元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ

体操の宮川紗江さんのホクロ除去方法とは?

更新日:2025/09/16

公開日:2025/09/18

体操元日本代表の宮川紗江さんが最近、左のほうれい線にあった大きなほくろを除去したことが話題になりました。宮川紗江さんは2016年リオデジャネイロ五輪の日本代表として活躍し、2024年7月に現役引退を発表したばかりの体操選手です。引退後、新たな門出として長年気になっていたホクロ除去に踏み切ったようで、インスタグラムのストーリーで「突然ですが、ホクロ取りました(笑)」とファンに報告しました。

その投稿ではホクロ除去の理由について「引退して区切り、そろそろ取ろうかなー。誕生日割引9月までだしなー。よし。取っちゃおうって感じです」と綴っています。このように、引退を機に心機一転したかったことと、ちょうど誕生日月の割引キャンペーンを利用できたことが後押しになったようです。

この宮川紗江さんの「ホクロを取った」という報告に、多くのファンや視聴者からは驚きと称賛の声が上がりました。「すごく可愛くなった」「私もホクロ除去しました」「コンプレックスがひとつ解消してスッキリした」など、ネット上には共感や応援のコメントが相次ぎました。ホクロは本人にとっては長年の悩みでも、取ってしまえば笑顔に自信が持てるという声も多く、宮川さんの決断に勇気づけられた人も少なくないようです。

では、宮川紗江さんが行ったほくろ除去とは具体的にどのような方法だったのでしょうか?美容外科医としてホクロ除去を数多く手掛けてきた立場から、宮川さんのケースを分析しつつ、一般的なホクロ除去の方法について詳しく解説していきます。

参照元: ほくろ除去で話題から1年、体操女子の宮川紗江さん近影が話題「明るい笑顔が素敵」

宮川紗江さんのほくろ除去はレーザー?専門医の所見

結論から言うと、宮川紗江さんのホクロ除去はレーザーによる方法である可能性が高いです。実際に彼女のインスタグラムに投稿された術後の写真を拝見すると、ホクロがあった部位に赤みを帯びた円形の跡が一時的に残っているのが確認できました。これはレーザーでホクロを除去した後の典型的な経過です。

↑術後にアップされた写真(治療部に一致した赤みがある)

レーザー治療後はしばらく患部が赤く円形に薄く跡が残りますが、時間の経過とともに徐々に薄れていきます。一方、もしメスで切開する外科的手術でホクロ除去を行った場合、傷跡は線状または白い瘢痕(傷あと)として残るのが普通です。宮川さんの写真にはそのような手術痕(白い線状の跡)が見られなかったため、私は跡の残り方からレーザー除去による手術と判断しました。

宮川さんご本人から具体的な施術方法の公表はありませんが、上記の所見や経過から考えて炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)によるホクロ除去が行われたと推測できます。炭酸ガスレーザーは皮膚の水分に反応して組織を蒸散させるレーザーで、ホクロの細胞をピンポイントで焼灼して除去するのに適した治療法です。ホクロ除去の施術としては非常に一般的で、特に顔のホクロなど美容目的で除去する場合によく選択されます。

ではここで、ホクロを取るための具体的な方法について、レーザーによる方法とメスを使った切開手術による方法の2つを詳しく説明していきましょう。それぞれのメリット・デメリットや向き不向きについて理解することで、宮川紗江さんのケースがどのような判断に基づいてレーザー治療になったのかも見えてきます。

ホクロ除去の主な方法:レーザー治療 vs 切開手術

ホクロを除去する方法は大きく分けてレーザーによる方法と外科的切除(切開手術)の2種類があります。美容皮膚科や美容外科の現場では、ホクロの大きさ・盛り上がり具合・悪性の疑いの有無などを見極めた上で、これらの方法のどちらか適切なほうを選択します。

■レーザー治療(炭酸ガスレーザー )

比較的小さなホクロや平らなホクロに適しています。専用のレーザー光を当ててホクロの組織を蒸発させることで除去します。施術時間は数分程度と短く、基本的に切開はしないため縫合(抜糸)の必要がありません。局所麻酔の注射またはクリームで痛みを抑えて行い、出血もほとんどない手軽な治療法です。

■外科的切除(メスによる切開手術)

ホクロの根が深かったり大きかったりする場合、あるいは完全にホクロを取り切りたい場合や悪性の可能性がある場合に選択されます。局所麻酔をかけ、メスでホクロをくり抜くか切り取り、必要に応じて傷口を縫合します。病変組織を摘出するため、病理検査(生検)によって悪性かどうか確認することも可能です。術後は縫合糸を約1週間後に抜糸するための通院が必要になります。

それでは、それぞれの方法についてさらに詳しく見ていきましょう。レーザーと切開手術、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

レーザーによるほくろ除去の特徴

レーザー治療では主にCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)が使われます。、レーザー光でホクロ細胞を焼き切るように除去する方法です。施術は外来で数分で終わり、麻酔のおかげで痛みも最小限で済みます。焼灼と同時に止血効果もあるため出血もほぼありません。

ホクロの大きさによりますが、直径5mm以下程度のホクロであればレーザー適応となるケースが多いです。特に顔のホクロは傷跡をできるだけ残したくないため、レーザーが第一選択となることがしばしばあります。

レーザーで取り除いた後の傷は、小さなくぼみができた状態になります。施術直後から数日間は軟膏(ワセリン)を患部にしっかり塗布することで皮膚が再生します。ほくろの大きさによりますが、1〜3週間ほどで表皮が再生して傷は塞がり、その後は赤みが残ります。

赤みは時間とともに薄れていき、個人差はありますが1ヶ月も経てばメイクをすればほとんど目立たない程度に落ち着きます。実際、宮川紗江さんもホクロ除去から約1ヶ月後にはインスタの写真で笑顔を見せており、パッと見では除去跡がわからないほど綺麗に治っていました。

■レーザー除去のメリット

  • 傷跡が目立ちにくい: レーザーで焼灼した傷は小さく円形で、適切にケアすれば最終的にほとんど目立たなくなります。特に直径1~2mm程度の小さなホクロであれば、術後に跡形もなくなる場合もあります。縫い傷が残らないため、顔など目立つ部位のホクロ除去に向いています。

  • 施術が短時間・手軽: 麻酔含め数分程度で終わり、出血も少なく日帰りで受けられます。切開と違って術後の抜糸も不要なので、通院回数が少なく済みます。

■レーザー除去のデメリット

  • 大きいホクロには不向きな場合: ホクロがあまりに大きかったり(例えば直径が7~8mm以上)深い場合は、一度のレーザー照射では取り切れず再照射が必要になったり、跡が凹んで残ることがあります。大きなホクロでは、最初から切開手術を勧められるケースもあります。

  • 病理検査ができない: レーザーで蒸散させてしまうため、切除したホクロ組織を検査に回すことができません。悪性の疑いがあるホクロにはレーザー治療は適しません。施術前にダーモスコピーなどで良性と判断されたものに限りレーザーを行います。

  • 再発する可能性: ホクロの細胞が深部に残っていた場合、しばらくしてまた同じ箇所に色素が現れる(ホクロが再発する)ことがあります。一度で取り切れなかった場合は追加照射や、場合によっては切開で根元から取り除く対応が必要です。

  • 色素沈着が残ることがある: レーザー後の傷が治る過程で、一時的に色素沈着(肌が茶色っぽくなる)が起こります。これは炎症後の皮膚がメラニンを作りやすくなるためですが、数ヶ月〜半年ほどで薄くなることが多いですが、色素沈着が残存する場合があります。

総じて、レーザーによるホクロ除去は「小さめで良性のホクロ」や「顔など目立つ場所のホクロ」を取りたい場合に優先される方法です。宮川紗江さんのケースでは、顔の比較的大きなホクロでしたが、引退後というタイミングで多少の赤みが残っても支障が少なかったこと、そして美容目的で傷跡を極力残したくなかったことからレーザー治療が選択されたのでしょう。結果的に彼女の場合、術後の経過も順調で、笑顔もより映えるようになったようです。

▶️ レーザーによるほくろ除去についてはこちら

↑最近アップされた写真においては色素沈着も消えている。

切開手術によるほくろ除去の特徴

切開手術(外科的ホクロ除去)は、メスでホクロを切り取って取り除く方法です。ホクロの直径が大きい場合や、根が皮下組織まで達して深い場合、またホクロの色や形状に不安があり悪性黒色腫(メラノーマ)などの可能性を否定できない場合には、この外科的切除が選択されます。手術では局所麻酔を施した上でホクロとその周囲の皮膚をくり抜くか楕円形に切除し、皮膚を丁寧に縫合します。

施術時間はホクロの大きさによりますが15~30分程度です。顔の場合は細い糸で縫って約7日後に抜糸します。切開でホクロを取ったあとの傷跡は、最初は赤く細い線状ですが、徐々に白っぽい線の瘢痕に落ち着いていきます。

傷の大きさはホクロの直径+αになるため、どうしてもレーザーより大きめの跡になりますが、時間が経てば周囲の皮膚になじんで目立ちにくくなります。美容外科では極力傷跡が綺麗になるような縫合法(真皮縫合+表皮縫合など)を工夫して行いますし、術後も傷跡テープや保護テープを貼ってケアすることで、半年ほどでかなり目立たない細い線状になることが期待できます。

■切開手術のメリット

  • 大きなホクロも一度で確実に除去: レーザーでは対応が難しいような大きいホクロや隆起したホクロでも、根元からしっかり取り除けます。取り残しが少なく、一度の手術できれいに除去できる可能性が高いです。

  • 悪性の検査ができて安心: 切除したホクロ組織は病理検査に出すことができます。万一悪性であった場合も早期発見・治療につながります。逆に検査で良性と分かれば安心できます。疑わしい場合にレーザーではなく手術が勧められるのはこのためです。

  • 再発しにくい: ホクロ細胞を周囲の一部ごと切り取ってしまうため、再発する可能性は極めて低くなります。取り残しさえなければ同じ場所にホクロが戻ってくる心配はほぼありません。

  • 深いホクロや特殊な場所に対応: 鼻や目の周りなどデリケートな場所、またはホクロが皮膚の深い層にまで及んでいる場合でも、外科手術であれば適切に除去できます。複雑なケースにも対応できる方法です。

■切開手術のデメリット

  • 傷跡が残る: 縫合する都合上、どうしても線状の傷跡が残ります。時間経過で目立たなくなるとはいえ、レーザー治療と比べれば跡の大きさは大きくなります。特に美容目的の場合、この傷跡を嫌う方もいます。ただし顔面の小さなホクロであれば、上手に縫合することで数ヶ月~1年後にはほとんどわからない細い白線になるケースもあります。

  • 抜糸などアフターケアが必要: 術後約1週間で抜糸をするための通院が必要です。その間、患部を清潔に保ち糸が取れないよう注意する必要があります。抜糸までは激しい運動や飲酒は制限されます。

以上のように、切開手術によるホクロ除去は「大きいホクロ」や「確実に取り切りたいホクロ」、「悪性かもしれないホクロ」に適した方法です。宮川紗江さんの場合、大きめなホクロであるため、レーザー治療か切除治療か判断が難しかったと思われます。おそらく最終的には、美容的な観点を優先してレーザーが選ばれたと考えられます。このあたりの方法選択は専門医がホクロの状態を見て判断しますので、一般の方も自己判断せずクリニックで相談して決めることが大切です。

▶️ 切開によるほくろ除去についてはこちら

当院でのホクロ除去の実績と専門医としての見解

私は美容外科医としてこれまで数千件以上のホクロ除去治療を手がけてきました。その経験から感じるのは、ホクロ一つ取るだけで患者様の表情が明るくなり、自信を取り戻されるケースが非常に多いということです。実際、宮川紗江さんのように「ホクロが無くなっただけで笑顔に自信が持てる」「長年のコンプレックスが解消された」といった声は当院の患者様からもよく聞かれます。ホクロ除去は小さな施術ですが、その心理的な効果は絶大だと日々実感しています。

当院ではホクロ除去を得意とする美容外科クリニックとして、患者様一人ひとりのホクロの状態やご要望に合わせて最適な治療法を提案しています。レーザー治療と切開手術のどちらにも精通しており、例えば「顔の目立つホクロをできるだけ跡を残さず取りたい」という場合はレーザーを、「大きなホクロを確実に取り切って検査もしたい」という場合は外科的切除を選択するなど、ケースバイケースでベストな方法を選びます。私自身がすべての施術を担当し、宮川さんのケースのように術後の経過もしっかりフォローいたします。

ホクロ除去というと「傷跡が心配」「痛くないか不安」といった声もあります。しかし専門医の適切な施術とアフターケアによって、その不安は解消できます。実際、宮川紗江さんのホクロも綺麗に取れているように、正しい方法で行えば跡はほとんど目立ちません。大切なのは、経験豊富な医師に相談し、自分のホクロに合った治療法を選ぶことです。カウンセリングではホクロの状態(大きさ・場所・良性悪性の判断など)を詳しく診察し、患者様のご希望も伺った上で治療方針を決定します。「取って良かった」と心から思えるホクロ除去になるようお手伝いします。

▶️ 当院のほくろ除去治療についてはこちら

まとめ

宮川紗江さんのホクロ除去について、その方法はおそらくレーザー治療であったと考えられます。術後の画像に見られた赤みの経過や傷跡の様子はレーザー除去の特徴と一致します。彼女の場合、現役引退というタイミングでホクロを取ったことで心もスッキリし、新たな一歩を踏み出すきっかけになったようです。

 

ホクロは大小に関わらず、本人にとっては見た目のコンプレックスになることがあります。しかし、現在の美容医療ではホクロ除去は比較的手軽で安全な治療になっており、多くの方がその恩恵を受けています。宮川さんのように有名なアスリートでも「ホクロを取って良かった」と公表しているように、ホクロ除去は前向きな選択肢の一つと言えるでしょう。私も断然ホクロがない宮川紗江さんのほうが、キュートで魅力的に感じます。

 

もし読者の皆様の中で「自分もホクロを取ってみたいけど不安がある」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度専門のクリニックで相談されることをお勧めします。ホクロの状態によってベストな方法は異なりますが、レーザー治療や切開手術といった選択肢を専門医が丁寧に説明し、納得いただいてから治療に進むことが大切です。適切な方法で施術を受ければ、傷跡も最小限に抑えられ、きっと「取ってよかった」と思えるはずです。

 

当院(青山セレスクリニック・船橋中央クリニック)でもホクロ除去のカウンセリングを随時受け付けております。宮川紗江さんのケースに触発されてホクロ除去に興味を持った方も、お気軽にご相談ください。専門医である私、元神賢太がしっかり診察し、あなたに最適な方法でコンプレックス解消のお手伝いをいたします。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。また、ほくろ、そばかす、シミ、にきび、ニキビ跡に対しての肌治療も積極的にさまざまな治療機器を導入し、多角的に治療を行っている。

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