投稿日:2025/05/22
(最終更新日:2025/05/22)
唇のヒアルロン酸注入の失敗を防ぐ!やりすぎのリスクと理想の唇を手に入れるための対策
唇にハリと潤いを与え、魅力的な印象に仕上げるヒアルロン酸注入は、美容医療の選択肢の一つとして注目されています。しかし、「唇のヒアルロン酸をやりすぎるとどうなるのか」という不安や疑問を抱える方も少なくありません。
SNSやメディアでは、ヒアルロン酸の入れすぎによる「アヒル口」や不自然な仕上がりが話題になることもあります。本記事では、唇のヒアルロン酸注入における「やりすぎ」のリスクと失敗例、そして安全に理想の唇を手に入れるための対策について解説します。
ヒアルロン酸注入は適切な量と技術で行えば、自然で美しい唇を実現できる優れた施術です。正しい知識と信頼できる医師選びで、理想の唇を安全に手に入れましょう。
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美しい唇の条件と唇のヒアルロン酸注入の基本知識
美しい唇の条件とヒアルロン酸の特徴
美しい唇には、いくつかの美的基準があります。上唇と下唇のバランス(理想は上唇:下唇=1:1.5程度)、はっきりした輪郭、特に上唇の山(キューピッドボウ)の明確さ、健康的な色とツヤなどが重要です。
年齢とともに唇のボリュームは減少し、輪郭もぼやけがちになります。ヒアルロン酸注入はこうした加齢変化に効果的です。
ヒアルロン酸は体内にも存在する成分で、水分保持力に優れています。唇の施術には主に柔軟性の高い軟らかいタイプが使用され、自然な動きを保ちながら適度なボリュームを実現します。
効果の持続期間と個人差
唇のヒアルロン酸注入の効果は一般的に6ヶ月〜1年程度持続しますが、代謝の速さ、生活習慣、唇の動きの多さ、使用する製剤によって個人差があります。
ヒアルロン酸は体内で徐々に分解されるため、効果は永続的ではありません。これは、仕上がりに満足できなかった場合でも、時間の経過とともに元の状態に戻るという安心感につながります。緊急時には「ヒアルロニダーゼ」という酵素で溶解することも可能です。
当院では、唇に最適なヒアルロン酸製剤「ボルベラ」を使用しています。厚生労働省認可のこの製剤は、ソフトな質感で自然な仕上がりが特徴であり、持続性も18~24か月と言われています。さらに麻酔成分配合で痛みを抑えた施術が可能です。
唇のヒアルロン酸をやりすぎた場合のリスク
美容面でのリスク
- 不自然な見た目(アヒル口)
唇にヒアルロン酸を入れすぎると、上唇が前方に突き出した「アヒル口」になることがあります。これにより、顔全体のバランスが崩れ、表情が不自然になり、話す際の口の動きもぎこちなくなります。
- 唇の左右非対称
注入量や位置が左右で均等でないと、唇の非対称が目立ち、笑顔や会話の際に違和感が強調されます。
- 唇の硬直感
過剰注入により唇が硬くなると、笑顔や会話の自然な動きが制限され、日常生活での違和感につながります。
健康面でのリスク
- しこりの形成
過剰注入によりヒアルロン酸が均一に広がらず、唇内部にしこりができることがあります。触ると硬い部分を感じ、圧迫感や違和感、時に痛みを伴うこともあります。
- チンダル現象(青白く透ける)
浅い層への注入や過剰注入により、唇が青白く透けて見える「チンダル現象」が起こることがあります。特に明るい光の下で目立ちます。
- 皮膚の伸び
長期間にわたる過剰注入により、唇の皮膚が伸び、ヒアルロン酸が分解された後もたるみや輪郭のぼやけが残ることがあります。
重篤な合併症
稀ではありますが、血管塞栓(ヒアルロン酸が血管を塞ぎ、血流を妨げる状態)や皮膚壊死(血流遮断による組織の死)などの重篤な合併症のリスクもあります。これらは緊急の医療対応が必要です。
信頼できる医師による適切な施術を受けることで、こうした重篤な合併症のリスクを最小限に抑えることができます。
やりすぎてしまう心理的要因とその対策
唇のヒアルロン酸注入をやりすぎてしまう背景には、様々な心理的要因があります。
美的感覚の麻痺と対策
繰り返し施術を受けると、脳が新しい外見に慣れ、以前より多くの量を求めるようになる「美的感覚の麻痺」が生じることがあります。これを防ぐには、施術前の写真を定期的に見返す、信頼できる人に率直な意見を求める、医師のアドバイスを尊重する、段階的な施術を心がけるなどの対策が有効です。
SNSや芸能人の影響と自己認識のギャップ
SNSや芸能界の影響で極端な唇の形が「理想」とされることがありますが、これらの画像は加工されていたり、特定の角度で撮影されていたりすることが多いです。また、自分が思う自分の姿と他者から見た姿にはギャップがあり、小さな特徴を自分では大きな欠点と感じがちです。
適切な量を見極めるためには、具体的で現実的な目標設定、段階的なアプローチ、「引き算の美学」の理解、長期的な視点を持つことが大切です。
やりすぎてしまった場合の修正方法
早期発見のためのセルフチェック
施術後、極端な腫れ、前方への突出(アヒル口)、不自然な動きの制限、しこりや凹凸、青白い透け(チンダル現象)、強い痛みや違和感などの症状があれば、やりすぎの可能性があります。早めに医師に相談しましょう。
ヒアルロニダーゼによる溶解治療
やりすぎた場合の最も効果的な修正方法は、ヒアルロニダーゼという酵素を用いた溶解治療です。これはヒアルロン酸を分解する天然酵素で、注射により過剰なヒアルロン酸を速やかに分解します。
溶解治療は、医師による診察、アレルギーテスト、治療計画の説明、ヒアルロニダーゼの注射、経過観察という流れで行われます。部分的な溶解も可能で、唇の形状を微調整することもできます。
修正のタイミングとアフターケア
修正のタイミングは問題の種類と緊急性によって異なります。緊急性の高い症状(強い痛み、色調変化など)は直ちに、美容的な問題は1〜2週間経過観察後、しこりは2〜4週間後に相談するのが一般的です。
溶解治療後は、冷却、マッサージの禁止、経過観察、フォローアップ、適切な再注入のタイミング(通常1〜2週間後)の検討などが必要です。
失敗しないための医師・クリニック選びのポイント
医師の経験と技術を見極める方法
経験豊富で技術の高い医師を選ぶことが成功の鍵です。専門性と資格、施術実績、継続的な研鑽、コミュニケーション能力などをチェックしましょう。
当院では、経験豊富な医師が患者さん一人ひとりに合わせた施術を提供しています。詳しくは唇をふっくらさせるページをご覧ください。
症例写真と口コミの見方、カウンセリングでの確認事項
症例写真では自然な仕上がり、多様な症例、長期経過、写真の信頼性をチェックしましょう。口コミは情報の信頼性、極端な評価への注意、具体的内容、時期、個人差を考慮して読むことが大切です。
カウンセリングでは、使用する製剤、推奨される注入量、リスクと副作用、アフターケア、費用と追加施術について確認しておくと安心です。
当院では、唇のヒアルロン酸注入に「ボルベラ」を採用しています。ソフトな質感と自然な仕上がり、長期間の持続性(18~24か月)が特徴で、麻酔成分配合により痛みを最小限に抑えた施術を提供しています。
患者様一人ひとりの唇の状態や希望に合わせた施術プランをご提案いたしますので、ご不安な点はカウンセリングでお気軽にご相談ください。

ボルベラ
当院の唇をふっくらさせる治療の症例写真
当院の唇をふっくらさせる治療の料金
唇をふっくらさせる(すべて税込表示) | |
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ヒアルロン酸(ボルベラ) 1本 | 105,600円 |
まとめ
「唇のヒアルロン酸注入をやりすぎたくない」という願いは多くの方が抱くものですが、適切な量と技術で行えば、自然で魅力的な唇を実現できる優れた施術です。
大切なのは、ご自身の唇の状態や希望を正確に把握し、信頼できるクリニックの専門医に相談することです。十分なカウンセリングを受け、段階的なアプローチを心がけることが、理想の唇への第一歩となるでしょう。
当院では、経験豊富な医師があなたのお悩みに真摯に耳を傾け、自然な仕上がりを重視した施術をご提案しています。不安な点や疑問点がございましたら、お気軽にカウンセリングにてご相談ください。美しい唇で、自信に満ちた笑顔を取り戻しましょう。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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