投稿日:2025/03/21
(最終更新日:2025/03/21)
そばかすの消し方|医師が解説する効果的な治療法とケアのポイント
「そばかすを自力で消すことはできないの?」
「化粧品や美容液で改善できないの?」
このような悩みを抱える方は少なくありません。特に顔のそばかすは目立ってしまうため、自宅でのケア方法を探している方が多いのが現状です。
しかし、そばかすは遺伝的な要因が強く、自力での完全な改善は難しい症状です。紫外線などの外的要因も加わることで、より目立つようになってしまいます。
この記事では、なぜそばかすの自力改善が難しいのか、そしてどのような治療法が効果的なのかを詳しく解説していきます。
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そばかすとは?医師が解説する特徴と原因
そばかすの基本的な特徴
そばかすは、医学的には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれ、鼻から頬にかけて分布する小さな斑点状の色素沈着です。主に1~5mm大の大きさで、目・鼻・頬周囲に左右対称性に分布することが特徴です。
そばかすとほかのシミとの見分け方
シミには様々な種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります:
・老人性色素斑(シミ):
30-40代以降に出現し、主に紫外線が原因となります。顔や手の甲など、日光の当たりやすい部分に単独または複数できる特徴があります。
・肝斑:
ホルモンバランスの影響で出現し、頬骨付近に左右対称にできます。妊娠や服薬の影響を受けやすく、主に成人女性に多く見られます。
・そばかす:
幼少期から出現し、遺伝的要因が強いのが特徴です。顔の中心部を中心に細かい点状に分布し、色白の方に多く見られます。
そばかすができる仕組みと原因
そばかすの発生メカニズムには、主に遺伝的要因と外的要因が関係しています。遺伝的要因としては、「フェオメラニン」という色素が多い体質が挙げられます。この体質の方は一般的に色白で肌が敏感な傾向にあり、家族内でそばかすがある方も多く見られます。
また、外的要因としては紫外線による刺激が最も大きな影響を与えます。さらに、日常生活における皮膚の炎症や肌への物理的な刺激も、そばかすの発生や悪化につながる要因となります。
そばかすの種類と症状の特徴
そばかすは発症時期によって、大きく3つのタイプに分けることができます。まず、幼児期から見られるタイプは、主に遺伝的な要因によって引き起こされます。このタイプは鼻や頬を中心に左右対称に出現し、年齢とともに徐々に数が増加していく傾向があります。
次に、思春期以降に目立ってくるタイプは、ホルモンバランスの変化が大きく影響します。この時期には、既存のそばかすが濃くなるだけでなく、新たな箇所にも出現することがあります。
さらに、妊娠期に目立つタイプは、女性ホルモンの影響による一時的な症状の悪化として現れます。このタイプは出産後に症状が改善する場合も多く見られます。
そばかすが濃くなる要因
そばかすが濃くなる主な要因は、継続的な紫外線暴露による影響が最も大きいと言えます。
また、年齢を重ねることで起こるホルモンバランスの変化や、加齢に伴う肌の変化も症状を悪化させる原因となります。
さらに、不適切なスキンケアによって肌に必要以上の刺激を与えてしまうことも、そばかすを濃くする要因の一つとなっています。
そばかすを予防・改善するための対策
紫外線対策の重要性と具体的な方法
そばかすの予防と悪化防止には、年間を通じた確実な紫外線対策が不可欠です。
- 日常的な紫外線対策
・SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを使用
・2~3時間おきの塗り直し
・汗をかいた後は必ず再塗布
・年間を通じた継続的な対策
- 物理的な紫外線防御
・つばの広い帽子の着用
・UVカット機能付き日傘の使用
・UVカットサングラスの活用
・適切な衣服での保護
- 環境面での対策
・紫外線の強い時間帯(10時~14時)の外出を控える
・日陰を歩くよう心がける
・窓ガラスへのUVカットフィルム貼付
・車での移動時も紫外線対策を忘れずに
そばかすの悪化を防ぐ重要ポイント
そばかすの悪化を防ぐためには、メラニン色素の生成を抑制することが重要です。過度な紫外線暴露を避け、炎症や肌への刺激を最小限に抑えることで、メラニン色素の過剰な生成を防ぐことができます。また、基礎的なスキンケアを行い、肌の健康状態を維持することも大切です。
季節に応じた適切な対策も欠かせません。春から夏にかけては紫外線が特に強くなるため、より確実な紫外線対策が必要となります。一方、秋から冬は乾燥による肌への刺激を防ぐことが重要です。このように、年間を通じて季節ごとの適切なケアを継続することで、そばかすの悪化を効果的に防ぐことができます。
医療機関でのそばかす治療
各種治療法の特徴と効果
【そばかす治療法の比較】
治療法 | 効果 | ダウンタイム | 特徴 |
---|---|---|---|
フォトシルクプラス | ◎ | ほぼなし | ・そばかすに高い効果・肌への負担が少ない・複数回の治療が必要 |
レーザー治療 | ◎ | あり | ・1回での効果が高い・テープ保護が必要・回復期間が必要 |
ビタミンイオン導入 | ○ | なし | ・他の治療との相性が良い・肌への負担が少ない・継続的な治療が必要 |
フォトシルクプラスによる治療
当院で特に推奨している治療法が、フォトシルクプラスです。フォトシルクプラスは、カメラのフラッシュのような光(IPL)を繰り返し皮膚に照射することで、そばかす・しみを薄くする治療です。
フォトシルクプラスの特徴:
- 高い治療効果
・波長・パルス幅を症状に応じて調整可能
・従来の光治療より優れた効果を発揮
・そばかす治療の第一選択として推奨
- 患者様の負担が少ない
・レーザー治療のような一時的な赤みが出にくい
・治療直後からメイク可能
・日常生活への影響が最小限
- 計画的な治療が可能
・2~4週間に1回の間隔で照射
・5回を1クールとして治療を実施
・症状に応じて治療回数を調整
想定されるリスク・副作用:
- 施術直後の注意点
照射部位が赤くなります。数日後カサブタができることがあります。カサブタは1週間程度で剥がれます。
- 副作用・リスク
稀に軽度の色素沈着が生じることがあります。
レーザー治療について
そばかすに対して、1回でより大きな治療効果が期待できる治療法です。1回の治療で照射部位のそばかすが完全になくなる場合もありますが、治療後は一定期間の回復時間が必要です。
ビタミンイオン導入について
当院では複数のビタミン(C・A・E・B5)を効果的に導入し、美白効果と肌質改善を同時に実現します。特にフォトシルクプラスとの併用で高い効果を発揮します。
当院のそばかす治療について
症例写真
そばかす治療の料金
そばかすの治療(すべて税込表示) | |
---|---|
フォトシルクプラス 1回 | 27,500円 |
フォトシルクプラス 5回セット | 110,000円 |
イオン導入法 1回 | 16,500円 |
イオン導入法 5回セット | 55,000円 |
レーザー治療 1mm ※大きさにより1mmあたりの料金が異なります | 3,300~5,500円 |
内服薬 28日分 ※薬処方のみの場合、初診時のみ診察料 | 11,000円 |
よくある質問
そばかすは自然に消えますか?
そばかすは成長とともに自然に薄くなることもありますが、完全に消失することは稀です。特に注意が必要なのは10代から20代前半で、この時期はホルモンバランスの変化によってそばかすが濃くなりやすい傾向にあります。その後、年齢を重ねるにつれて徐々に目立たなくなることもありますが、自然な改善だけを期待するのは難しいです。
治療にはどのくらいの期間が必要ですか?
治療期間は、それぞれの方の症状や状態によって個人差があります。具体的には、そばかすの程度や範囲、また選択する治療方法などによって、適切な治療期間が変わってきます。フォトシルクプラスの場合は、通常2~4週間間隔で5回程度の治療を1クールとして行います。レーザー治療では1回の施術でも効果を実感できる場合がありますが、症状に応じて複数回の治療が必要になることもあります。
治療後の再発はありますか?
そばかすは遺伝的な要因が強いため、治療後も適切なケアを行わないと再び目立つようになる可能性があります。特に紫外線対策を怠ると、症状が再び悪化することがあります。そのため、治療後も継続的な紫外線対策と適切なスキンケアを行うことが重要です。
まとめ
そばかすは遺伝的な要因が強く、セルフケアだけでは完全な改善は難しい症状です。しかし、適切な紫外線対策と医療機関での治療を組み合わせることで、効果的な改善が期待できます。
特に当院のフォトシルクプラスは、ダウンタイムが少なく高い治療効果が期待できる治療法です。まずは専門医による適切な診断を受けることで、あなたに最適な治療法を見つけることができます。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている。
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。
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最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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勤務歴:H28年青山セレスクリニック管理者