【男のスソワキガ・スソガ】原因と治し方の詳細 - 美容外科｜船橋中央&青山セレスクリニック　美容外科｜船橋中央&青山セレスクリニック

男性の陰部の臭いには、さまざまな原因が考えられます。多くの場合、臭いは包皮から発生しますが、見過ごされがちな要因として「スソワキガ（スソガ）」があります。スソワキガは、陰部の毛根部から発生する特有の臭いで、他の要因とは異なる特徴を持っています。このブログでは、男性のスソワキガ（スソガ）について詳しく解説し、その原因と治療方法ついて探ります。

スソワキガ（スソガ）とは：すそがの原因

スソワキガ（スソガ）は、陰部ワキガ症として知られ、陰部から特有の臭いが発生する状態を指します。その原因は、陰部にあるアポクリン汗腺からの発汗にあります。アポクリン汗腺は皮膚の深部に位置し、毛根に開口しており、分泌された汗が毛包を通じて皮膚表面に放出されます。この汗自体は無臭ですが、皮膚の常在菌によって分解されることで、特有の臭い、すなわちワキガ臭が発生します。

スソワキガ（スソガ）の基礎知識

■エクリン汗腺とアポクリン汗腺

皮膚にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類が存在します。エクリン汗腺は全身の皮膚に広く分布し、表皮に近い浅い層に位置しています。ここから分泌されるエクリン汗は、発汗直後には無臭です。

一方、アポクリン汗腺は、腋、乳輪、陰部に集中して存在し、皮膚の深部や皮下組織にあります。アポクリン汗腺から分泌される汗は特有の臭いを発し、これが「ワキガ臭」として知られています。特に陰部の皮膚は腋や乳輪よりも厚く、アポクリン汗腺はより深い位置にあります。

■すそわきがのアポクリン汗腺の分布

すそわきがは、陰部のアポクリン汗腺から分泌される汗が原因で発生する特有の臭いが特徴です。これらのアポクリン汗腺の分布は個人差が大きく、広範囲に及ぶことがあります。特に広範囲の場合、陰部全体が臭いの発生源となり得ます。

臭いが強くなりやすい部位は性別によって異なります。女性の場合、臭いが特に強くなる部位は、Iラインの割れ目の始まり部分や肛門と膣の間です。男性の場合は、ペニスの付け根やお尻の割れ目が特に臭いが強くなる傾向があります。特にお尻の割れ目周囲の臭いは「ケツガ」と呼ばれ、スソワキガの一部として知られています。

スソワキガ（スソガ）の男の特徴

スソワキガ（スソガ）を持つ男性の特徴としては、これらの男性は腋臭症（ワキガ）を併発しているということです。男性は女性に比べてワキガに気づかないことが多いですが、アポクリン汗腺の特性は全身で共通しているため、陰部からの発汗がワキガ臭を伴う場合、腋からの発汗も同様に臭いを発する可能性が高いです。

さらに、ワキガを持つ男性は、乳輪周辺における臭い（チチガ）や臀部の臭い（ケツガ）を併発する可能性もあります。これらの臭いは、すべてアポクリン汗腺の活動によって引き起こされます。

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スソワキガ（スソガ）の臭いとは

男性のスソワキガ（スソガ）やケツガの臭いは、腋臭（ワキガ）の臭いと基本的には同じで、その独特な香りには酸っぱさと苦味が混ざり合っています。この臭いは、以下のように例えられることがあります。

・鉛筆の芯を思わせる苦味と、お酢のような酸っぱさを組み合わせた香り。

・玉ねぎやネギの鋭い香りと、香辛料のクミンを組み合わせた独特な臭い。

これらの臭いの強さは個人差が大きく、しばしば強烈で鼻を背けたくなるような臭いです。ただし、単に酸っぱい臭いがするだけで強くない場合は、通常のエクリン汗腺からの汗の臭いである可能性があります。

スソワキガの臭いを自分でわかる方法

自分がスソワキガかどうかを確認するための自己チェック方法をご紹介します。まず、自分が腋臭（ワキガ）の症状を持っているかどうかを確認することから始めましょう。ワキガの症状がない場合、スソワキガである可能性は低いと考えられます。ただし、自分でワキガの臭いを正確に判断するのは難しいこともあります。このような場合は、家族や親しい友人など、身近な人に相談してみると良いでしょう。

もしワキガが確認された場合、次のステップは、シャワーや入浴後に時間を置き、特に臭いが強くなる可能性のある部位をチェックすることです。シャワーや入浴から半日から1日経過した時点で、ペニスの付け根やお尻の割れ目など、臭いが強くなるとされる部位を注意深く確認します。柔らかいティッシュや布を使い、その部位を強くこすり、臭いを嗅ぎ取ってみてください。この時、臭いを感じた場合は、スソワキガの可能性が高いと考えられます。

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すそわきがの治療方法の紹介

すそわきがを根本的に治療するためには、美容外科での専門的な施術が必要です。現在、日本国内の美容外科や医療機関で提供されている主な治療方法には、ビューホット、ミラドライ、ボトックス注射、手術の4つがあります。以下に、これらの治療方法について詳しく解説します。

■ミラドライは不適切な治療

多くのクリニックではミラドライが推奨されていますが、実際にはこの方法はワキガに対する効果がほとんどありません。さらに、すそわきがに対するミラドライ治療には危険性があり、死亡例も報告されています。この機器は多汗症の治療に特化しており、すそわきがやワキガ症の治療には適していません。

■ボトックス注射の効果と限界

ボトックス注射は、すそわきが治療として一般的に行われますが、その効果は限定的です。ボトックスは主にエクリン汗腺からの発汗を抑制しますが、アポクリン汗腺には作用しません。そのため、特有の臭いをあまり抑えることはできません。

■外科手術の効果と限界

すそわきがの外科手術は、腋のワキガ治療と同様の手術を陰部に施す方法です。医師の技量に依存しますが、アポクリン汗腺を除去することができれば、非常に効果的な治療法です。しかし、陰部のアポクリン汗腺は広範囲にわたり、特にアポクリン汗腺が多く存在する性器や肛門周囲は、皮膚が薄く、術後の圧迫が難しいため、これらの部位を手術で除去するのは困難です。このため手術可能な範囲が限られ、全体的な効果も限定的です。

■ビューホットが最良の治療

ビューホットは、すそわきがに最も効果的な治療法とされています。この方法は、局所麻酔のもとで皮膚に針を刺し、フラクショナルRFを用いてアポクリン汗腺を破壊します。治療中は皮膚表面を冷却するシステムが組み込まれており、熱傷を防ぎます。また、照射深度を0.1mm単位で手動調整可能で、最大6mm以上の深さまで対応できるため、皮膚の厚さに応じた精密な治療が可能です。

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すそわきがにおけるビューホット治療のポイント

ビューホット治療の効果は、医師の技術と判断によって大きく左右されます。治療の成功を決定づける主な要因には、照射範囲、照射深度、照射強度、そして麻酔方法の4つがあります。以下に、それぞれのポイントを詳しく解説します。

■照射範囲

すそわきがの臭いの発生部位は個人差が大きいため、治療ではその範囲に応じて照射範囲を調整することが重要です。多くのクリニックでは治療範囲が狭く、効果が十分に得られないことがあります。治療を行う際は、アポクリン汗腺が存在する可能性のある広い範囲を考慮し、効果的に臭いの元を取り除くことが求められます。

■照射深度

ビューホット治療の効果を最大化するためには、皮膚の厚さに合わせて照射深度を調整することが不可欠です。ワキと陰部では必要な照射深度が異なるため、個々の患者の皮膚特性に応じた調整が必要です。治療前に皮膚の厚みを診察し、その結果をもとに最適な照射深度を決定します。深い位置にあるアポクリン汗腺を効果的に破壊するためには、適切な深度の調節が重要です。

■照射強度

ビューホット機器は高周波の熱を利用してアポクリン汗腺を破壊しますが、その強度の調整が可能です。高い強度はアポクリン汗腺を確実に破壊しますが、皮膚へのダメージや合併症のリスクを伴います。そのため、皮膚を傷つけずに汗腺を効率的に破壊できる強度を見極めることが重要です。経験豊富な医師の判断が必要で、適切な強度での治療は、深度の調整と同様に重要です。

■麻酔方法

ビューホット治療には高熱を用いるため、治療時の痛みを軽減するために麻酔が必要です。広範囲に及ぶ臭いの発生を抑えるには、適切な麻酔が不可欠です。局所麻酔だけでは痛みを完全に取り除けないため、照射範囲や深度に制限が生じることがあります。そのため、私のクリニックではマスク麻酔を使用して完全な無痛状態で治療を行っています。これは全身麻酔と同じ薬剤を使用し、患者様は治療中に深い眠りに入るため、痛みを感じることなく、快適に治療を受けることができます。

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