投稿日:2025/02/27
(最終更新日:2025/02/27)
脂肪吸引で後悔する前に!失敗しないための5つのポイント
脂肪吸引は、理想のボディラインを手に入れるための効果的な施術として人気があります。しかし、「脂肪吸引を受けたけれど後悔している」という声も少なくありません。その理由は、思い描いていた結果と現実のギャップや、施術後の予想外のトラブルなど様々です。
本記事では、脂肪吸引で後悔する典型的なケースとその対策を解説し、失敗を避けて満足のいく結果を得るためのポイントをご紹介します。
脂肪吸引の基本と仕組み
脂肪吸引とは、特定の部位に蓄積した脂肪細胞を物理的に取り除くことで、ボディラインを整える美容外科手術です。
人間の体の脂肪を構成しているのは脂肪細胞という細胞で、皮下脂肪では成人するまでにこの脂肪細胞の絶対数がほぼ決まります。太ったり痩せたりするのは、脂肪細胞が膨らんだりしぼんだりするだけで、絶対数は変わりません。
脂肪吸引では、この脂肪細胞そのものを吸引するため、絶対数が減少します。脂肪吸引では対象部位の最大70%前後の脂肪を吸引でき、一度吸引された部位では脂肪細胞が再生されないため、リバウンドしにくいという大きなメリットがあります。
ただし、脂肪吸引にも限界があり、吸引できるのは皮下脂肪のみで内臓脂肪は除去できません。また、体重を大幅に減らすための方法ではなく、体の輪郭を整えるための施術です。
このように脂肪吸引はメリットの多い施術ですが、残念ながら後悔される方もいらっしゃいます。では、どのような原因で脂肪吸引を後悔することになるのでしょうか。次に、よくある後悔の原因を見ていきましょう。
脂肪吸引で後悔する主な原因とは
期待と現実のギャップ(過度な期待)
「思ったほど変化が感じられなかった」という不満は少なくありません。このような後悔が生じる原因としては、施術前の期待値が現実と乖離していることが考えられます。
脂肪吸引の効果は術後すぐに現れるわけではなく、腫れやむくみが引くまでに数週間から数ヶ月かかることがあります。すぐに結果を実感できないことで、「効果がない」と誤解してしまうケースもあります。
医師の技術不足による仕上がりの問題
脂肪吸引は医師の技術や経験が結果に直結する施術です。「左右非対称になった」「皮膚表面が凸凹になった」といった失敗は、多くの場合、医師の技術不足や経験不足が原因です。
特に、脂肪吸引は「体を彫刻していく作業」とも言える繊細な技術を要します。医師が適切な部位から脂肪を均等に除去できなかったり、脂肪の取り過ぎや取り残しが生じたりすると、バランスの悪い仕上がりになってしまう可能性があります。
術後の痛みやダウンタイムへの準備不足
脂肪吸引の術後は、腫れや内出血、痛みといったダウンタイムが発生します。これらについて十分な説明を受けておらず、心の準備ができていない場合、術後の不快感に驚き、後悔につながることがあります。
ダウンタイムの症状や期間は部位によって異なりますが、一般的には術後数日間は痛みや不快感があり、内出血やむくみは2週間程度で落ち着きます。さらに、術後3週間頃から拘縮と呼ばれる皮膚のつっぱり感が現れ、これは術後6ヶ月頃までに徐々に改善していきます。
これらの後悔を引き起こす原因を理解したところで、次は具体的にどのような失敗例があるのか、そしてそれらを防ぐためにはどうすればよいのかを詳しく見ていきましょう。
脂肪吸引の主な失敗例と対処法
凸凹・ボコボコになるケース
脂肪吸引後、皮膚表面が凸凹になってしまうというトラブルは、脂肪が不均一に除去されたり、皮膚の下の組織が不自然に引き締まったりすることで発生します。
原因としては、医師の技術不足による脂肪の不均等な吸引や、吸引後の皮膚の収縮が不均一なことが考えられます。また、術後のケアが不十分な場合も凸凹が強調されることがあります。
対策としては、経験豊富な医師を選び、術後は圧迫固定をしっかり行い、適切なアフターケアを行うことが大切です。
皮膚のたるみが生じるケース
脂肪吸引では、広範囲から多量の脂肪を一度に除去した場合、皮膚がその変化に適応しきれず、弛緩(たるみ)が発生することがあります。たるみの生じやすさは、皮膚の張り具合や患者様の年齢、肌の状態など個人差があります。
対策としては、皮膚の状態や弾力性を考慮し、一度に過度な脂肪除去を避けることが重要です。術後は適切な圧迫固定を行い、皮膚の収縮を促すことも大切です。
左右差が出るケース
脂肪吸引後、左右のバランスが崩れることがあります。これは、片側の脂肪が多く取り除かれすぎたり、片側のみが適切に除去されず不均衡になることで起こります。
原因としては、医師の技術や経験不足、元々の左右の脂肪の付き方の違いなどが考えられます。対策としては、信頼性の高いクリニックと十分な施術経験を持つ医師を選択することが重要です。
効果が感じられないケース
脂肪吸引を受けたにもかかわらず、「効果が感じられない」という後悔も少なくありません。実際には細くなっているのに腫れやむくみで効果が分かりにくい場合と、内臓脂肪や筋肉が原因で見た目に変化が現れにくいケースがあります。
対策としては、現実的な期待を持ち、施術前のカウンセリングで自分の体型や脂肪の状態を医師と十分に確認することが大切です。
脂肪吸引で後悔しないための5つのポイント
1. 適切な医師・クリニック選び
脂肪吸引の成功には、医師とクリニック選びが重要です。脂肪吸引の実績が豊富な医師か、症例写真や症例数を確認できるか、口コミや評判が良いか、専門医資格を持っているかなどを確認しましょう。
当院では美容外科専門医が脂肪吸引手術を担当し、確かな技術で理想の体型を実現しています。
2. 術前の十分なカウンセリングと情報収集
カウンセリングでは、自分の体質に合った施術方法か、期待できる効果と限界は何か、術後のダウンタイムやケア方法について、費用に関する明確な説明があるかなどを確認しましょう。遠慮せずに質問し、不安や疑問を解消することが重要です。
3. 現実的な期待値の設定
脂肪吸引は内臓脂肪を吸引できない、体重を大幅に減らす方法ではない、最終的な結果は6ヶ月程度かかるといった限界があることを理解し、現実的な期待を持ちましょう。
4. アフターケアの重要性
術後のアフターケアとして、指定された期間の圧迫固定、シャワーや入浴の時期を守る、アルコール摂取を控えるなど、医師の指示を守りましょう。当院では術後のアフターケアも重視しており、適切なフォローアップを行っています。
5. 術後の生活習慣と自己管理
脂肪吸引の効果を長く維持するためには、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠とストレス管理など、健康的な生活習慣を維持することが大切です。
以上の5つのポイントを押さえることで、脂肪吸引の満足度は大きく向上します。当院ではこれらのポイントを踏まえた上で、さらに安全で効果的な脂肪吸引を提供しています。次に当院の脂肪吸引の特徴についてご紹介します。
当院の脂肪吸引について
通常の脂肪吸引とボディジェット脂肪吸引の違い
当院では「通常の脂肪吸引」と「ボディジェット脂肪吸引」の二種類の施術を提供しています。通常の脂肪吸引はカニューレを用いて脂肪を吸引する方法で、効果はしっかり出ますが、ダウンタイムが比較的強く出ることがあります。
一方、ボディジェット脂肪吸引は水を勢いよく噴射して血管や神経を傷つけず脂肪だけを溶かして吸引するため、出血が少なく、痛みも軽減されます。
ボディジェット脂肪吸引の特徴は、腫れが少ない、痛みが少ない、ダウンタイムが少ないという点です。効果は従来の脂肪吸引と同様に高いですが、患者様の負担が大幅に軽減されます。
脂肪吸引の施術動画
当院の脂肪吸引の症例
当院の脂肪吸引における安全性への取り組み
当院では美容外科専門医による施術、徹底したカウンセリング、適切な麻酔管理、充実したアフターケアにより、安全性を最優先にしています。開院以来、重大事故はなく、万一術後に不満を感じた場合は必要に応じて無料で再手術を行っています。
脂肪吸引の術前・術後の経過
術前の準備
脂肪吸引を受ける前には、十分なカウンセリングを受け、術後のダウンタイムを考慮して予定を調整することが大切です。喫煙者は術後の回復を早めるため、可能な限り禁煙することをお勧めします。
また、医師から指示がある場合は、特定の薬の服用を一時的に中止する必要があることもあります。
術後のダウンタイムと経過
手術当日は麻酔の影響でだるさを感じることがあります。痛みは翌日がピークとなり、日が経つにつれて軽減していきます。当院では術後3~4日目に初回の通院で圧迫固定を外し、サポーターに切り替えます。
この時点で全身シャワーが可能になります。術後7日目頃に抜糸を行い、入浴も可能になります。内出血は3週間前後かけて取れ、むくみも徐々に引いていきます。脂肪吸引部位の硬さや凹凸は通常3ヶ月前後で改善し、最終的な結果は術後6ヶ月頃に現れます。
術後のケアと注意点
医師の指示に従い、約1ヶ月間は入浴時を除いて圧迫固定を続けることが重要です。アルコールは術後1週間は控え、激しい運動も医師の指示があるまで避けましょう。
施術部位に熱感や痛みの増加、異常な腫れなど気になる症状があれば、すぐに医師に相談しましょう。当院では術後も丁寧なフォローアップを行い、万一の場合には必要に応じて適切なケアを提供しています。
よくある質問
Q1.脂肪吸引でどれくらい体重が減りますか?
A1. 脂肪吸引は効率的に脂肪細胞を取り除き、きれいなボディラインを作ることが目的であって、体重を減らすことが目的ではありません。仮に脂肪吸引の最大量の4000ccを吸引しても、体重の減少としては5kg前後でしょう。
Q2. 全身の脂肪吸引を考えているのですが、手術は1日でできますか?
A2. 一日の最大脂肪吸引量は3000~4000mlですので、これを超えるような脂肪吸引量となることが予想される場合は、日にちを分けて行います。
Q3. 脂肪吸引とダイエットの違いを教えてください。
A3. 体の脂肪は、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類です。脂肪吸引手術で吸引できるのは皮下脂肪だけですが、脂肪吸引では脂肪細胞自体を吸引しますので、元には戻りません。脂肪吸引手術ではリバウンドがないのです。
一方、ダイエットでは、皮下脂肪と内臓脂肪の両方が減ります。ただし、脂肪吸引と違って、脂肪細胞自体は小さくなっているだけで、しっかり生きているので、簡単に元に戻ってしまう可能性があります。だから、ダイエットではリバウンドが起こるのです。
Q4. 脂肪吸引でリバウンドはしますか?
A4. 脂肪吸引では太る原因である脂肪細胞自体を吸引します。一度脂肪吸引された部位では脂肪細胞が再生されることはありませんので、リバウンドすることはありません。
まとめ
脂肪吸引は、適切な知識と準備、信頼できる医師の技術があれば、高い満足度を得られる施術です。しかし、過度な期待や不十分な情報、医師の技術不足などにより、後悔するケースも少なくありません。
本記事でご紹介した失敗例とその対策、後悔しないためのポイントを参考に、脂肪吸引を検討される際は、慎重にクリニックと医師を選び、十分なカウンセリングを受けることをお勧めします。
当院では、個々の患者様の体質や希望に合わせた最適な脂肪吸引プランをご提案し、術後のフォローアップも徹底しています。特に、ダウンタイムを軽減できるボディジェット脂肪吸引は、これまでの脂肪吸引に不安を感じていた方にもおすすめです。
脂肪吸引について詳しく知りたい方、不安や疑問をお持ちの方は、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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