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元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ
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年末に急増する『疲れ顔』相談。そのクマ、自己流ケアで悪化させていませんか? 医師が教える3つのタイプ別・正解ルート

更新日:2026/01/06

公開日:2025/12/03

年末が近づき仕事や家事が忙しくなるこの時期、「目元の疲れ」が顔に出てしまいお悩みの方が急増しています。実際、「最近『疲れてる?』とか『老けた?』と周囲に言われてショックだった」という30代〜50代の患者様が多く来院されます。

高価なアイクリームや自己流ケアを続けてみても「クマが全然良くならない…」と感じている方も少なくありません。年末の繁忙期はどうしても睡眠不足になったりストレスが溜まったりしやすく、それが表情にも表れやすいものです。

「疲れ顔」に見えてしまう大きな原因の一つが目の下の“クマ”。今回はこの厄介な「目の下のクマ」について、専門の美容外科医の立場から原因と対策を解説し、年末を明るい表情で乗り切るヒントをお伝えします。

クマには青・茶・黒の3タイプ!まずは自分のクマの原因を知ろう

一口に「目の下のクマ」と言っても、実は原因の異なる3つのタイプ(青クマ・茶クマ・黒クマ)があるのをご存知でしょうか。クマの種類によって適切なケア方法は大きく変わります。

しかしながら、ご自身のタイプを誤認してケアしている方が非常に多いのが現状です。まずはそれぞれのクマの特徴を知り、「自分のクマはどのタイプか?」を正しく把握しましょう。

青クマ(血行不良タイプ)

 

目の下が青黒く見えるクマです。主な原因は睡眠不足や冷え、ストレスなどによる血行不良。目の下の皮膚は非常に薄く(わずか0.5mm程度といわれます)、その下に張り巡らされた毛細血管の血液がうっ血して暗赤色になることで、青黒くクマが浮いて見えます。

【特徴】:

夕方になると濃く見えたり、日によってクマの濃さが変わりやすい傾向があります。指で目の下の皮膚を軽く引っ張ると一時的に色が薄くなる場合、血流の変化で色味が消える青クマの可能性が高いです。

茶クマ(色素沈着タイプ)

目の下が茶色っぽくくすんで見えるクマです。皮膚の色素沈着が原因で起こります。長年のアイメイクやクレンジング時の摩擦、花粉症などで目をこするクセ、強い紫外線によるメラニン蓄積などが主な原因です。

【特徴】:

皮膚を引っ張っても色の濃さが変わらず、顔の向きを変えてもクマの色が一定に見える場合は茶クマと考えられます。シミと同様に色素が沈着している状態なので、自己流の美白化粧品では改善が難しいケースも多いです。

黒クマ(たるみ・影タイプ)

笑ったり照明の当たり方で濃さが変わるクマは、このタイプかもしれません。目元のたるみや凹みが影を作っている状態で、クマ自体が黒い色素なわけではなく陰影による黒ずみです。

加齢によって皮膚や筋肉がゆるみ、眼球下の脂肪(眼窩脂肪)が前に押し出されて目の下が膨らむ袋状になる一方、その下にくぼみ(ゴルゴ線・涙袋の境目)ができて影が落ちることで黒く見えます。

【特徴】:

上を向くと影が薄くなったり消えたりする場合は黒クマです。若い方でも先天的な骨格で目の下がくぼんでいると生じることがありますが、特に40代以降で皮膚のゆるみが進むと増えるタイプです。

これら3タイプのクマは混在する場合もあります。例えば、慢性的な青クマに悩んで何度も目元をマッサージしているうちに摩擦で茶クマも併発してしまったり、黒クマの土台に茶クマの色素沈着が重なっているケースもあります。

「クマがなかなか消えない」と感じる方は、一つの原因ではなく複合的な原因である可能性も考えられます。

★ポイント:

まず自分のクマのタイプを正しく見極めることが大切です。自己判断で「クマがある=寝不足だから青クマだろう」と決めつけて間違ったケアを続けると、かえって悪化させてしまう危険があります。

当院でも「ずっと美白クリームでケアしていたけど良くならない」「マッサージして余計ひどくなった気がする」という患者様が多くいらっしゃいますが、原因を伺うとタイプの認識違いによるケアのミスマッチがよく見られます。正しい対処の第一歩は今あるクマの原因を知ることだと心得ましょう。

▶️ 目のクマ治療についてはこちら

間違った自己流ケアは危険!クマを悪化させるNG習慣とは

「クマを何とかしよう」と思うあまり、ご自身で様々なケアを試していませんか?しかし、その自己流ケアがクマを悪化させているかもしれないとしたら…これは見過ごせないですよね。特に注意したいのが、目の下のマッサージや強いこすりケアです。

目元の皮膚は顔の中でも特に繊細で薄く、先述したようにティッシュペーパー1枚分程度しかありません。そのため、良かれと思って毎日続けているマッサージの摩擦や過度な圧力が、逆にクマの原因を自ら作り出している可能性があります。

摩擦による色素沈着の悪化(茶クマ)

デリケートな目元をゴシゴシこする行為は厳禁です。クレンジングでアイメイクを落とすときに力を入れてこすったり、血行を良くしようとクリームを付けずに指で擦り込むようなマッサージをすると、肌は刺激から身を守るためにメラニン色素を増やしてしまいます。

その結果、茶色いくすみ(茶クマ)が濃くなってしまうのです。アレルギーや花粉症で無意識に目をこする癖がある方も要注意。こうした摩擦の積み重ねが色素沈着を招き、「なんだか目の下全体が黒ずんで見える」という状態に繋がります。

強い圧や引っぱりによる皮膚の伸び(黒クマ悪化)

マッサージで目の下の皮膚をグッと押したり引っぱったりするのも危険です。皮膚の真皮にあるコラーゲン繊維やエラスチン繊維は過度な力で伸びたり切れたりすると元に戻りません。

自己流マッサージで皮膚を傷め続けると、将来的に皮膚のたるみを促進してしまう恐れがあります。皮膚がゆるめば影も濃くなり、黒クマが目立つ悪循環に陥ります。「目の下が前よりたるんできた」と感じる方は、無理なマッサージが一因かもしれません。

毛細血管へのダメージ(青クマ悪化)

不適切なマッサージは目の下の細かな血管を傷つけることもあります。強い圧で何度も押し揉みすると毛細血管が破れやすくなり、皮膚内部で内出血やうっ血が起こってしまいます。

すると血の巡りがさらに悪化し、皮膚を透けて青黒く見える青クマがかえって濃くなる結果に…。血行促進を狙ったマッサージが皮肉にも青クマを悪化させていたというケースも考えられるのです。

★ポイント:

「目の下をこすらない」「強く圧迫しない」ことがクマケアの大前提です。自己流ケアでは、目元の皮膚に負担をかけない方法を選びましょう。例えば、血行を良くするには皮膚を擦らずに温めるケア(ホットタオルや蒸気アイマスクなど)がおすすめです。

目元用のクリームを使う際も、薬指で優しく馴染ませる程度にし、絶対にゴシゴシと揉み込まないこと。また「即効性がある」とネットで話題の体操やマッサージ器具も、やり方を誤るとかえってシワやたるみの原因になるため注意が必要です。

医師が教える正しいルート:クマのタイプ別・最新アプローチ

では、気になるクマを改善するには具体的にどうすれば良いのでしょうか?クマの種類別に適した治療アプローチを医師の視点からご紹介します。自己流ケアで限界を感じた方も、あきらめる必要はありません。美容医療の力を借りれば、長年のクマでも改善できる可能性があります。

1. 青クマに対して – 血行改善とハリUPで内側からケア

青クマは血流の滞りが原因ですので、まずは生活習慣の見直しが基本です。十分な睡眠と休息をとり、目元を冷やさないよう心がけましょう。就寝前にスマホやPC画面を長時間見ない、入浴で体を温めるなど日常対策も効果的です。それでも慢性的に消えない青クマには、医療の力でアプローチします。

血行を促すレーザー治療

医療用のレーザーや高周波(RF)治療器を用いて目の下の皮膚にエネルギーを与え、血行改善とコラーゲン生成を促します。たとえば近年ではフォトシルクプラスと言ったIPLといった光治療やレーザートーニングと呼ぶれるレーザー照射方法でくすんだ肌をトーンアップさせつつ血流を良くする施術が人気です。

これにより青黒く見えていた部分が明るくクリアになります。また、レーザーには肌のハリをアップさせる効果も期待できるため、薄い皮膚を厚く強くすることで血管の色を目立ちにくくする効果もあります。

ヒアルロン酸や再生治療の注入

目の下が窪んでいてクマが出ている方には、ヒアルロン酸注入が即効性のある治療です。クマの影になっている部分にヒアルロン酸を注射で少量ずつ入れていくと、へこんだ箇所が内側から持ち上がり影が薄くなります。血管の透けもカバーできるため、青クマが目立ちにくくなります。

また当院では自己血を利用した再生医療(PRP皮膚再生療法)も行っています。これは自分の血液中の成分を目の下に注入しコラーゲンの産生を促す治療で、肌質改善と血行促進によって青クマの根本ケアが期待できます。注射系の治療は施術時間も短くダウンタイムもほとんどないため、「忙しくて休みが取れない」という方でも挑戦しやすい方法です。

2. 茶クマに対して – 色素にアプローチして徹底美白ケア

茶クマはメラニン色素の沈着が原因ですので、肝斑やシミ治療に近いアプローチで改善を図ります。自己流では届かなかった頑固な色素も、医療の力で薄くすることが可能です。

専用レーザー治療(Qスイッチレーザーなど)

メラニンに反応する特殊なレーザー光を当てて、目の下の色素沈着を少しずつ破壊・排出させていきます。Qスイッチヤグレーザーはシミ治療で使われる代表格ですが、弱い出力で照射することで目の下の茶クマにも応用できます。

回数を重ねるごとに茶色いくすみが和らぎ、肌の色ムラが改善されていきます。レーザー照射は肌のターンオーバーを促進する作用もあり、くすみのない明るい目元へと導きます。

肝斑治療の併用

頬の高い位置から目の下にかけてぼんやりと広がる茶ぐすみは、女性の場合肝斑が関与しているケースもあります。肝斑が疑われる場合、レーザートーニングだけはなくトラネキサム酸の内服や外用で治療することも考慮します。いずれにせよ色素沈着タイプのクマは一朝一夕で消えるものではありませんが、根気強く治療を続けることで確実に薄くすることが可能です。

3. 黒クマに対して – たるみ解消で根本的に若返り

黒クマは構造的な問題、すなわち皮膚や脂肪のたるみによる影が原因です。したがって、たるみを物理的に改善する外科的アプローチや、ボリュームを補う注入治療がメインとなります。根本原因に直接働きかけるため、劇的な改善が見込めるケースが多いです。

経結膜脱脂術(クマ取り手術)

下まぶたの裏側(結膜側)から小さな切開を入れ、膨らんだ眼窩脂肪を取り除く手術です。皮膚表面に傷が残らずダウンタイムも比較的短いことから、クマ治療の定番となっています。ぽってり膨らんだ「目の下のふくらみ」を解消すると、それだけで影ができにくくなり黒クマが大幅に改善します。

当院でも30代以降の黒クマに悩む多くの患者様がこの脱脂術でスッキリとした目元を取り戻しています。脂肪を取る際、必要に応じて余分な脂肪を目の下のくぼみ部分に移動(ハムラ法)させることで、段差をなくし滑らかな目元に整えることも可能です。経験豊富な美容外科医であれば、単に脂肪を除去するだけでなく、目元全体のバランスを見ながら若返り効果を最大限に引き出すデザインで施術を行います。

下眼瞼切開によるたるみ取り(皮膚の余りが多い場合)

加齢で皮膚自体が余ってシワシワしている場合は、下まつ毛の際を切開して余剰皮膚を切除する手術が適しています。いわゆる下眼瞼形成術(切るクマ取り)と呼ばれる方法で、皮膚のたるみ・ゆるんだ筋肉・突出した脂肪、これらを一度に総合的に改善できます。

切開が必要なぶんダウンタイムは長くなりますが、重度のたるみには根本解決となる確実な治療です。傷跡もまつ毛のラインに隠れるため、術後しばらく経てば目立ちません。年齢とともに進行した黒クマには、こうした外科的治療で一気に若返りを図る選択肢も検討します。

ヒアルロン酸・脂肪注入によるくぼみ改善

目の下の骨格的なくぼみが影を作っているタイプの黒クマには、手術をしなくても注射による治療で対応できる場合があります。代表的なのはヒアルロン酸注入で、先述の青クマでも触れましたが、目の下のくぼみに柔らかいヒアルロン酸を入れてあげると、凹凸が埋まり影が消えます。

施術時間はわずか10分程度、麻酔クリームで痛みもほとんどなく、その場でクマが目立たなくなる即効性が魅力です。ただし、入れすぎると膨らみ過ぎてしまうため適量を見極める医師のセンスが重要です。

★ポイント:

黒クマは自己流ケアでは改善が難しく、専門的な治療によるアプローチが最も有効です。マッサージや高価なアイクリームでどうにもならなかった深いクマが、適切な施術で驚くほどスッキリ解消するケースを数多く見てきました。

「手術は怖い…」という方もいらっしゃいますが、技術の進歩により今やクマ取り手術は安全性が高く傷跡も目立ちにくい施術です。まずは信頼できる医師に相談し、自分に合った方法を提案してもらうことをおすすめします。

▶️ 美肌治療についてはこちら

まとめ

鏡を見るたびに憂うつになるクマですが、適切に対処すれば決して手遅れではありません。目元が変わればお顔全体の印象は劇的に若返ります。

 

実際、クマやたるみを改善しただけで「別人みたいに明るい表情になった」「周りから『休暇でも取った?若返ったね!』と言われた」という嬉しい声を多くいただきます。それほどまでに目元の印象は大切で、疲れ顔から卒業できると自信にもつながります。

 

年末年始は何かと人と会う機会も増えます。この機会に思い切って目元の悩みを解決し、晴れやかな表情で新年を迎えてみませんか?自己流ケアで効果が感じられない場合は、ぜひ一度美容の専門医による診断を受けてみてください。プロの視点であなたのクマのタイプを見極め、最適な治療プランをご提案いたします。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。第109回日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。切らないフェイスリフトのウルセラも日本国内に導入直後から取り入れており、第107回日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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