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50代のシミは『複合型』かも?老人性色素斑だけじゃない、シミの見分け方と正しい治療
更新日:2026/01/15
公開日:2026/01/16

50代になると「シミが増えた」「高価な美白化粧品を使っても消えない」と悩む方が少なくありません。美白化粧品の技術は年々進歩していますが、残念ながら既にできてしまったシミを消す効果は期待薄で、せいぜい新しいシミの発生を防ぐことが限界です。
毎日のスキンケアは大切ですが、今あるシミを根本的に薄くしたり取ったりするには美容医療によるしみ治療が効果的です。実際、レーザーなどさまざまなアプローチでシミを治療できる時代になっており、「シミ治療はコストパフォーマンスが良い」という声もあるほどです。
加えて、50代のシミは一種類ではなく複数の種類が混在した“複合型”であるケースが多いのも特徴です。見た目が似ていても種類ごとに原因も適した治療法も異なり、自己判断でシミの種類を見極めるのは困難です。もし種類を誤って自己流のケアや誤った施術をしてしまうと、効果が出ないばかりか悪化する恐れすらあります。例えば肝斑(かんぱん)というシミを老人性色素斑(日光黒子)と勘違いして強いレーザーを当てると、肝斑がかえって濃く悪化してしまうことがあります。
逆に、本当はレーザーで取れるシミなのに「化粧品で様子を見る」程度ではいつまでも消えない、といったことも起こり得ます。
そこで本記事では、美容外科医である筆者が50代に多い代表的な5種類のシミについて、それぞれの特徴と見分け方、適した治療法(正しい治療ルート)を分かりやすく解説します。さらに、シミの種類を自己判断せず専門医の診断を受ける重要性や、複合型のシミに対する当院の「オーダーメイド治療」についてもお伝えします。
長年のシミにお悩みの方も、適切に対処すれば必ず改善が期待できます。まずは正しい知識を得て、シミ治療というコスパの良い美容医療の一歩を踏み出してみましょう。
50代に多い「5つのシミ」の種類と見分け方

一口に「シミ」と言っても様々な種類があり、50代に多い代表的なシミは以下の5種類です。
- 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん) – 別名「日光黒子」。加齢と長年の紫外線蓄積によってできる代表的なシミ。
- 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう) – 別名「老人性イボ」。隆起したイボ状の良性腫瘍で、シミが盛り上がったように見えるもの。
- そばかす(雀卵斑〈じゃくらんはん〉) – 遺伝的要因が強く、小児期から顔に現れる小さな斑点状のシミ。
- 肝斑(かんぱん) – 女性ホルモンや摩擦刺激が関与し、中年女性の頬に左右対称に現れる薄茶色のぼんやりとしたシミ。
- くすみ – 顔全体がなんとなく暗く黄ばんで見える状態。「シミ」とは少し異なりますが、50代では肌の新陳代謝低下や色素沈着の蓄積により顔色がさえない くすみ も大きな悩みの一つです。
以下では、それぞれの種類について特徴(どんなシミか)と見分け方のポイント、そして適した治療法について詳しく見ていきましょう。
老人性色素斑(一般的な日光黒子)

図:頬にできた大きな老人性色素斑のレーザー治療例(左:治療前、右:治療後)
特徴・見分け方
「老人性色素斑」はいわゆる日焼けによるシミで、40代以降に増えてくる典型的なシミです。頬骨やこめかみ、鼻の上、手の甲など長年日光にさらされた部位にできやすく、形は丸い茶色の斑点~楕円形で大きさは数ミリ~数センチと様々です。色は薄茶色から濃い茶色まであり、表面は平らで皮膚の凹凸はありません。
輪郭が比較的はっきりしており、数が次第に増えて大きく濃くなっていく傾向があります。加齢とともに増殖し、一部が盛り上がってきたものは後述の脂漏性角化症に移行している場合もあります。
基本的に痛みやかゆみなど自覚症状はありませんが、非常に稀に皮膚がん(悪性黒色腫など)が紛れている可能性もゼロではないため、急に大きく変化したり色が不規則なものは放置せず専門医に診せることが大切です。
原因
主な原因は長年にわたる紫外線ダメージの蓄積と加齢による皮膚の老化現象です。紫外線によって表皮のメラノサイト(色素細胞)が活性化されメラニンが過剰生成・蓄積されます。
また加齢により肌のターンオーバー(新陳代謝)が遅れ、溜まったメラニンを排出しにくくなることも関与します。そのようにして蓄積したダメージが40代以降になって表面化したものが老人性色素斑です。
治療法
老人性色素斑にはレーザー治療が最も一般的で効果的です。特にQスイッチ式ヤグレーザーを用いると、メラニン色素だけを選択的に破壊してシミを除去できます。通常1回の照射でその部分が薄いかさぶたになり、1~2週間ほどで自然に剥がれるとシミが目立たなくなります。
浅いシミであれば1回でほぼ消える場合もありますが, 濃いものや大きいものは2~3回照射が必要なケースもあります。レーザー照射時の痛みは輪ゴムではじかれる程度で、一瞬で終わるため麻酔無しでも多くの方が耐えられるレベルです。当院でもシミ取りレーザーを多数行っていますが、「思い切って取ったら一度で顔色が見違えた!」と皆さん大変満足されます。
レーザー治療後、一時的に照射部位が炎症を起こし周囲より濃く見える炎症後色素沈着が起こることがありますが、これは肌の防御反応であり数ヶ月かけて徐々に改善していきます。大事なのは治療後のアフターケアで、再発予防のための紫外線対策は必須です。日焼け止めの毎日使用はもちろん、帽子や日傘の併用、適切な保湿ケアによって治療効果を長持ちさせ、新たなシミをできにくくすることができます。
脂漏性角化症(老人性イボ)

特徴・見分け方
「脂漏性角化症」は俗に「老人性イボ」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。一見シミのような茶色の斑点に見えることもありますが、表面がやや隆起してザラザラしているのが特徴で、触ると皮膚から少し盛り上がって引っかかる感じがあります。色は周囲の肌色になじむ薄茶から黒色まで様々で、形や大きさも数ミリの小さいものから直径1~2cm以上に大型化するものまで様々です。
ローソクの垂れたロウが固まったような「貼り付いた」見た目とも表現されます。老人性色素斑が長年かけて少しずつ盛り上がり、この脂漏性角化症に変化してくるケースもあります。好発年齢は40代以降で、顔や頭、首、手の甲などによくできますが、若い20~30代でもできることがあります。
数が多い人では体幹(お腹や背中)にびっしり生じるケースもあり、紫外線以外に遺伝的要因も指摘されています。見た目が似ているものとしては、隆起したホクロ(良性の母斑)や一部の皮膚がん(基底細胞がん、メラノーマなど)が挙げられます。特に短期間で急に大きくなったもの、色がまだら・不均一なものは注意が必要で、自己判断せず医師に診てもらうことが大切です。
原因
最大の原因は紫外線による光老化ダメージの蓄積です。長年浴びた日光によって皮膚細胞のDNAに傷が蓄積し、加齢とともに角化細胞が異常増殖して発生すると考えられています。そのため日光の当たりやすい顔・頭皮・手の甲にできやすい傾向があります。
ただし紫外線と関係なく体幹に多数できるケースや、若年でも多発する例もあり、遺伝的要因その他も一部関与するとされています。
治療法
脂漏性角化症そのものは良性で放置しても健康上の害はありません。しかし見た目の改善や、衣服に擦れて炎症を起こすのを防ぐ目的で治療を希望される方も多いです。治療法としては、レーザー治療・液体窒素による冷凍凝固・切除手術などがありますが、筆者のおすすめは炭酸ガスレーザーによる除去です。
炭酸ガスレーザーは患部をピンポイントで蒸散させて削り取るのに適しており、1回の照射できれいに除去できることが多く再発もしにくい優れた方法です。治療時は局所麻酔注射で痛みを抑えて行います。レーザー後は一時的に赤みが出ますが、傷跡は数週間~1ヶ月ほどで目立たなくなります。取ったあとの再発(同じ箇所にまたできること)はほとんどありませんが、年齢とともに別の場所に新しい脂漏性角化症が出てくる可能性はあります。従って治療後も他のシミ同様に紫外線ケアを継続し、新たな発生を抑えることが重要です。
そばかす(雀卵斑)

特徴・見分け方
「そばかす(雀卵斑)」は主に幼少期から思春期にかけて現れる小さな茶色の斑点です。遺伝的な要因が強く、色白の肌質の方に多く見られます。典型的には両頬から鼻にかけて左右対称に、直径1~5mmほどの淡い茶色の点が散らばるように多数現れます。
子供の頃には目立たなかったものが思春期頃から増えて濃くなり、10~20代で最も濃く目立ちます。その後、30代以降は少し薄くなることもあります。分布は顔面中心ですが、重度では腕や背中まで及ぶこともあります。ただし髪の生え際やまぶた周辺にはできにくい点も特徴です。
色は薄茶色で均一、形は小さな点状で境界がはっきりしています。老人性色素斑との違いは、発症年齢が幼少期~10代と早いこと、そして無数に散らばる点状斑であることです。一方で20代以降に出てくる散在性の細かい茶色斑点は、小さな老人性色素斑である場合もあります。
そばかすと日光黒子(老人性色素斑)は発生時期や広がり方で概ね区別できますが、見た目が似ているケースもあります。しかし治療法はいずれもレーザーや光治療で対応可能なため、厳密な区別に神経質になる必要はありません。そばかす自体は良性で健康上の問題はなく、加齢とともに薄れる傾向もあるため、気にならなければ無理に治療する必要はありません。
原因
先述の通り遺伝的素因が大きな要因です。両親や親族にそばかすがある場合、その体質を受け継ぎ子供の頃から出現します。また女性に多く、思春期や妊娠を契機に濃くなることもあり、女性ホルモンの影響も指摘されています。
しかし最大の誘因は紫外線です。日焼けをきっかけに新しいそばかすが増えたり濃くなったりすることが非常によくあります。そばかすのメラノサイト(色素細胞)は紫外線防御力が弱く、少しの日光ですぐメラニンを作り出してしまうため、油断するとどんどん濃く拡大してしまうのです。
治療法
そばかすはレーザー治療や光治療(IPL)で薄くすることが可能です。特にQスイッチヤグレーザーはメラニン色素に反応して短時間で色素を破壊できるため、肌への負担が少なく効果的とされています。照射後は一時的にかさぶたになりますが、1~2週間で剥がれて色素が薄くなります。
顔全体に広範囲に散らばる多数のそばかすには、IPL(光治療器)による全体照射も有効です。例えば当院で導入しているフォトシルクプラス(IPLの一種)では、一度に顔全体の複数のそばかすや薄いシミを照射してまとめて薄くすることができます。レーザー・IPLともに施術時間は短く、大きなダウンタイムもありません。
ただし注意点は再発のしやすさです。レーザーで一度消えても、紫外線を浴び続ければ数年かけてまた新しいそばかすが出現します。せっかく治療しても再び濃くしてはもったいないので、治療後は日焼け止めの徹底やUVカット効果のある帽子・日傘の活用など、継続的な紫外線対策が重要です。
肝斑(かんぱん)

特徴・見分け方
「肝斑」は30代~40代の女性に多く発症し、両頬に左右対称に現れる薄茶色のシミです。色味は肌のくすみのように薄く、輪郭がぼんやり不明瞭なのが特徴です。地図状に広がることもあり、鏡で見ると顔全体がうっすらくすんだような印象を与えます。
形としては小さな点ではなくある程度の面積を持ってモヤっと広がるのが他のシミとの違いです。典型的な部位は両頬の高い位置ですが、額の生え際や口周り、鼻の下(いわゆる口ひげの部分)に出ることもあります。一方でまぶたや眉のあたりには出ないことも特徴で、もしその部分にシミがある場合は別のADMという種類を疑います。
左右対称性が高く、ほぼ同じ形・大きさで両側に存在するのも肝斑の典型です。発症年齢は主に30~40代ですが、更年期(50代)以降になると自然に薄くなっていく傾向もあります。ただし閉経後も肝斑が残っている方も多く、50代でもうっすら肝斑が見られるケースはあります。
男性に出ることは稀ですがゼロではありません。肝斑は見分けが難しいシミの一つで、老人性色素斑など他のシミと混在したり、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と非常に紛らわしいケースもあります。実際、頬に左右対称にある点でADMと間違えられることも少なくありません。
しかし肝斑は摩擦やホルモンとの関連が強く、輪郭がぼんやりしている点で見慣れれば判別可能です。とはいえ素人判断は難しいため、経験豊富な皮膚科医に診断してもらうことが望ましいでしょう。
原因
肝斑の原因は完全には解明されていませんが、女性ホルモンの変動と外部刺激(摩擦など)による炎症が主に関与していると考えられています。具体的には、妊娠や経口避妊薬の使用によるホルモンバランスの変化が肝斑の発症・悪化に関与するとされています。また閉経後に薄くなる傾向や男性にほとんど見られない点からも、女性ホルモンとの関係が示唆されます。
一方で紫外線も悪化要因の一つですし、不適切なスキンケア(ゴシゴシ洗顔や刺激の強い化粧品)、さらにはシミ治療で強いレーザーを当てたこと自体が刺激になって肝斑を誘発・悪化させる場合もあります。頬は日焼けしやすく洗顔やメイク時に摩擦も加わりやすいため、肝斑ができやすい部位と言えます。
要するに、肝斑はホルモン要因 + 紫外線 + 摩擦刺激が重なって生じる複合的な肌トラブルと言えます。(なお「肝斑」という名前は肝臓の病気とは直接関係ありません。昔の中医学で「肝の不調が顔に現れる」と考えられていたことに由来する名称です。)
治療法
肝斑は他のシミとは治療法が大きく異なる点に注意が必要です。強いパワーのレーザー照射は禁物で、老人性色素斑のように高出力レーザーで焼くと逆に肝斑が濃く悪化したり再発を繰り返す恐れがあります。そのため、肝斑治療の第一選択肢はレーザートーニングと呼ばれる低出力レーザーを繰り返し当てる方法になります。
当院でも、Qスイッチヤグレーザーを弱い出力で顔全体に照射し、メラニンを少しずつ減らしていくレーザートーニングを積極的に行っています。この方法は即効で肝斑を消すことはできませんが、数週間~数ヶ月かけて徐々に肝斑を薄くしていく安全な治療法です。
さらに当院では、レーザートーニングと同じ日に高濃度ビタミンCのイオン導入を組み合わせて行うことで、より効果的に肝斑を治療しています。レーザーで肌に微細な穴を開けた状態でビタミンCを浸透させると、メラニンの還元・排出を促し相乗効果が期待できます。同時にトラネキサム酸内服(飲み薬)も併用すると尚良い結果が得られます。
トラネキサム酸は肝斑の治療薬として広く使われ、メラニン産生を抑制し肝斑を薄くする作用があります。これらの複合治療に加え、肝斑を悪化させないスキンケアも極めて重要です。具体的には紫外線対策を徹底し(SPF・PA値の高い日焼け止めを毎日使用)、洗顔やクレンジングでは絶対に肌をこすらず優しく行い、十分な保湿ケアで肌のバリア機能を高めます。
摩擦や刺激を極力避ける生活習慣を心がけるだけでも肝斑が改善するケースがあります。総じて肝斑は「一気に消す」のが難しいシミであり、長期的なケアで徐々に改善を目指すことになります。患者様ご自身も肝斑とうまく付き合い、根気強く治療とセルフケアを続けることが大切です。焦らずに取り組めば、薄化粧で隠れる程度まで十分改善を期待できます。
顔のくすみ(全体的なくすみ)

特徴・見分け方
「くすみ」とは、本来の肌の明るさよりも顔全体が暗く見える状態を指します。肌に透明感やツヤがなく血色も悪いため、顔色が黄ばんだりグレーがかった印象になり、疲れて見えたり実年齢より老けて見られる原因にもなります。シミのように特定の斑点があるわけではなく、肌全体がパッとしない感じといえば良いでしょう。
「鏡を見てもはっきりしたシミはないのに顔色が冴えない」「ファンデーションを塗っても肌がどんより暗い」という場合、くすみが原因かもしれません。くすみは一口に言っても様々なタイプや原因があります。代表的には以下のような要因が挙げられます。
- 乾燥によるくすみ: 肌の水分不足でキメが乱れ、光の反射が悪くなることで肌が暗く見えるタイプ。カサつきや小じわが目立つ人は要注意です。
- 角質肥厚によるくすみ: 肌のターンオーバー低下で古い角質が溜まり、角質層が厚く濁って肌の透明感が失われたタイプ。肌表面がゴワつきザラつく人はこちら。
- メラニンによるくすみ: 長年の紫外線や摩擦刺激で肌内部に微細なメラニンが蓄積し、全体に茶色っぽくくすんで見えるタイプ。はっきりしたシミは無くても「隠れジミ(メラニンダスト)」が散在している状態です。
- 糖化(とうか)によるくすみ: 加齢や糖質過多により体内のタンパク質が糖と結びつき劣化すると、肌が黄ばみ弾力も失われる「黄ぐすみ」の状態になります。甘い物や喫煙習慣の多い方に多い傾向です。
- 血行不良によるくすみ: 冷えやストレス、睡眠不足などで顔の血流が悪くなると、酸素不足で肌が青黒くくすみます。むくみやクマがあるときも血行不良が関与します。
50代の肌はこれら複数の要因が重なりやすく、「乾燥もしているしメラニンも蓄積、さらに糖化も進んで黄ばんでいる」といった複合型のくすみが起こりがちです。自分のくすみの原因を見極めるのは難しいですが、肌質や生活習慣を振り返ることでおおよその見当はつくでしょう。
例えば「保湿してもすぐ乾燥する」は乾燥くすみ、「スクラブやピーリングを怠ってきた」は角質肥厚くすみ、「若い頃から日焼けを繰り返した」はメラニンくすみ、「甘い物が好きで糖質過多」は糖化くすみ、「冷え性で肩こりもある」は血行不良くすみ、といった具合です。
治療法・ケア
くすみは原因に合わせたケアが有効です。乾燥や角質肥厚タイプには高保湿のスキンケアや定期的なピーリング(古い角質の除去)で肌の質感を整えるだけでも明るさが改善します。自宅ではビタミンA(レチノール)配合クリームでターンオーバーを促進するのも有効です。
メラニンくすみタイプには、他のシミと同様にレーザーやIPLによる治療が効果的です。肝斑ほどではありませんが強いレーザーは慎重に行う必要があるため、当院ではフォトシルクプラス(IPL)や弱い出力でのレーザートーニングを行い、顔全体の薄い色ムラを改善します。また高濃度ビタミンCのイオン導入やトラネキサム酸の内服も全体的なくすみに有効な場合があります。
糖化による黄ぐすみは美容医療で直接改善するのが難しいですが、食生活の見直し(糖質を摂り過ぎない・抗酸化成分の摂取など)やサプリメント(ビタミンCや漢方など)で徐々に改善を図ります。血行不良のくすみは生活習慣の改善(入浴・適度な運動・十分な睡眠)やマッサージ、美容鍼などで血流を促すことで改善できます。このように「くすみ」は幅広い要因が絡むため、一人ひとりに合わせた総合的なケアが必要です。
ご自身では原因の判断が難しい場合、無理に自己流ケアで高価な化粧品を試し続けるより、専門クリニックで肌状態を診断してもらうのが近道でしょう。医師に相談すれば、「くすみ」だと思っていたものが実は薄い肝斑や広範囲のシミだった、と判明するケースもあります。まずはお気軽にご相談ください。
シミ治療は自己判断NG! 正しい診断と治療プランの重要性

ここまで代表的なシミの種類と治療法を見てきましたが、最も大切なのはシミの種類を自己判断しないことです。冒頭でも述べた通り、シミには種類が多く素人目には見分けにくいため、誤った自己判断によるケアや施術は効果がないばかりか悪化のリスクも伴います。実際、他のクリニックで治療したものの「全然きれいにならない」と当院に駆け込んでくる患者様もいらっしゃいます。
診察してみるとシミの見立て(診断)が間違っており、そのシミに合わない治療をしていたというケースも少なくありません。シミには様々なタイプがあり、特に50代は複数のシミが複合して混在している場合が多いです。例えば「肝斑+日光黒子(老人性色素斑)」「ADM+肝斑」「肝斑+そばかす」などの組み合わせは珍しくありません。
このように複数のシミが同時に存在する場合、一度に全てを完璧に取ろうとするとかえって失敗します。肝斑があるのにADM(真皮のアザ)治療用の強いレーザーを当てれば肝斑が悪化しますし、逆にADMがあるのに肝斑の内服薬だけ飲んでいてもADMは薄くなりません。適切な順序・方針で各シミに対処するためには、専門医の的確な判断が不可欠です。
また前述のように、見た目がシミにそっくりな皮膚がん(悪性黒色腫など)の可能性もゼロではありません。「シミだろう」と放置していたら実は皮膚がんだったということがないよう、気になる症状があれば早めに皮膚科専門医の診察を受けるべきです。市販のシミ取りクリームや自己流のピーリングでケアする方もいますが、自己流ケアには限界があり、場合によっては逆効果となることもあります。
強い薬剤や施術を誤ったシミに行えば悪化するリスクもあります。まずは信頼できる医療機関で自分のシミの正体をはっきりさせることが、美肌への近道です。経験豊富な医師であればシミの種類を見極めた上で、それぞれに最適な治療法を提案してくれるでしょう。
実際、シミ治療の名医ほどカウンセリング(診察)に時間をかけ、じっくり肌状態を分析した上で治療プランを立てています。「とりあえずこのシミ取ってください」と言ってすぐレーザーを打つような医師は問題ありです。大切なのは医師の診断に基づいて正しい治療を選ぶことなのです。
当院の「シミ診断」と複合型シミへのオーダーメイド治療

シミに悩んでいる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。当院ではまず専門医による正確なシミ診断を行います。経験豊富な医師が肉眼と拡大鏡で皮膚の状態を細かく確認し、必要に応じて紫外線ライト(ウッド灯)なども用いて、シミの種類や範囲を的確に見極めます。
先述のように複数種類のシミが混在しているケースも多いため、一つひとつを丁寧に鑑別し、最適な治療の組み合わせをご提案します。当院で提供している主なシミ治療メニューは以下の通りです。
- Qスイッチレーザー(ルビー/ヤグレーザー) – メラニン色素に反応するレーザー光で、老人性色素斑や濃いシミをピンポイントに破壊します。短時間で終了し、1~2週間でかさぶたが取れてシミが薄くなります。確実にシミを取りたい方に最適。
- 光治療(IPL〈フォトシルクプラス〉) – 広範囲のシミ・そばかす・くすみに効果的な光エネルギー治療です。肌に当てるだけで顔全体のシミを一度に薄くでき、そばかすや薄い色ムラの改善に適しています。ダウンタイムが少なく初めての方にもおすすめ。
- レーザートーニング – 肝斑治療の切り札で、弱いパワーのレーザーを顔全体に繰り返し照射して徐々に色素を減らします。肝斑を悪化させず安全に薄くできる方法で、回数を重ねることでくすみ改善効果も得られます。
- 高濃度ビタミンCイオン導入 – ビタミンCを微弱な電流で肌の奥まで浸透させる治療です。メラニンの還元・排出を促進し、美白・くすみ改善に有効です。特にレーザートーニングと同時に行うと相乗効果で肝斑がより早く薄くなります。
- 内服薬(トラネキサム酸・ビタミン剤等) – 肝斑治療にはトラネキサム酸内服が広く用いられ、数ヶ月~1年程度の継続で肝斑がかなり改善します。またビタミンCやLシステイン配合の内服薬もシミ予防・美白に有用です。
- 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー) – 盛り上がったイボ状のシミ(脂漏性角化症)に対して使用します。患部を局所麻酔後にレーザーで蒸散させ、周囲へのダメージを最小限に短時間で除去可能です。傷跡もほとんど残らず再発も少ない治療法です。
これらの治療メニューを患者様一人ひとりのシミの種類や肌状態に合わせて組み合わせるのが当院の「オーダーメイド治療」です。【例えば】肝斑と老人性色素斑が混在している方にはレーザートーニング+内服薬で肝斑を改善しつつ、濃い老人斑にはQスイッチレーザーをスポット照射するといった具合に、それぞれのシミに合った治療を並行して行います。また全体的なくすみやそばかすが多い方にはフォトシルクプラスで顔全体をトリートメントした後、残った濃いシミにレーザーを追加照射する、といった総合的なアプローチも可能です。
このように一人ひとり異なるシミのパターンに合わせて最適な治療プランをオーダーメイドで提供できるのが専門クリニックの強みです。当院は開院以来20年以上の歴史を持ち、年間約4万人もの患者様が来院される国内有数の美容クリニックです。シミ治療の症例も非常に豊富で、複合型の難しいケースでも安心してお任せいただけます。
院長である私・元神も慶應義塾大学医学部を卒業後、美容外科医として長年シミ治療に携わってきました。医学的エビデンスに基づく安全で効果的な治療を提供し、患者様一人ひとりの肌悩みに真摯に向き合っています。「ずっとシミに悩んできたけど、何から始めればいいかわからない」「いろんな化粧品を試したけど効果がない」という方こそ、ぜひ一度プロの診断を受けてみてください。
まとめ
シミは適切に対処すれば必ず改善できます。逆に、種類を見極めずに自己流でアレコレ試すのは、時間とお金が無駄になるばかりか症状が悪化するリスクすらあります。50代からでも決して遅くありません。
専門医と二人三脚で最適なケアを始めれば、シミのない明るい素肌を取り戻すことも夢ではないのです。どうか一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。当院があなたの「美肌づくり」を全力でサポートいたします。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、美容外科医でありながら、肌治療にも精通している。万能のニキビ治療機器アグネスを日本にいち早く導入し、これまでアグネスの治療は延べ1万人を超える。シミ治療、にきび、ニキビ跡治療に定評がある。
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責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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最終学歴:S43年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者






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