投稿日:2023/11/19
(最終更新日:2024/01/05)

若返りの秘訣:ウルセラとハイフによる最先端リフトアップ治療

ウルセラとは何か?:リフトアップ治療の新標準

ウルセラは、最新の非侵襲的リフトアップ治療技術です。高密度焦点式超音波エネルギー(ハイフ)を使用し、皮膚の深部に熱エネルギーを集中させることで、自然な若返りを促進します。この技術は、外科的手術に頼らずに顔や体のたるみを効果的に改善し、自然なリフトアップ効果を提供します。治療は短時間で行われ、ダウンタイムもほとんどありません。ウルセラは、忙しい日常生活を送る人々にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。

 

ウルセラの歴史とその進化

ウルセラはアメリカで開発されました。ウルセラの開発者は、前身の会社で、肝臓腫瘍の画像診断と除去治療を同時に行える医療器械の開発を行っていました。このとき研究していた「見ながら治療する」という技術を美容医療にも活用したいという想いが、ウルセラ社設立のきっかけです。 その後、器械の開発段階より、ハーバードメディカルスクール、マサチューセッツ総合病院などをはじめ、アメリカにある数々の医療研究機関で臨床実験を繰り返し、有効性や安全性を立証しました。こうして誕生したのが、「超音波による唯一のリフトアップ治療」を可能としたウルセラです。開発までに何万件もの臨床実験を重ねた結果、有効性や安全性が立証され、FDA(日本の厚労省に相当する米国の行政機関)で初めて「Eye brow lifting(=眉毛のリフトアップ)」の効果がある医療器械として認められました。さらに2012年には「首とあご下のたるみ治療」の効果、2014年には「治療中の組織層を視覚化するための機器」として、 FDAに承認されました。

ウルセラの効果:なぜこれほど人気なのか

ウルセラがこれほど人気なのは、その高い安全性と顕著な効果にあります。ウルセラは、皮膚の深い層と浅い層のそれぞれに正確に熱エネルギーを届けることができるため、顔の特定の部分にリフトアップ効果を与えることが可能です。これは他の表面的な治療法では達成できない深い層の改善を意味しています。また、ウルセラの効果は長期間持続し、一度の治療で数年間の若返りを実現できるため、コストパフォーマンスにも優れています。

ウルセラ治療の基本原理

ウルセラでは高密度焦点式超音波エネルギーを集束させ、分子レベルの摩擦熱により選択的にSMAS(表在性筋膜)上層部に熱変性を起こさせることで、SMASを収縮させ、上に引き上げます。高密度焦点式超音波エネルギーでは、エネルギーを1点に集中させ焦点部を破壊します。レーザーとは違い皮膚表面に吸収されない為、皮膚にダメージを及ぼすことなく、焦点のあった部位のみを変性させます。

●高密度焦点式超音波エネルギーとは

高密度焦点式超音波エネルギーとはHIFU(ハイフ=High Intensity Focused Ultrasound)のことで、超音波エネルギーを約1㎣程度の部位に集中させ、目的の場所だけを加熱する治療法を高密度焦点式超音波治療法といいます。HIFUには、超音波が集中して当たる部分だけが高温になり、他の組織にはほとんどダメージを与えないという特徴があります。ハイフは、前立腺ガンなどの腫瘍手術、婦人科の治療などにも幅広く採用されています。そして、このようなハイフの技術を活用し、たるみ解消を目的とした美容医療器械として開発されたのが「ウルセラ」です。

ウルセラ原理

●リフトアップ効果の具体的なメカニズム

ウルセラの施術では密度の深度を施術中に調節します。深度は4.5mm、3.0mm、1.5mmの3段階のハンドピースにより調整が可能で、4.5mmでSMAS上層、3.0mmで皮下組織、1.5mmで真皮の中を狙います。SMASだけではく、真皮深層・皮下組織にも焦点を合わせ、皮膚の収縮も同時に行います。顔のたるみやシワなどの老化は、皮膚・皮下組織・筋膜などのあらゆる深さで起きますので、そのすべての層(深さ)を同時に治療することが理想的なアンチエイジング治療です。ウルセラは、同時に1.5mmと3.0mm、4.5mmの3層の深さを治療ができますので、理想的なアンチエイジング治療と言えます。

白く変わったところが、熱変性を起こしています。実際の組織でも、SMASでこのような変化が起こり、その結果、SMASが収縮し、上に引き上げられ、その修復過程で、コラーゲンが再生されるのです。

熱変性により、SMAS及び真皮がギュッと引き締まり、施術直後より引き上げ効果が実感できます。

施術直後より約1,2か月かけて、熱変性による真皮及び皮下組織の修復が始まります。この治癒過程で、大量のコラーゲンが時間の経過とともに再生成され、皮膚の厚みや弾力が増し、更なる引き上げ効果と小じわの改善効果をもたらします。

ウルセラとハイフの違い

ウルセラと他のハイフ治療の主な違いは、治療の精度と効果の深さにあります。ウルセラは、特に深い肌層に作用することで、より持続的なリフトアップ効果を提供します。

●他のハイフとウルセラの技術比較

他のハイフは一般に表皮近くの肌の引き締めに効果的ですが、ウルセラはより深い層に到達し、肌のたるみを根本から改善します。この深層への作用により、ウルセラは顔全体のリフトアップに優れた結果をもたらします。

●ウルセラのほうがおすすめする理由

他のハイフは集約できるエネルギー(パワー)が弱く、十分にSMAS筋膜を熱変性させることできません。ウルセラでは、SMAS筋膜に確実に高エネルギーを集約させることで、筋膜を収縮させます。ウルセラはたるみの改善において他のハイフ治療より明らかに優れています。

ウルセラ治療の流れ

初診当日の治療をご希望された場合、ご来院からお帰りになるまでの所要時間は60~90分程度です。

①カウンセリング

カルテと問診票をご記入後、医師による診察が最初にあります。「アンチエイジング」がご相談内容であった場合、適切な治療方法やアドバイスをさせていただきます。そして専門医がたるみの状態を診察します。治療を決断された場合は、当日の治療も可能です。

②洗顔

ウルセラを受ける前には洗顔をしていただき、メイクを軽く落としていただきます。

③ウルセラによるタルミ治療

ウルセラは30分程度の治療です。ジェルを塗りながら、ハンドピースを肌に当てて、照射していきます。1回の照射は3秒程度です。治療部位により異なりますが、通常この照射を250~350回程度行います。治療中は、痛みを伴います。痛みの感じ方は、個人差が強く、また治療部位により異なったりします。マスク麻酔をおすすめします。

④メイクしてご帰宅

 治療後は顔が少し熱くなりますので、治療直後は顔を少し冷やします。その後、洗顔をして終了です。ウルセラの終了直後は、たまに肌に赤みが少し出る程度で、腫れることはありません。直後にメイクをすることも可能です。治療が秘密の場合、ウルセラはダウンタイムがありませんので、周囲の人に気付かれる心配もありません。また、ウルセラは治療直後でも引き上がった効果は実感できますが、1~2ヶ月にさらに引き上がった効果をご実感いただけます。

ウルセラの安全性と副作用

ウルセラ治療は、高い安全基準を満たしていますが、いかなる医療処置にも副作用のリスクは存在します。ウルセラ治療における副作用は通常軽度であり、重大な合併症は稀です。

●ウルセラの安全性評価

ウルセラは、開発までに何万件もの臨床実験を重ねた結果、その安全性が確認されています。解剖の知識を十分に熟視した医師のよるウルセラであれば、極めて安全な治療です

●ウルセラの副作用とその対処法

ウルセラ治療後には一時的な赤み、腫れ、痛みが生じることがあります。これらは通常数日間で自然に軽減します。稀に皮膚の感覚に一時的な変化が生じることもありますが、これも通常は自然に回復します。副作用が続く場合や心配な症状がある場合には、速やかに医師に相談することが重要です。

ウルセラの痛み、ダウンタイムについて

ダウンタイムはほとんどありません。肌が弱い人や敏感肌の人は肌が赤くなり、ほてった感じになることはありません。その場合も。すぐにメイクも可能で、周囲に治療を受けたことを気付かれることも通常はありません。ダウンタイムがほとんどないのが、ウルセラの最大のメリットです。

治療後は打ち身のような軽い鈍痛を部位により感じることはあります。あご周辺で感じる場合があります。

ウルセラの効果

ウルセラは、開発までに何万件もの臨床実験を重ねた結果、有効性や安全性が立証され、FDA(食品医薬品局、日本の厚生労働省にあたる米国の行政機関)にも承認をうけている医療機器です。FDAで初めて「Eye brow lifting(=眉毛のリフトアップ)」の効果がある医療器械としても認められました。さらに2012年には「首とあご下のたるみ治療」の効果もFDAに承認されました。ウルセラの治療効果は受けた直後に実感することができます。ほうれい線は浅くなり、眉のラインが上がります。また、フェイスラインがシャープになります。さらに、治療直後より、SMAS、皮膚の再生が活発化されます。日を追うごとに、たるみは引き上げられます。治療の最大の効果が現れるのは、治療後約2か月です。治療効果は、約1年半~2年くらい持続されます。ウルセラには様々な効果があります。
●頬のたるみに対する効果

頬のたるみが引き上がることで、ほうれい線が浅くなります。

●上まぶたのたるみに対する効果

眉の上とコメカミに照射することで、上まぶたが確実に引き上がります。加齢とともに下がった瞼が引き上がることで、視界が広くなります。

●フェイスラインに対する効果

あご下とフェイスラインに照射することで、フェイスラインが引き締まり、フェイスラインがきれいに現れます。フェイスラインがきれい現れることで、痩身効果も実感できます。

●あご下と首のたるみに対する効果

あご下とフェイスラインへの照射で、あご下と首のたるみ・しわも改善が見られます。また、二重あごにも、改善効果は見られます。

●口元のたるみに対する効果

口元のたるみ(マリオネットライン)は、頬やフェイスラインと比較して弱いですが、効果は見られます。

●肌のハリ、毛穴

皮膚全体が引き上がることで、肌のハリ、毛穴の改善が見られます。

●小顔・痩身効果

加齢とともに頬のたるみが出るために、顔は四角なります。ウルセラで頬と顎のたるみが引き上がることで、輪郭がシャープになり、小顔になります。また、二重アゴが改善し、小顔効果と合わさって、痩身効果があるとも言えます。

ウルセラの症例写真

ウルセラ治療前

ウルセラ治療後3か月

上記ウルセラ治療前と治療後3か月の状態です。ウルセラ治療後はフェイスラインがシャープになり、マリオネットライン、ほうれい線が浅くなっているのが明らかです。

まぶたウルセラ治療前

 まぶたウルセラ治療後3か月

上記ウルセラ治療前と治療後3か月の状態です。ウルセラ治療後は瞼が引きあがったことでまぶたの腫れぼったさが改善しています。

ウルセラの満足度

多くの患者がウルセラ治療によって顔のリフトアップやしわの改善を実感しています。患者の中には、治療直後から肌の引き締め効果を感じた方もいれば、数週間後に徐々に変化を実感する方もいます。これらの体験談は、ウルセラがもたらす変化の実例として非常に有用です。1回のウルセラの治療後のアンケート調査によりウルセラのたるみ改善効果は、8割以上の方が「満足」という結果でした。逆を言えば「効果が感じられなかった」と回答されたかたはほとんどいませんでした。
 ウルセラは、フェイスリフト手術のように治療直後に劇的な効果が現れる治療でありません。施術直後もSMAS筋膜に収縮によりたるみが引き上がった実感はできますが、時間をかけてコラーゲンが再生成され、皮膚の厚みや弾力が増し、更なる引き上げ効果と小じわの改善効果をもたらすため、治療後2,3か月の方が治療効果をよりはっきりと実感できます。
 他のたるみ治療機器(サーマクール・タイタンなど)では効果がわからなかったが、ウルセラではたるみがよくなったことが明らかにわかったという回答もありました。
 また、従来の機器ではたるみが強い60代以上の方は無効でしたが、ウルセラはたるみが強いかたでも治療効果がはっきりと現れます。
 そして、何よりも高い評価をいただいた回答に「腫れない」という点でした。治療直後も全く腫れないのが、ウルセラの良さです。家族や近くにいる人たちに「ばれない」タルミ治療を受けたいかたにとって、ウルセラを最良の治療です。

ウルセラ治療に関する満足度調査では、多くの患者が高い満足度を報告しています。特に治療後の自然な見た目と長期にわたる効果に対する満足度が高く、多くの患者が再治療を希望するという結果も出ています。

まとめ

ウルセラは、その効果の高さ、安全性、そして手軽さから、今日の美容医療分野で注目を集めています。非侵襲的でありながら効果的なリフトアップを実現するウルセラは、年齢に伴う肌の変化に悩む多くの方々にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。美容外科クリニックを訪れる際は、この革新的な治療方法について一度相談してみる価値は十分にあります。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。ウルセラは日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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