投稿日:2025/06/07
(最終更新日:2025/06/06)

シミのレーザー治療は皮膚科がいい?美容外科との違い

2つを比較する女性

シミに悩んでいるけれど、「レーザー治療は一般の皮膚科と美容外科(美容皮膚科)のどちらに行けばいいの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。男女問わず年齢を重ねると出てくるシミは気になるものですよね。

結論から言うと、目的によって皮膚科と美容クリニックを使い分けるのがおすすめです。

本記事ではシミ取りレーザー治療を受ける際に、一般皮膚科と美容外科で何が違うのかを分かりやすく解説します。保険診療の扱いや治療機器の違い、さらにシミの種類ごとの適切な治療法についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

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一般皮膚科と美容外科でのシミ治療の違い

まず、一般的な皮膚科(保険診療のみを行っているクリニック)と美容外科・美容皮膚科(自由診療のクリニック)では、シミ治療にどんな違いがあるのか押さえておきましょう。

大きく分けて以下のポイントが異なります。

保険適用の有無と治療可否の違い

一般皮膚科では、老人性色素斑のような美容目的のシミ治療は健康保険の適用外であるため、基本的に治療自体を断られることがあります。公的医療保険は美容目的の治療を認めていないため、日常的な日焼けや加齢によるシミを薄くしたり消したりする施術は保険対象外となるのです。

同日に保険診療と自由診療が受けられない

一部の皮膚科では自由診療(美容目的の治療)も行っていますが、その場合でも保険診療と自由診療を同じ日に併せて受けることはできません。日本の法律で「混合診療」が禁止されているためです。

例えば湿疹などで保険診療を受けた日に「ついでにシミのレーザーも」とはいかず、シミ取りレーザーは別日に改めて予約・来院する必要があります。このため皮膚科で保険診療も受けながらシミ治療をしようとすると、患者側には手間や時間的ロスが生じてしまいます。

治療設備(レーザー機器)の充実度の違い

保険診療が中心の一般皮膚科では、シミ取りのための医療用レーザー機器を揃えていない場合も多々あります。その結果、レーザーではなくハイドロキノンなどの美白外用薬やトレチノイン、内服薬による非効率的で、最善の治療とは言えない治療を勧められるケースがあります。

一方で美容皮膚科ではQスイッチルビーレーザーやYAGレーザー、ピコレーザーなどシミ治療に効果的な機器を各種取り揃えており、最新の施術方法から患者に合った治療法を選べるのが強みです。

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こうした理由から、美容目的のシミ治療には美容外科や美容皮膚科の専門クリニックのほうが適していると言えます。

次の章で、美容クリニックでシミ取りレーザーを受けるメリットを詳しく見てみましょう。

美容外科・美容皮膚科でシミレーザー治療を受けるメリット

シミ取り治療を自由診療で行っている美容外科・美容皮膚科には、一般皮膚科にはない様々なメリットがあります。

主なポイントをまとめると以下のとおりです。

シミ治療の選択肢が豊富

美容クリニックではシミ取りレーザーなど美容目的の施術を専門に行っているため、治療機器や方法の選択肢が豊富です。

例えば当院でも複数種類のレーザー機器や光治療器を導入しており、一般皮膚科では選択できないような最新の施術を提案できるのが大きな魅力です。どの種類のシミにどのレーザーが適しているか、あるいは光治療や外用薬が有効かなど、患者一人ひとりに合わせた柔軟な対応が可能です。

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保険の制約がなく治療がスムーズ

自由診療専門のクリニックであれば保険診療の制約がないため、初診当日にそのままレーザー治療など施術まで受けられます。一般皮膚科のように「診察だけして改めて別日にレーザー施術」といった手間がなく、診察とレーザー治療を別々の日に受け直す煩わしさがありません。一度の来院で診察から治療まで完了できるスピーディーさは、忙しい方にも大きなメリットでしょう。

医師の経験値と専門性

美容皮膚科・美容外科の医師は美容分野の症例を日常的に数多く経験しており、シミ治療の知見や技術が蓄積されています。シミの種類ごとに適切なレーザー設定や治療方法を判断するには高度な専門知識が必要ですが、経験豊富な医師であれば安心です。

実際に普段から豊富な選択肢を提案している美容皮膚科の医師による診察がおすすめとも言われています。シミ治療に精通した医師に診てもらうことで、効果的かつ安全な施術が受けられるでしょう。

QスイッチYAGレーザーの症例写真

シミレーザー治療料金 1mm3,300~5,500円

※照射後、一時的に薄いピンク色の皮膚となります。UVケアを行ってください。

以上のように、シミ取りを目的とするなら設備と経験の整った美容クリニックを選ぶことで、より確実で納得のいく治療結果が期待できます。

では次に、肝心の「シミの種類」とそれぞれの治療法について簡単に押さえておきましょう。

シミにも種類いろいろ!正確な診断と適切な治療が重要

一口にシミと言っても、その種類は実にさまざまです。代表的なシミの種類と特徴をいくつか挙げてみます。それぞれ原因や適した治療法が異なるため、まずは正確に診断することが大切です。

肝斑(かんぱん)

肝斑の症例写真

レーザートーニング 110,000円(税込)

※照射後一時的に、赤みが出ることがあります。

頬骨あたりを中心に左右対称に現れる薄茶色のシミです。30〜40代の女性に多く、ホルモンバランスの乱れや摩擦などが原因と考えられます。肝斑は他のシミと異なり、強いレーザー照射で悪化することがあるため治療が難しいケースもあります。そのためトラネキサム酸の内服や弱い出力でのレーザートーニング、ビタミンイオン導入など、肌に負担をかけない治療が選択されます。

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老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)

老人性色素斑の症例写真

しみのレーザー治療 66,000円(税込)

※照射後、一時的に薄いピンク色の皮膚となります。UVケアを行ってください。

一般に「日焼けジミ」や「年齢ジミ」と呼ばれるものです。加齢や長年の紫外線蓄積によってできる境界のはっきりした茶色い斑点で、中高年以降の顔や手の甲によく見られます。老人性色素斑はメラニンが表皮に蓄積してできるシミなので、Qスイッチレーザーや強力な光治療(IPL)による除去が効果的です。一度のレーザー照射でかさぶたを経て薄くなり、かなり目立たなくすることができます。

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脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)

別名「老人性角化症」や「年寄りイボ」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。茶色〜黒色で表面が隆起し、イボのように見えるのが特徴です。見た目はシミに似ていますが皮膚の角質が増殖したものなので、通常のシミ取りレーザー(メラニンに反応するレーザー)では効果がありません。治療には局所麻酔を行ったうえで、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)で患部を除去する方法がとられます。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

頬の高い位置などに現れる青灰色~茶色のシミです。20〜30代以降に出現する acquired dermal melanocytosis(後天性真皮メラノサイトーシス)の略称で、日本人によく見られる「遅発性のアザ」の一種です。一見すると肝斑や日焼けによるシミに見えることもありますが、原因が真皮層のメラニン沈着であるため外用薬では改善しづらいのが特徴です。ADMにはQスイッチレーザーによる治療が有効で、数回の照射で徐々に薄くしていきます。ただし他のシミと混在しているケースも多く、その場合は治療が難しくなるため、専門医の正しい判断が必要です。

そばかす(雀卵斑〈じゃくらんはん〉)

そばかすの症例写真

光・IPL治療器フォトシルクプラスによるそばかすの除去 5回 110,000円(税込)
 
※治療後一時的に、赤みが出ることがあります。

小さい茶色の斑点が頬や鼻を中心に散在するタイプのシミです。幼少期から現れ、思春期に目立つことが多い遺伝的要素の強いシミで、女性だけでなく男性にも見られます。そばかすは美容目的で治療する場合、顔全体にIPL(光治療)を照射したり、レーザーをスポット照射して薄くすることが可能です。ただし紫外線を浴びると新たなそばかすが出やすいため、治療後も日焼け止め対策が重要になります。

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このように「シミ」と一言で言っても実は様々な種類があり、それぞれ原因も適する治療法も異なります。適切な治療プランを立てるには、まずシミの種類を正確に見極めることが重要です。そのためにも、シミ治療の豊富な実績を持つクリニックで医師の診察を受けることをおすすめします。経験豊富な医師であれば自己判断で見逃しがちな症状も含め総合的に判断し、最適なアプローチを提案してくれるでしょう。

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まとめ

筆者のクリニックである青山セレスクリニック(東京・青山)および船橋中央クリニック(千葉・船橋)では、シミ治療に特化した各種レーザー機器を豊富に取り揃えています。一般的な皮膚科では扱っていない最新型のレーザーも備えているため、老人性色素斑からADMのように治療が難しいシミまで、それぞれに最適な方法でアプローチすることが可能です。

また、当クリニックではシミ治療の症例数が非常に多く、長年の蓄積された経験に基づき、一人ひとりのシミの状態を正確に診断した上で効果的な治療プランをご提案いたします。レーザー治療後のアフターケアも徹底して行っており、シミを根本から改善し再発を防ぐところまでサポートしています。

実際に青山セレスクリニック・船橋中央クリニックでは、シミ治療において確実に改善できる実績を数多く上げてきました。老人性色素斑や肝斑、そばかすはもちろん、他院では難しいとされたADMの症例でも綺麗にシミを薄くできたケースが多数あります。治療を受けられた患者様からは「長年悩んだシミが消えて自信が持てた」「メイクで隠さなくても良くなった」といった喜びの声を頂戴しています。

シミの種類や肌質によって最適な治療法は異なりますが、「シミを何とかしたい!」という思いをお持ちの方はぜひ一度当クリニックにご相談ください。カウンセリングでは私が丁寧にお肌の状態を診断し、あなたにぴったりの治療プランを分かりやすく説明いたします。シミに関するお悩みを解決し、明るく透明感のある素肌を取り戻すお手伝いをさせていただきます。専門クリニックならではの安心できめ細かなシミ治療で、長年のコンプレックスとさよならしましょう!

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筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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千葉船橋院:千葉県船橋市(JR総武線・横須賀総武快速線、東武野田線、京成本線船橋駅)、東京青山院:東京都港区北青山(地下鉄銀座線外苑前駅)がございます。
年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
様々な治療のご相談をお受けし、施術を行っておりますのでどうぞ安心してお任せください。

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最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
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