投稿日:2025/06/06
(最終更新日:2025/07/03)
【エラボトックスで小顔に】半永久効果が持続する独自アプローチとは?
20代〜40代の女性で、エラの張りが気になっている方は少なくありません。エラの筋肉が発達して顔が大きく見えると感じている方にとって、小顔効果が期待できるエラボトックス(エラへのボトックス注射)は魅力的な選択肢です。実際、エラの張りを手軽に解消して理想の小顔を目指せる方法として、ボトックス治療は広く行われています。
本記事では、美容外科専門医である筆者が、エラボトックスについての専門的解説とともに、当院が開発した「3回の施術で半永久的に効果が持続する」独自アプローチをご紹介します。他院の一般的な施術法との違いや症例写真、最新の知見も交えながら、エラに悩む方に役立つ情報をお届けします。
エラボトックスとは何か?
エラボトックスとは、顔の側面にあるエラの筋肉(咬筋)にボツリヌス毒素製剤(ボトックス)を注射し、その筋肉の働きを抑制することでエラ張りを改善する治療です。エラの部分が張って見える主な原因が筋肉の発達である場合、このボトックス注射によって筋肉が萎縮し、数週間かけて徐々に小さくなるため、フェイスラインがすっきりとして小顔効果が得られます。ボトックスは神経から筋肉への信号伝達をブロックし、筋肉を一時的に動けなくする作用があります。これにより筋肉は休んだ状態となり、使われないことで廃用性萎縮(使わないことで筋肉がやせ細る現象)が起こります。その結果、エラの張り出しが目立たなくなるのです。
エラボトックスのメリットは、顎の骨を削る手術をせずにエラ張りを改善できる点です。施術時間も数分程度と短く、アイシングで針の痛みも最小限に抑えられます。注射後はメイクや洗顔も当日から可能で、腫れなどのダウンタイムもありません。こうした手軽さから、「小顔になりたいけれど手術は怖い」という方にもエラボトックスは人気の治療法です。また、エラの筋肉(咬筋)をリラックスさせることで、歯ぎしりや顎関節症の症状緩和にもつながるため、一石二鳥の効果が期待できます。
なぜエラが張るのか?
そもそも「エラが張る」とはどういう状態でしょうか。エラとは下顎の耳下あたりの角張った部分を指す俗称で、この部分が外側に張り出している顔立ちはいわゆるベース型の顔とも呼ばれます。エラ張りの原因には大きく2つの要素があります。
骨格の影響
下顎の骨(下顎角)が生まれつき横に広がっている場合、顔の輪郭がエラ張りに見えます。この骨格要因は遺伝的な影響も大きく、骨自体の形状によるエラ張りはボトックスでは直接改善できません。
筋肉の影響
もう一つの主要因が、エラ部分の筋肉(咬筋)の発達や肥大です。固いものをよく噛む習慣(例えばガムやスルメを頻繁に噛む)、睡眠時や無意識下での歯ぎしりや食いしばりの癖があると、咬筋が鍛えられて厚みを増し、エラが張ったような外見になります。またストレスなどで無意識に顎に力を入れる癖がある人も筋肉が発達しやすいです。
多くの方の場合、エラ張りは筋肉の発達による部分が大きいと言われています。実際、エラ削り(下顎骨の外科的カット)で骨を細くしても、咬筋が肥大していると十分な小顔効果が得られないケースもあります。そのため、骨格的な要因がある方でも並行してエラボトックスを行うことで、より滑らかなフェイスラインになることがあります。逆に言えば、筋肉が主な原因でエラが張っている方にとって、エラボトックスは理想的なアプローチと言えるでしょう。
一般的なエラボトックスの効果と限界
エラボトックスの効果は徐々に現れ、一時的であることが一般的です。注射後、効果を感じ始めるのは施術から1〜2週間程度経ってからで、約1か月ほどで咬筋が細くなりフェイスラインが引き締まってきます。しかし、1回の単発的な施術ではその効果は弱く、また時間の経過とともにボトックスの効果が切れ、3〜6か月程度で元の状態に戻ります。したがって、一度の施術では効果が弱く、半永久的な効果も得ることはできず、小顔効果を維持するには定期的な追加注射が必要です。
エラボトックスの限界として押さえておくべき点もいくつかあります。まず前述のように骨格自体には作用しないため、下顎骨が大きく張っているケースでは注射だけでは解決できないことがあります。その場合、外科的な骨削り手術が検討肢となりますが、手術には入院やダウンタイム、リスクが伴います。その点、ボトックスはあくまで筋肉に対するアプローチなので安全性が高く、必要に応じて繰り返し行える利点があります。また効果が徐々に薄れるとはいえ、「思ったより細くなりすぎた」「噛みにくさを感じる」といった場合には追加施術を控えれば数ヶ月で元に戻っていくため、可逆性がある点も安心材料です。
一方で、不適切な量や、不適切な部位にボトックスを注射すると、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
頬がこける
筋肉が痩せ細り過ぎることで、頬の脂肪や皮膚が相対的に落ちくぼんで見える場合があります。元々頬が痩け気味の方は特に注意が必要です。
噛み疲れ
咬筋の力が弱まるため、硬いものを噛んだときに顎が疲れやすくなったり、違和感を覚えることがあります。これは一時的な現象で、多くの場合ボトックス効果が安定する数週間〜数ヶ月で気にならなくなります。
効果の慣れ(抗体の出現)
ボトックス製剤に対して身体が抗体を作ってしまい、繰り返すうちに効きづらくなるケースです。一般的に大量のボトックスを頻回に打ち続けるとリスクが高まると言われますが、適切な間隔と量を守れば心配は小さいでしょう。
次に紹介するのが、筆者が独自に開発し取り入れている「3回で半永久効果」を目指すアプローチで、その計画性に基づいた治療プロトコルになります。
筆者独自の「3回で半永久」アプローチとは
当院では、エラボトックスの効果をできるだけ長く持続させるために「3回の施術で半永久的に効果を持続させる」独自の治療プランを実践しています。
エラボトックスを繰り返し受けることで効果が蓄積し、持続期間が長くなることが筆者の経験より分かっています。ボトックスで筋肉の動きを抑え続けると、筋肉が使われない状態が続くため、咬筋がさらに萎縮し、元のボリュームに戻りにくくなるのです。一般的なクリニックでは、6か月おきに1回の間隔で行いますが、当院では1か月おきに3回の治療を行うことを推奨しております。このようにエラボトックスを行うことで半永久的な効果が得られます。実際、ある医学研究では「短い期間に 3回の治療を受けた患者群では 治療開始36週後に平均42.5%の咬筋容積の減少が認められ、その後の 4年後の追跡時にも約40%の筋容積減少効果が維持 されていた」という報告もあります。つまり、正しい間隔と適切な量で複数回施術すれば、1回きりの場合と比べて効果の持続期間が飛躍的に延びるのです。
私が開発した「元神法」では、具体的には初回施術後1か月後のタイミングで2回目を行います。そしてさらに筋1ヶ月後に3回目を追加します。一般的にボトックス効果が持続している間に次の施術を行うと、筋肉が再び肥大化する前にさらに萎縮させることができるため、効率よくサイズを減らせます。当院では基本的にはこのように1ヶ月間隔で3回の注射を計画しますが、患者様の筋肉の発達具合に応じて、臨機応変にベストなタイミングを見極めて行うこともあります。
3回の施術を終えて2か月が経過した頃には、初回前と比べて咬筋の厚みが大幅に減少し、多くのケースで効果の維持期間が飛躍的に延びます。当院の経験では、3回終了後はその後1年以上効果が持続する患者様が大半で、中には数年経っても「エラ張りが気にならない状態が続いている」という声も頂きます(個人差があります)。実際、この3回アプローチにより半永久的(5年以上)に効果が持続します。
この「3回完結プログラム」を可能にしているのは、当院独自の技術的な工夫と豊富な経験です。他院では効果が出にくかったり、何度も通う必要があったりした方が、当院の治療で「少ない回数で明らかにエラが縮小した」と実感されることも少なくありません。以下に、当院のアプローチのポイントをいくつかご紹介します。
ポイントを押さえた注入技術
咬筋は扇状に広がる大きな筋肉ですが、効果的に萎縮させるには注入ポイントと深さが重要です。解剖学的知識に基づき、咬筋のもっとも肥大している部分を狙ってボトックスを注入します。左右の筋肉量に合わせて微調整し、左右差のない自然な仕上がりになるよう細心の注意を払っています。
適切な間隔でスケジューリング
効果を見極めつつタイミングを逃さず次回施術を行うことが肝心です。早すぎても遅すぎても最適な累積効果は得られません。当院では初回施術後、通常約1ヶ月後に2回目を推奨し、そのさらに1ヶ月後に3回目を行うスケジュールを組むことが多いです。このサイクルにより、咬筋が元に戻ろうとする働きを断続的に抑えることが可能となり、結果的に「戻りにくい」状態をつくります。
エラボトックスの症例写真
実際にエラボトックスで小顔効果を得られた症例写真をご紹介します。
エラボトックス注射法4回セット 264,000円(税込)
※物を噛んだ際、治療後一時的に注射部位に違和感があります。
こちらは20代女性の患者様で、エラの張りと顔の下半分の広がりを気にして来院されました。初回のエラボトックス施術から約1ヶ月後にはフェイスラインが引き締まり始め、写真右のAfterでは3回の施術を完了して1か月の状態ですが、エラの部分がほっそりし全体的にV字に近い輪郭へと変化しています。患者様からは「正面から見たときの顔の横張りが減り、明らかに小顔になった」と喜びの声をいただきました。エラの張りが改善したことで、フェイスラインがスッキリした顔立ちになっています。
エラボトックス施術の流れ
では、実際の施術の流れを簡単に説明します。当院では初めてエラボトックスを受ける方にも安心していただけるよう、以下のようなステップで治療を行います。
カウンセリング・診察
まず医師が顔全体のバランスとエラの筋肉の状態を確認します。エラ張りの原因が筋肉か骨格かを見極め、ボトックスが有効かどうか判断します。患者様の希望するフェイスラインのイメージや不安な点を伺い、治療内容を丁寧に説明します。
デザイン・マーキング
効果的に咬筋に薬剤を届けるため、注射部位をデザインします。頬骨下方から下顎角にかけての咬筋の厚みがある部分を中心に、左右それぞれ数カ所ずつポイントを決め、ペンでマーキングします。左右差がある場合は、筋肉量に応じて注入量を調整します。
冷却
施術部位の皮膚をアルコール等で消毒します。細い針での注射ですが、冷却による麻酔を行い、できるだけ痛覚を和らげます。
ボトックス注射
マーキングしたポイントにボトックスを注射していきます。片側で通常2カ所、計4カ所程度刺入しますが、針は非常に細いため数回チクチクと感じる程度で、数秒ほどで終了します。筋肉への注入時にわずかな圧迫感を感じることもありますが、強い痛みはありません。
術後の確認と注意事項
注射後、治療部位を軽く圧迫して終了です。施術直後から日常生活に復帰できますが、当日だけは激しい運動やマッサージ、長時間の入浴は避けていただきます。これは薬剤が極端に拡散するのを防ぎ、注入部位に留めておくための注意です。
効果の実感は早い方で1〜2週間後、平均して3〜4週間後に「噛んだときの張りが弱くなってきた」「顔がほっそりした気がする」と感じる方が多いです。先述の3回アプローチでは、この効果がしっかり出ている段階で次の施術を行うため、無理なく着実にフェイスラインを変えていけます。
よくある質問(副作用・痛み・ダウンタイムなど)
最後に、エラボトックスに関して患者様からよくいただく質問とその回答をまとめます。
Q: ボトックス注射は痛いですか?
A: 個人差はありますが、エラボトックスで使用する針は非常に細く、刺す痛みは蚊に刺された程度と表現されることが多いです。
Q: ダウンタイムはありますか?
A: ダウンタイムはほとんどありません。注射当日に軽い赤みや筋肉注射特有のだるさを感じる場合がありますが、メイクや洗顔も当日から可能です。激しいスポーツや顔のマッサージだけ翌日まで控えていただければ、日常生活に支障は出ないでしょう。
Q: 何回もやり続けると効かなくなると聞きましたが?
A: 非常に頻繁に大量のボトックスを注射し続けた場合、体が薬剤に対する抗体を作り効きづらくなる可能性があります。しかし適切な量を適切な間隔を空けて施術し、必要以上の量を使わなければ抗体リスクは極めて低いです。当院では間隔をしっかり守り計画的に行うため、「効かなくなった」というケースはこれまでありません。
Q: 顔がこけたりたるんだりしませんか?
A: 適切な量で、適切な部位に行えば通常は心配いりません。確かに急激に筋肉が痩せると一時的に頬のこけや皮膚のたるみが目立つことがあります。必要に応じて、将来的にたるみが出にくいようにウルセラ(HIFU:高密度焦点式超音波)治療などを組み合わせるご提案をすることもできます。
Q: 誰でもエラボトックスを受けられますか?
A: 18歳以上であれば基本的に施術可能です。ただし、妊娠中・授乳中の方、神経筋疾患をお持ちの方、ボツリヌス毒素製剤にアレルギーのある方などは安全のため施術を受けられません。また、直前に歯科治療で顎に強い炎症がある場合などは、落ち着いてからのほうが良いでしょう。適応かどうかは診察時に医師が判断いたしますので、不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。
まとめ
エラボトックスは、エラの張りに悩む方にとって手軽かつ効果的に小顔を実現できる治療です。筋肉の発達が原因で顔が大きく見えてしまうケースでは、ボトックス注射により安全にフェイスラインをほっそりさせることができます。
当院が提案する「3回で半永久的に効果が持続するアプローチ」は、エラボトックスの可能性を最大限に引き出す治療プランとして、多くの患者様に喜ばれています。少ない回数で長期安定した効果が得られれば、頻繁に通院する負担も減り、何より長く小顔効果を楽しむことができます。
エラの張りは見た目のコンプレックスだけでなく、噛みしめによる肩こりや頭痛など体への影響もあるため、改善することで生活の質が向上するケースもあります。経験豊富な医師による適切な治療で、安全に理想のフェイスラインを目指しましょう。
もしエラボトックスに興味がある方は、お気軽に当院までご相談ください。 カウンセリングではあなたのエラ張りの原因や最適な治療法について詳しく説明し、不安や疑問にも丁寧にお答えいたします。一緒にコンプレックスを解消し、自信の持てる笑顔を手に入れましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事がエラボトックスによる小顔治療について理解を深める一助となれば幸いです。皆様の理想のフェイスラインづくりに、専門医として全力でお手伝いいたします。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、エラボトックスの元神メソッド開発者。アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
えらボトックス, 小顔, 小顔整形, 美容整形, ボトックス注射
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