元神院長執筆 専門医と学ぶ美容医療ブログ

梨花が受けたボトックスとヒアルロン酸失敗の詳細

更新日:2026/01/25

公開日:2025/08/20

今回は、モデルでタレントとして活躍する梨花さん(52歳)が自身のYouTubeチャンネルで告白した美容医療の失敗談についてお話しします。梨花さんは近年、年齢による見た目の変化に悩み、美容医療に挑戦しました。

しかし、その結果「顔がデカい…顔が動かない…やっちまったな」と後悔する事態になったそうです。この出来事から何が起きたのか、専門医の視点で解説し、同じように美容に関心のある皆さんへのアドバイスをお届けします。

梨花さんが受けた施術内容と起きた変化

梨花さんは50歳を迎えた頃、「綺麗になって自信をつけたい」という思いから、梨花さんは自身のユーチューブによると、以下の美容施術にトライしました。

当初、梨花さんはリジュランとヒアルロン酸で肌のハリやボリュームを改善しようとしました。施術時に「笑いジワ(表情ジワ)はいじらないでください」と医師に伝えていたようですが、医師が厚意でボトックス注射も追加してしまったのです。その結果、予想外の変化が起きました。

まず、表情の動きが制限され、思うように顔を動かせなくなりました。これはボトックスの効果で表情筋が抑制されたためです。さらに、ヒアルロン酸注入後の仕上がりにも違和感があり、梨花さん自身のイメージとは異なる結果に。「顔がデカく見えるし、顔(の表情)が動かない。やっちまった…」と大きなため息をついて後悔したそうです。

実際、2025年6月に情報番組『ぽかぽか』に出演した際の梨花さんの顔は、頬がふっくらし過ぎて笑顔に不自然さがあったため、SNS上でも「顔が変わった?」と話題になりました。

↑2025年6月情報番組『ぽかぽか』に出演した際の梨花さんの顔

梨花さんが自身のYouTubeチャンネルで公開した動画:【美容医療】失敗しました😞

梨花さんのアフターケアと対応

望んだ結果と異なる顔になってしまい、ショックを受けた梨花さんは迅速に対応しました。幸いヒアルロン酸は専用の溶解注射(ヒアルロニダーゼ)で分解できるため、すぐにヒアルロン酸を溶かす施術を受け、過剰なボリュームを引きました。これにより「元に戻れて良かった」と一安心できたようです。

一方、ボトックスの効果はすぐには消せません。ボトックスは一度注入すると通常3〜4ヶ月程度効果が持続し、酵素で分解したり解毒したりすることはできません。梨花さんは「顔が動かない」状態を少しでも早く解消しようと、電動歯ブラシで顔をマッサージしたり、温熱療法(光を当てて温める)など独自のアフターケアを試みたそうです。

しかし、ボトックスの効果は電気針や熱では抜けません。結局は自然に効果が切れるのを待つしかないため、梨花さんもしばらくは不自由な表情のまま過ごすことになりました。

ヒアルロン酸注入のリスクと専門医の視点

ヒアルロン酸注入は、顔のボリュームを補ったり、シワを内側から持ち上げたりする一般的な美容施術です。適切に行えば、こめかみくぼみをふっくらさせたり、ほうれい線を目立たなくする効果が期待できます。しかし、入れすぎや不適切な部位への注入は禁物です。

特に頬へのヒアルロン酸注入は要注意です。頬は元々ボリュームのある部位なので、安易にフィラーを加えるとすぐに「顔が大きくなった」印象になりかねません。実際、梨花さんも頬に入れたことで顔全体が膨張したように感じ、「顔がデカい」と後悔する結果になりました。

私の考えでは、こめかみへのヒアルロン酸は少量なら効果的ですが、頬への注入は非常に慎重なデザインが必要です。こめかみは年齢とともにこけて影ができやすい部分なので、適度に埋めると若々しくなります。ただしヒアルロン酸は体内の水分を引き寄せて多少膨張する性質があるため、仕上がり直後に「物足りないかな?」と思うくらい控えめに入れるくらいが丁度良いのです。

欲張って最初からたくさん入れてしまうと、後からどんどん膨らんで不自然になることがあります。梨花さんの場合、施術直後に違和感を覚えたため早々にヒアルロン酸の溶解処置を受けましたが、これは賢明な判断でした。ヒアルロン酸は元に戻せる利点がある反面、「入れれば入れるほど良い」というものではありません。

適切な量とバランスで注入しないと、せっかく若返りを図ってもかえって不自然になってしまうリスクがあるのです。

▶️ ヒアルロン酸注入についてはこちら

ボトックス注射の効果と注意点

ボトックス注射は表情ジワの改善に広く使われる施術です。額や眉間のシワ、目尻の笑いジワなどは、表情筋の動きによって深くなります。ボトックスはその筋肉の動きを一時的に弱めることでシワを目立たなくする効果があります。

しかし、打ち方や量を間違えると副作用的に表情が硬くなることがあります。梨花さんは動画内で具体的な注射部位までは明言していませんでしたが、映像を見る限りでは眉間や鼻の横ジワ、目の周りなどにボトックスを入れた可能性があります(カメラの前で指で示している様子からの推測です)。おそらく医師は善意で「サービスだから」とシワ取りのボトックスを追加したのでしょう。

しかし結果的に、梨花さんは「顔が動かない」と感じるほど表情筋が抑制されてしまいました。これはボトックスが効きすぎた典型例です。本来、ボトックスは適量を適切な箇所に注入すれば、シワを改善しつつも日常の自然な表情は保てるものです。しかし、人によって筋肉の強さや表情の癖は違うため、きめ細かな調整が必要です。

例えば、額全体に強く打ちすぎると眉毛が動かなくなり仮面のような表情になりますし、目元でも量を誤ると笑った時に不自然になることがあります。「顔が動かない」という梨花さんの不満は、まさに過剰なボトックスが招いたものと考えられます。さらに厄介なのは、前述したようにボトックスは簡単には元に戻せない点です。効果が切れるまで数ヶ月待つ必要があるため、その間は不満を抱えたまま過ごさねばなりません。

梨花さんも電気的な刺激や温めで少しでも早く効果が引くよう試みましたが、医師の立場から言えば確実な打開策とは言えません。ボトックスに関しては、「最初から失敗しないように打つ」ことが何より重要なのです。

▶️ ボトックス注射についてはこちら

梨花さんの発言と“美容医療否定”への誤解

梨花さんは自身の失敗体験から、「ボトックスやヒアルロン酸はもうしない」と動画内で発言しました。さらに視聴者に対して「これらの施術はおすすめしない」とネガティブな印象を語っています。この言葉だけを聞くと「美容注射はやっぱり良くないんだ」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、これはあくまで梨花さん個人の経験に基づく感想であり、決して美容医療そのものを否定するものではありません。実際、梨花さん自身も動画の中で「何もしないと言っているわけではない」「やりすぎが良くないって話をしている」と説明しています。彼女の言いたかったポイントは、「一度に色々欲張りすぎてやり過ぎちゃうのは良くない」という“気づき”でした。

歳を重ねる不安から美容医療に飛びついたけれど、「もっともっと」という気持ちを反省した、と語っています。要するに、「やりすぎ注意」というメッセージなのです。私も美容外科医としてこの意見には同意する部分があります。確かに、最新の美容医療は選択肢が豊富で「何でもできてしまう時代」です。

だからこそ、一度に多くを望みすぎず、適度なバランスで行うことが大切です。梨花さんは今回の経験を通じて、「もっともっとをやめようと思った」「少しでも素敵な自分でいられるよう頑張りたい」と述べています。この前向きな学び自体はとても素晴らしいですよね。一方で、「ボトックスもヒアルロン酸も全部ダメ」と受け取られてしまうと、それは誤解だと思います。

実際、世の中にはこれらの施術を上手に取り入れて若々しさをキープしている方が大勢います。美容医療は適切な量・方法で行えば効果的ですし、決して施術そのものが悪いわけではありません。梨花さんも「施術自体が悪いんじゃなくて、合う人も満足している人もたくさんいる」とちゃんと補足しています。また、梨花さんは動画内で自身の主観的な美容医療の感想をいくつか語っています。

例えば、「痩せている人にはハイフ(高密度焦点式超音波)は良くない」とか「水光注射(肌に潤いを与える施術)はすごく良い」「ケミカルピーリングは安くて効果的」といった発言です。これらは彼女の個人的な体験に基づく意見であり、必ずしも万人に当てはまるものではありません。

HIFUについて

確かにHIFUは皮下組織に熱を加えてリフトアップする施術で、人によっては脂肪減少が起きることがあります。そのため極端に痩せた方がやると、顔がこけて見えるリスクはゼロではありません。しかし、肌のたるみ改善には有効な手段の一つであり、「痩せている人には絶対NG」というわけではありません。

施術設定を調整したり、他のリフトアップ法を選ぶことで対応可能です。要は適応を見極める医師の判断が重要です。

水光注射(プロファイロやリジュランなど)について

梨花さんは今回の動画で、水光プロファイロや水光リジュランといった肌質改善の注射をおすすめ施術として挙げています。これらはヒアルロン酸や再生因子を肌の浅い層に注入し、潤いやハリを与える施術です。梨花さんご自身、ボリュームを足すヒアルロン酸フィラーよりも肌を整える注射の方が気に入ったのかもしれません。

確かに、肌質改善系の施術はフェイスラインを変えずに肌の若返り効果を得られるため、ナチュラル志向の方には良い選択肢です。ただし、これも効果や感じ方には個人差があります。費用も比較的高額になりがちですので、自分の肌に合うかどうか専門家と相談してみると良いでしょう。

ケミカルピーリングについて

梨花さんは「プロフェッショナルピール」という名称で紹介していましたが、これはいわゆるケミカルピーリングの一種です。古い角質を薬剤で穏やかに除去し、肌のターンオーバーを促進する施術で、比較的安価で受けられるクリニックも多いです。毛穴の詰まりやくすみの改善に役立ち、ダウンタイムもほとんどありません。

梨花さんは手軽なお手入れ方法として良いと感じたのでしょう。実際、ピーリングは多くの方に効果的ですが、肌質によっては刺激を感じる場合もありますので、濃度や種類は専門家と選ぶ必要があります。以上のように、梨花さんの発言には多少極端に聞こえる部分もありますが、「自分にはこう感じた」という率直な感想だと思います。

大事なのは、一人の有名人の体験談をそのまま鵜呑みにしないことです。どんな美容医療も、メリットもあればデメリットもあるもの。美容医療の結果は、施術内容・量・バランス、そして担当医の腕や相性によって結果は大きく変わります。SNSでは様々な美容情報が飛び交いますが、自分に合う方法かどうかは専門家とじっくり見極める姿勢が大切です。

美容施術で失敗しないために一番大切なこと:医師選び

梨花さんのケースから学べる最大のポイントは、「美容医療は誰に施術してもらうかで結果が大きく左右される」ということです。今回、梨花さんは信頼して任せたドクターの提案で施術を受けましたが、実は医師側の対応にも課題があったように感じられます。

例えば、患者が「ここはやらないで」と伝えた部分に対し、たとえ善意でもボトックスを無断で追加してしまったのは問題です。美容医療は患者さんとの信頼関係が命ですから、事前の説明や同意なしに余計な施術をするべきではありません。結果的にそれが梨花さんの不満につながってしまいました。

優秀な医師であれば、患者の要望に耳を傾け、「本当にボトックスも併用すべきか」「サービスとはいえ不要なリスクを足さないか」を慎重に判断したでしょう。また、デザインや分量のセンスも医師選びの重要なポイントです。ヒアルロン酸にしてもボトックスにしても、技術そのもの以上に「どれくらい入れるか」「どこに入れるか」という美的感覚と経験が求められます。

梨花さんのように有名な方でも失敗してしまう背景には、担当したドクターのプランニングミスがあったのではないか、と推察します。では、どうすれば失敗を避けられるのでしょうか。私がお伝えしたいのは、施術内容よりも「誰にやってもらうか」が最も重要だということです。

美容クリニック選びにおいては、実績や口コミ、カウンセリングでの印象などを総合的に判断してください。一度にたくさん施術を勧めてくるようなところより、患者さんの希望を丁寧に聞き、必要な施術だけ提案してくれる誠実な医師を選ぶと良いでしょう。施術前のカウンセリングでは、不安な点や希望する仕上がりイメージを遠慮なく伝えてください。優れたドクターであれば、それに対して「この施術は向いている/いない」「ここは少し控えめにした方が自然」など、プロの視点でアドバイスしてくれるはずです。

逆に言えば、そうした説明がなく「とにかくやりましょう」と急ぐような場合は注意が必要です。美容医療は魔法ではありません。一度受けたら一生老化しないわけでもなければ、失敗が絶対に起こらないわけでもありません。だからこそ、信頼できるドクターと二人三脚で計画を立てることが大事なのです。

梨花さんの件でも、「もっと少量から試して経過を見る」「段階的に施術を進める」などのプランがあれば、違った結果になっていたかもしれません。

▶️ HIFU(ウルセラ)治療についてはこちら

まとめ

梨花さんが公表したボトックスとヒアルロン酸の失敗談は、多くの女性にとって教訓となりました。「美は一日にして成らず」という言葉がありますが、まさに焦って色々詰め込みすぎると上手くいかないこともあるのです。幸い梨花さんはヒアルロン酸を溶解することで元の自然な表情を取り戻し、「戻れて良かった」と安堵の笑みを浮かべています。そして今回の反省を経て「もっともっとと欲張るのをやめて、肩の力を抜いて歳を重ねたい」と前向きに語りました。

 

読者の皆さんも、美容医療に興味はあるけれど「失敗が怖いな」と感じているかもしれません。確かに、ヒアルロン酸やボトックスで思い通りにならなかった例はあります。しかし、それ以上に上手く活用して若返りに成功している例もたくさんあることを知ってください。大切なのは、情報に流されすぎず自分に合った選択をすること。

 

そして何より、信頼できる医師のもとで適切な施術を受けることです。美容クリニック選びから施術内容の決定、アフターケアに至るまで、一貫して相談できる専門家がいれば心強いですよね。焦らず少しずつ試してみる、納得できなければセカンドオピニオンを求める、といった冷静さも持ちましょう。

 

梨花さんのように正直に失敗を共有してくれたケースは貴重ですが、同時にその背景には適切な計画やドクター選びの大切さが潜んでいることを忘れないでください。年齢を受け入れつつ、自分らしく美しく。最新の美容医療と上手に付き合えば、無理なく若々しさを保つことも可能です。そのためにも、「これは良い・これはダメ」と極端に決めつけるのではなく、専門家と一緒に自分だけのベストな美容法を見つけていきましょう。

 

美容医療は怖がるものではなく、正しく使えば強い味方になってくれるものです。皆さんが納得のいく方法で、美しさと自信を手に入れられることを願っています。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医として20年以上のキャリアがあり、エラボトックスの元神メソッド開発者。アンチエイジング治療、リフトアップ治療を得意としている。
日本美容外科学会で「スプリングスレッドを併用したフェイスリフト手術」で学会発表し、好評を得た。
また、形成外科学会での勉強会においても講演をおこなっている
ウルセラについても日本国内に導入直後から取り入れており、日本美容外科学会でもウルセラの学会発表を行っている。

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