投稿日:2025/01/17
(最終更新日:2025/01/21)
ふくらはぎボトックスで後悔する5つの理由
ふくらはぎボトックスとは、筋肉を小さくする作用を持つボツリヌス菌毒素をふくらはぎの筋肉に注入し、筋肉のボリュームを減少させることで脚を細く見せる美容外科治療です。その効果が一部の人々に支持される一方で、ネット上では「ふくらはぎボトックス 後悔」という検索ワードが目立ち、施術を受けた後に悔やむ声も少なくありません。本記事では、なぜふくらはぎボトックスで後悔する人がいるのか、その理由と注意点を解説します。筆者は日本でふくらはぎボトックス治療の第一人者として、これまでに延べ1000人以上の施術を行ってきた実績があり、豊富な経験からその真実に迫ります。
ふくらはぎボトックスを後悔する理由①:効果がない、効果が弱い
ふくらはぎボトックスで最も多く聞かれる後悔の声は、「効果がない」「効果が弱い」という不満です。この結果は、多くの美容外科で行われる一般的な施術プロトコルに原因があることが少なくありません。例えば、注入されるボトックスの量が片脚あたり100単位(ユニット)以下である場合、大きく発達したふくらはぎの筋肉には十分な効果をもたらさないことが多いのです。
筆者は、これまで1000人以上の患者にふくらはぎボトックスを施術してきた経験から、十分な効果を得るためには適切な量を1か月おきに3回連続で注入することが重要だと確信しています。また、単にボトックスの量を増やすだけではなく、筋肉の解剖学的構造を理解した上で適切な部位に的確に注射を行う技術も、効果を引き出す上で欠かせません。
一方、施術を行う医師が未熟であったり、注射の量や打ち方の判断が的確でない場合、ふくらはぎボトックスの効果を実感できないケースが発生します。このような失敗を避けるためにも、豊富な経験を持つ医師を選ぶことが後悔を防ぐ鍵となります。
ふくらはぎボトックスを後悔する理由②:費用が高すぎる
ふくらはぎボトックスで多くの人が後悔する理由のひとつは、費用の高さです。特に、十分な効果を実感できなかった場合、その費用対効果の低さに不満を抱くケースが目立ちます。施術にかかった金額が高くても、満足のいく効果が得られれば「妥当」と感じるものですが、効果が弱い場合は「高額である」と感じやすいのです。
また、日本国内で使用されるボトックス製品には、大きく2つの種類があります。ひとつは厚生労働省が承認した日本アラガン社製のボトックスで、もうひとつは医師が韓国などから個人輸入して使用する未承認製品です。アラガン社製のボトックスは品質が高いものの非常に高価であり、ふくらはぎの筋肉を十分に細くするために必要な量を使用すると、総費用が大幅に増加します。
さらに、十分な効果を得るためには1回の施術だけではなく、複数回の注入が必要となる場合もあり、結果としてコストが予想以上にかかることがあります。これらの要因が重なり、「期待していた効果が得られない上に、金額も高かった」という二重の後悔につながることがあるのです。施術を検討する際には、予算と期待される効果について慎重に考えることが重要です。
ふくらはぎボトックスを後悔する理由③:痛みが強すぎる
ふくらはぎボトックスの施術は、筋肉に直接注射を行うため、特別な麻酔を併用しない限り必ず痛みを伴います。さらに、十分な効果を得るためには、片足で20か所以上の注射が必要になる場合もあります。この際、極細の針(30G)が使用され、注射部位を冷却しながら施術を行うのが一般的ですが、痛みを完全にゼロにすることは難しいのが現状です。
特に痛みに敏感な方や、施術後の効果が期待に届かなかった場合、この痛みが大きな後悔につながることがあります。「これほど痛い思いをして効果がなかった」と感じた場合、治療全体に対する不満が増幅されやすいのです。また、針を刺すたびに感じる刺痛や鈍い痛みが施術中のストレスとなり、治療そのものに対する抵抗感が生じるケースも少なくありません。
痛みの強さは個人差があるため、施術前に医師と相談し、麻酔や鎮痛剤の使用など適切な痛み対策を講じることが重要です。こうした事前の準備を怠ると、痛みによる後悔を招くリスクが高まります。施術を検討する際には、痛みに対する自分の耐性や必要な対策について十分に医師に配慮を求めることをおすすめします。
ふくらはぎボトックスを後悔する理由④:歩きづらい
ふくらはぎボトックスは、筋肉と神経の伝達を一時的に抑制することで筋肉のボリュームを減少させる施術です。しかし、適切な量を超えるボトックスを注入した場合や個人の筋力バランスに問題がある場合、ふくらはぎの筋肉が正常に機能せず、一時的に「歩きづらさ」を感じることがあります。特に階段の上り下りや長時間の歩行で筋力の不足を感じ、疲労が早まることも報告されています。
多くの場合、このような歩行の不安定さは数日で改善しますが、まれに歩行困難が長引く例もあります。過去には、施術後に著しく歩行困難にケースが報道され、患者が後悔する結果につながったこともありました。
また、ふくらはぎの筋肉は体重を支え、バランスを保つために重要な役割を担っています。そのため、筋肉の収縮力が大幅に低下すると、日常生活での動作に不便を感じる可能性があります。特に、普段からヒールを履く方や運動を日常的に行う方は、施術前に医師と十分な相談をすることが重要です。
→合わせて読みたい「ふくらはぎボトックスで歩行困難に!? 施術医の経験が安全性の鍵」
ふくらはぎボトックスを後悔する理由⑤:すぐに元に戻る
このような問題を解決するために、筆者は「元神メソッド」と呼ばれる独自の施術方法を開発しました。このメソッドでは、適切な量のボトックスを3か月間連続で注射することで、筋肉の収縮力を抑える効果を安定化させ、持続的な結果を実現します。従来の単発施術とは異なり、元神メソッドでは効果が早期に消失するリスクを大幅に軽減し、多くの患者が満足のいく結果を得ています。
ふくらはぎボトックスを検討する際には、施術の回数や注入量、そして施術を行う医師の経験が結果に大きく影響することを理解することが重要です。特に、持続性の高い結果を望む方は、信頼できる施術法を採用しているクリニックを選ぶことが後悔を防ぐ鍵となるでしょう。
まとめ
ふくらはぎボトックスは、美脚を目指す多くの方にとって魅力的な選択肢です。しかし、その一方で、「効果がない」「費用が高い」「痛みが強い」「歩行に支障が出る」「効果が持続しない」など、後悔につながるリスクも存在します。本記事では、これらの問題点について具体的に解説しました。施術後に後悔しないためには、これらのリスクを十分に理解し、事前に適切な対策を講じることが非常に重要です。
特に、施術を行う医師の技術や経験は結果を大きく左右します。適切な注入量や効果的な施術計画がなされていない場合、期待する結果が得られないだけでなく、思わぬ副作用に悩まされる可能性もあります。また、施術に使用されるボトックス製品の品質や、適切なアフターケアの提供も、満足度を高める上で欠かせない要素です。
さらに、ふくらはぎボトックスの施術を検討する際には、自分のライフスタイルや目指すゴールに合った治療法であるかを慎重に見極めることが求められます。単発の施術で効果が得られなかったり、痛みに耐えられなかったりする場合もあるため、医師と十分に相談し、治療計画を立てることが後悔を防ぐ最大のポイントです。
美しい脚を手に入れるためには、リスクと効果を天秤にかけ、自分にとって最適な選択をすることが大切です。ふくらはぎボトックスを検討している方には、しっかりと情報収集を行い、信頼できる医療機関で施術を受けることを強くお勧めします。適切な知識と計画のもと、ふくらはぎボトックスが後悔ではなく満足につながる美容体験となることを願っています。
筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。ふくらはぎボトックスの元神メソッド開発者。【関連項目】
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