投稿日:2013/06/25
(最終更新日:2019/12/24)
鼻プロテーゼの飛び出し
今では、おそらくほとんど使われていませんが、L字型の鼻のプロテーゼは10年くらいまでは、美容外科業界の主流でした。そして、当時の医師は長期的な結果を考えずに、大きなプロテーゼを入れる場合が多かったように思えます。
大きなL字型プロテーゼは必ず飛び出してきます。皮膚を飛び出す前に、早めにプロテーゼを抜去するか、適切な大きさのI字型プロテーゼに入れ替えることをおすすめします。
今回ご紹介するモニターさんは、30年前に入れたプロテーゼが飛び出してきた症例です。
術前:平成23年10月20日。
すでに鼻先の皮膚が壊死し、プロテーゼが見えます。
同年の8月頃より鼻先が赤くなってきたことに気付いたそうです。9月頃よりプロテーゼが飛び出してきたとのことでした。医師としては、まだ赤みがある時点でご来院していただきたかったというのが正直な気持ちでした。
写真の中の矢印(←)がプロテーゼです。
手術直後は、こんなに大きな皮膚欠損になっていました。
抜去したプロテーゼ
平成23年10月22日、術後2日目。まだ生々しい欠損が塞がっていません。
平成23年10月29日、術後7日目。穴は塞がりましたが、陥没が明らかです。
(人間の自然治癒力もすごいと思いませんか?勝手に穴は塞がります)
平成23年11月29日、術後5週間
平成24年3月10日、術後約5か月。
5か月でもやはり陥没は残っています。術直後よりはだいぶ良くはなりましたが、、、
人間の自然治癒力で回復するのはここまでです。この陥没は、何もしない限り一生残ります。
なので、この陥没のなくなるように皮膚の陥没修正の手術をこの後行いました。
この続きは、来週書きますね。
船橋美容HP「プロテーゼ抜去」
青山美容HP「プロテーゼ抜去」もご参照ください。
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