投稿日:2024/09/22
(最終更新日:2024/10/01)

切開フェイスリフト手術・糸リフトの名医を探す方法

名医:元神賢太

加齢による顔のたるみやシワを改善するための方法として、切開フェイスリフト手術や糸リフトは効果的な選択肢です。しかし、顔は非常にデリケートで人々の印象に直結する部分であるため、施術を担当する医師の技術や経験、さらにその医師との信頼関係が重要な要素となります。このブログでは、日本国内でフェイスリフト手術や糸リフトを考えている方々が、どのようにして自分に合った名医を見つけるべきか、その具体的な方法を詳細に解説します。施術の成功には、医師選びが大きく影響を与えるため、この記事を通じて失敗しないためのポイントをしっかり押さえてください。

1.資格と専門性の確認

フェイスリフト手術を成功させるためには、まず担当する医師の資格と専門性を確認することが不可欠です。日本では、医師として最低限の2年間の研修を修了すれば、誰でも「美容外科医」を名乗ることができます。そのため、実際にどれほどの美容外科経験を持っているかを厳密に選別することが重要です。特に、フェイスリフトのような繊細な手術を受ける場合は、少なくとも日本美容外科学会(JSAS)または一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS)が認定する美容外科専門医資格を持つ医師を選ぶことが推奨されます。これらの資格を持つ医師は、5年以上の実務経験を積み、厳しい審査をクリアしています。これにより、彼らの知識や技術が一定の水準を超えていることが保証されています。

さらに重要なのは、医師の経歴や専門分野です。フェイスリフトは顔の構造を理解し、非常に精密で的確な技術が必要とされるため、単なる美容外科の経験ではなく、外科や形成外科の専門医資格も有している医師を選ぶと、より安心です。美容外科専門医の資格は、必ずしも切開手術の経験を必要とせず、非侵襲的な手術のみで取得できるため、外科学会や形成外科学会などの外科系学会の認定も受けている専門医が理想的です。

また、実際にその医師がどれほどのフェイスリフト手術を行ってきたか、過去の症例数や成功例も重要な判断材料となります。さらに、フェイスリフトやたるみ改善について学会発表を行っている医師や、学会誌などに論文掲載を行っている医師は、最新の技術や研究に精通しており、より信頼できる存在と言えるでしょう。これらの情報は、クリニックのホームページで確認できることが多いため、参考にすると良いでしょう。

2.カウンセリングの重要性

フェイスリフト手術を検討する際、最も重要なステップの一つがカウンセリングです。複数の医師によるカウンセリングを受けることは、より良い施術結果を得るために不可欠であり、強く推奨されます。カウンセリングを通じて、医師の技術や知識はもちろん、患者とのコミュニケーションスキルや信頼関係を築く力も確認できます。名医とされる医師は、患者の希望や不安に耳を傾け、個々の顔の骨格や肌質に応じた最適な施術方法を提案します。

カウンセリングを受ける際には、次のような点に特に注意しましょう:

・施術のメリットとデメリットの説明:医師がフェイスリフトの効果だけでなく、リスクや副作用についても具体的に説明してくれるかを確認することが大切です。名医はリスクを隠さず、患者に正確な情報を提供します。

・術後のダウンタイムと回復期間の説明:手術後、どれくらいの期間で日常生活に復帰できるのか、また術後の腫れや内出血がどの程度発生するかなどを細かく説明してくれる医師は信頼できます。術後のスケジュールが明確に立てられることで、不安を軽減できます。

・アフターケアの充実度:手術後のフォローアップ体制や、万が一トラブルが発生した際の対応がしっかりしているかどうかも重要なポイントです。手術だけでなく、術後のケアや長期的な結果にも責任を持ってくれる医師を選びましょう。

名医は、手術前のカウンセリングに十分な時間をかけ、患者の期待やリスクを誠実に伝え、納得した上で施術を行います。また、カウンセリング時の雰囲気や医師の姿勢から、信頼して任せられるかどうかも見極めることができます。複数の医師の意見を聞くことで、自分に最も合った選択ができるはずです。

3.症例写真やレビューの確認

フェイスリフト手術の名医を探す際、過去の症例写真や患者のレビューを確認することは非常に有効です。症例写真は、その医師がどのような結果を生み出してきたかを示すものであり、ビフォーアフターを比較することで、手術後のイメージを持ちやすくなります。具体的には、顔の輪郭やシワの改善度合いを確認することができ、自分に適した医師を選ぶ際の貴重な判断材料となります。

しかし、近年ではInstagramやその他のSNSで公開される多くの写真がデジタル修正されている可能性があり、掲載されているビフォーアフター写真が必ずしも実際の結果を反映していないこともあるため、注意が必要です。これらの写真だけを盲信するのではなく、他の情報源と併せて慎重に判断することが求められます。

また、ネット上のレビューサイトや美容外科に特化した掲示板も活用しましょう。多くの患者が手術後の体験を共有しており、医師の技術や施術後の対応について生の声を知ることができます。ただし、ここでも評価を見る際には、良い評価だけでなく、悪い評価にも目を向けることが重要です。良い評価は時に自作自演の可能性がある一方で、悪い評価は感情的な投稿や競合他院からの悪意ある書き込みであるケースも考えられます。そのため、評価の信ぴょう性を見極めるには、ポジティブな意見とネガティブな意見の両方をバランスよく検討し、全体的な傾向を捉えることが大切です。

さらに、医師の評判を確認する際には、複数の情報源を参考にするのが理想です。SNSやレビューサイト、掲示板などを通じて多角的に情報を集めることで、より客観的で正確な判断が可能になります。また、実際に手術を受けた患者が書いた詳細な体験談は、具体的な施術の流れや結果に関するリアルな情報が得られるため、非常に有用です。

元神医師によるフェイスリフトのご相談はこちら

 4.最新技術の導入状況を確認

名医と呼ばれる医師は常に最新の技術や手術方法を学び、積極的に取り入れる姿勢を持っています。フェイスリフト手術は年々進化を遂げており、従来の切開フェイスリフト(いわゆる伝統的フェイスリフト手術)だけでなく、最新の技術を駆使した、糸を併用する画期的な切開フェイスリフト手術なども登場しています。これにより、より自然で長持ちするリフト効果が期待できるようになっています。

さらに、糸のみを使用した「糸リフト(スレッドリフト)」も注目されていますが、一般的な吸収性の糸を使用したリフトでは効果が一時的なことが多く、名医はこれをあまり推奨しません。しかし、近年では「スプリングスレッド」という非吸収性の糸を用いたリフトアップ法が登場しており、これは従来の切開フェイスリフトに匹敵する持続効果を持つとされています。このような最新技術を駆使することで、切開を伴わないリフトアップ方法として糸リフトが非常に有力な選択肢となり得ます。

技術の進化に伴い、患者一人ひとりのニーズに応じた施術が可能となっており、最新のリフト手術を取り入れているかどうかは、名医を選ぶ際の重要な判断材料となります。そのため、医師がどれほど最新技術に対して積極的であり、これまでの手術実績にどのように反映しているかを確認することが大切です。

糸リフト併用フェイスリフト手術の前後

 5.医師の学会発表や執筆活動をチェック

名医を見つけるもう一つの効果的な方法は、医師の学会発表や執筆活動を調べることです。学会やセミナーで発表を行う医師は、常に最前線の技術や知識を追求しており、その分野で高い評価を受けていることが多いです。こうした発表活動は、医師がその専門分野で信頼され、業界内で認められている証拠とも言えます。また、これらの発表を行う医師は最新の技術や研究に触れ続けているため、その技術が施術に活かされている可能性が高いです。

さらに、美容に関する書籍や論文を執筆している医師も専門性が高く、最新の技術や知識に精通していると考えられます。

名医を見極める際には、単に症例数や経験年数だけでなく、医師が学術的にどのように評価されているか、そしてその活動がどの程度活発であるかを確認することが、重要なポイントとなります。

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 6.費用と施術内容のバランスを考慮

フェイスリフト手術の費用は、医師の技術やクリニックの設備、施術内容によって大きく異なります。名医と呼ばれる医師が行う手術は、通常高額になりがちですが、その理由は高度な技術や豊富な経験に基づいた結果のクオリティにあります。そのため、費用が高い医師ほど信頼できると思いがちですが、価格だけを基準に医師を選ぶことは避けるべきです。

重要なのは、費用に対して提供される施術内容が適切かどうかを見極めることです。施術の質だけでなく、手術後のフォローアップやアフターケアの充実度も、費用に含まれるかを確認しましょう。どれほど優れた手術であっても、術後のケアが不十分であれば、長期的な満足度に影響を及ぼす可能性があります。名医であっても、極端に高額な費用を提示される場合は、予算とのバランスを考え、無理のない選択を心がけましょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用と施術内容、アフターケアの質を総合的に比較することが大切です。施術後の経過やサポート体制も重要な判断基準となるため、単に費用の安さや高さで決めるのではなく、手術の全体的な価値を見極めて選択するようにしましょう。

 7.医師が発信するSNSでの情報収集

近年、SNSは名医を探すための強力な情報収集ツールとなっています。多くの美容外科医がYouTubeやブログ、Instagramなどを通じて、自身の施術内容や過去の症例を積極的に発信しています。こうしたSNSでは、手術の具体的な流れや施術後のビフォーアフターの結果を視覚的に確認できるため、手術のイメージが掴みやすくなります。また、実際の患者の変化を確認することで、施術のリアルな成果を知ることができ、医師選びに役立ちます。

特に、YouTubeで医師自身が手術について解説している動画は、施術内容の理解に役立つだけでなく、医師の語り口調や説明の仕方からその人柄やコミュニケーション能力を知る良い機会でもあります。これにより、医師との相性や信頼感を事前に判断できるという大きなメリットがあります。

さらに、医師が執筆するブログ記事やSNS投稿では、フェイスリフトに関する具体的な症例や医師の考え方、技術的なアプローチなどが詳細に紹介されていることが多いため、これらの情報を活用することで、信頼性の高い医師を見つける手助けとなるでしょう。

ただし、SNSの情報には宣伝目的で作られたものや、実際の結果を過剰に美化している場合もあるため、すべてを鵜呑みにせず、客観的かつ批判的な視点で情報を吟味することが重要です。他の信頼できる情報源と併せてSNSを活用することで、名医を見極める一助となるでしょう。

 

【動画解説】フェイスリフトで表情がおかしくなる??

 

 8.他の患者の体験談を聞く

名医を探す上で、実際にフェイスリフト手術を受けた患者から直接体験談を聞くことができれば、それは非常に貴重な情報源となります。信頼できる知人や友人が施術を受けている場合、手術の詳細な経過や医師の対応、さらには術後の満足度について、リアルな意見を聞くことができるでしょう。これにより、クリニックや医師が提供する施術の実際の効果や、アフターケアの質、また手術後のダウンタイムや回復具合を具体的に把握することが可能です。

また、口コミやレビューサイトでは得られない、生々しい体験や感想を直接聞けることで、名医の選択に対する自信も高まります。特に、細かい不安や疑問点に対してもリアルタイムで質問できるため、自分にとっての施術の適性やクリニックの雰囲気もよく分かります。

ただし、体験談は個人の主観が強く反映されるため、他の患者が満足しているからといって、必ずしも自分にとって理想的な結果が得られるとは限りません。そのため、他の患者の体験談はあくまで参考の一つとして捉えつつ、自分自身のカウンセリングや判断を大切にすることも忘れないようにしましょう。

スプリングスレッドを併用した元神医師による切開フェイスリフト手術の手術前後

パーフェクトフルフェイスリフト 935,000円(税込)

スプリングスレッド1本1本55,000円(税込)
※治療後7日間、治療部位に小さな糸が付きます。

一時的にほほ、フェイスラインに腫れが生じます。

まとめ

フェイスリフト手術は、顔のたるみやシワを改善するための重要な手術です。日本国内で名医を探すためには、医師の経験や専門性を確認し、カウンセリングでの対応、症例写真やレビュー、最新技術の導入状況、医師の学会表などを総合的に判断することが大切です。手術は顔に直接関わるため、慎重に情報を収集し、信頼できる医師を選ぶことで、理想的な結果を得られるでしょう。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている

【関連項目】

元神医師によるフェイスリフトのご相談はこちら

切開フェイスリフトのダウンタイム:手術方法による効果と腫れの違い

スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術について

フェイスリフトの失敗と繰り返し手術:リスクと対策を解説

フェイスリフトで表情がおかしくなる??

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