投稿日:2024/11/15
(最終更新日:2024/11/15)
【医師監修】奥二重から二重になるには?失敗しない方法を徹底解説
一重のように見えることもある「奥二重」。実は日本人に多く見られるまぶたの形状で、その特徴や悩みは人によってさまざまです。この記事では、奥二重の基礎知識から二重整形での改善方法まで、詳しく解説していきます。
奥二重の特徴と種類
奥二重は、目を開けると一重のように見えますが、まぶたの内側に二重のラインを持つ特徴的な目の形です。
目を開閉する際に重要な役割を果たす「眼瞼挙筋(がんけんきょきん:まぶたを開けるための主要な筋肉)」という筋肉から伸びる「挙筋腱膜(きょきんけんまく:眼瞼挙筋から伸びる薄い膜状の組織)」がまぶたの皮膚と部分的に癒着することで、この二重のラインが形成されます。
奥二重には、大きく分けて3つのタイプが存在します。
「二重幅が狭いタイプ」は、目頭から目尻まで二重ラインは存在していますが、その幅が狭いため、全体的にすっきりとした印象を与えます。ただし、まぶたがむくみやすい方は、むくみによって一重のように見えることもあります。
「目尻のみ二重が見えるタイプ」は、目頭側が「蒙古襞(もうこひだ:目頭から上まぶたにかけて被さる皮膚のひだ)」と呼ばれる皮膚に覆われており、目尻側のみ二重ラインが見える状態です。切れ長な印象を与えやすく、クールな雰囲気を演出できます。
「二重がまぶたに完全に隠れるタイプ」は、まぶたの厚みにより二重ラインが完全に隠れており、一重のように見えます。このタイプは優しい印象を与えやすいのが特徴です。
奥二重の一般的な悩み
目が小さく見える
奥二重の方が最も感じる悩みの一つが、「目が小さく見える」という点です。これは二重幅が狭いことや、まぶたの脂肪が多いことが原因です。特に二重幅が狭いタイプの方は、目の存在感が出にくく、顔全体の印象が重たく見えることもあります。
まぶたの腫れぼったさ
まぶたに脂肪が多い奥二重の方は、目元が腫れぼったく見えることに悩まれています。これにより「眠そう」や「疲れている」という印象を与えてしまうことも。また、この腫れぼったさは年齢とともに増加する傾向があり、目元の印象を大きく左右する要因となっています。
メイクの課題と対策
奥二重の方は、アイメイクに特有の課題があります。まつ毛が下向きになりやすい、アイラインやマスカラがまぶたに付きやすいなどの悩みがよくみられます。
これらの悩みに対しては、以下のようなメイクテクニックが効果的です:
・二重ラインに沿った自然なグラデーションの作成
・まつ毛の生え際を埋めるようなアイラインの引き方
・アイシャドウは二重幅を意識した陰影づけ
ただし、毎日のメイクに時間がかかることや、メイク直しが必要になりやすいという課題は残ります。
奥二重から二重にする方法
非手術での対処法
メイク以外の非手術的な方法として、「アイプチ(のりやテープでまぶたを固定し、一時的に二重を作る道具)」などの二重メイク用のアイテムの使用があります。
ただし、まぶたが厚い方の場合、アイテムがはがれやすい傾向があるため、接着力の強いタイプを選ぶことが重要です。また、長期的な使用は避け、特別な機会での使用に留めることをお勧めします。
美容医療での改善方法と二重整形の基礎知識
手術方法の種類と選び方
二重整形の主な方法として「埋没法(まぶたを切開せず、糸で二重を作る方法)」と「切開法(まぶたを切開して二重を形成する手術方法)」があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
埋没法は、まぶたを切開せずに医療用の糸で留めて二重を作る方法です。特徴は以下の通りです:
・手術時間が短く、20分程度で終了
・ダウンタイム(術後の腫れや内出血などが落ち着くまでの期間)が比較的短い(3日~1週間)
・必要に応じてデザイン修正が可能
・まぶたが厚い場合は糸が取れやすい可能性あり
切開法は、まぶたを切開して確実に二重を形成する方法です:
・脂肪の調整も同時に可能
・より確実な二重ラインの形成
・ダウンタイムは2~3週間程度
・半永久的な効果が期待できる
手術費用について
二重埋没法(すべて税込表示) | |
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埋没法1点固定 ※片目1点の料金 | 55,000円 |
埋没法2点固定 | 110,000円 |
埋没法マイクロカット法(2点固定) ※40歳までずっと保証 | 165,000円 |
埋没法たるみ固定術(3点固定) | 220,000円 |
二重切開法(すべて税込表示) | |
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二重切開法 | 385,000円 |
全切開法+脱脂 | 440,000円 |
眼瞼下垂修正手術 | 550,000円 |
ブロウリフト(眉下切開) | 385,000円 |
二重整形の種類による向き不向き
二重整形を検討する際、まぶたの状態や希望する仕上がり、生活スタイルによって最適な手術方法は異なってきます。ここでは、各手術方法の向き不向きについて詳しくご説明します。
埋没法が向いている方
まぶたが比較的薄く、脂肪が少ない方は、埋没法での手術がおすすめです。また、自然な仕上がりを希望される方や、整形したことを周囲に気づかれたくない方にも適しています。
特に、職場や学校の休みが取りにくい方は、ダウンタイムが短い埋没法が選びやすい手術方法といえます。
一方、まぶたの皮膚が厚い方や、脂肪が多い方は、糸が緩みやすい可能性があるため、慎重な検討が必要です。また、くっきりとした印象的な二重を希望される方は、他の手術方法も考慮した方がよいでしょう。
切開法が向いている方
まぶたの脂肪が多い方や、皮膚のたるみがある方は、切開法での手術がおすすめです。手術で余分な脂肪を除去できるため、すっきりとした目元を作ることができます。
また、半永久的な効果を期待できることから、長期的な視点で二重整形を考えている方にも適しています。ただし、手術後のダウンタイムが比較的長いため、まとまった休暇が取れる方に向いています。
また、傷跡が残る可能性もあるため、手術方法の選択は慎重に検討する必要があります。
なお、どちらの手術方法を選ぶにしても、事前に医師との詳しいカウンセリングを行い、ご自身に最適な方法を選択することが大切です。年齢や生活環境、希望する仕上がりなど、様々な要素を総合的に考慮した上で、手術方法を決定しましょう。
失敗しない二重整形のポイント
術前に確認すべきこと
手術の成功のためには、術前の準備が重要です。医師とのカウンセリングでは、以下の点について詳しく相談することをお勧めします。
・現在のまぶたの状態
・希望する仕上がり
・手術方法の選択理由
・予想されるリスクと対処法
・術後のケア方法
また、仕上がりのシミュレーションは必ず行いましょう。顔全体のバランスを考慮しながら、自分に合った二重デザインを決定することが大切です。
手術後の注意点
手術後は、医師の指示に従った適切なケアが必要です。特に、以下の点に注意が必要です。
・過度な運動を避ける
・まぶたを強く擦らない
・指示された期間は化粧を控える
・定期的な経過観察を受ける
よくある質問
Q:奥二重から自然に二重になることはありますか?
A:加齢などの影響で、まれに自然と二重になることはありますが、意図的な改善なしでの変化は期待できません。
Q:二重整形は周りにバレませんか?
A:埋没法の場合、傷跡が残りにくく、ダウンタイムも短いため、気付かれにくいとされています。ただし、術後1週間程度は腫れが残る可能性があるため、休暇を取れる時期に手術を検討することをお勧めします。
二重整形に関する他の疑問点は、以下のQ&Aページでも詳しくご説明しています。
まとめ
この記事では、奥二重の特徴や種類から、メイクでの対処法、そして二重整形までの様々な選択肢について解説してきました。奥二重には優しい印象や若々しさを保てるなどの魅力がある一方で、目が小さく見える、メイクが難しいといった悩みもあることがわかりました。
二重整形を検討される場合は、埋没法と切開法それぞれの特徴をよく理解し、ご自身のまぶたの状態や希望する仕上がりに合わせて選択することが大切です。また、手術後のケアや経過についても、事前に医師としっかりと相談することをお勧めします。
まずは、お気軽にカウンセリングにてご相談ください。経験豊富な医師が、あなたに最適な方法をご提案させていただきます。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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