エラボトックスで後悔？笑えなくなった？？

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2023/11/29

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エラボトックスで顔の表情が不自然になった等、エラボトックスで後悔したことがSNS上では時々散見されます。このブログ記事ではこれらのエラボトックスのデメリットなどについて深堀したいと思います。

エラボトックスの起こり得るデメリットとは

エラボトックスの後にはどのようなことが起こり得るか？については下記のようなデメリットがあります。

●エラボトックスの後、笑えない

●エラボトックスの後、輪郭がデコボコになった

●エラボトックスの後、頬がこけた

●エラボトックスの後、硬いものを食べにくい

エラボトックスの後、笑えない

エラのボトックス（ボツリヌス毒素）注射によって笑顔が不自然になることは、筋肉への影響が意図しない範囲に及ぶことに起因します。このメカニズムは以下のように説明されます。

注射される筋肉: エラのボトックス治療では、通常、咬筋という筋肉が対象となります。咬筋は顎の動きを制御する筋肉で、エラが張って見える原因となる筋肉です。

ボトックスの拡散: 注射後、ボトックスは注射部位の近くの筋肉にわずかに拡散する可能性があります。この拡散が意図しない筋肉、特に笑顔に関与する筋肉（例えば頬の筋肉や口角を動かす筋肉）に影響を及ぼすと、表情が不自然になる可能性があります。

筋肉の弛緩効果: ボトックスは注射された筋肉の収縮を阻害します。この効果が意図せず表情に関わる筋肉、すなわち、大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、口角挙筋等にも及んだ場合、それらの筋肉の動きが制限され、自然な笑顔を作ることが難しくなります。

注射技術の重要性: 注射の精度と量がこのような副作用のリスクを大きく左右します。経験豊富な医師は、ボトックスの量や注射部位を慎重に選び、周囲の筋肉への不必要な影響を最小限に抑えます。

笑顔が不自然になる副作用は、ボトックスが意図しない筋肉に影響を及ぼした結果として発生します。

エラボトックスの後、輪郭がデコボコになった

エラボトックス後「輪郭がデコボコになった」、「輪郭に左右差が現れた」という場合、ボトックスの効果が現れている部分と現れていない部分の差が生じている影響です。

経過観察で改善する場合もありますが、症状が強い場合は再治療を要します。この場合再度追加のボトックス注射を受けることで改善します。

エラボトックスの後、頬がこけた

エラボトックスの後、頬がこけたように見えることが時々あります。これは咬筋が小さくなった結果、頬骨が目立つようになった結果です。エラボトックスの治療前から、頬がこけた印象になるかはある程度予想がつきます。治療前より頬骨が目立つ場合はエラボトックスの量や治療間隔に十分注意する必要があります。

エラボトックス治療前

↑上記：エラボトックス治療前

エラボトックス治療後頬がこけた例

↑上記：エラボトックス治療後、頬がこけた例

エラボトックスの後、硬いものを食べにくい

エラボトックス後に「硬いものを食べにくい」と感じることは時々あります。これはエラボトックスが噛む際に要する筋肉である咬筋をターゲットに治療しているからです。エラボトックス後の噛みづらさは通常注射後1週間くらいまでがピークで、その後徐々に改善します。噛む際には４つの大きな筋肉が関与しており、咬筋はその一つに過ぎず、エラボトックスにより咬筋の作用が弱くなっても、そのほかの側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の３つの筋肉が噛む作用を補うようになるからです。「硬いものを食べにくい」感覚は次第に治り、日常生活で支障をきたすことはありません。

まとめ

エラボトックスの後の起こり得るデメリットについて記載しました。ここに記載したデメリットについては多くの場合、経験豊富な医師の施術によって回避できるデメリットです。、このためエラのボトックス治療を受ける際は、特に経験豊富な医師による適切な施術が重要となります。施術価格だけで医療機関を決めてしまうと取り返しのつかない事態になることもあり得ます。また、治療前に医師と十分にリスクや副作用について話し合うことが勧められます。

筆者：元神　賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医（日本外科学会認定）。美容外科専門医（日本美容外科学会認定）。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。エラボトックスの元神メソッド開発者。

【関連項目】

エラ　ボトックス, 小顔　ボトックス

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