投稿日:2024/11/21
(最終更新日:2024/11/21)

フェイスリフト徹底ガイド:施術の種類とリスクを知る

名医:元神賢太

フェイスリフトはかつて、外科手術によって皮膚のたるみを切除し、顔全体を引き上げる施術を指していました。しかし、近年ではその定義が大きく広がり、非外科的な方法で行う「切らないフェイスリフト」も一般的になっています。これらの非外科的治療は、主に3つの種類に分けられます。

1つ目は「糸リフト」と呼ばれる方法で、特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるみを物理的に引き上げるものです。2つ目は「照射系リフト」で、ハイフ(高密度焦点式超音波)や高周波などのエネルギーを皮膚に照射して、内部組織を刺激しながらコラーゲン生成を促進する方法です。3つ目は「ヒアルロン酸リフト」で、ヒアルロン酸を注入して肌にボリュームを加えながら、たるみの改善を目指す施術です。これらの選択肢にはそれぞれ特有のメリットがある一方で、リスクも伴います。

この記事では、これらフェイスリフトの種類について詳しく解説し、それぞれのメリットとリスクを分かりやすく比較します。自分に最適な施術方法を見つけるために、ぜひ最後までお読みください。

 切開フェイスリフトとは

切開フェイスリフトは、顔のたるみや深いシワを改善し、若々しい表情を取り戻すための美容外科手術です。特に中顔面、顎のライン、首のたるみが気になる場合に高い効果を発揮します。この手術では、こめかみ部分の頭髪内から始まり、耳の前、耳たぶの周囲を通り、耳の後ろのうなじ付近まで皮膚を切開します。皮膚を引き上げるだけでなく、その下にある筋膜(SMAS層)を引き上げて固定することで、より持続的で自然なリフトアップ効果が得られます。また、余分な皮膚を丁寧に除去し、顔全体が調和の取れた仕上がりとなるようデザインされます。

術後には腫れや内出血が起こることが一般的で、数週間かけて徐々に改善します。回復期間中は一定の制限がありますが、数か月で本来の結果が見られることが多いです。

元神医師によるスプリングスレッド併用フェイスリフトのご相談はこちら

未熟な医師が行う切開フェイスリフトのリスク

切開フェイスリフトは、顔の筋肉や皮膚に直接働きかける繊細な施術であるため、高い技術と深い知識を必要とします。このため、患者の身体への負担が決して軽いものではなく、経験豊富な名医に依頼することで、希望に沿った自然で美しい仕上がりが期待できます。一方で、未熟な医師がこの手術を行った場合、以下のような深刻なリスクが生じる可能性があります。

まず、リフトアップ効果が不十分で、たるみがほとんど改善されないケースがあります。また、縫合技術が未熟であると、傷跡が目立つ結果となる可能性があります。さらに、耳たぶの形が不自然に変形したり、顔全体が横方向に不自然に引っ張られたような見た目になることもあります。これらの問題は、患者の日常生活や心理的な負担を大きく増加させるだけでなく、再手術が必要になる場合も少なくありません。

名医であれば、これらのリスクを最小限に抑え、患者一人ひとりの顔立ちや希望に合わせたデザインで調和の取れた結果を提供できます。切開フェイスリフトは効果が大きい反面、医師の技術力が結果に直結するデリケートな施術です。そのため、安易に施術を決めず、慎重に医師を選ぶことが極めて重要です。

フェイスリフト前後

↑切開フェイスリフトの手術前後

糸リフトとは

糸リフトは、切開を伴わずに顔のたるみを改善する、低侵襲のフェイスリフト術です。特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ組織を持ち上げて固定することで、自然で若々しいリフトアップ効果を得られます。糸にはトゲやコグ(突起)が付いており、組織をしっかりと引き上げる仕組みになっています。

施術は局所麻酔下で行われ、約30分程度で完了します。術後の腫れや内出血は軽度で、多くの場合12週間で落ち着きます。ダウンタイムが短い点も、糸リフトが人気を集める理由の一つです。特に軽度から中程度のたるみに適しており、従来の切開フェイスリフトと比較して身体への負担が少なく、気軽に受けられる施術と言えます。

使用する糸には吸収性と非吸収性の2種類があります。吸収性の糸の場合、効果は約36か月と一時的ですが、非吸収性の糸を使用する施術では持続性が格段に高まり、筆者が使用する「スプリングスレッド」では3年以上の長期的なリフトアップ効果が期待できます。

スプリングスレッドの相談はこちら

未熟な医師が行う糸リフトのリスク

糸リフトはその手軽さと比較的低価格で人気のある施術ですが、未熟な医師が行う場合には多くのリスクが伴います。特に「ショートスレッド」と呼ばれる短い吸収性の糸を使用した施術は、価格が手頃でリスクも低いため、経験の浅い美容外科医でも簡単に行える点が特徴です。この手軽さから、新規開業医や経験の浅い医師が宣伝しやすい状況を生んでいます。しかし、ショートスレッドによるリフトアップ効果は極めて限定的で、多くの場合、1か月程度で元に戻ってしまいます。

さらに、ショートスレッド以外の吸収性糸を使用しても、その効果の持続期間はせいぜい6か月程度と短期間にとどまることが一般的です。これらの糸リフトは、短期的な軽微なリフト効果を期待する場合には問題ありませんが、長期的なリフトアップや大きな改善を求める場合には不向きです。その結果、効果が薄いまま費用と時間を無駄にしてしまうリスクがあります。

一方で、糸リフトの名医であれば、患者のニーズに応じて効果が強く、持続性に優れた糸を選択します。例えば、筆者が使用する「スプリングスレッド」は非吸収性の糸で、3年以上の持続効果が期待でき、引き上げ力も非常に強力です。このような糸を用いた施術では、自然で長期間持続する結果が得られ、患者の満足度も高くなります。糸リフトを検討する際は、医師の経験や使用する糸の種類を十分に確認することが重要です。

スマス筋膜

↑スプリングスレッドの施術前後

照射系リフト:ウルセラが最強

照射系リフトは、超音波や高周波を利用して顔のたるみを引き締める非侵襲的な施術です。この方法は皮膚を切開する必要がなく、エネルギーを肌の深部に照射することでコラーゲンの生成を促進し、自然なリフトアップ効果を得られるのが特徴です。特にハイフ(高密度焦点式超音波)は、皮膚の表面を傷つけることなく、SMAS層と呼ばれる筋膜層にまでエネルギーを到達させることが可能です。この結果、深部の組織が収縮し、引き締め効果が得られます。施術は通常30分程度で完了し、ダウンタイムがほとんどないため、施術後すぐにメイクができる手軽さも魅力です。

照射系リフトの効果は、施術直後から徐々に現れ始め、数か月かけて最大化します。特にハイフの中でも「ウルセラ」は最も高い評価を得ており、1回の施術でリフトアップ効果が1年以上持続することが確認されています。このため、軽度から中程度のたるみに悩む方にとって、切開を伴うフェイスリフトに代わる有力な選択肢となっています。

ウルセラのご相談はこちら

未熟な医師が行う照射系リフトやウルセラのリスク

照射系リフトは、切開を伴わずに肌を引き締める手軽な施術として人気がありますが、医師の技術や選択する機器によってその効果とリスクは大きく異なります。多くの照射系リフトは、施術後の効果が非常に弱く、3か月程度で効果が消えてしまうことが一般的です。このため、期待して施術を受けても「思ったほど効果がなかった」と落胆するケースも少なくありません。

一方、ウルセラはハイフ(高密度焦点式超音波)の中でも最も効果が高いとされ、1回の施術で1年以上効果が持続する場合があります。しかし、その効果が大きい分、リスクも存在します。具体的には、照射の位置や操作を誤ると、顔面神経麻痺や火傷といった深刻な副作用が発生する恐れがあります。実際に、ウルセラによるトラブルの報告は少なからずあり、医師の未熟な技術が原因でこれらのリスクが高まることがあります。

このような照射系リフトやウルセラの施術を受ける際には、単に「最先端の施術」や「効果が高い」という宣伝文句に惑わされるのではなく、施術を行う医師の経験や技術を慎重に確認することが重要です。経験豊富な医師であれば、リスクを最小限に抑えつつ、最大限の効果を引き出すことが可能です。

↑ウルセラ治療の前後

ヒアルロン酸リフトとは

ヒアルロン酸リフトは、ヒアルロン酸を頬やこめかみなどの顔の特定部位に注入し、たるんだ皮膚を持ち上げることでリフトアップ効果を目指す施術です。ヒアルロン酸は、肌のボリュームを増やし、たるみを補正することで若々しい印象を与えます。施術は短時間で終わり、ダウンタイムがほとんどないため、手軽に行える点がメリットです。注入されたヒアルロン酸は、約6か月から1年程度で体内に吸収されるため、定期的なメンテナンスが必要です。

ただし、ヒアルロン酸リフトの効果はかなり限定的です。特に、深刻なたるみや大きなリフトアップを求める場合には、注入による改善は十分ではなく、持続性も短いため満足度が低いことが多いです。また、過剰に注入すると顔が不自然に膨らんだり、皮膚が伸びたりするリスクもあります。このため、頬のたるみを本格的に改善したい場合は、他の施術や治療方法を検討するのが適切です。ヒアルロン酸リフトは即効性があるものの、長期的な満足度や効果の観点からは推奨できません。

未熟な医師が行うヒアルロン酸リフトのリスク

ヒアルロン酸リフトは手軽な施術として広く行われていますが、未熟な医師や営利目的が強いクリニックが施術を行う場合、多くのリスクが伴います。特に問題となるのが、ヒアルロン酸の過剰注入です。一部のクリニックでは、利益を優先して患者に多量のヒアルロン酸注入を勧める傾向があり、その結果「ヒアル顔」と呼ばれる不自然に膨らんだ顔になるケースが後を絶ちません。過剰に注入してもリフトアップ効果が増すわけではなく、むしろ顔のバランスを崩し、見た目が不自然になるだけです。

さらに、ヒアルロン酸リフト自体、リフトアップ効果が非常に限定的であるため、たるみ改善の主な目的を果たせない場合が多いのが実情です。ヒアルロン酸リフトを強く勧める医師の中には、他のリフトアップ技術や手段を持たないためにこれを推奨しているケースも見られます。このような場合、患者に最適な施術が提供されず、結果として期待外れの仕上がりになる可能性があります。

ヒアルロン酸リフトを検討する際は、リフトアップ効果が高い施術との比較が重要です。たとえば同じ切らないフェイスリフトでも「ウルセラ」は、ヒアルロン酸リフトよりも持続的で効果的な結果が得られ、不自然さを回避することができます。

まとめ

このブログ記事では、フェイスリフトの種類とそれぞれに伴うリスクについて詳しく解説しました。かつてフェイスリフトといえば外科手術が主流でしたが、近年では「切らないフェイスリフト」と呼ばれる非外科的な選択肢が登場し、多様な治療法が利用可能になっています。本記事でご紹介した糸リフト、照射系リフト、ヒアルロン酸リフトなど、それぞれの方法には特有のメリットとリスクがあり、ご自身の顔のたるみの程度や目指す結果、ライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

しかし、どの治療法を選ぶにしても、最も重要なのは信頼できる医師を選ぶことです。医師の経験や技術が結果に大きく影響を及ぼすため、施術を受ける際には慎重に医師やクリニックを選択してください。適切なカウンセリングを受け、十分な情報をもとに判断することで、安心して施術に臨むことができ、より満足のいく結果を得ることができるでしょう。フェイスリフトは、適切な選択と信頼できる専門家のもとで受けることで、あなたの美しさを引き出す力強い味方となるはずです。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっているウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

【関連項目】

元神医師によるスプリングスレッド併用フェイスリフトのご相談はこちら

ブログTOPに戻る

当院は開設20年以上の歴史を持つ医療法人社団セレスのグループクリニックです。
千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

千葉エリアで治療をご希望の方はこちら

船橋中央クリニックmap

〒273-0005
千葉県船橋市本町6-4-15
グラン大誠ビル 2F
責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業

東京エリアで治療をご希望の方はこちら

青山セレスクリニックmap
詳細地図はこちら

青山セレスクリニック
東京青山院

フリーダイヤル 0120-010-099

〒107-0061
東京都港区北青山2-7-26
ランドワーク青山ビル7F
(旧ヒューリック外苑前ビル)
責任者:高林洋一
最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者

メニューを開く

ライン相談をする 相談/予約

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。

フリーダイヤル フリーダイヤル相談/予約

受付時間:9:30~20:00 年中無休
(12/31~1/3を除く)

希望される
クリニックを選択して下さい。

どちらも元神医師が診察しています。