元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ

働く男性のスーツ下の汗じみ・ニオイ対策

更新日:2025/11/17

公開日:2025/11/19

秋冬でも6割以上が悩む「スーツ下の汗じみ・ニオイ」

「冬は汗をかかない」と思われがちですが、それは誤解です。暖房の効いたオフィスや通勤電車、厚手のスーツやコートの着用、さらにはマスクの蒸れなど、秋冬でも意外と汗をかきやすい環境が揃っています。

事実、とある調査では働く男性の半数以上(約53.7%)が「スーツやネクタイの下で汗じみやニオイを気にしたことがある」と回答しています。秋冬シーズンでも約59.3%もの人が「オフィスや通勤中に汗・ニオイを気にした経験がある」とされ、夏だけでなく冬も“オフィス汗・ニオイ”に悩む男性は多いのです。

特に脇(わき)の汗じみ・ニオイを気にする男性が突出して多く、調査では約7割(72.6%)もの人が「脇」が気になる部位と回答しました。これは、ワイシャツやスーツに脇汗の染みが目立ちやすいこと、そして脇の下は通気性が悪くニオイがこもりやすいことが要因と考えられます。

また「顔・額」(約62%)や「背中」(約55%)も気になる部位に挙げられており、働く男性にとって汗・ニオイの悩みは決して珍しいことではありません。むしろ誰もが一度は経験する一般的な悩みであり、「自分だけじゃない」と共感できる問題なのです。

出典元: prtimes.jp

制汗剤だけでは根本解決にならない理由

汗やニオイに悩むビジネスマンの多くは、とりあえずのセルフケアで対処しているのが現状です。先の調査でも、実際に行っている対策として最も多かったのは「制汗剤・デオドラントの使用」(約68.5%)でした。他にも「こまめに汗を拭く」「着替えのシャツを持参する」「消臭機能インナーを着る」など、身近な工夫で乗り切ろうとする方がほとんどです。

一方で、専門の医療機関で治療を受けた人はわずか約3.7%にとどまっており、医療機関への相談を検討したことがある人ですら約2割(21.3%)しかいないというデータもあります。つまり8割以上の人が汗・ニオイの悩みに対して医療的アプローチを検討できていないのが実情なのです。

では、なぜ多くの人はセルフケアに留まりがちなのでしょうか。その背景には、「恥ずかしい」「大袈裟では?」といった心理的ハードルや、忙しさによる受診の後回しといった要因もあるでしょう。

しかし見逃せないのは、制汗剤や市販品による対策では根本的な解決にならないという事実です。汗を抑える市販の制汗剤にはアルミニウム塩などが含まれ、汗腺の出口にフタをしたり、一時的に汗孔を引き締めて発汗を減らす効果があります。

しかしそれは一時的な措置にすぎません。塗布後しばらくは汗や臭いを抑えられても、時間が経てば薬剤が流れ落ちたり効果が切れてまた汗が出てきてしまうため、汗腺自体の数や働きは減っていないのです。制汗剤やデオドラントは応急処置としては有効でも、原因そのもの(汗腺の働きや数)を減らす根本療法ではないことを押さえておく必要があります。

そもそもわきが(腋臭症)や多汗症は生まれつきの体質が深く関与しており、市販品で抑えられる程度を超えている場合、自己流ケアでは限界があるのです。制汗スプレーやデオドラントで効果を感じないほどの脇汗・臭いに悩んでいるなら、医療の力を借りることが根本解決への近道となるでしょう。

秋冬は治療のベストシーズン!専門医への相談を

「夏本番前に何とかしたいが、まだ冬だし様子見でいいかな…」と考えていませんか?実は秋冬こそ治療のベストシーズンです。暖房や厚着で秋冬も汗はかきますが、夏に比べれば発汗量は少なく、治療後の経過管理がしやすい時期です。

また術後に腫れや赤みが出ても厚手の服で隠しやすいため、仕事への支障も出にくいでしょう。さらに秋冬のうちに治療を終えておけば、来たる夏(薄着の季節)を快適に迎えられるという大きなメリットがあります。

実際、医師のコメントでも「秋冬は薄着になる夏に向けた準備期間として最適」と強調されています。汗やニオイの治療というと夏場のイメージが強いかもしれませんが、寒い季節のうちにこそ治療を進める価値があるのです。

一方で先ほど記載した通り、専門機関への相談率はまだまだ低いのが現状です。裏を返せば、「市販品では限界を感じている」「秋冬の今もオフィスで汗に困っている」という方の多くが、適切な医療による解決策をまだ試せていないとも言えます。

秋冬に汗・ニオイが気になるのは決して珍しいことではなく、恥ずかしがる必要はありません。今こそ重い腰を上げ、専門医に相談してみませんか?医療のアプローチであれば、汗そのものの分泌を抑えたり汗腺を減らしたりして、根本から悩みを解消できる可能性があります。

では具体的に、医療機関ではどのような治療法があるのでしょうか。大きく分けると、「発汗量を一時的に抑える方法」と「汗腺に直接アプローチして発汗自体を減らす方法」の2種類があります。後者には手術など大掛かりな治療も含まれますが、最近はメスを使わない低侵襲の治療機器も登場しており、忙しいビジネスマンでもハードル低く受けられる治療が増えています。

ポイントはまず自分の汗悩みのタイプを見極めることです。「汗の量がとにかく多い」のか、「臭いが強く衣類にも染み付く」のか、つまり多汗症的な症状か、わきが(腋臭)の症状かで、適した治療法が異なります(両方当てはまるケースもあります)。

▶️ わきが・多汗症治療のポイントについてはこちら

自分の汗悩みは『多汗症』か『わきが』か?まずはチェック

多汗症」と「わきが(腋臭症)」は、汗の質と原因が異なります。多汗症はエクリン汗腺からの発汗量が過剰な状態で、汗自体はほぼ無臭ですが大量の汗が乾かず衣服に染みてしまうのが問題です。

緊張・ストレスで手汗や脇汗が大量に出る人も多汗症の一種です。一方、わきがはアポクリン汗腺から出る汗が独特の強い臭いを発する状態で、量はそれほど多くなくてもニオイが衣類や周囲に広がるのが特徴です。アポクリン汗は皮脂やタンパク質を含み、皮膚上の細菌によって分解されることで臭いを放ちます。

自分がどちらのタイプか判断するポイントの一つが耳垢(みみあか)の状態です。実は耳の中にもアポクリン汗腺が分布しており、耳垢が湿ってベタつくタイプの人はアポクリン汗腺が多く、わきが体質の可能性が高いとされています。耳掃除をした際に湿った軟らかい耳垢がつく人は、脇のアポクリン汗腺も活発であるケースが多いのです。

他にも、脇毛が太く密集している(アポクリン汗腺が毛穴に付随するため毛量が多い人はわきが傾向)、両親や血縁にわきが体質の人がいる(遺伝要因)、汗をかいたシャツに黄ばみや臭いが残る(アポクリン汗特有の症状)などは、わきがを疑う目安になります。

一方で汗は大量に出るが臭いは強くない場合や、手のひら・足裏など脇以外もひどく汗ばむ場合は、多汗症の可能性が高いでしょう。

もっとも、専門医にかかれば診察室で脇の状態をチェックしたり、問診ですぐに判別できるケースがほとんどです。自分では臭いに慣れてしまい判断がつかないこともありますし、わきがと多汗症を併発している場合もあります。

「自分の症状がどちらか分からない」という方こそ医療機関へ相談してください。専門医が原因を正確に見極めた上で最適な治療プランを提示してくれるので、無駄なく悩みを解消できるはずです。

関連記事:ワキガに自分で気づく5つの判断基準|セルフチェック方法と治療法

わきがには切らない治療「ビューホット」で根本改善

ビューホット

「脇の臭い」を根本から抑えたい方におすすめなのが、メスを使わない最新機器による治療です。その代表が高周波治療機『ビューホット(ViewHOT)』です。

ビューホットはワキガ(腋臭症)や多汗症の治療に特化した医療機器で、皮膚を切開することなく患部に高周波エネルギーを照射し、臭いの原因となるアポクリン汗腺および汗の原因となるエクリン汗腺を熱で破壊します。外科手術とは異なり皮膚に傷跡が残らず、汗腺自体を減らすことで症状を大幅に改善できる画期的な治療法です。

ビューホット施術に使用する専用ハンドピース(先端に細い針状電極が多数ついた機器)を脇の皮膚に当て、微細な針を皮下に刺入して高周波(RF)エネルギーを直接汗腺に照射します。これにより、皮下約2~5mm付近に存在するアポクリン汗腺と浅い層にあるエクリン汗腺の両方を効率的に破壊します。表皮にはクーリングで保護しながら行うため火傷のリスクも最小限で、安全に汗腺へアプローチできるのです。

ビューホット最大のメリットは、「切らずに済むのに半永久的な効果が期待できる」点です。ボ●ックス注射のように定期的なメンテナンスが必要な方法とは異なり、1回の施術で長期的な効果が得られる可能性があります。

実際、ビューホットでは1回の治療でアポクリン汗腺の約70%、エクリン汗腺の約50%を破壊できるとの報告があり、一度破壊された汗腺は基本的に再生しないため効果は半永久的に持続するとされています。つまり脇の臭いの元を直接減らすことで、わきが体質そのものを大幅に改善できるわけです。

もっとも、「汗腺を完全に100%除去することは難しい」ため、症状が強い方では1回で取り切れず軽度の臭いや発汗が残る場合もあります。その際は追加照射を検討することで、さらなる効果を得られます。

個人差はありますが、多くの方は1回の治療で満足できる改善を感じ、中には「もっと抑えたい」と追加を希望されるケースもあります。医師と相談しながら、必要に応じて追加治療を行えるのも自由診療ならではの柔軟さです。

ビューホットは国内導入から10年以上の実績があり、安全性も確立された治療です。施術時間は片脇で30分程度と短く、治療後のダウンタイム(回復期間)もほとんどありません。

切開をしないため当日からシャワーも可能で、術後に脇を固定したり長期の安静が必要な制限も基本的にありません。施術当日から普段通りの生活を送れ、運動や入浴、飲酒も特に制限はないため、仕事を休めない忙しい方でも安心して受けられます。

実際、「手術は避けたい」「傷跡は残したくない」「仕事を長く休めない」という方にとって、ビューホットは最適な選択肢と言えるでしょう。

▶️ ビューホットについてはこちら

ミラドライや手術療法はどうなの?

ミラドライの多汗症機器

脇の汗・ニオイ治療としては、ビューホット以外に「ミラドライ」という機器療法や剪除法(せんじょほう)などの外科手術も知られています。ミラドライは皮膚にマイクロ波(電子レンジの電磁波)を照射して汗腺を熱破壊する装置で、メスを使わない点はビューホットと共通しています。

実際、脇汗(エクリン汗腺)の量を減らす多汗症治療として一定の効果が報告されています。しかし、肝心の「わきがの臭い」の原因であるアポクリン汗腺にはほとんど効果がありません。

これはミラドライの原理的な限界によるもので、マイクロ波が水分の多いエクリン汗には作用しやすい一方、脂質を含むアポクリン汗腺やその奥深くまでは十分に熱が伝わらないためです。

事実、日本の厚生労働省が行った調査でも「ミラドライは臭いには効果がない」と評価しており、わきが治療としてミラドライを安易に勧めるのは適切ではないとされています。筆者のクリニックにも「ミラドライを受けたが臭いが全く改善しなかった」という相談が後を絶ちません。

以上より、わきがの根本治療にはミラドライではなくビューホット等の方が適していると言えます。もちろん汗の量を減らす目的であればミラドライも有力な選択肢ですが、臭い対策まで考えるならビューホットの方が効果が高いでしょう。

では手術による治療はどうでしょうか?剪除法(せんじょほう)と呼ばれる腋臭症手術では、脇の下を数センチ切開して皮下のアポクリン汗腺を直接目で見て取り除きます。

確かに手術は汗腺自体を取り除くため、臭いの発生源を直接なくせる根治的な方法であり、再発率も極めて低く、技術が高い医師の手術であれば、半永久的な効果が見込まれます。

優れた術式ですが、デメリットは皮膚を切開するための傷跡と、術後に脇を圧迫固定したり安静が必要なダウンタイムです。

一部のクリニックでは健康保険で手術可能と宣伝していますが、実は保険適用の基準は極めて厳しく、「悪臭が著しく他人の就業に支障を及ぼすほど明確な場合」に限られます。

現実にはこのレベルの重度と判定されるケースはほとんどなく、多くの患者さんは保険診療の対象外と診断されてしまいます。結局「あなたは重度ではないので保険は使えません」となり、自由診療(自費治療)を勧められる流れになるのです。

最初から保険適用ありきでクリニックを選ぶと、「安く治療できると思っていたのに結局高額な手術を勧められた」といったミスマッチが生じることもあります。

以上のような理由から、筆者としてはわきが治療において安易に保険適用手術に飛びつくことはおすすめしません。どうしても外科手術が必要な重症例は限られますし、多くの方には先述の切らない治療(ビューホット等)で十分に効果が得られるからです。

傷跡や休業リスクを避けたい方は、まずは切らない治療の選択肢を検討してみると良いでしょう。

▶️ わきが・多汗症の手術についてはこちら

脇汗の多汗症にはボ●ックス注射で発汗ストップ

「臭いよりとにかく汗の量を減らしたい」という多汗症タイプの方には、ボ●ックス注射(●はト)が手軽で効果的です。美容医療の世界ではシワ取りのイメージが強いボ●ックスですが、実は脇汗を止める治療としても広く行われています。

ボ●ックス薬剤を脇の皮膚に極細針で数ヶ所注射すると、汗腺を支配する交感神経の働きが抑制され、その部位の発汗が大幅に減少します。

効果は約6ヶ月間持続し、徐々に薬効が切れてくる頃にまた注射を打てば、長期間にわたり汗をコントロールすることが可能です。

施術時間はわずか15~20分程度で、麻酔クリームや冷却で針の痛みも最小限に抑えます。治療直後から通常の生活に戻れ、注射痕もほとんど目立ちません。

ボ●ックス注射のメリットは何と言っても手軽さと即効性です。施術から数日で効果が実感でき、夏場の汗対策として毎年受ける方もいるほどです。

「汗ジミで恥ずかしい思いをしたくない商談前のシーズンだけ抑えたい」というニーズにもマッチします。一方で効果は永続ではなく半年程度でリピートが必要なため、根本的に汗腺を減らす治療ではない点は押さえておきましょう。

とはいえ、「まずは手軽に試したい」「手術や機器治療はハードルが高い」と感じる多汗症の方にとって、ボ●ックスは最初の一歩として最適な選択肢です。

万一効果に満足できなくても時間経過で元に戻りますし、その後で改めて別の治療(ビューホットや手術など永久的効果を狙う治療)を検討するといった段階的なアプローチも可能です。

なお、脇汗自体を根本から減らしたい場合は、ビューホットやミラドライによってエクリン汗腺を破壊する方法もあります。

「臭いは気にならないが汗の量だけ減らしたい」場合、ミラドライで発汗量を長期的に抑える選択肢もあり得ます。

しかしミラドライは1回あたりの費用が高額で腫れなどのダウンタイムも数日生じるため、まずは低コストでダウンタイムのないボ●ックスを試し、必要に応じて永久的な治療にステップアップするのが現実的でしょう。

まずは自分だけで悩まず、ぜひ一度相談してみてください。

▶️ ボ●ックス注射についてはこちら

まとめ

スーツの脇汗ジミや臭いに悩む働く男性は決して少なくありません。「冬でも汗が噴き出して恥ずかしい」という悩みに対し、これまでは制汗スプレーや着替えで凌いでいた方も、医療の力を借りれば驚くほど快適な日常を取り戻せる可能性があります。

 

幸い、今は切らずに済む治療法が登場し、忙しいビジネスパーソンでも気軽に受けられる時代です。秋冬は治療に打ってつけの時期です。この機会に専門クリニックに相談し、長年の悩みに終止符を打ってみませんか?専門医が汗・ニオイの原因を見極め、あなたに最適なアプローチでサポートいたします。

 

セルフケアで限界を感じているなら、ぜひ一度ご自身の汗のお悩みを医療に委ねてみてください。きっと「もっと早く相談すればよかった!」と感じられるはずです。夏の訪れを心配せずに済む爽快な毎日を目指して、一歩踏み出してみましょう。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、ビューホット治療を日本にいち早く導入。ビューホットにおけるスソワキガ治療は日本で初めて行った。これまでのスソガ、わきが治療例は延べ1万人を超える。

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