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気になる顔のシワを改善するには?原因と治療法の選び方を解説
更新日:2026/10/16
公開日:2024/10/28

額や眉間、あごなどにできるシワ。多くの方が、年齢とともに気になり始める悩みではないでしょうか。
シワは部位や深さによって生じる原因が異なります。だからこそ、適した治療法もひとつではありません。
本記事では、顔にシワができる原因や、改善するための治療法について詳しく解説します。ご自身に合った治療を検討する際は、ぜひ参考にしてください。
顔にシワができる原因

まずは、顔にシワができる原因について説明しましょう。シワの原因はひとつとは限らず、複数の要因が重なる場合もあります。
表情筋
シワができる原因のひとつが表情筋です。表情ジワの多くは、顔の表情を作る表情筋と呼ばれる筋肉が収縮し、皮膚が繰り返し折りたたまれてできます。眉間の縦ジワや額の横ジワ、目尻の笑いジワなどは、この表情筋の動きが原因です。
長期間にわたって表情を繰り返しているうちにシワが深く刻まれ、皮膚の下の部分がくっついて動きにくくなる癒着を伴う場合もあります。表情をやめても消えない深いシワを改善したい方は、このような癒着があるかどうかも治療を選ぶポイントのひとつです。
加齢
シワができる原因には、加齢も関係しています。年齢を重ね、皮膚の真皮でハリを支えるコラーゲンや、水分を保持するヒアルロン酸などが減少すると、皮膚のハリや弾力が低下するためです。
また、年を取ると、コラーゲンなどの減少だけでなく皮膚の血管網も変化します。実際、近年のマウスを用いた研究では、皮膚の血管網の萎縮で真皮が硬くなり、皮膚老化の一因になることが報告されました。この研究結果は、皮膚内部の環境変化も加齢に伴う皮膚の老化に影響することを示唆しています。
あごの骨格や口元
あごの骨格や歯並びなど口元の状態は、あごにできる梅干しのようなシワの原因のひとつです。歯並びや口元の突出、あごの形などによって口を閉じようと余計な力をかけると、オトガイ筋が過度に緊張します。その結果、あごの皮膚が繰り返し寄せられ、梅干しのような細かい凹凸が目立ちやすくなるのです。
クセや習慣
日常生活で何気なく繰り返しているクセや習慣が、シワを目立ちやすくしているのかもしれません。口呼吸や食いしばり、ストレスによる力みなどはないでしょうか。
このような状態が続くと特定の筋肉が緊張し、シワが目立つ一因になるのです。ただし、クセや習慣だけでシワができるとは限りません。ほかの要因が重なっているとも考えられます。
紫外線
紫外線も、シワができる大きな原因のひとつです。長期間にわたって紫外線を浴び続けると、真皮のコラーゲンや弾性線維などがダメージを受け、皮膚のハリや弾力が低下します。このような紫外線による皮膚の老化を「光老化」といい、深いシワが生じる原因にもなります。
参照:公益社団法人日本皮膚科学会「日焼け Q5 光老化は普通の老化とどう違うのですか?」
顔のシワの主な治療法

この章では、顔のシワに用いる主な3つの治療法「ボトックス」「ヒアルロン酸」「サブシジョン」について説明します。シワの種類や状態に応じて、ご自身に合った治療法を選択しましょう。
ボトックス
ボトックスは、ボツリヌス菌が作る有効成分「A型ボツリヌストキシン」を利用した治療です。A型ボツリヌストキシンには、神経から筋肉を動かすための指令を伝える神経伝達物質「アセチルコリン」の放出を抑える働きがあります。この作用によって筋肉が収縮しにくくなり、皮膚にシワが寄るのを抑える仕組みです。
なお、ボトックスは、眉間や額、目尻など、表情の動きによってできるシワの改善に適していますが、効果が永久に続くものではありません。個人差はあるものの、一般的には3〜4ヶ月程度で少しずつ効果が弱まっていきます。
参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ボトックスビスタ注用50単位/ボトックスビスタ注用100単位」
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸注入は、皮膚の内側からボリュームを補い、シワやくぼみを目立ちにくくします。ヒアルロン酸とは、もともと人の体内に存在し、水分を保持する性質を持った成分のことです。シワのある部分に注入すると、皮膚が内側から持ち上がって凹凸が目立ちにくくなります。
ボトックスのような筋肉の働きを抑える治療ではないため、表情の動きを保ちながら深く刻まれたシワやくぼみを改善したい方にも適しています。ただし、ボトックス同様、効果は一時的なものです。持続期間は使用する製剤や注入部位で異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医療機器 添付文書等情報検索」
サブシジョン
サブシジョンは、皮膚の下で硬く癒着した組織を専用の針で切り離し、皮膚を下に引っ張る力を弱める治療です。一般的にニキビ跡のクレーター治療に用いますが、皮下組織の癒着を伴う深いシワにも使うことがあります。
特に、眉間や額などに深く刻まれたシワに対する選択肢のひとつです。当院では、シワの状態によってはヒアルロン酸を組み合わせて治療する場合もあります。
部位別のシワの特徴と適した治療法

この章では、額・眉間・あごなど部位別のシワの特徴と、それぞれに適した治療法について説明します。
額
額には、眉を上げるときなどに表情筋の動きで横方向のシワができます。深く刻まれていない段階の治療としては、筋肉の働きを抑えるボトックスが選択肢のひとつです。
一方、すでに深く刻まれているシワには、皮膚の内側からボリュームを補うヒアルロン酸が適している場合もあります。また、皮下組織の癒着によって皮膚が引き込まれたシワには、針で癒着を切り離すサブシジョンも選択肢のひとつです。
▶️ボトックス治療の詳細はこちら
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眉間
眉間のシワは、眉を寄せる表情を繰り返して縦方向にできることがほとんどです。特に表情筋の収縮が強い方は、次第に深く刻まれていく場合もあります。
表情筋の動きによってできる眉間のシワには、筋肉の収縮を抑えるボトックスが治療の選択肢のひとつです。当院では、すでに深く刻まれたシワには、ヒアルロン酸を用いることもあります。また、シワの状態に応じて、サブシジョンとヒアルロン酸を組み合わせた治療も取り扱っていますので、お悩みの方はご相談ください。
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あご
あごにできるいわゆる「梅干しジワ」には、オトガイ筋の働きを抑えるボトックスが用いられます。筋肉の過度な収縮を弱め、あご先の凹凸を目立ちにくくする治療です。自然な仕上がりにするためにも、筋肉の位置や動きを確認しながら施術する必要があります。
シワ治療の副作用とリスク
この章では、シワ治療の副作用とリスクについて説明します。
表情が不自然になる
ボトックスが効きすぎると、表情が不自然になることがあります。たとえば、眉の動きが制限されて位置に左右差が生じたり、目元では笑ったときの表情がぎこちなく見えたりするなどです。
このような変化は、注入する位置や量、筋肉の動きによって生じ方がそれぞれ異なります。先述のとおり、ボトックスの作用は一時的です。多くの場合は時間の経過とともに少しずつ落ち着いていくでしょう。
周囲の筋肉に影響する
ボトックスは、注入する位置や量によって周囲の筋肉に影響する可能性もあり、注意が必要です。特にあごのオトガイ筋は、口輪筋や下唇下制筋など口元を動かす筋肉と近いため、薬剤の広がり方によっては口元が動かしにくくなると感じる方もいらっしゃいます。
このような副作用を防ぐには、筋肉の位置関係を的確に判断し、注入する位置・深さ・量を調整しなければなりません。当院では、一人ひとりの筋肉の状態を丁寧に診察したうえで、注入する場所や量を決定します。
腫れ・赤み・内出血が起こる
ヒアルロン酸注入やサブシジョンでは、施術後に腫れや赤み、内出血が生じることがあります。どちらも、針やカニューレで皮膚や皮下の血管が刺激されるためです。
症状の程度や続く期間はケースによって異なりますが、多くは時間とともに落ち着いていくでしょう。なお、サブシジョンは皮下の癒着した組織を切り離す治療のため、施術後に腫れや内出血が目立つことがあります。
凹凸やしこりが生じることがある
ヒアルロン酸を注入した部分に、凹凸やしこりが生じる方もいらっしゃいます。注入する位置や量、製剤の性質によって、ヒアルロン酸が均一になじまないことが原因のひとつです。
施術直後の腫れによっては、一時的に凹凸が目立つかもしれません。時間が経っても気になる状態が続く場合は、自己判断で強く揉んだりせず、施術を受けた医療機関に相談しましょう。
血流障害などの合併症が起こることがある
まれに、ヒアルロン酸注入で血流障害を起こす場合があります。ヒアルロン酸が血管内に入ったり、周囲から血管を圧迫したりすると、血流が悪くなるからです。
顔には重要な血管が多く、血流障害が起こると強い痛みや皮膚の色の変化が現れる場合があります。特に額や眉間などへの注入は、血管閉塞によって視力障害などの重い合併症につながる可能性もあるため注意が必要です。
参照:U.S. Food and Drug Administration(FDA)「Dermal Fillers (Soft Tissue Fillers)」
クリニック・医師の選び方

シワ治療でクリニックや医師を選ぶ際は、治療法だけでなく、施術を担当する医師の知識や経験も確認しましょう。ボトックスやヒアルロン酸の注入、サブシジョンなどは、施術する位置や深さ、薬剤の量などが仕上がりや副作用のリスクに影響します。
クリニックや医師を選ぶ際のポイントは、次の5つです。
- シワ治療の実績や症例があるか
- 医師の経験や資格を確認できるか
- 治療の効果だけでなく、副作用やリスクの説明があるか
- 希望や悩みを相談しやすいか
- シワの状態に適した治療法を提案してもらえるか
また、施術前には服用中の薬やアレルギー、過去に受けた美容医療なども正確に伝える必要があります。希望する仕上がりについても医師と共有し、治療内容を十分に理解してから施術を受けましょう。
シワ治療に関するよくある質問
Q.ほかの施術と同時に受けられますか。
A.同時に受けられるかどうかは、施術の組み合わせによって異なります。治療内容によっては、注入する部位や間隔の調整が必要です。
Q.腫れや内出血はどのくらい続きますか。
A.治療法や症状の程度によって異なりますが、多くは数日から1〜2週間程度で落ち着いていきます。症状が強い場合や長引く場合は、施術を受けた医療機関で診察を受けてください。
Q.ボトックスを打つと表情が固くなりますか。
A.注入する部位や量を適切に調整すれば、表情への影響を抑えながらシワを目立ちにくくできます。まぶたや眉、口元の動きに変化が出るなど、気になる症状が続く場合は医師に相談しましょう。
Q.シワが深くても、ボトックスやヒアルロン酸で改善しますか。
A.深く刻まれたシワには、ヒアルロン酸で改善が期待できる場合があります。なお、皮下組織の癒着を伴う深いシワには、サブシジョンなど別の治療法を組み合わせる場合もあります。
まとめ
顔のシワは、表情筋の動きや加齢、骨格や口元の状態、日常のクセ、紫外線など、原因はいくつか考えられます。また、シワの部位や深さによって適した治療法も異なるため、ご自身の状態に合わせて選ぶことが大切です。
ボトックスやヒアルロン酸、サブシジョンの特徴や副作用・リスクを理解したうえで治療法を選択すべきでしょう。後悔しないためにも、治療を検討する際は十分な説明を受け、少しでもわからないことは医師に相談する姿勢が必要です。筆者
元神賢太(もとがみけんた)
船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長
慶應義塾大学医学部卒業(平成11年3月)。日本外科学会専門医、日本美容外科学会専門医。平成15年12月より船橋中央クリニック院長、平成25年10月より医療法人社団セレス理事長を兼務。美容外科医として20年以上、ボトックスやヒアルロン酸をはじめとする注入治療に携わっている。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者






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