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わきが手術の経過写真【画像あり】傷跡の詳細解説
更新日:2025/10/28
公開日:2025/10/31

「わきが手術」とインターネットで検索すると、サジェスト(候補)や関連キーワードに「わきが手術 写真」や「わきが手術 失敗画像」といった語句が表示されます。そして実際それらのキーワードで検索してみると、出てくるのは術後の脇の下の傷跡や瘢痕の悲惨な画像ばかりです。
果たして、わきが手術を受けるとネット検索結果に出てくるような酷い跡になってしまうのでしょうか?
本記事では、美容外科専門医である私が実際のわきが手術の経過写真(術前から術後半年までの画像)をお見せしながら、その術後経過や傷跡の真実を分かりやすく解説します。わきが手術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
検索結果にわきが手術の失敗画像が多い理由

まず、「わきが手術 写真」で検索すると失敗例の画像ばかりが目立つ理由について説明します。実は、検索上位に出てくるそうした術後の悲惨な写真の多くは、わきがの外科的手術をあえて推奨しないクリニックが発信源になっています。どういうことかと言うと。。。
わきがの臭いを手術で完全に抑えるには、高度な外科技術と丁寧で妥協のない手術操作が必要です。わきがの原因であるアポクリン汗腺は脇の下の皮膚裏側(皮下組織)にびっしり付着しています。このアポクリン汗腺を漏れなく取り除くためには、脇の皮膚の裏側にある脂肪組織などの皮下組織を広範囲に完全除去しなければなりません。
しかし、皮下組織を徹底的に削ぎ取るような手術を行うと、術後の回復過程で皮膚に潰瘍ができたり、皮膚が壊死するなどの合併症リスクが伴います。当然、これらのリスクを最小限に抑えつつ傷跡をきれいに治すには、執刀する外科医の技量が極めて重要になります。
しかし残念ながら、ここまで高度な技術を習得できず途中で断念してしまう美容外科医・形成外科医も少なくありません。こうした高度なわきが手術ができない医師は、わきが治療としてもっと簡易的な方法(例:クワドロカット法やフォーミュラシェーバー法などの小切開手術)を患者さんに勧める傾向があります。
確かにこれらの簡易法であれば大きな合併症が起こる可能性は低くなりますが、そのぶん十分なアポクリン汗腺を除去できずに多くが残ってしまうため、結果としてワキガ臭を完全には治せないのです。つまり、高度なわきが手術の技術がないクリニックほど「外科手術なんてやめておけ」と言わんばかりに、あえて悲惨なわきが手術後の画像をネット上に氾濫させているというカラクリがあるのです。
わきが手術で傷跡や合併症が多くなる理由

わきが手術後に傷跡が汚く残ってしまったり、さまざまな合併症(傷の壊死・感染など)が起こってしまう背景には、主に次のような原因があります。
- 執刀医の技術不足: わきが手術は非常に高度な手技を要するため、経験や技術が不足していると汗腺の取り残しや止血不良などミスが起こりがちです。その結果、術後にトラブルが生じて傷跡が汚く残る可能性が高まります。
- 止血不良や皮膚の過度な剥離: 手術中の止血操作が不十分だと、術後に血腫(皮膚下に血液が溜まること)が発生し、傷の治りを阻害します。また、皮膚の裏側から組織を削り取る際に皮膚を薄く剥離しすぎると、皮膚への血流が悪くなり傷口の治癒が遅れたり壊死の原因となります。これらは傷跡が目立つ大きな原因です。
- 反転剪除法(皮弁法)の構造的リスク: 従来からある伝統的なわきが手術である反転剪除法では、脇の中央部分を約5~6cm程度大きく切開します。通常その部位の傷跡自体は脇のシワに隠れて目立ちにくいのですが、アポクリン汗腺を完全除去しようとすると傷の周囲一帯の皮下組織を取り除く必要があるため、どうしても傷周囲の血流が悪くなります。その結果、傷口がふさがりにくくなったり、傷の周囲の皮膚が壊死するリスクが高まるという欠点があります。
上記のように、わきが手術は高度な技術と繊細な処置が要求される手術です。術後の傷跡トラブルを防ぐには、しっかりと汗腺を除去しつつ出血や皮膚壊死を起こさないバランスが重要になります。言い換えれば、医師の技術と経験次第で術後の仕上がりに大きな差が出る手術なのです。
私がシェービング法(イナバ式組織削除法)を推奨する理由

私はわきが治療の外科手術においては、シェービング法(イナバ式皮下組織削除法と同じ手術)を採用しています。小さな切開で行う簡易的な手術(クワドロカット法、マイクロシェーバー法、フォーミュラーシェーバー法、ハイブリッドマイクロシェーバー法、マイクロリムーブ法など)は取り除けるアポクリン汗腺の量が不十分なため基本的に推奨していません。
もし「なるべく切らない方法が良い」という場合には、私が行うビューホット(高周波機器による治療)など切開を伴わない治療を提案します。ビューホットであればメスを使わずに約70%程度のアポクリン汗腺を破壊できます。
しかし外科的な方法で治療するのであれば、やはり100%アポクリン汗腺を除去でき、ワキガが再発しない方法を選ばないと意味がありません。その点で、小切開手術よりもしっかり汗腺を除去できるシェービング法が最善だと考えています。
シェービング法(イナバ式)とは、脇の下を数センチ切開して特殊なシェービング用器具を挿入し、皮膚の裏側からアポクリン汗腺やエクリン汗腺(多汗症の原因)、毛根組織をまとめて削り取る手術です。皮下組織を皮膚から薄く削ぎ取って汗腺を除去するため、小切開手術より臭い抑制効果が高く、さらに毛根も除去するため半永久的な脱毛効果も得られます。
また、このシェービング法では傷周囲の皮膚を全方向性に完全にはがさないので、反転剪除法のように皮膚の血流を断ってしまう心配がありません。実際、私が行うシェービング法では切開部分の片側は皮下組織が剥離されずに残っており、血流が保たれる設計になっています。血流が確保されているおかげで傷口周囲の皮膚が壊死することはなく、傷の治りも非常に良好です。このような理由から、私はリスクの高い反転剪除法は採用せず、患者さんにとって安全かつ効果的なシェービング法を選択しています。
シェービング法でしっかりとアポクリン汗腺を除去し、適切な止血とケアを行えば、術後の経過は良好で傷跡もきれいに治ります。経過が順調で十分な時間が経過すれば、シェービング法による傷跡はほとんど目立たなくなるのです。次に、実際に私のクリニックでシェービング法のわきが手術を受けた患者様の術後経過写真(術前~半年後)を順を追って公開しながら、その傷跡の変化を詳しく見ていきましょう。
わきが手術の経過写真(術前~術後6か月)
■術前の状態(手術前)


こちらはわきが手術の術前の写真です。手術前の脇の下は当然ですが傷跡も何もない正常な皮膚の状態です。
術前には患部の毛を剃毛し、臭いの原因となるアポクリン汗腺の分布を確認してマーキングを行います。外見上は特に変わったところのない脇ですが、この皮膚の下にアポクリン汗腺が密集しており、わきが特有の臭いを発生させています。
■術直後(手術直後の状態)

わきが手術直後の写真です。手術が終わった直後の脇の下には、長さ3cm程度の細い切開線が確認できます。シェービング法では脇の端の位置を切開し、そこから内部の汗腺を削り取っています。
写真では傷口に数針の縫合糸が留められているのがわかります。また、傷以外の剝離範囲にも皮下組織と皮膚を数針縫合します。術直後は若干周囲の皮膚が赤く腫れていますが、大きな出血はなく清潔な状態です。

術後すぐに脇の下にガーゼを当てて強く圧迫固定し、出血と腫れを抑える処置を行います。腕を激しく動かさないように注意して過ごしていただきます。

↑さらに上記の専用着衣で腋を圧迫します。この脇圧迫専用着衣は1週間着けていただいております。
■術後3日目

術後3日目の写真です。ご来院可能な患者様には、術後2~4日目頃に一度ガーゼ交換を行って傷の様子を確認しています。
3日目の写真を見ると傷口はきれいに閉じたまま保たれており、出血や膿などの異常は見られません。周囲にうっすらと内出血(青あざ)が出ていますが、これは術後の正常な反応で、時間とともに吸収されて消えていきます。
血種等も起きておらず、順調な経過です。この時期はまだ腕を大きく動かすことは禁止で、安静に過ごしていただいています。
■術後6日目

術後6日目の写真です。手術から約1週間が経過し、腫れや内出血は少しずつ引いてきています。傷口は完全にふさがっており、皮膚の赤みも徐々に落ち着きつつあるのが分かります。
縫合は術後6~10日の間に通常行い、写真では抜糸を完了しています。傷の周囲に壊死やただれは一切起こっておらず、順調な回復ぶりです。患者さんも日常生活での痛みはかなり軽減し、この後は圧迫のガーゼや専用着衣から解放されますので、患者さんもかなり精神的に楽になります。
ただし、まだ腕大きく上げるような動作は禁止で、すべての制限はなくなるのは術後2週間からです。
■術後1か月

術後1か月(4週間後)の写真です。傷跡はピンク色の線状瘢痕になりました。術後1か月時点では、まだ傷跡の赤み・色素沈着が残っていますが、傷は完全にふさがっていて痛みもありません。
周囲の皮膚にわずかな色素沈着(茶色っぽいくすみ)が見られますが、これも時間とともに薄れていきます。アポクリン汗腺が全て除去されているため、この時点で腋臭の症状は完全になくなっています。
日常的なデオドラントも不要となり、患者さんは術前と比べて格段に快適に過ごせているはずです。
■術後3か月

術後3か月の写真です。傷跡の赤みはまだありますが、普段生活している分にはほとんど気にならないレベルです。脇の下の皮膚もしっかり柔らかさを取り戻し、拘縮(突っ張り)もありません。
内出血の青みや色素沈着も消失し、滑らかな皮膚状態に回復しています。臭いや汗の再発ももちろんありません。
■術後6か月

術後6か月(半年後)の写真です。傷跡はだいぶ目立たなくなってきました。患者さんによっては早い方でこの6か月頃には傷跡がかなり目立たなくなりますが、通常は1年ほどかけてさらに目立たなくなっていきます。
術後半年も経てば手術部位の赤みも完全になくなり、柔らかな正常皮膚と変わらない状態になります。シェービング法では皮膚の裏側から汗腺と一緒に毛根も除去しているため、術後は腋毛が生えてこなくなる点にも注目です。
写真でも、手術をした方の脇だけ毛が全く生えていないのが分かります。この脱毛効果は女性にとっては嬉しいメリットですが、男性の場合は「脇毛がなくなるのは困る」という方もいるかもしれません(手術前にしっかり説明していますのでご安心ください)。いずれにせよ、半年も経過すれば見た目の上でも機能的にも手術前より快適な状態になっていることは間違いありません。
患者さんの満足度
最後のこのブログ記事の写真のかたの術後の感想も共有します。

この患者さんも私が行ったシェービング法で非常に満足されたようで、私もうれしいです。
まとめ
ネット上で氾濫している「わきが手術 失敗画像」ばかりを見て不安になっている方も多いかもしれません。しかし、本記事で掲載したわきが手術の経過写真をご覧になれば、適切な手術を受ければ術後の傷跡は決して検索で出てくるようなひどい状態にはならないことがお分かりいただけたと思います。
確かに、わきが手術は高度な技術を要し術者の腕によって結果に差が出るデリケートな手術です。そのため「絶対にこの手術法でなければならない」というよりも、信頼できる熟練の医師を選ぶことが何より重要です。
経験豊富な専門医のもとで適切な手術と丁寧な術後ケアを受ければ、臭いを根本から治せるうえに傷跡もきれいに治癒し、快適な生活を取り戻すことができます。わきが手術を検討中の方は、ぜひ怖がりすぎずに専門医にご相談ください。
当院では再発しない完全なわきが手術を目指し、患者様一人ひとりに最善の治療法を提案しております。本記事が皆様の不安解消や正しい情報収集の一助になれば幸いです。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、ビューホット治療を日本にいち早く導入。ビューホットにおけるスソワキガ治療は日本で初めて行った。これまでのスソガ、わきが治療例は延べ1万人を超える。
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