元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ

痛みなしのスソワキガ治療とは?無痛のビューホット解説

更新日:2025/10/22

公開日:2025/08/06

私はワキガ・多汗症治療をこれまで累計1万件以上手がけてきました。中でもすそわきが治療のパイオニアとして、日本で初めてすそわきが治療に「ビューホット」という最新機器を導入し、多くの患者様の悩みを解消してきました。「すそわきがを治療したいけれど痛みが心配」という声は少なくありません。

今回は、痛みなしで受けられるすそわきが治療について、麻酔の工夫を含めて詳しく解説します。

すそわきが(スソガ)とはどんな症状?

まずすそわきが(スソガ)とは、デリケートゾーン(陰部)から発生するワキガ臭のことです。腋の下と同様に陰部にもアポクリン汗腺が多く存在し、そこから出る汗が皮膚表面の細菌と混ざることで特有の強い臭いを放ちます。特に緊張時や性的興奮時に臭いが強まる傾向があり、本人は気づきにくくてもパートナーから指摘されて悩むケースもあります。

男性・女性を問わず起こり得るデリケートな問題ですが、すそわきがはデリケートな悩みゆえに一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。

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ビューホットによるすそわきが治療が第一選択に選ばれる理由

ビューホット

近年、すそわきがの治療には「ビューホット(ViewHOT)」という切らない治療法が第一選択肢として広く認知されつつあります。ビューホットは高周波(RF)エネルギーを照射してアポクリン汗腺を焼灼・破壊する切らないわきが治療で、メスを使わないため傷跡も残らずダウンタイムも比較的軽いのが特長です。私が2016年に日本で初めて陰部へのビューホット治療を開始して以来、その明らかな効果から私のクリニック(青山セレスクリニック・船橋中央クリニック;以下当院)ではすそわきが治療の標準的な方法となりました。

実際、当院で500症例以上のすそわきが・チチガ(乳輪部のワキガ)にビューホット治療を行いましたが、効果を実感できなかった方は一人もいません。それほどビューホットの効果は高いのです。現在ではビューホットは国内の他クリニックでも導入が進み、すそわきが治療の定番になりつつあります。

しかし、同じ機器を使っても効果や施術方法は医師によって大きく異なるのが現状です。ビューホットの真価を引き出すには適切な設定と技術が必要であり、機械の性能だけでなく、施術者の経験・腕前が治療成績を左右する点は強調しておきたいところです。当院では私がすべての施術を担当し、一人ひとりの皮膚の厚みや臭いの強さに合わせて照射の強度・深さを調整するため、高い効果と安全性を両立できています。

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痛みなし治療のカギは麻酔管理にあり

「無痛でスソワキガ治療を受けたい」という患者様の願いを叶えるためには、麻酔の管理が非常に重要です。スソワキガのビューホット治療は腋の下以上に広範囲(陰部全体~会陰部に及ぶこともあります)にエネルギーを照射します。また陰部は腋に比べて痛みの閾値が低く、敏感な部位です。

そのため、局所麻酔の注射だけで痛みを抑えようとしても、広い範囲を十分に麻酔することが難しく、施術中に痛みを感じてしまう恐れがあります。実際、局所麻酔だけでスソワキガの広範囲に照射しようとすると、局所麻酔薬の使用量に上限(※)があるため、カバーできる範囲を狭めざるを得ません。無理に広範囲を麻酔しようとすれば麻酔の濃度が不十分になり、痛みを我慢しながら受けることになってしまいます。

それでは患者様に大きな負担がかかるだけでなく、痛みのために十分な照射ができず治療効果も下がってしまうのです。では、どうすれば痛みなく十分な範囲の照射が可能になるのでしょうか?ポイントは局所麻酔に加えて別の麻酔法を併用することです。多くの美容外科クリニックでは局所麻酔に加えて静脈麻酔(いわゆるウトウトと眠くなる麻酔)を併用するケースが一般的です。

しかし、静脈麻酔の場合、浅い鎮静では意識が残り痛みを完全には抑えられず、かといって深い鎮静にすると呼吸抑制などリスクが高まります。私自身、患者様の安全と痛みの完全なコントロールを両立するためには、静脈麻酔ではなく、次にお話するマスク麻酔が必要だと考えています。

(※)局所麻酔薬の使用料に限度があります。限度量を超えると、中毒症状が現れます。

▶️ 動画でビューホットについて詳しく確認する

マスク麻酔で実現する完全無痛のスソワキガ治療

当院では局所麻酔+マスク麻酔の併用によって、痛みゼロのすそわきが治療を実現しています。マスク麻酔とは、口や鼻に当てたマスクから吸入麻酔薬(私は主にセボフルランと笑気ガスを使用)と酸素の混合ガスを吸っていただき、患者様を完全に眠らせる全身麻酔の一種です。気管挿管(チューブによる人工呼吸管理)を行わない非侵襲的な全身麻酔であり、熟練した麻酔管理技術が必要ですが、非常に安全性が高い方法です。

私がマスク麻酔を選択している理由は、外科専門医として全身麻酔管理の知識と技術を習得しているため、静脈麻酔より安全に深い鎮静・鎮痛効果を得られること、そして何より患者様にとって最も楽な方法であると確信しているからです。マスク麻酔であれば、患者様は手術中ずっと深い眠りの中にあります。そのため施術中に痛みや恐怖を感じることは一切なく、起きた時には治療がすべて終わっています。

局所麻酔も併用していますので、目が覚めた後も患部の痛みはほとんどありません。さらに全身麻酔下だからこそ、患者様の痛みや動きを気にせず広範囲に十分な強さで照射することが可能となり、治療効果を最大限に発揮できます。このように無痛状態で安全かつ効果的にビューホット治療を行うにはマスク麻酔が最適なのですが、実際にここまで麻酔管理にこだわって施術しているクリニックは他にありません。

私のクリニックでは日本で唯一、マスク麻酔を併用した完全無痛のすそわきがビューホット治療を提供しており、痛みに弱い方や手術に不安のある方でも安心して受けていただけます。以下に麻酔方法による痛み管理と治療効果の違いを簡単に比較します:

麻酔方法施術中の痛み照射できる範囲・強度
局所麻酔のみ部分的には麻酔が効くが、
広範囲では痛みを完全に抑
えられない。
痛みが強いため照射範囲や
強度に制限が出る。
効果不十分の恐れ。
局所麻酔+静脈麻酔浅い静脈麻酔では痛みを感
じる場合がある。
深い静脈麻酔で痛み軽減可
能だが安全性に不安。
痛みはある程度軽減される
が、麻酔が浅いと患者の動
きで照射範囲が限定される。
深麻酔では管理リスク。
局所麻酔+マスク麻酔完全に眠った状態で無痛。
痛み・覚醒反応がない。
痛みや動きの心配なく広範囲
に十分な強度で照射可能。
最大効果を狙える。

このように、痛みなく効果を出すには麻酔法の選択が極めて重要であることがお分かりいただけるでしょう。当院では全身麻酔に必要な標準のモニター・設備を完備し、患者様お一人おひとりの全身状態を管理しながら安全第一でスソワキガ治療を行っています。

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効果を最大に、安全性を保つために必要な照射設定と経験

最後に、ビューホット治療の効果を最大限発揮しつつ安全に行うポイントについて触れておきます。ビューホットで十分な効果を得るには、照射の強度(エネルギーレベル)と照射回数(ショット数)を適切に設定することが不可欠です。もし治療後に「効果があまり感じられない…」という場合、それは施術者が照射強度や範囲を控えめに設定しすぎた可能性があります。

痛みやリスクを恐れるあまり出力を抑えすぎたり、照射範囲が不十分だと、アポクリン汗腺を十分に処理できず臭いが残ってしまうのです。一方で「効果を出したいから」といたずらに最大出力で広範囲を照射すれば良いわけでもありません。エネルギーが強すぎると皮膚に熱傷(やけど)を起こし、最悪の場合、皮膚壊死など重大な合併症につながります。

ビューホットと類似の非切開治療であるミラドライ(マイクロ波を用いた多汗症治療器)では、 陰部への不適切な施術によりIII度熱傷(皮下組織に及ぶ深い火傷)と壊死性の感染症を引き起こす事例なども報告されています(※ミラドライは本来腋窩専用の機器で、現在は腋以外への使用は禁止が呼びかけられています) 。極端な例ではありますが、この事例は照射強度・範囲の適切な見極めがいかに重要かを物語っています。以上のことから、ビューホット治療を成功させるには経験豊富な医師による絶妙な照射コントロールが欠かせません。

経験を積んだ医師であれば、患者様の皮膚の厚みや臭いの程度、汗腺の分布を把握した上で「効果が出て、なおかつ皮膚ダメージが起きない安全なライン」を見極めて照射できます。実際、私は20年以上にわたりワキガ治療に携わり培ってきたノウハウがありますので、効果をしっかり出しつつ合併症を起こさない絶妙な強度・回数を判断することが可能です。他院で同じビューホット機器を用いていても、「痛みで十分照射できなかった」「効果が不十分だった」「逆に強すぎて軽い火傷が生じた」等の差が出るのは、この麻酔管理と照射設定の経験値によるところが大きいのです。

▶️ ビューホットについてはこちら

まとめ

すそわきがはデリケートな悩みですが、適切な治療によって根本的に改善することが可能です。特にビューホット治療は、痛みや傷跡の心配なく臭いの原因となる汗腺を破壊できる画期的な方法として注目されています。重要なのは、痛みをしっかりコントロールできる麻酔体制と豊富な経験に裏打ちされた確かな技術を持つクリニックで治療を受けることです。

 

それさえ叶えば、痛みなしで快適に、そして安全に高い効果を得ることができます。私自身、すそわきがに悩む多くの患者様を診てきましたが、「もっと早く治療を受ければよかった」「痛みに怯えずに済んで安心した」といったお声を頂戴しています。痛みや不安のせいで治療をためらっている方こそ、ぜひ私にご相談ください。

 

当院(青山セレスクリニック・船橋中央クリニック)では、無痛治療への徹底したこだわりと長年の実績に基づき、安心して受けられるすそわきが治療を提供しております。デリケートなお悩みを一人で抱え込まず、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。あなたに合った最適な方法で、痛みなくすそわきがのお悩みを解決いたします。安心して治療を受けていただける環境を整えてお待ちしております。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、ビューホット治療を日本にいち早く導入。ビューホットにおけるスソワキガ治療は日本で初めて行った。これまでのスソガ、わきが治療例は延べ1万人を超える。

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年間で累計約4万人の患者様にご来院いただいており、国内屈指の症例数がございます。
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