドライとの違い

ミラドライは多汗症には適用できますが、ワキガにはほとんど効果がないため、ワキガの臭いが気になる方には向きません。また、1回で十分な効果が得られず、複数回の施術が必要になることもあるため、コストパフォーマンスの面ではビューホットが有利です。

■ボトックスとの違い

ボトックスは多汗症の発汗を一時的に抑えるには有効ですが、効果は36ヶ月しか続かず、定期的な注射が必要になります。

■外科手術(剪除法)との違い

外科手術(剪除法)はワキガを根本的に解決できる唯一の治療法ですが、皮膚を切開するため傷跡が残るリスクがあるのが難点です。また、ダウンタイムが2週間程度と長く、術後はワキを固定する必要があるため、仕事や日常生活に支障が出やすいのがデメリットです。また、術の効果は医師の技術に大きく依存します。ただし、重度のワキガの場合は手術を検討することも選択肢の一つになります。

☛合わせて読みたい「ビューホットは効果なし?:効果の真実を探る」

後悔しないためのクリニック選び

ビューホット治療の成功は、医師の技術と経験に大きく左右されることをご存じでしょうか?「機器を使う治療だから、どこで受けても同じ」「費用が安いクリニックのほうがいい」と考えがちですが、実際には施術を行う医師の技量によって治療成果は大きく異なります。

ビューホットの最大の特徴は、治療のカスタマイズ性の高さにあります。患者ごとに異なる皮膚の厚さやワキガの強度に合わせて、照射の深度や出力を細かく調整できるため、適切な設定が施術の成功を左右します。

ビューホット治療における医師の役割とは?

■針の深度調整(2mm~6mmの範囲)
ワキガの原因となるアポクリン汗腺の深さは個人差があるため、医師は患者の皮膚の厚さを触診し、適切な深さに針を調整する必要があります。皮膚が薄い方には浅め、厚い方には深めに設定しなければ、十分な効果が得られません。

■照射強度の調整
ワキガの臭いが強い場合、より強い照射が求められますが、その分皮膚への負担や火傷のリスクが高まるため、慎重なバランス調整が必要です。経験の浅い医師が過度に照射すると火傷を引き起こす可能性があるため、適切な判断が求められます。

■ ハンドピースの密着度管理
ビューホットにはミラドライのような吸引機能がないため、冷却プレートをしっかり密着させながら照射することが重要です。密着が甘いと照射の効果が低下し、十分な汗腺破壊ができない可能性があります。

失敗しないクリニック選びのポイント

■ビューホットの施術経験が豊富な医師を選ぶ
 クリニックの実績や症例数を確認することが大切です。
個別カウンセリングを丁寧に行うクリニックを選ぶ
 一人ひとりに適した照射方法を提案してくれるかチェックしましょう。
アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ
 術後のトラブル時にしっかり対応してくれるかを確認することが重要です。

ビューホットは、適切な医師の手によって施術されれば高い効果を発揮し、長期的な改善が期待できる治療法です。しかし、技術力が不足していると、十分な効果が得られなかったり、皮膚トラブルが生じるリスクもあるため、クリニック選びには慎重になることが重要です。

「どこで受けても同じ」ではなく、信頼できるクリニック・医師を選ぶことが、後悔しないビューホット治療の第一歩なのです。

↑ビューホットの針の動き

まとめ

 

ビューホットは、ワキガや多汗症を切らずに治療でき、半永久的な効果が期待できる画期的な治療法です。外科手術のように傷跡が残らず、ボトックスのように定期的な施術も不要なため、「できるだけ負担を少なく、長期間の効果を得たい」という方に最適な選択肢といえます。

ただし、施術の成功は医師の技術に大きく左右されるため、安さだけでクリニックを選ばず、経験豊富な医師のもとで適切なカスタマイズが行われるかを見極めることが重要です。ビューホットは、照射の深度や強度を細かく調整できる治療法だからこそ、施術者の熟練度が結果を大きく左右します。

また、副作用として一時的な腫れや赤み、まれに火傷や色素沈着が生じる可能性があることも理解しておきましょう。しかし、適切なケアを行えば、これらのリスクは最小限に抑えられます。

「ビューホットを受けて本当に満足できるのか?」を判断するには、自身の症状や希望に合った治療法かどうかを見極め、慎重にクリニックを選ぶことが最も大切です。正しい情報をもとに納得のいく選択をし、ワキガ・多汗症の悩みから解放される未来を手に入れましょう。

 

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。20年以上の経験があり、ワキガ、スソワキガの治療例はこれまで延べ1万人を超える。

 

【関連項目】

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