元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ

タトゥー除去は保険適用できるか?消す費用について

更新日:2024/08/16

公開日:2024/08/16

タトゥーの保険適用

日本国内におけるタトゥー(刺青)の除去は、近年需要が高まっている美容医療の一分野です。若者の間でファッションや自己表現の手段としてタトゥーが広く受け入れられる一方で、社会的・職業的な理由からタトゥーを除去したいと考える人も増加しています。しかし、タトゥー除去に関しては、保険適用の有無が患者にとって大きな関心事となっています。このブログ記事では、日本におけるタトゥー除去が保険適用されるかどうかについて詳しく解説し、タトゥー除去を消すのに実際に必要な費用についても触れていきたいと思います。

 タトゥー除去とは

タトゥー除去とは、皮膚に刻まれたインクを取り除くための医療行為であり、近年ますます注目を集めています。タトゥーの除去には、さまざまな方法があり、タトゥーの大きさや患者のライフスタイルに応じて最適な方法が選択されます。主な除去方法として、レーザー治療、外科的切除、剥削(はくさく)法、皮膚移植などが挙げられます。特に一般的なのはレーザー治療で、特定の波長のレーザー光がインクに吸収され、その結果インクが微細に分解され、体内で自然に吸収・排出されます。レーザー治療はその効果と低侵襲性から、多くの患者にとって第一選択となっていますが、それ以外の手法もそれぞれの特徴を持ち、適切なケースでは効果的な選択肢となります。

出典元:tatoo removal

タトゥー除去の保険適用の現状

結論から述べると、現在の日本においてタトゥー除去が健康保険の適用を受けるケースは非常に限られています。一般的に、タトゥー除去は美容目的の医療行為とみなされるため、健康保険の対象外となるのが通例です。美容目的とは、例えば「外見をより良くしたい」「職場環境でタトゥーが問題となる」といった個人的または社会的な理由で行われるもので、これらの動機によるタトゥー除去は基本的に保険適用外とされ、全額自己負担となります。

保険適用が考えられるケース

一方で、特定の医療上の理由からタトゥー除去が必要とされる場合、例外的に保険が適用される可能性があります。例えば、タトゥーが施された部位に皮膚がんが発生したり、重度の皮膚炎や感染症などの皮膚疾患が生じた場合、その治療の一環としてタトゥー除去が不可欠となることがあります。このようなケースでは、タトゥー除去が「治療」として医療的に認められるため、保険適用の対象となる可能性があるのです。しかしながら、このような状況は極めて稀であり、一般的にはタトゥー除去が美容目的と見なされるため、保険適用はほとんど期待できないという現実があります。患者としては、まず保険適用外であることを前提に考え、治療の計画を立てることが重要です。

タトゥー除去の費用の概要

前述のように、タトゥー除去は基本的に保険適用外であり、自由診療の一環として行われます。そのため、施術を受ける医療機関やクリニックによって費用は大きく異なります。一般的に、タトゥー除去の費用は、選択する治療方法、除去対象となるタトゥーの大きさや色彩、治療に要する回数など、さまざまな要因によって決まります。例えば、小さなタトゥーをレーザーで除去する場合は数万円程度から始まり、大きなタトゥーや複数色のタトゥーの除去には、数十万円から場合によっては100万円以上の費用がかかることもあります。また、多くのケースで複数回の治療が必要となり、各回にかかる費用を考慮しなければなりません。

タトゥー除去:レーザー治療と費用

レーザー治療は、タトゥー除去の中で最も一般的な方法です。特定の波長のレーザー光がタトゥーのインクに吸収され、そのエネルギーによってインクが分解されます。この分解されたインクは、体の免疫システムによって自然に処理されます。

■利点

選択的破壊: レーザーは特定の色素にのみ反応するため、皮膚の他の部分を傷つけずにインクを除去できます。

低侵襲性: 手術のように皮膚を切り開く必要がないため、痛みやダウンタイムが比較的少ないです。

段階的除去: 数回に分けて除去を行うため、患者の負担が軽減されます。

■デメリット

複数回の治療が必要: タトゥーの大きさやインクの色によっては、完全に除去するために数回から十数回の治療が必要になることがあります。

一部の色には効果が弱い: 黒や青などの濃い色には効果的ですが、水色や白色などの薄い色には効果が弱いことがあり、完全にタトゥーを除去できない場合もあります

色素沈着や瘢痕: レーザー照射後に色素沈着や瘢痕が残ることがあります。

■費用の目安

通常、はがき程度の大きさのタトゥーに対して、1回あたり5万~10万円程度の費用がかかります。5回のセット料金の場合、30万円前後の価格設定が標準的な料金です。

↑レーザー照射5回照射後

 

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タトゥー除去:剥削法と費用

剥削法(はくさくほう)は、皮膚の表面を削り取ることでタトゥーを除去する方法です。専用の器具やメスを使用して、タトゥーがある皮膚の層を削り取り、インクを物理的に除去します。

■利点

即効性: レーザー治療に比べて、1回の治療で効果を実感しやすい場合があります。

インクの色に関係なく対応可能: すべての色のインクに対して効果があります。

■デメリット

痛みとダウンタイム: 皮膚を削り取るため、痛みが強く、治療後の回復に時間がかかることがあります。

瘢痕が残るリスク: 剥削後には目立つ瘢痕が残ることが多く、特に美容面でのデメリットが大きいです

■費用の目安

通常、はがき程度の大きさのタトゥーに対して、30万円前後が標準的な費用です。この方法は現在ではあまり行われていませんが、レーザー治療が適用できない場合に検討されることがあります。

タトゥー除去:外科的切除と費用

外科的切除は、タトゥーがある皮膚の部分を直接切り取り、縫合することで除去する方法です。この方法は、比較的小さなタトゥーや、他の方法では除去が困難な場合に適しています。

■利点

完全除去が可能: タトゥーが含まれる皮膚を完全に切除するため、確実にタトゥーを除去することができます。

1回の手術で完了: 比較的小さなタトゥーの場合、一度の手術でタトゥーを除去できるため、長期的な治療が必要ありません。

■デメリット

瘢痕が残る: 切除した部分は縫合するため、必ず瘢痕が残ります。瘢痕の大きさや形状は、タトゥーの大きさや場所によります。

適用範囲が限られる: 大きなタトゥーの場合、一度に切除できないため、分割手術が必要になることがあります。また、分割切除できないほど大きなタトゥーには適用できません。

■費用の目安

通常、はがき半分程度の大きさのタトゥーであれば、30万~50万円程度が標準的な費用です

タトゥーの切除の経過

↑分割切除後

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タトゥー除去:皮膚移植と費用

皮膚移植は、タトゥーがある皮膚を切除し、別の部位から採取した健康な皮膚を移植する方法です。これは、タトゥーが非常に大きい場合や、複雑な部位にある場合に用いられます。

■利点

広範囲のタトゥーに対応可能: 大きなタトゥーや、他の方法では対応が難しいタトゥーにも対応できます。

完全除去が可能: 切除と同様に、タトゥーが含まれる皮膚を完全に取り除くため、確実に除去することができます。

■デメリット

複雑な手術: 皮膚移植は、他の方法に比べて手術が複雑で、治療後の管理が重要です。多くの場合入院が必要なため、限られた医療機関でしか対応できません。

ドナーサイトの傷跡: 皮膚を採取した部位(ドナーサイト)にも傷跡が残ります。

高いリスクと費用: 手術のリスクや費用が高く、長期的な回復期間が必要です。

■費用の目安

通常、はがき程度の大きさのタトゥーの除去と皮膚移植には、100万円以上の費用がかかることが多く、非常に高額です。また、術後のケアやフォローアップも必要となるため、総費用がさらに増加することがあります。

 

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まとめ

日本国内において、タトゥー除去が保険適用されるケースは非常に稀です。多くの場合、タトゥー除去は美容目的と見なされるため、保険適用外となるのが一般的です。タトゥー除去には、レーザー治療、剥削法、外科的切除、皮膚移植などの方法があり、それぞれに異なる特徴と費用が伴います。どの方法が最適かは、タトゥーの大きさや色、深さ、患者の肌の状態、そして個々のニーズや希望に応じて決定されます。治療方法を選択する際には、医師との十分な相談が不可欠であり、各方法のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、最適な治療計画を立てることが重要です。

タトゥー除去を検討する際には、これらの要素を総合的に考慮し、費用を含めた無理のない計画を立てることが求められます。施術前には、入念なカウンセリングを受け、信頼できる医療機関で正確な見積もりを取得することを強くお勧めします。これにより、予期しないトラブルを避け、満足のいく結果を得るための準備が整います。自分自身の健康と美しさを守るために、慎重かつ計画的なアプローチが成功の鍵となるでしょう。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。外科専門医を取得しており、外科の切開切除手術を得意としている。

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