投稿日:2024/11/28
(最終更新日:2024/11/28)
フェイスリフトの名医を探す方法:名医の選び方もポイント
フェイスリフト手術の成功を左右する最も重要な要素は、施術を行う医師の技術力です。一大決心をして手術に臨む以上、誰もが望むのは確実な成功でしょう。フェイスリフトは顔の印象を大きく左右する繊細な手術であり、高度な技術と豊富な経験を持つ「名医」に依頼することが成功への鍵となります。しかし、名医を見つけるのは簡単ではなく、適切な医師を選ぶにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
この記事では、フェイスリフト手術の名医を見極めるための具体的な方法と選び方のコツを詳しく解説します。これから手術を検討している方は、ぜひ最後までお読みいただき、納得のいく医師選びに役立ててください。
名医を見つけるポイント①:すべてのフェイスリフトに熟知していること
フェイスリフトと聞くと、多くの人が切開手術をイメージしますが、実際には切開フェイスリフト以外にも糸リフト、照射系リフト(ウルセラ)、ヒアルロン酸リフトといった選択肢があります。しかし、フェイスリフトやアンチエイジング治療を得意とする医師であっても、その中の一部の方法に特化している場合がほとんどです。
例えば、切開フェイスリフトを得意とする医師は、糸リフトを習得していない場合が多く、糸リフトについて「効果がない」と説明することがあります。一方で、照射系リフトやヒアルロン酸リフトを主に行う医師は、切開フェイスリフトのリスクを強調し、患者に切開しない方法を選ぶよう誘導することもあります。このように、医師が自分の得意分野だけを押し付ける診療は、患者本位の医療とは言えません。
真の名医は、すべてのフェイスリフト方法に精通し、それぞれのメリットとデメリットを十分に理解しています。その上で、患者一人ひとりの状態や希望を丁寧に聞き取り、最適な治療法を提案できる医師こそが「名医」と呼べる存在です。切開、糸、照射、ヒアルロン酸など多岐にわたるフェイスリフトの方法を熟知し、それらを患者のニーズに合わせて柔軟に提供できる医師を選ぶことが、満足のいく結果を得るための最大のポイントと言えるでしょう。
名医を見つけるポイント②:医師の経歴と経験年数を徹底確認する
フェイスリフトの仕上がりは、医師の技術と経験に大きく左右されます。そのため、症例数が豊富で、十分な経験を持つ医師を選ぶことが何よりも重要です。信頼できる医師を見極めるためには、まずクリニックの公式ホームページで医師の経歴を確認しましょう。卒業した大学や卒業年度、美容外科医としての経験年数などが公開されている場合、それが重要な判断材料となります。
ただし、医師としてのキャリアが長いからといって、美容外科の実績が豊富とは限らない点に注意が必要です。たとえば、内科医や他の診療科で20年以上のキャリアを積んできた医師が、最近になって美容外科に転向するケースも少なくありません。このような場合、その医師の「医師経験20年」という経歴に安心するのは早計です。美容外科医としての経験が浅ければ、フェイスリフトのような高度な技術を要する施術の実績が乏しい可能性があります。
信頼できる名医を選ぶには、美容外科医としての実務経験年数や施術件数に加え、具体的な症例や実績の詳細を確認することが不可欠です。公式ホームページの情報に加え、直接カウンセリングの場で質問することも効果的です。医師の背景や実績を慎重に調べることで、満足のいく施術と安全性を確保する第一歩となります。
名医を見つけるポイント③:症例写真を確認することの重要性
名医を選ぶ際には、クリニックの公式ホームページやSNSに掲載されている手術の症例写真を確認することも重要な判断材料になります。症例写真は、その医師がこれまでどのような結果を生み出してきたかを具体的に示しており、ビフォーアフターを比較することで施術後のイメージを持ちやすくなります。特に、顔のたるみ具合や仕上がりの自然さを確認することで、その医師の技術や美的センスを理解する手助けとなります。
しかし、近年ではInstagramやSNSで公開されている写真の中に、デジタル修正や加工が施されているものが含まれている可能性がある点に注意が必要です。一見理想的な結果に見える写真であっても、実際の施術結果を正確に反映していない場合があります。そのため、SNSやウェブサイトの写真を盲信するのではなく、掲載された情報が信頼できるものであるかを慎重に見極める必要があります。
名医を見つけるポイント④:学会発表や講演履歴をチェックする
真の名医は、自身の技術や知識を高めるだけでなく、業界全体の発展にも貢献しているものです。その一例として、美容外科学会での発表や専門的な勉強会での講演を積極的に行っている医師が挙げられます。これらの活動は、医師が最新の技術や知識を常に学び続け、それを実践で活かしている証拠です。さらに、他の医師たちに知識や技術を共有する役割を担うことで、その医師の専門性や業界内での評価の高さも裏付けられます。
クリニックの公式ホームページやプロフィール欄には、フェイスリフトや美容外科関連の学会発表、セミナーや講演履歴が記載されている場合があります。こうした情報を確認することで、その医師が専門分野においてどれほど積極的に取り組んでいるかを把握できます。また、学会発表や講演を行っている医師は、単に施術を行うだけでなく、自らの知識を広め、技術を他者と共有する姿勢を持っているため、信頼性が高いと言えるでしょう。

↑フェイスリフトについて学会発表をしている筆者
名医を見つけるポイント⑤:丁寧で信頼できるカウンセリングを行う医師
美容医療において、患者と医師の間で行われる「説明と同意(インフォームドコンセント)」は、極めて重要なプロセスです。納得のいかないまま施術を受けると、仕上がりに対する不満やトラブルの原因になる可能性があります。そのため、カウンセリングでは患者の希望をしっかりと聞き取り、施術後の仕上がりイメージを共有することが欠かせません。また、どこまで理想に近づけられるか、そしてそのために必要な施術内容について、患者と医師が明確に認識をすり合わせることが必要です。
信頼できる名医は、カウンセリングの重要性を深く理解しており、一方的な説明に終始するのではなく、患者の不安や疑問に真摯に向き合います。施術のメリットやリスク、ダウンタイムや副作用など、あらゆる側面を正直かつ分かりやすく説明し、患者が十分な情報をもとに判断できるようサポートしてくれるでしょう。さらに、患者の顔の個性やライフスタイル、希望する仕上がりに合わせた最適な治療法を提案する柔軟性も名医の特徴です。
また、カウンセリング時に医師が患者の意見を尊重し、質問に丁寧に答える姿勢も重要な判断材料です。短時間で流れ作業のような対応をする医師ではなく、患者一人ひとりにしっかりと時間をかけて向き合う医師を選ぶことが、成功する施術への第一歩となります。信頼できる医師は、カウンセリングの段階からその真摯な姿勢が伝わるものです。
名医を見つけるポイント⑥:日本美容外科学会の専門医資格を持っているか
医師選びの重要なポイントの一つは、その医師が日本美容外科学会専門医やその他の外科系学会の専門医資格を取得しているかどうかです。これらの資格は、医師が高度な知識と確かな技術を持ち、一定の基準をクリアしていることを示す指標の一つといえます。専門医資格を持つ医師は、厳しい審査を通過しており、美容外科の分野で一定の実績を積んでいると考えられるため、信頼性を測る上での参考になります。
ただし、資格を持っていることが必ずしもフェイスリフトの技術力を保証するものではありません。資格を取得していなくても、豊富な実績と卓越した技術を持つ医師も存在します。そのため、日本美容外科学会専門医であることを医師選びの判断基準の一つとして活用する一方で、それだけに頼るのではなく、症例数や患者の口コミ、実際のカウンセリングでの印象など、他の要素も総合的に考慮することが大切です。

↑美容外科専門医認定証
まとめ
フェイスリフト手術を任せる医師を選ぶ際には、医師の経歴や経験、資格の確認だけでなく、実際の症例写真や手術経験、そして患者に対する誠実な対応やカウンセリングの質など、さまざまな要素を総合的に評価することが重要です。これらを慎重に見極めることで、信頼できる医師に出会える確率が格段に高まります。理想的な仕上がりを実現するには、技術力はもちろん、患者の希望を尊重し、リスクや効果について正直に説明してくれる医師との信頼関係が欠かせません。
また、名医を見つけるためには、多角的な視点で情報を集め、十分な比較検討を行う姿勢が求められます。公式ホームページや口コミ、カウンセリングでの印象を含め、さまざまな情報を活用して判断することが成功への鍵です。このブログ記事が、フェイスリフト手術における名医選びの一助となり、安心して施術を受けられるための道しるべとなれば幸いです。納得のいく選択をすることで、自信と満足感に満ちた結果を手に入れてください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。【関連項目】
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