投稿日:2025/01/16
(最終更新日:2025/01/16)

ワキガに自分で気づく5つの判断基準|セルフチェック方法と治療法

「自分はワキガかもしれない」
「周囲の人に不快な思いをさせていないか心配」

など、ワキガに関する不安を抱えている方は少なくありません。しかし、ワキガの有無は自分では気づきにくいものです。

これは、同じ臭いを長時間かぎ続けることで、その臭いに鈍感になってしまう「嗅覚の順応」が関係しています。焼肉店での臭いが次第に気にならなくなるように、ワキガの臭いも本人は気づきにくい状態になってしまうのです。

そのため、ワキガかどうかの判断には、臭いだけでなく客観的な基準が必要になります。この記事では、ワキガに自分で気づくための具体的な判断基準と、正確なセルフチェック方法についてご説明します。

ワキガかどうか自分で気づく5つの判断基準

ワキガの可能性を判断するには、まず以下のような特徴が当てはまるかどうかを確認してみましょう。これらの特徴は、医学的な根拠に基づいた判断基準として広く認識されています。

衣類でわかるサイン

衣類の状態を確認することは、ワキガを判断する上で重要な手がかりとなります。特に以下の特徴に注目してください:

1.洋服の脇の黄ばみ
アポクリン腺から分泌される汗には、通常の汗とは異なり、タンパク質や脂質、鉄分、色素成分が含まれています。

そのため、ワキガの方の場合、衣服の脇部分に黄色や黄土色のシミができやすい特徴があります。特に、洗濯後も落ちない黄ばみが残る場合は、ワキガの可能性を疑う必要があります。

2.白い粉状の付着物
わき毛の根元や中間部分に白い粉状のものが付着している場合があります。

これは、アポクリン腺から分泌された汗の成分が結晶化したものである可能性があります。通常の汗(エクリン腺からの分泌)では、このような白い粉は発生しません。

体質でわかるサイン

3.耳垢の状態
耳の中にもワキガの原因となるアポクリン腺が存在します。そのため、耳垢の状態を確認することで、ワキガの可能性を判断できます。

耳垢が湿っていてベタベタしている場合は、アポクリン腺が多い可能性があり、ワキガの傾向が強いと考えられます。

4.遺伝的な傾向
ワキガは遺伝的な要素が強い体質です。両親のどちらかがワキガ体質の場合は約50%、両親ともにワキガ体質の場合は約70〜80%の確率で遺伝するとされています。

家族にワキガの方がいる場合は、自身もワキガである可能性を考慮する必要があります。

日常生活でわかるサイン

5.汗の特徴
ワキガの原因となるアポクリン腺から分泌される汗は、通常の汗と異なり、粘り気のある特徴があります。また、汗の量が多い傾向にある人は、アポクリン腺の活動も活発である可能性があります。

ワキガでお悩みの方、まずは一度ご相談を。経験豊富な医師が最適な施術をご提案します。
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自宅でできるワキガセルフチェック法

自分でワキガかどうかを判断するには、ティッシュやガーゼを使用した簡単なセルフチェックが効果的です。

ティッシュ・ガーゼでのチェック法

具体的な手順は以下の通りです:

1.清潔なティッシュまたはガーゼを用意します
2.わきの下に5分程度挟みます
3.取り出して臭いを確認します

このチェックは、一日の活動を終えた夜など、汗をかいた後に行うのが効果的です。ただし、制汗剤などを使用している場合は、その効果がなくなってから行うようにしましょう。

臭いの強さによる判定基準

チェックの結果は、以下の5段階で判定します:

レベル1:ガーゼから臭いはしない
ワキガの可能性は極めて低いと考えられます

レベル2:ガーゼをかいだ時にわずかな臭いを感じる
体臭として許容できるレベルです

レベル3:ガーゼを鼻に近づけると明確な臭いがする
軽度のワキガの可能性があります
運動時や緊張時に他人が気づく場合があります

レベル4:ガーゼに鼻を近づけなくても臭いがする
中度のワキガの可能性があります
密閉された空間では特に気になりやすい状態です

レベル5:ガーゼを手に持っているだけで臭いがする
重度のワキガの可能性が高いです
1メートル以上離れていても気づかれる可能性があります

【わきが治療については詳しい説明はこちらをご確認下さい】

なぜ自己対処では改善できないのか

ワキガは遺伝的な要素が強く、生まれ持ったアポクリン腺の数や大きさが後天的に減少することはありません。そのため、以下のような一般的な対処法では、根本的な改善は期待できません。

市販品での一時的な対策の限界

制汗剤やデオドラント製品による対策には、以下のような限界があります:

・効果が一時的で、繰り返しの使用が必要
・肌への負担が大きく、長期使用で黒ずみの原因に
・香料で臭いを隠すだけで根本的な解決にならない
・パウダータイプは毛穴を詰まらせる可能性がある

生活改善だけでは解決できない理由

生活習慣の改善だけでは、以下の理由により十分な効果は期待できません:

・アポクリン腺自体を減らすことはできない
・汗の分泌を完全に止めることは不可能
・体質的な要因は生活改善では変えられない
・一時的な改善は可能でも、永続的な解決にはならない

このように、ワキガの原因であるアポクリン腺の問題は、市販品での対処や生活改善だけでは解決することができません。根本的な改善のためには、医療機関での適切な治療が必要となります。

医療機関での治療方法

ワキガの症状を根本的に改善するためには、医療機関での適切な治療が必要です。現在では、患者様の症状や生活スタイルに合わせて、さまざまな治療選択肢が用意されています。

ビューホット治療について

ビューホット治療は、高周波を照射することでワキガ・多汗症の原因となる汗腺を効率的に破壊し、においや汗を改善へと導く最新の治療法です。メスを使わない治療のため、術後の負担が少ないことが特徴です。

治療の特徴として、95%という高い治療効果が期待でき、治療時間も両わきで30分程度と短時間で済みます。さらに、治療後の固定は不要で、運動や飲酒などの制限もないため、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

治療の仕組みとしては、細い針から出る高周波(フラクショナルRF)が、汗のもとである汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)を破壊し、汗を止め、わきが臭を抑えます。また、特許技術である冷却装置により肌を熱から守り、火傷などの合併症を防ぐ工夫も施されています。

【ビューホットについては詳しい説明はこちらをご確認下さい】

ボトックス注射による治療

ボトックス注射は、注射でボトックスを注入することで発汗を抑制する治療法です。手軽に受けられる治療として人気があり、施術時間も短く、傷跡も残りません。

この治療の特徴は、注射だけで手軽に受けることができる点です。ただし、効果の持続期間は約6ヶ月弱となっており、継続的な治療が必要となります。当院では、経験豊富な医師が担当し、適切な深度と密度、濃度で注入を行うことで、最適な効果を引き出すよう心がけています。

【ボトックス注射については詳しい説明はこちらをご確認下さい】

シェービング法について

シェービング法は、重度のワキガ症を治療する手術方法です。脇の皮膚を約2cm切開し、専用の機器を皮膚の裏側に挿入してアポクリン腺、エクリン腺を根こそぎ取り除く手術です。

当院では、シェービングの後にさらに皮膚を反転し、取り残しがないかを確認する徹底した治療を行っています。アポクリン腺をほぼ完全に取り除くことができるため、再発はほとんどありません。万が一再発した場合は、医師法によるカルテ保存期間である5年以内であれば、無料で再手術を受けることができます。

ただし、手術後は1週間程度、腕を肩の高さより上に挙げたり、重いものを持つ作業はできません。また、手術後2週間までは日常生活に一定の制限があることをご理解ください。

【シェービング法については詳しい説明はこちらをご確認下さい】

ワキガでお悩みの方、まずは一度ご相談を。経験豊富な医師が最適な施術をご提案します。
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よくある質問

Q1. わきがは人にうつりますか?
A1. わきがは人にうつる事はありません。

Q2. 両親がともに「わきが」ですが、自分も「わきが」になりますか?
A2. 両親がともに「わきが」でも「わきが」になるとは限りません。「わきが」になる確立は約75%です。

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まとめ

ワキガは自分のにおいに慣れてしまい気づきにくい厄介さがあります。また自己対処での改善にも限界があります。本記事で紹介した判断基準やセルフチェック方法で、ワキガの可能性が疑われる場合は、専門医への相談をお勧めします。

現代では、患者様の症状や生活スタイルに合わせて、さまざまな治療方法が選択できます。早期に適切な治療を受けることで、ワキガの症状は確実に改善することができます。悩みを抱え込まずに、まずは専門医に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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