投稿日:2024/11/01
(最終更新日:2024/11/01)
知っておきたいデリケートゾーンの臭いの原因と「すそわきが」の可能性
一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが定期的に実施する日本人の性生活の実態調査「ジャパン・セックスサーベイ 2020」の調査結果によると、多くの女性がデリケートゾーンの臭いに対して深い悩みを抱えていることが明らかになりました。特に、このエリアの臭いに関する問題は、性生活や自信にも影響を与えやすく、他人に相談しづらいデリケートな問題です。悩みを持ちながらも、適切な情報や効果的な治療法に辿り着けていない女性が多いことから、この記事ではデリケートゾーンの臭いについての基本的な知識を紹介し、その原因のひとつである「すそわきが」についても詳しく解説します。これにより、自分に合った対策やケアの一助となれば幸いです。
多くの女性が悩んでいるデリケートゾーンの臭いの調査結果
日本家族計画協会が実施した「ジャパン・セックスサーベイ2020」による最新の調査では、女性が抱える「デリケートゾーンの悩み」について、驚くべき現状が明らかになりました。調査において「おりものや臭いなどによるデリケートゾーンの不快感を感じたことがありますか?」との問いには、約半数の女性が「ある」と回答しています。さらに、日常生活における「デリケートゾーンの悩み」については、「かゆみ」(23.1%)、「臭い」(21.8%)、「おりもの」(19.5%)、「蒸れ」(11.8%)といった具体的な症状が挙げられており、20代や30代の若い世代が特に多くの悩みを抱えていることが分かりました。
特に注目すべきは、20代女性の42.2%がデリケートゾーンの臭いについて悩みを抱えているという点です。
デリケートゾーンの臭いの原因を正確に知るために
デリケートゾーンの臭いに悩むとき、まずはその臭いが膣内から発生しているのか、または膣外の皮膚表面から来ているのかを見極めることが大切です。この確認により、対処法や受診すべき診療科も異なってくるためです。もし膣内からの臭いが原因であれば、婦人科の受診が適切です。一方、膣外の皮膚や汗腺が関係している臭いの場合、美容皮膚科や美容外科の診察を受けることが推奨されます。この区別が明確になることで、より効果的なケアと治療が期待できるでしょう。
膣内から発生するデリケートゾーンの臭いとその原因について
デリケートゾーンの臭いが膣内から発生している場合、その多くは膣内環境の変化や感染症によって引き起こされます。ここでは、膣内の健康状態や特定の要因による臭いの変化について詳しく解説します。
■ 健康な膣内の臭い
通常、健康な膣内は乳酸菌を含む善玉菌の働きによって酸性に保たれており、わずかに酸味のある香りを放ちます。この自然な香りと軽い分泌物は正常で、特に問題はありません。膣の環境が整っている限り、強い臭いがすることはほとんどありません。
■ 月経周期に伴う臭いの変動
月経周期の変化により、臭いの強さが異なることがあります。特に生理中やその前後には、経血が混ざることで鉄っぽい独特の臭いが生じやすくなります。また、排卵期にはホルモンの変動により分泌物の量が増え、膣内環境が変化するため、通常とは異なる香りが感じられることもあります。
■ 感染症や膣炎による異常な臭い
膣内の異常な臭いは、しばしば感染症に起因します。以下の感染症は膣内の臭いに強く影響し、特徴的な異臭を発生させます。
細菌性膣炎:膣内の乳酸菌が減少し、pHバランスがアルカリ性に傾くと、魚のような「アミン臭」を放ちます。この状態では、白色や灰色がかった分泌物が増え、かゆみや灼熱感が伴うことがあります。
カンジダ膣炎:カンジダという真菌(カビ)が異常繁殖すると、酸っぱい臭いを伴うことがあり、白くてカッテージチーズ状の分泌物が見られます。さらに、強いかゆみや不快感も生じます。
トリコモナス膣炎:トリコモナスという寄生虫による感染症で、腐敗臭のような強い悪臭が出やすく、黄緑色の泡状のおりものが特徴です。
■ セックス後の臭いの変化
セックス後には、お互いの体液が膣内に一時的に残留することにより、pHバランスが変わって臭いが強まる場合があります。通常であれば自然に戻りますが、臭いが持続する場合には感染症を疑って婦人科の受診が推奨されます。
膣外(皮膚)から発生するデリケートゾーンの臭いとその原因について
デリケートゾーンの臭いは、膣内だけでなく膣外の皮膚からも発生することが多く、特に外陰部や会陰、太ももの付け根部分は汗腺や皮脂腺が密集しているため、臭いの原因となりやすい部位です。また、尿道や肛門といった排泄器官も近くに位置しているため、排泄物がデリケートゾーンの臭いの要因となることがあります。ここでは、膣外の皮膚に由来する臭いの原因を詳しく見ていきましょう。
■ すそわきが(すそが)による臭い
デリケートゾーンには、アポクリン汗腺が多く分布しています。アポクリン汗腺から分泌される汗は皮膚の常在菌と混ざると独特の臭いを発生しやすく、運動や気温の高い季節には発汗が増え、臭いも強まります。性行為時の興奮でも発汗が増え、この臭いが特に強くなることがあります。こうしたデリケートゾーン特有の臭いは「すそわきが(すそが)」と呼ばれ、他人にも感じ取られやすいため、女性にとってデリケートな問題となっています。
■ 摩擦による蒸れ
タイトな下着や通気性の悪い衣類の着用は、デリケートゾーンの通気を妨げ、蒸れを引き起こす要因となります。特に化繊やポリエステル素材の下着は通気性が低いため、湿気がこもりやすく、細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。これにより、臭いが強まることがあるため、デリケートゾーンのケアには通気性の良い素材の下着を選ぶことが推奨されます。
■ 生理用品やおりものシートの使用
長時間の生理用品やおりものシートの使用は、通気性が悪くなり、蒸れる原因となります。蒸れた状態が続くことで細菌が繁殖しやすくなり、臭いが発生しやすくなります。生理中やおりものが多い日には、頻繁に交換し、デリケートゾーンが湿気でこもらないように心がけることが大切です。
■ 生活習慣や食生活の影響
食生活もデリケートゾーンの臭いに影響を与えることがあります。ニンニクや玉ねぎ、スパイスの強い食材を多く摂取すると、全身の皮脂腺から臭いが発生することがあり、デリケートゾーンでも同様に臭いが感じられることがあります。
スソワキガが原因であることへの認識不足
これまでデリケートゾーンの臭いにはさまざまな原因があることを解説しましたが、実際には「すそわきが」が大きな要因であるケースが少なくありません。しかし、多くの人がその認識を持っておらず、ネット上でも、臭いの主な原因が「おりもの」や「蒸れ」として片づけられがちです。そのため、低刺激性の石鹸を使うなどのケアが推奨されることが多いのですが、これではスソワキガ(すそが)を根本的に解決することはできません。デリケートゾーンの臭いの主な要因がスソワキガである場合、専用の治療が必要です。
ビューホット:スソワキガを確実に治す方法
スソワキガの根本的な治療法として注目されているのが「ビューホット」です。これは、切らずにアポクリン汗腺を除去する治療方法で、特にデリケートゾーンの臭いが気になる方におすすめです。ビューホットは、施術部位に局所麻酔をかけた後、極細の針を皮膚表面に刺し、高周波(フラクショナルRF)エネルギーを用いてアポクリン汗腺を破壊します。この高周波の熱が皮膚の内部および皮下組織に選択的に作用し、皮膚へのダメージを最小限に抑えつつ、臭いの原因となるアポクリン汗腺を確実に破壊する仕組みです。
ビューホットの大きな特徴は、通常1回の施術で約70%のアポクリン汗腺を破壊でき、臭いの軽減効果が永久的に持続する点です。、ビューホットによる施術後は再発のリスクも非常に低く、長期的な効果が期待できます。また、皮膚を切開する必要がないため、術後の回復も早く、ダウンタイムが短いことも人気の理由の一つです。多くの方が日常生活に早期復帰しているため、忙しい方にも適した治療法といえるでしょう。
まとめ
本記事では、多くの女性がデリケートゾーンの臭いに悩み、その原因が「すそわきが」に起因することが少なくない点について解説しました。スソワキガには、日常のケアや小手先の対処法では根本的な解決は難しいため、ビューホット治療のような根治的な治療をおすすめします。ビューホット治療は、アポクリン汗腺を破壊することで臭いの原因を取り除くため、長期的な効果が期待できる優れた治療法です。
しかしながら、ビューホット治療の効果は施術する医師の経験と技術に大きく依存するため、実績の豊富な医師を選ぶことが極めて重要です。ビューホットが経験豊富な医師の信頼できる技術によって、効果的かつ安全にスソワキガを解消できるでしょう。このブログ記事が、デリケートゾーンの臭いに悩む女性にとって参考になり、少しでも自信を取り戻すきっかけになれば幸いです。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。ビューホット治療を日本にいち早く導入。ビューホットにおけるスソワキガ治療は日本で初めて行った。これまでのスソガ、わきが治療例は延べ1万人を超える。【関連項目】
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