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男のスソワキガ:包茎でも治らない臭い問題
更新日:2025/10/22
公開日:2025/09/11

男性ご本人は気付きにくいことが多いですが、女性はフェラチオ(オーラルセックス)をするときに男性の陰部の臭いが気になるものです。
男性のペニスがフェラの際に臭う原因は包茎による恥垢などが大半ですが、ペニスを入念に洗浄した後でも、あるいは包茎手術で包皮を除去した後でもなお女性が臭いを指摘する場合、その原因は見過ごされがちな「スソワキガ(スソガ)」かもしれません。
スソワキガとは陰部におけるワキガ(腋臭症)であり、陰部の毛根に存在するアポクリン汗腺から出る汗が原因の独特な臭いを指します。包茎による臭いとスソワキガによる臭いは別問題であり、包茎を治しても改善しない臭いにはスソワキガの可能性を検討する必要があります。
男性陰部の臭いの主な原因

男性の陰部が臭う原因には様々なものがあります。恥垢の蓄積によるもの(包茎の場合に起こりやすい)は代表的で、包皮の内側にたまった恥垢や雑菌が発酵して臭いを発するものです。これは日々の清潔な洗浄や包茎手術による包皮除去でかなり改善できます。しかし、それでも残る臭いの原因としてスソワキガが挙げられます。
スソワキガは陰部の皮膚から発生する特有の体臭で、腋のワキガと同様にアポクリン汗腺からの分泌物が元になっています。陰部には腋や乳輪と同じくアポクリン汗腺が集中して存在し(個人差があります)、そこから分泌された汗が皮膚表面の常在菌によって分解されることでワキガ臭が発生します。この臭いは不衛生だから生じるというものではなく、体質的なものです。
実際、「スソワキガ(外陰部臭症)」は病気ではなく体質であり、清潔にしていてもアポクリン汗腺が活発であれば臭いは出てしまいます。また、男性陰部の臭いには汗や蒸れも関係します。エクリン汗腺(全身にある汗腺)からの汗そのものはほぼ無臭ですが、蒸れて細菌が繁殖すると酸っぱい汗臭さが出ることがあります。
一方で、アポクリン汗腺からの汗はタンパク質や脂質を含み、これが細菌に分解されることで玉ねぎ様のツンとした臭いや鉛筆の芯のような独特の臭いを放ちます。つまり、陰部にはエクリン汗による一般的な汗臭と、アポクリン汗によるワキガ臭が混在しうるのです。さらに、男性のスソワキガは腋のワキガと併発しているケースが多い点も特徴です。
スソワキガ体質の男性は、自分では気づかなくても腋臭症(ワキガ)でもある場合が多く、腋と陰部の両方でアポクリン汗腺が活発な傾向があります。加えて、ワキガ体質の男性では乳首周囲の臭い(チチガ)やお尻の割れ目周囲の臭い(ケツガ)がみられることもあります。ケツガとは肛門寄りの臀部の体臭で、これもスソワキガの一種です。
このようにアポクリン汗腺の活発な人は、腋・乳輪・陰部・臀部といった各所で特有の臭いが発生しやすい傾向があります。
▶️ 合わせて読みたい記事:フェラしてくれない理由:包茎が原因かも
スソワキガとはどんな臭いか?自分で分かるチェック法

スソワキガ(スソガ)の臭いは一言で表現しにくいものですが、よく例えられる表現があります。典型的には「鉛筆の芯のような苦い臭いにお酢の酸っぱい臭いが混ざった香り」や、「玉ねぎやネギの刺激臭とスパイスのクミンを合わせた独特な臭い」といった表現がされます。個人差はありますが、多くの場合かなり強烈で、鼻をつまみたくなるようなにおいです。
ただし、汗臭い程度の弱い酸っぱい匂いしかしない場合は、前述のように通常のエクリン汗腺からの汗臭である可能性もあります。陰部の嫌な臭いがいつもではなく性的興奮時(セックスの最中など)に特に強まる場合はスソワキガによるものと考えられます。アポクリン汗腺からの分泌は性的刺激で増えるため、性行為の際に臭いが強くなるのが特徴です。
そのため女性だけでなく男性でも、自分では普段気付かないものの性行為時にパートナーから指摘されて初めて気付くケースが多いのです。では、自分がスソワキガ体質かどうかを判断するにはどうすればよいでしょうか?以下のポイントでセルフチェックしてみましょう。
ワキガ体質か確認する
まず自分自身に腋のワキガ臭があるかどうか確認します。腋臭症でない人が陰部だけ強いワキガ臭を発する可能性は低めです。自分で判別しにくい場合は、家族や親しい友人に「腋のにおい」を正直に確認してもらうのも一つの方法です。
時間をおいて陰部の臭いを確認
入浴やシャワーで陰部を清潔に洗った後、6〜24時間ほど経過してから陰部の特定の部位をチェックします。特に臭いが強く出やすいペニスの付け根やお尻の割れ目(肛門周囲)を中心に、柔らかいティッシュや布でその部分を強めに擦ってみてください。そのティッシュに鼻を近づけて嗅ぎ、明らかにツンとくるワキガ臭(前述の玉ねぎ様など)が感じられた場合、スソワキガの可能性が高いと考えられます。
逆に無臭であったり、汗臭さ程度であれば、スソワキガではないか、軽度であると言えるでしょう。以上のセルフチェックで「もしかして自分はスソワキガかも」と思った場合でも、落ち込む必要はありません。スソワキガは珍しいものではなく、男女とも一定の割合で存在する体質です。
自分では気付きにくい問題ですが、適切な対処をすれば改善可能なものですので、次に説明する治療・対策法を検討してみてください。
スソワキガは日常ケアでは改善できない

スソワキガによる臭いは、通常の汗臭や汚れによる臭いと異なり日常のケアだけで根本解決することは困難です。もちろん、基本的な清潔を保つこと(毎日入浴し陰部を洗浄する、蒸れやすい締め付けの強い下着を避け通気性を良くするなど)は臭い対策の第一歩です。しかし、どれだけ洗ってもアポクリン汗腺そのものの存在をなくすことはできません。
入浴直後は無臭でも、時間が経って汗をかけば再び臭いは発生してしまいます。制汗スプレーやデオドラント製品もワキガ臭を一時的にごまかす効果はありますが、アポクリン汗の分泌自体を止めることはできないため、完全には防げません。また、食生活の改善(脂質や肉類中心の食事を控えるなど)は、汗中の皮脂やタンパク質成分を減らすことで多少は臭いを和らげる可能性があります。
しかしこれも補助的な対策に過ぎず、体質そのものを変えることはできません。根本的にスソワキガの臭いをなくしたい場合、アポクリン汗腺に直接アプローチする治療が必要になります。なお、陰毛のお手入れ(剃毛や脱毛)も日常ケアの一つとして有効です。
陰毛を短く刈り込むだけでも多少は蒸れにくくなり臭いを軽減できます。ただしカミソリで剃った場合はすぐに毛が再生しますし、剃り跡の肌荒れやチクチク感が不快になることもあります。より効果的なのは医療機関で行うレーザーによる陰毛の永久脱毛です。
これについては次で詳しく説明します。
スソワキガの治療・改善方法

スソワキガを根本から改善するには、美容外科など専門の医療機関で行われる治療が必要です。現在提供されている代表的な治療法には、大きく分けて「脱毛(医療レーザー脱毛)」「ビューホット」「ボトックス注射」「ミラドライ」「手術」の方法があります。この中でも当院で重視しているのは永久脱毛とビューホット治療の2つです(後述するように、他の方法にはそれぞれ欠点があります)。
以下、これらの治療法について詳しく解説します。
永久脱毛(医療レーザー脱毛)による改善
陰部のアポクリン汗腺は毛根に開口しているため、陰毛が存在する部位にのみスソワキガ臭が発生します。裏を返せば、毛のない部分にはスソワキガ臭は起こらないということです。このため、VIO(デリケートゾーン)の医療レーザー脱毛により陰毛を減らすか無くしてしまえば、汗が毛に絡まって蒸れることが格段に減り、臭いが大幅に改善する可能性が高いのです。
実際、陰毛周囲にはアポクリン汗腺が集中しており、陰毛が太く密集しているほど通気性が悪くなって汗や体温で蒸れ、雑菌も繁殖しやすくなります。脱毛によって陰毛が無くなると、こうした悪循環を断ち切ることができます。近年では男性の陰部脱毛(いわゆるVIO脱毛)はめずらしいことではなくなってきました。
日本では「陰毛を全て無くすなんて恥ずかしい」「毛が無いと温泉に行きづらいのでは?」と抵抗を感じる方も多いようですが、海外では男女ともに脇毛と同様に陰毛処理するのがエチケットとされています。実際、多くの海外の男性アスリートもパフォーマンス向上や清潔保持のために陰毛を処理しています。日本でも若い世代を中心に男性のVIO脱毛は普及してきており、女性から見ても「陰部を清潔に脱毛している男性はマナーが良い」と好印象との声もあります。
陰毛をなくすこと自体で多少なりともスソワキガの改善が期待できる上に、衛生的で見た目の印象も良くなるわけですから、前向きに検討してみる価値は大いにあるでしょう。もっとも、永久脱毛だけでスソワキガの臭いが完全になくなるとは限りません。軽度なスソワキガであれば脱毛のみで「ほとんど気にならないレベル」になる例もありますが、アポクリン汗腺の数が多かったり、分泌が盛んな場合、陰毛を処理してもなお臭いが残ることがあります。
その理由は、レーザー脱毛で毛根部を破壊すると一部のアポクリン汗腺もダメージを受けますが、毛根と深く結びついた汗腺すべてを破壊できるわけではないためです。強い臭いが残るケースでは、次に述べる専用治療でアポクリン汗腺自体をより徹底的に破壊することをお勧めします。
▶️ 男性の陰部脱毛:陰部脱毛について
ビューホット治療による根本治療
ビューホット(View Hot)治療は、切開手術をせずに高周波エネルギー(RF)によってアポクリン汗腺を破壊する最新の治療法です。専用の極細針を臭いの気になる皮膚に刺し、皮下で高周波を照射してアポクリン汗腺を永久的に破壊することで臭いの発生を抑えます。皮膚表面には冷却システムが働くため熱による火傷のリスクを抑え、安全に施術が行えます。
照射の深さは0.1mm単位で調整可能で、陰部の皮膚の厚さや汗腺の分布に合わせて最大6mm以上の深部までエネルギーを届けられるため、浅い場所から深い場所まで存在するアポクリン汗腺を効率的に処理できます。ビューホット治療の大きなメリットは、一度の治療で高い効果が期待できることです。個人差はありますが、大半の方は1回の治療で臭いの大幅な軽減を実感しています。
再発した場合でも追加治療が可能で、メンテナンスもしやすい方法です。また、針穴ほどの極小の傷しかできないため体への負担が少なく、ダウンタイム(回復までの時間)も短い傾向にあります。現在、スソワキガ治療としてビューホットは最も効果的な治療法と位置づけられています。
他の治療法と比較するとその優位性は明らかです。例えば、多くのクリニックで勧められているミラドライ(Miradry)という機器は、腋の多汗症治療には効果を発揮しますが、ワキガ臭自体にはあまり有効ではなく、まして陰部のスソワキガには適していません。
ボトックス注射による方法もありますが、これはエクリン汗腺の発汗を一時的に抑えるだけでアポクリン汗腺の働きには影響しないため、ワキガ臭そのものを十分に抑えることはできません。効果は数ヶ月と限定的で、臭いの根治には至らないでしょう。外科手術(汗腺除去手術)という選択肢も理論上は可能ですが、腋の手術と同様の方法を陰部に行うには大きな制約があります。
陰部はアポクリン汗腺の分布範囲が広いうえに皮膚が薄くデリケートで、特に性器や肛門周囲は術後に圧迫固定が難しい部位です。そのため手術で取り除ける範囲が限られ、完全に臭いの元を除去するのは困難です。以上のように、ミラドライ・ボトックス・手術はいずれも決定打に欠けるため、現状ではビューホット治療が最善と考えられています。
ビューホット治療を行う際には、施術する医師の技術と経験が重要になります。照射範囲の設定やエネルギー強度、針の深度調整など、細かな判断によって効果が左右されるためです。臭いの元であるアポクリン汗腺は人によって広範囲に分布することもあるため、経験の浅い医師だと照射範囲が不十分で「一部の汗腺しか処理できず臭いが残る」といった事態になりかねません。
逆に出力を上げすぎれば皮膚にダメージを与えるリスクもあります。当院では、広範囲の臭いにも対応できるよう照射範囲を可能な限り広く取り(アポクリン汗腺の存在し得る箇所を漏れなくカバー)、患者様それぞれの皮膚の厚みに合わせて適切な深度・強度を選択しています。さらに局所麻酔だけでなく、マスク麻酔を併用し、治療中は眠っているうちに完了するよう配慮しています。
痛みや不安を感じることなく、安全かつ効果的に治療を受けていただけます。なお、筆者(院長)はビューホット治療によるスソワキガ治療を日本でいち早く導入し、日本初の症例も手掛けました。これまでに腋臭症(ワキガ)やスソワキガの治療を延べ1万件以上行ってきた実績があり、その経験から言えるのは「適切な治療を行えば必ず臭いは軽減できる」ということです。
スソワキガはデリケートな悩みですが、決して諦める必要はありません。
まとめ
男性の陰部の臭い、とりわけスソワキガによる臭いは、本人が気づきにくい分なおさらパートナーとの関係に影響を及ぼしかねないデリケートな問題です。しかし、正しい知識を持って原因を見極め、適切な対処法を選べば必ず改善は可能です。包茎が原因の表面的な臭いであれば清潔に保つことや包茎手術で対応できますし、それでも残るワキガ臭には本稿で述べたような医療的アプローチがあります。
男性の陰部脱毛は今やエチケットの一つであり、恥ずかしがる必要はありません。さらに根本治療を望むならビューホットという有力な選択肢があります。実際に当院でも多くの男性患者様がこれらの治療によりパートナーからの臭いの苦情がなくなり、自信を取り戻しています。
デリケートゾーンの臭いは他人には相談しにくいものですが、専門医に相談すればプライバシーに配慮しつつ適切な検査・治療を受けられます。一人で悩まず、まずは美容外科専門医や泌尿器科医に気軽にご相談ください。長年の悩みだった臭い問題が解決すれば、清潔で快適な日常生活はもちろん、パートナーとの良好な関係や自信にも繋がることでしょう。
正しい知識と適切な治療によって、臭いの不安に悩まない健やかで充実した生活を取り戻しましょう。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、ビューホット治療を日本にいち早く導入。ビューホットにおけるスソワキガ治療は日本で初めて行った。これまでのスソガ、わきが治療例は延べ1万人を超える。
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責任者:元神賢太
最終学歴:H11年慶応義塾大学医学部卒業
勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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